酸化マグネシウム製剤を減弱させる可能性がある抗ヒスタミン薬は?


▼制酸剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5~1.0gを数回に分割経口投与する。

▼緩下剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前又は食後の3回に分割経口投与するか、又は就寝前に1回投与する。

▼尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2~0.6gを多量の水とともに経口投与する。
なお、いずれの場合も年齢、症状により適宜増減する。


酸化マグネシウム|効果・副作用・使い方|医薬品情報のメデマート

主な副作用
酸化マグネシウムには、副作用が起こる可能性があります。
酸化マグネシウムを服用した場合、どのような副作用が起こるか知っておきましょう。
・下痢
・血清マグネシウム値上昇

重大な副作用
・高マグネシウム血症


・呼吸抑制
・意識障害
・不整脈
・心停止
・悪心
・嘔吐
・口渇
・血圧低下
・徐脈
・皮膚潮紅
・筋力低下
・傾眠

その他の副作用
▼腎障害のある患者(高マグネシウム血症を引き起こす可能性があるため)
▼心機能障害のある患者(徐脈を起こす可能性があるため)
▼下痢のある患者(下痢の症状を悪化させる恐れがあるため)
▼高マグネシウム血症の患者(高マグネシウム血症の症状を悪化させる恐れがあるため)
▼高齢者(高マグネシウム血症を引き起こし重篤な転帰をたどる例が報告されているため)

酸化マグネシウムをはじめとした金属カチオン含有制酸剤は、胃・腸管からほとんど吸収されないため消化管内に長く残存する。酸化マグネシウムによる胃内pHの上昇時は、鉄剤の溶解性が低下し高分子鉄重合体が形成されるため、鉄剤の吸収が阻害される可能性がある。鉄剤内服後は酸化マグネシウムの服用まで最低2時間あけ、また、酸化マグネシウム内服後は最低3~6時間あけて鉄剤を服用すれば、両剤の消化管内での相互作用は避けることができる。制酸剤による吸収阻害の影響の度合いは、鉄剤の種類により異なり、酸性から弱塩基性の広いpH域で低分子鉄として溶存するクエン酸第一鉄ナトリウム(フェロミア等)が、硫酸第一鉄(フェロ・グラデュメット)より少ないとの報告がある。ただし、臨床で鉄欠乏性貧血患者に鉄剤と制酸剤を併用して、鉄剤の治療効果に差がでたとの報告はない。

【第3類医薬品】健栄製薬 酸化マグネシウムE便秘薬 (40錠)

併用注意薬
・テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン/ミノサイクリンなど)
・ニューキノロン系抗菌剤(シプロフロキサシン/トスフロキサシンなど)
・ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤(エチドロン酸二ナトリウム/リセドロン酸ナトリウムなど)
・ジギタリス製剤(ジゴキシン/ジギトキシンなど)
・鉄剤(フェキソフェナジンなど)
・高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸カルシウム/ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなど)
・活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール/カルシトリオールなど)
・アジスロマイシン
・セレコキシブ
・ロスバスタチン
・ラベプラゾール
・ガバペンチン
・セフジニル
・セフポドキシムプロキセチル
・ミコフェノール酸モフェチル
・デラビルジン
・ザルシタビン
・ペニシラミン
・ポリカルボフィルカルシウム
・大量の牛乳、カルシウム製剤
・ミソプロストール

酸化マグネシウムは、胃や腸内の胃酸を中和させる作用や腸内では水分の再吸収対して抑制する効果があり、腸内にある内容物が膨張することで腸管に刺激を与え、排便を促進する作用があります。
便秘は、排便が順調に行われない状態を言い、何らかの原因によって腸の動きが弱まっている場合や神経機能が低下している場合などで引き起こします。
便秘により、腹部の圧迫やげっぷが出る症状が現れている場合は、高血圧を合併する可能性があるため注意が必要です。
腸内の内容物が水分を吸収すると内容物の膨大や軟化することで、蠕動運動が亢進されます。酸化マグネシウムは腸内の内容物に水分を吸収させる作用だけではなく、結果的に腸内の蠕動運動を亢進させる効果を得ることができます。
また、酸化マグネシウムに含まれる金属イオンなどの作用により、消化管内において胃酸を中和させる制酸作用として用いられる場合もあります。
その他、胃炎や胃潰瘍、十二指腸胃潰瘍、胃下垂症、上部消化管機能異常などの症状を改善し、制酸作用を現します。
酸化マグネシウムは、塩類下剤として分類され、腸の蠕動運動の促進や腸内の水分量の調節を行う薬剤です。塩類下剤は酸化マグネシウムの他に硫酸マグネシウムという同様の効果が見込める薬が存在します。

