※抗うつ剤の副作用全体について知りたい方は、『』をお読みください。
抗コリン作用少ない。精神賦活作用よりも抗不安・鎮静作用強いので睡眠障害等にも用いられる。なお、睡眠障害に用いる場合は25~50mgを就寝前に服用する。抗うつ作用は三環系より弱い。
「忍容性の高さ」(副作用が少ない、ということ)を謳われているレクサプロですが、
誰もが「できるだけ早く治したい」と思っていますから、この即効性はレクサプロの大きな利点でしょう。
排尿困難については減量、中止、変更などで対応しますが、時に副作用止めのお薬を服薬してもらうことがあります。
SNRI(トレドミン、サインバルタ)も抗コリン作用は少ないと言えます。
新しい12種類の抗うつ剤で効果と副作用を比較した『MANGA study』という論文がありますので、参考までにご紹介します。2009年にランセットという超有名専門誌に発表されたものです。
またレクサプロはSSRIの中でもセロトニンを集中的に増やす作用に優れます。これはセロトニン不足が疑われるうつ病(抑うつ気分や不安や強い、など)においては、セロトニン以外の余計な作用をもたらさずに治療できるという事で、メリットになります。レクサプロの副作用の少なさは、このセロトニン選択性の高さも関係しているのでしょう。
抗コリン作用がつらい場合は、これらのお薬に変更するのも手になります。
しかしレクサプロは10mgから開始して、その10mgがすでに治療用量です。ワンステップで治療域に入り、早ければ内服後1週間も経てば効果を感じることができるという事です。
末梢血管の収縮を妨げる作用が出現することがあり、起立性低血圧(立ちくらみ)が出現することがあります。もともと起立性低血圧の傾向がある人、血圧が低い方、利尿剤を内服している人は特に注意が必要です。
頻脈(脈が速くなる)ことや心電図上、QT延長という所見が出現することで不整脈が発生することがあります。
はおよそ70~80%の方に副作用としてあらわれると言われています。
(4)SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)(ミルナシプラン(トレドミン)、デュロキセチン(サインバルタ))、イフェクサーSR(ベンラファキシン) 三環系抗うつ薬と同等な抗うつ作用を持つ。
SSRIに比べると、効果発現が少し速く、1週間以内に効果がみられ、2週間後は効果が少しずつ高まってくると言われます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
ノルアドレナリン特有の副作用→排尿障害、頻脈、血圧上昇
抗精神病薬は抗コリン作用(副交感神経の働きが抑えらえる)を認めるものもあり、それによる副作用が出現することがあります。
少なくとも副作用が多いお薬ではないということが、この結果からわかると思います。
④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。
オランザピン・ビプレッソ、エビリファイ、ラツーダの副作用について説明します。
掲載する情報は、医療関係者を対象に作成されたもので、一般の方に対する情報提供を目的としたものでないことをご了承ください。
・具体的な相談については、主治医やかかりつけの薬剤師にご相談ください。
・自己判断で服用を中止しないでください。
・治療・処方に関する個別の相談には応じかねます。
副作用には、便秘・口渇、眠気、ふらつき、体重増加などがあります。
SSRIには吐き気や胃部不快感といった胃腸障害の副作用がつきものです。
レクサプロの副作用については、「」で詳しく説明していますのでご覧下さい。
古い三環系抗うつ剤はいろいろな受容体に作用するために、抗ヒスタミン作用や抗α1作用などによって眠気が強くなり、SSRIやSNRIと比べると不眠の副作用は少なくなります。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
これは、胃腸にもセロトニン受容体が存在するために起こる副作用です。胃腸にはセロトニン3受容体が分布しており、抗うつ剤の内服によってこの受容体が刺激されることで、吐き気が起きます。
NaSSA は、 抗コリン作用に起因する副作用、心血管系の副作用、セロトニン系に
*抗ヒスタミン作用(H1受容体拮抗作用)による副作用
抗うつ薬の中でも、三環系抗うつ薬は抗コリン作用が関連し、SSRI ..
この副作用の特徴は、長くは続かないことです。1~2週間我慢すれば、ほとんどの場合で自然と改善します。
抗コリン薬や抗コリン作用を有する薬剤には、共通して発現する副作用が多数あるため併用する
排尿困難があると尿が出にくくなります。特に男性の方で前立腺肥大などがあると尿の出にくさがさらに悪化してしまうことがあるため、処方は控えます。排尿障害に対する副作用止めのお薬もありますが、そのお薬の副作用もあるため、私の場合は、排尿障害がある場合は、減量、中止をすることが多いです。
1.緑内障の患者[抗コリン作用により症状を増悪させるおそれがある。] ..
③イフェクサーSR(ベンラファキシン):
デュロキセチンよりも更にセロトニン優位で、投与後まずセロトニンの効果が発現します。
アメリカではうつ病以外に強迫性障害を除く全ての不安障害(全般性不安障害、パニック障害、社交不安障害)の適応となっています。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
高度の肝障害・腎障害には禁!
ピベリン塩酸塩は,抗コリン作用と,カルシウム拮抗作用を持ち,膀胱平滑筋.
勃起障害や射精障害と言った性機能障害もSSRI、SNRIに多い副作用です。この原因は詳しくは分かっていませんが、セロトニンが関与していると言われています。
医師、歯科医師や薬剤師等が、高齢者に頻用される抗コリン薬のリスクを正確に評価し、
全日本民医連では、加盟する約640の医療機関や354の保険薬局からのデータ提供等を背景に、医薬品の副作用モニターや新薬評価を行い、およそ40年前から「民医連新聞」紙上(毎月2回)などで内外に情報発信を行っております。
により5-HT神経系を賦活化し抗うつ作用を示すと考えられる。 18.2 抗うつ作用 ..
頻度は多くないですが、悪性症候群、不整脈などといった副作用があります。
トフラニール錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
MAO阻害剤といわれるモノアミン酸化酵素阻害剤とエスシタロプラムを一緒に服用すると、脳内のセロトニン濃度が異常に高くなってしまう可能性があり、副作用が強く出てしまう恐れがあるため併用できません。
抗コリン作用:(5%以上)口渇、排尿困難、便秘、(0.1%〜5%未満)視調節障害(散瞳等)、鼻閉、(頻度不明)眼内圧亢進、尿閉。
また、5HT2A/2C受容体および5HT3受容体に対する強力なアンタゴニストとして作用し、セロトニンの放出増大に伴い、間接的に5HT1受容体へのアゴニストとして作用し、不安やうつ症状に対する効果が発現する。これにより5-HT3が原因で起こる嘔気の副作用が少ない。投与初期は眠気と食欲増進作用あり。
レクサプロ (エスシタロプラムシュウ酸塩) 持田 [処方薬]の解説、注意
鎮静系抗うつ剤は、深部睡眠を促進するため、レクサプロの不眠の副作用を打ち消してくれる可能性があるからです。
セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節の両作用を併せ持つ抗うつ薬 ..
表を見ると(見にくいですが・・・、すみません)、やはりレクサプロの副作用は他剤よりも少ないのが分かると思います。