経済力が中程度の国々や低い国々では、髄膜炎は障害を引き起こす原因疾患の第4 位である。 ..
細菌性髄膜炎はの症状があげられます。倦怠感、発熱、頭痛、嘔吐などの他の病気にも当てはまるような症状が3〜5日間の内に潜行的に進行することにより発症します。より急速に発症することもあります。
急性細菌性髄膜炎の初期にはことがあります。
日本において髄膜炎菌が原因となる髄膜炎の割合は 1%未満である 1, 2 ..
3.症 状
健常者の肺クリプトコックス症例では無症状のことが多い。皮膚クリプトコックス症例では皮疹などの皮膚所見を認める。脳髄膜炎症例では、発熱や頭痛を認め、嘔気・嘔吐や項部硬直などの髄膜刺激症状、性格変化や意識障害などの神経症状を認めることもある。
が行われます。これらの検査で炎症反応の確認や、原因となる菌やウイルスなどを調べます。
血液検査では炎症反応の数値が大切となってきます。一般的な感染症同様に、白血球の増多やCRP上昇を認めます。これらの上昇があるか確認します。
脳脊髄液検査では確定診断に必要な検査になっています。例えば細菌性髄膜炎では、他の髄膜炎と比較し、細菌による糖の消費が大きくなっています。そうすると明らかな糖の低下が生じます。髄液糖/血糖比を確認し、低下している場合には細菌性髄膜炎を強く疑う指標になります。
画像検査はCTやMRIで頭部を確認するだけでなく、他の病気ではないかを確認するためにも行われます。
なお,外科的侵襲後の細菌性髄膜炎に関する副腎皮質ステロイド薬の併用については,成人・.
髄膜とは、脳・脊髄の表面をおおっている髄膜に、細菌やウイルスが入り込み、炎症を起こす病気です。予後が悪く、早期の診断、治療が大切です。髄膜炎は持続する頭痛、発熱、 首の硬直などの髄膜刺激症状がみられます。脳実質の炎症を主体であれば脳炎といい、両者を合わせた髄膜脳炎として発症することがあります。
4.検査および診断
血液の一般生化学検査は特有の所見を認めないことが多い。脳髄膜炎症例では、髄液圧の上昇、髄液中の細胞数増加、糖の低下や蛋白増加などを認める。髄液の墨汁法による菌体確認や臨床検体からクリプトコックスが培養されれば、確定診断となる。補助診断として、莢膜多糖の主要成分であるグルクロノキシロマンナン抗原を検出する血清学的検査が有用である。しかし、播種性トリコスポロン症例でも擬陽性になることに留意する必要がある。肺クリプトコックス症の画像所見では、結節性または空洞性の病変を認めることがあり、肺腫瘍との鑑別が必要となる。病理学的検査において、細胞性免疫の低下していない症例では、肉芽腫性の病変を認めるが、病原因子と宿主の免疫状態により非典型的な所見を呈することがある。Alcian blue-PAS染色ではクリプトコックスの莢膜成分が陽性となり、ヒストプラズマなど他の真菌との鑑別に有用となる1)。
[PDF] 抗菌薬選択に難渋した Listeria monocytogenes 髄膜炎の 1 例
しびれは、脳腫瘍や脊髄の損傷による中枢神経障害の症状として起きる場合もありますが、末梢神経が抗がん薬の影響を受け障害されることで生じる手足のしびれ感や脱力が、抗がん薬治療中にはより一般的です。末梢神経は脊髄から出て全身のすみずみに電線のように張りめぐらされ、脳や脊髄からの命令を体の各部に伝えます。末梢神経は役割によって「感覚神経」「運動神経」「自律神経」に分類されます。しびれは「感覚神経障害」により起こる症状で、その感じ方や程度は、患者さんそれぞれに様々な主観的な感覚です。触覚が鈍くなり物をよく落とす、足の指の間に綿をはさんだような、足の裏がフワフワとした不快な感覚、熱さ・冷たさを感じにくい、指先を使う作業が困難(服のボタンが掛けにくい、ネクタイを結びにくい、思うように字が書けない、キーボードやリモコン操作ができないなど)のほか、のどが締め付けられる感じがする、うまく飲み込めない、口の周りのしびれ、歯の知覚過敏や味覚障害などの症状が現れます。また、しびれと並び多発する自覚症状である痛みも感覚神経障害です。感覚障害は両方の足や手に起こることが多いですが、片方だけの場合もあります。
「運動神経障害」では、足の筋肉に力が入らず歩行が困難、足の先が垂れてつまずきやすくなることや、筋力低下による嚥下障害、呼吸困難など、「自律神経障害」は、顔が火照る・手足が燃えるように熱い/末端の皮膚が冷たい、異常に汗をかく/汗をかかなくなる、排便・排尿障害や難聴などの症状を呈します。