DIクイズ2:(A)マグネシウム製剤併用で効果が弱まる薬剤:日経DI

痒みがあり、皮膚科でフェキソフェナジン塩酸錠を、朝夕処方してもらいました。
便が硬いので酸化マグネシウム錠250mgを、朝夕2錠飲んでいます。
ネットを見たら併用注意と書いてありました、知らずに併用してしまいました。
大丈夫でしょうか?
併用するとどうなりますか?

【質問】日経DIにフェキソフェナジンと酸化マグネシウムの併用が記載されていましたが、過去に製薬会社からpHとアルミニウムとマグネシウムの条件下で起きうるため、酸化マグネシウム単独では起こらないと説明を受けました.酸化マグネシウム単独でも影響があるのでしょうか.ロスバスタチンのように酸化マグネシウムでは影響がないとする報告のように条件がそろわないと起きにくい相互作用なのでしょうか

フェキソフェナジン塩酸塩の効果が弱まる可能性があります。 アパルタミド

【A】フェキソフェナジンの効果は「マグネシウム単独」と併用することで、減弱してしまう可能性があると考えられます。以下に詳細を記載します。

フェキソフェナジン(120mg)と「アルミニウムおよびマグネシウム含有制酸剤」を15分以内に併用すると、フェキソフェナジンAUCと最大血清濃度の両方がそれぞれ41%と43%減少する。水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムがフェキソフェナジンを一時的に吸着することにより吸収量が減少する。 (米国添付文書)


[PDF] 【金属含有薬剤と相互作用を起こすおそれのある薬剤】

マグミット錠200mg/250mg/330mg/500mg【製薬メーカー:協和化学工業】
酸化マグネシウム錠250mg/330mg「モチダ」【製薬メーカー:持田製薬販売】
酸化マグネシウム細粒83%「ケンエー」【製薬メーカー:健栄製薬】
酸化マグネシウム錠250mg/330mg/500mg「マイラン」【製薬メーカー:マイラン製薬】
酸化マグネシウム細粒83%<ハチ>【製薬メーカー:東洋製薬化成】
酸化マグネシウム錠250mg/330mg/500mg「ケンエー」【製薬メーカー:健栄製薬】
酸化マグネシウム細粒83%「ヨシダ」【製薬メーカー:吉田製薬】
酸化マグネシウム錠250mg/300mg/330mg/400mg/500mg「ヨシダ」【製薬メーカー:吉田製薬】
酸化マグネシウム錠250mg/330mg/500mg「VTRS」【製薬メーカー:マイランEPD】

フェキソフェナジン塩酸塩錠 フェキソフェナジン塩酸塩 30mg

健栄製薬は医療機関向け、一般消費者向けに様々な製品をご提供しています。
OTC向けに「手ピカジェルシリーズ」「ベビーワセリン」、「酸化マグネシウムE便秘薬」「ヒルマイルド」など、皆様の健康に貢献できる製品を提供してきました。
アルコール消毒薬のトップメーカーとして1人でも多くの方に、製品をお届けすることで、人々の健康で豊かな生活に貢献してまいります。

DIクイズ2:(Q)マグネシウム製剤併用で効果が弱まる薬剤:日経DI

これに伴い、マグミット錠*を含む酸化マグネシウム製剤の製造販売会社より「高マグネシウム血症」の早期発見のため初期症状を啓蒙する「酸化マグネシウム製剤を服用中の患者さん・ご家族の方へ」が作成されています。

フェキソフェナジン塩酸塩は第二世代のヒスタミン H1 受容体拮抗薬に分類され ..

