※ジスロマック500mg vs クラリス200mg単回投与、インタビューフォームより
別のクリニックで副鼻腔炎に対するクラリス少量長期間投与を始めて1週間。下痢が続くといって谷口医院を受診(初診)しました。どうしてそのクリニックで再診しなかったのかを尋ねると、CさんはHIV陽性だが、それが言える雰囲気ではないとのこと。抗HIV薬はエイズ拠点病院で処方してもらっている。そちらでは副鼻腔炎の相談ができず近所の耳鼻科クリニックを受診すると、クラリスを処方されたとのことでした。下痢はクラリスの副作用ですが、問題はこのことではなく「飲み合わせ」です。Cさんが飲んでいる抗HIV薬の一つはクラリスと一緒に飲んではいけないものでした。私はそれを説明して直ちにクラリスの服用を中止してもらい、エイズ拠点病院と連絡をとりながら副鼻腔炎は谷口医院で診ることにしました。
ものもらいや結膜炎に効果が期待できる抗生物質はつぎのとおりです。
角栓によりアクネ菌が繁殖したニキビや、細菌によるニキビにはつぎの抗生物質が使用されています。
クラリスロマイシンは広範囲の病原微生物に対して効果を発揮し、グラム陽性菌、グラム陰性菌、マイコプラズマ、クラミジア、さらには一部の非定型抗酸菌にまで及ぶ幅広い抗菌スペクトルを持つことから、様々な呼吸器感染症の治療に重要な役割を果たします。
『ジスロマック』は、相互作用が少なく、服用の手間も少ないです。 『クラリス』は、値段が安く、経済的負担が少ない薬です。
マクロライドでその他の候補はクラリスがあります。ジスロマックは15員環でクラリスは14員環です、得意な分野が少し違うようです。クラリスは耳鼻科でよくだされる薬です。慢性上顎洞炎に少量長期間(200mg一日一回3-4ヶ月)処方されているのを良くみかけます。インプラントによる上顎洞炎にも良く処方されています、上顎洞の粘膜に良く効くようです。上顎洞粘膜を処置したとき(インプラントで上顎洞に骨を作ったとき(サイナスリフト サイナス=上顎洞 リフト=挙上)などに私は使用していますが、普通に歯科で使用するにはジスロマックの方が優れていると思います。
薬の相互作用がクラリスに比べて少ないこと(下記の表 参照)
急性副鼻腔炎にはペニシリン系もしくはセフェム系抗生物質が、慢性的な副鼻腔炎にはマクロライド系の抗生物質がよく効くとされているため、自身の症状と照らし合わせながら選ぶと良いでしょう。
クラリスやジスロマックはマクロライド系の抗⽣剤で服薬された⽅も多くなじみのある抗⽣剤だ
近年注目されてきたのですが、ジスロマックにはバイオフィルム破壊能があるようです。このことと炎症部位に長く留まり濃度が高くなる性質を利用して、ジスロマックを投薬して、薬が効いているうちに歯石除去を全額行ってしまう方法とか、投薬で歯周病を治そうという試みがあります。
マクロライドアレルギーの患者さん
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。肝臓、腎臓に障害があり、痛風及びベーチエット薬のコルヒチン服薬中の患者さんでは、コルヒチンの毒性増強のため併用禁忌です。
S・M配合散とセフゾン、クラリス、ジスロマックとの相互作用は?その他抗生剤との相互作用は?(歯科医師)
ワーファリンは血漿蛋白の結合率が高い薬ですが、血漿蛋白の結合率の高い薬を同時に投薬すると、結合する蛋白が少なくなって血中濃度が上がります。フロモックス、ジスロマック、クラリスは血漿蛋白結合率が低く、ワーファリンの血中濃度を上げにくいので良いと思います。参考までに私が使っている薬で血漿蛋白結合率が高い薬はビクシリンS(前投薬だけ)とファロムがあります。 抗菌薬を使うときは医科に相談するのですが、ジスロマックを使いたい旨伝えるとOKがでます。内科でジスロマックが処方されている例もありましたし、そんなに気にすることはないのかな?と思っています。
細菌の感染などがあり炎症があるところにはそれを食べる白血球などの食細胞が集まるのですが、ジスロマックはそれらに取り込まれます。自然と炎症部位の濃度が上がります。
ジスロマックSRを他の抗生物質と比較したときの最大の特徴は1回服用すれば ..
「クラリスを飲んだが風邪が治らない」と訴え谷口医院を受診しました。どのようにしてクラリスを手に入れたのかを尋ねると「個人輸入」との回答。Bさんが入手したのは日本製の後発品です。日本の医薬品を国内から国内に発送するのは違法ですが、海外から発送すれば薬事法に抵触しないらしく、わざわざ日本の薬を海外に持ち出し海外から発送している会社があるというのです。
(クラリス®); アジスロマイシン(ジスロマック®); アジスロマイシン点眼について; 関連記事 ..
クラリスロマイシンはマクロライド系抗生物質に分類される薬剤で、その主要な有効成分は化学名6-O-メチルエリスロマイシンAとして知られる化合物です。
[PDF] マクロライド系抗生物質製剤 日本薬局方 クラリスロマイシン錠
クラリスロマイシンは単独での使用だけでなく、他の抗菌薬との併用療法でも重要な役割を果たし、例えばヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法においては、プロトンポンプ阻害剤およびアモキシシリンとの3剤併用療法の一翼を担うことで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療に貢献します。
エリスロマイシンが特に強く、下痢や嘔吐の原因と思っていたのですが、ジスロマックやクラリスロマイシンはどうなのでしょうか?