マグミット錠*の成分は酸化マグネシウム(MgO)です。酸化マグネシウムは口から入り、胃や腸などの消化管を通過する際にその構造を換えていくことで制酸作用、便秘症の改善作用や結石の予防作用を示します。

[PDF] 【金属含有薬剤と相互作用を起こすおそれのある当院採用の経口剤】

酸化マグネシウムは、これらの作用により尿路蓚酸カルシウム結石の予防に効果があるとされています。

アレグラ錠(フェキソフェナジン塩酸塩)に含まれている成分や効果

酸化マグネシウム「コザカイ・M」【製薬メーカー:小堺製薬】
酸化マグネシウム「NP」原末【製薬メーカー:ニプロ】
重質酸化マグネシウム<ハチ>【製薬メーカー:東洋製薬化成】
重質酸化マグネシウム「NikP」【製薬メーカー:日医工】
重質酸化マグネシウム「ニッコー」
重質酸化マグネシウム「ニッコー」【製薬メーカー:日興製薬】
重質酸化マグネシウム「ホエイ」【製薬メーカー:マイラン製薬】
重質酸化マグネシウム「ケンエー」【製薬メーカー:健栄製薬】
重質酸化マグネシウム「三恵」【製薬メーカー:三恵薬品】
重質酸化マグネシウムシオエ【製薬メーカー:シオエ製薬】
重質酸化マグネシウム「東海」【製薬メーカー:東海製薬】
重質酸化マグネシウム「ニッコー」【製薬メーカー:日興製薬】
酸化マグネシウム「JG」【製薬メーカー:日本ジェネリック】
酸化マグネシウム原末「マルイシ」【製薬メーカー:丸石製薬】
重カマ「ヨシダ」【製薬メーカー:吉田製薬】

酸化マグネシウム330mg錠の薬一覧|日経メディカル処方薬事典

① 制酸作用による胃腸障害の改善:酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5〜1.0gを数回に分割経口投与する。
② 便秘症の改善:酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前または食後の3回に分割経口投与するか、または就寝前に1回投与する。
③ 尿路蓚酸カルシウム結石の予防:酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.2〜0.6gを多量の水とともに経口投与する。

Mg、ポリビニルアルコール(部分けん化物)、タルク、酸化チタン、グリセリン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸Naを含有する。 効能

・酸化マグネシウムE便秘薬(健栄製薬)
・スルーラックマグネシウム(エスエス製薬)
・コーラックMg(大正製薬)

ミルマグ錠350mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

アレグラ錠30mg・アレグラ錠60mg・アレグラ OD 錠60mg
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg を1日2回経口投与する。
通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mg を1日2回、 12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mg を1日2回経口投与する。 なお、症状により適宜増減する。

また、以下のGS1コードを、添付文書閲覧アプリ「添文ナビ」で読み取ることでもご確認いた

ここでは、マグミット錠と酸化マグネシウムE便秘薬を比較して効果・効能や用法用量に違いについて見てみましょう。

だけます。 フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg/60mg「FFP」.

酸化マグネシウムE便秘薬
① 便秘
② 便秘に伴う次の症状の緩和:頭重,のぼせ,肌あれ,吹出物,食欲不振(食欲減退),腹部膨満,腸内異常醗酵,痔

られた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症について ..

酸化マグネシウムは、便の水分量などを調節することで、排便を促進する作用がある薬です。
腸内の水分量の調節をすることで硬い便を適度にやわらかくし、排便が促進されます。
また、酸化マグネシウムは、便秘症の改善だけではなく胃・十二指腸潰瘍や胃炎、上部消化管機能異常に対して用いられ、尿路蓚酸カルシウム結石の予防として用いられることもあります。

◇クセになりにくいミネラル成分(酸化マグネシウム)を使った便秘薬は、一般的にクセになりにくいと言われています。 ..

効能・効果における大きな違いは、マグミット錠では3つの効果・効能(便秘症の改善、制酸作用による胃腸症状の改善、尿路結石の予防)が認めれていますが、酸化マグネシウムE便秘薬では便秘に関する効能しか認められていません。