性感染症は、原因菌により効果的な抗生物質が異なります。淋病、梅毒、クラミジアにはつぎの抗生物質が使用されています。
ジスロマックやクラリスは、マクロライド系の抗生物質で、ジスロマックの方が新しく、クラリスは組織移行性に優れています。
1:多発性のポリープ(鼻茸)
2:嗅覚障害の合併が多い
3:マクロライド系抗生物質の抵抗例が多い
4:ステロイド有効例が多い
5:女性にやや多い
6:1型アレルギーは認めるもの、認めないもの様々である(合併率20~30%)
7:手術しても再発例が多い
与群(1回 200 mg, 1日2回14日間投与)との比較試験
さて、クラリスが多用されることで何が起こるか。最大の問題は「耐性菌」です。ピロリ菌1次除菌の失敗率が年々上がっているのはクラリス耐性株が増えているからであり、世界保健機関(WHO)が2017年2月に公表した「最も重要な薬剤耐性菌12種」の一つが「クラリスロマイシン耐性ピロリ菌」です(「」参照)。クラリスはマイコプラズマ肺炎の切り札の地位を長年維持していましたが、最近では半数以上がクラリス耐性と言われています。同じく切り札として用いられるクラミジア(クラミドフィラ)にもクラリス無効例が増えてきています。もちろん副作用も少なくありません(注)。
[PDF] 小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方
フィリピンの土壌から1952年に発見され、ペニシリン、セフェム系とは異なった化学構造で、抗炎症作用、免疫調節作用など抗菌力以外の作用もあるため、慢性閉塞性肺疾患などにも使用されています。歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。薬局などでご確認ください。重篤なものは併用禁忌となっています。
[PDF] 【4】Q&A 腎機能に応じた抗菌薬の投与量について
やはりベルソムラですかね。あとは循環器系の薬を飲んでる人も気をつけたいです。ブリリンタ(抗血小板薬)とコララン(慢性心不全)、アドシルカ(肺高血圧症)等が併用禁忌になります。クラリスが処方されたら処方箋と睨めっこの状態がしばらく続きますよね。
代謝されて一部化学構造が変化したクラリスロマイシン(クラリス®、クラリシッド ..
関東在住。大阪観光中に風邪をひいて太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)を受診。問診票の「今飲んでいる薬」の欄にクラリスとプレドニン(ステロイド薬の一種)の文字がありました。理由を尋ねると、なんと「声をよくするため」との答えが……。Aさんによれば、地元のクリニックでは「声が良くなる処方」とうたってこれらが“販売”されているとのこと。おそらく、クラリスとステロイド双方の抗炎症作用で声帯の炎症を取り除くことを目的としているのでしょうが、副作用のリスクを無視したとんでもない考えです。私は危険性を説明し直ちに服薬をやめるよう助言しました。Aさんも「そんな危険な薬とは聞いていなかった」とのことでした。
又は、クラリスロマイシン錠500mg1日2回(n=90)のいずれかを投与
副鼻腔炎やピロリ菌の1次除菌で使われる限り、クラリスはこれからも大量に消費され続けます。ならば少しでも耐性菌のリスクを下げるために、社会全体で使用を最小限にしなければなりません。医師だけでなく一般の人にも今回述べたような知識を持っていてほしい、というのが私の願いです。
(2) 当該使用例を第一選択薬とする場合は、原則としてクラリスロマイシンを検討した後に投与する。
アジスロマイシンの服用によって、歯周病菌の増殖や成長を抑制することができます。
ただし、歯茎などに及んだ歯周病の症状自体が改善するわけではありません。内服と並行して歯科で適切な処置を受けることをおすすめします。
[PDF] 【金属含有薬剤と相互作用を起こすおそれのある薬剤】
一日一回2錠を3日間飲んで1週間薬が効いています。マクロライドの薬ですので代謝酵素のチトクロームP-4503A4(CPY3A4)の阻害作用があるはずですが、15員環のジスロマックの場合14員環クラリスなどに比べてその作用はかなり弱くp450による代謝は確認されていません。白血球などに取り込まれて炎症箇所の長くとどまるので、1週間効果があります。
肺炎については、 1993年 (平成5年) 12月よりクラリスロマイシンを対照薬とした二重盲検比較試
注:クラリスの副作用についてはが最も参考になります。医療者向けのものですが一般の方にもある程度は読めると思います。添付文書には薬の「飲み合わせ」についても書かれていますから合わせて参考にされるといいでしょう。また、現在多くの薬はネット上で添付文書が簡単に閲覧できます。これは一昔前にはできなかったことです。クラリスのみならず、自身に処方された薬のことは添付文書を読んで可能な範囲で理解につとめてほしい、そして分からないことはどんどんかかりつけ医に尋ねてほしい、というのが私の意見です。
染後 2 次性細菌肺炎モデル)を用いて解明し、ヒトでもクラリスロマイシンの投与により
私は慢性副鼻腔炎にクラリス少量長期間投与を行うべきではない、と言っているわけではありません。ですが、あまりにも簡単に処方されすぎていないか、または漫然と続けられていないか疑問に感じる症例にときどき遭遇するのは事実です。また、過去にピロリ菌の除菌は全例に実施すべきでないのでは?と述べました(「」)が、除菌実施数は年々増加しています。そしてその1次除菌で使われる3種の薬剤にはクラリスが含まれています。つまり、クラリスは多くの場面で積極的に使用されており処方量は年々増加しているのです。処方例が増えた結果起こることは何でしょう……。これを述べる前に、いくつかのクラリスの「明らかな誤用」を紹介したいと思います。