抗がん薬治療中の患者さんでしびれが起きるその他の原因に、「手足症候群」という抗がん薬の副作用があります。こちらは、手や足の皮膚の細胞が抗がん薬により障害を受けて起きるもので、紅斑や腫れ、痛みに進行する前の初期症状として、しびれや「チクチク、ピリピリ、ジンジン」などと表現される感覚異常が現れることがあります。(詳しくは 参照)
・リステリア症の抗菌薬選択、治療期間を明確にするための比較試験はない
・推奨は、in vitroの感受性試験や動物モデル、少数の臨床経験(症例報告)に基づいている(1)抗菌薬選択
・髄膜炎で髄液グラム染色から起炎菌が不明の場合に、50歳以上の成人では、初期治療はアンピシリンかSTを含むべき。特に肺炎や中耳炎、副鼻腔炎や心内膜炎などL. monocytogenes以外の菌が起こすような感染巣を伴わない場合
髄膜炎の原因で一番多いのは細菌感染によるものですが、無菌性髄膜
化膿性髄膜炎のうち、髄膜炎菌を起炎菌とするものを髄膜炎菌性髄膜炎という。髄膜炎を起こす病原性細菌はいくつか知られているが、大規模な流行性の髄膜炎の起炎菌は髄膜炎菌のみであることから、流行性髄膜炎ともよばれる。
末梢神経障害は、抗がん薬以外の原因でも起きることがあるので、抗がん薬による治療中にしびれなどの症状や感覚異常が現れたときは、原因を明らかにするため、主治医、看護師等に伝えることが大切です。ただ、現状では有効な予防法や治療法は確立していないため、原因薬剤の減量、お薬の種類の変更や一時的な中止が一般的な対処法となっています。一方、効果は患者さんによって異なりますが、対症療法として、疼痛治療薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗炎症薬などが痛みを和らげる効果を期待して診療の現場で使われています。しびれの症状には漢方薬やビタミンB12が使われることがあります。また、痛みだけでなく、手足などの末端の血行改善を目的とした神経ブロックもあるので、症状がよくならないようなときは主治医をはじめ、麻酔科医、薬剤師などに相談してみましょう。
[PDF] JHN CQ 161031 NTMC 水痘帯状疱疹ウイルス髄膜炎.pptx
月齢が低いほど、症状が見つけにくいもの。おむつ替えで足を持ち上げたり、頭を持ち上げたりするとひどくいやがるときなどには、病院へ。
髄膜炎の特徴的な症状に頚部硬直(首が髄膜炎のため動かせなくなり動かすと激痛が走る)がありますが首がすわっていない時期にはこの症状がみられないため診断が難しいのです。
きげんが悪くて食欲もない、トロトロ眠りがち、首の後ろがつっぱるなどの症状がある時は早めの受診を持続する激しい頭痛が主な症状です。発熱(時に高熱)、全身のだるさ、さむけ(悪寒)、吐き気、嘔吐がみられます。
首の硬直(髄膜刺激症状)もほぼみられますが必ず起こるとはかぎりません。ただし首をぶんぶん左右に振っても痛みがなければ髄膜炎ではないといえます。悪化すると意識障害や痙攣(けいれん)が何度もみられます。急に症状が進むものは細菌・ウイルスが多く、結核・真菌ではややゆっくりと、遅発性ウイルス感染では慢性に数年かけて起こるものもあります。
深い意識障害、繰り返す痙攣は重症のサインで集中治療室での治療が必要です。
頸部硬直 仰向けで首を前屈と抵抗がある
Kernig(ケルニッヒ)徴候 仰向けで足を上げると膝が伸びない(135度以下)
Brudzinski(ブルジンスキー)徴候 仰向けで起き上がると自然と膝と腰がまがる
neck flexion test 下あごが曲げても胸につかない
jolt accentuation いやいやと首を振ると頭がより痛くなる(この症状がないと髄膜炎ではない)
33 初期治療:まとめ 細菌性髄膜炎 ステロイド DEX9.9mg+Ns50ml
・ゲンタマイシン:in vitroと動物モデルでのシナジー効果に基づき、殆どの専門家は、高度にT細胞性免疫が低下した患者での菌血症や、髄膜炎や心内膜炎では全例、併用を推奨(GM 5mg/kg/day)
・ペニシリンが使用できない場合、ST合剤 TMP/SMX 5/25mg/kg 8時間毎:データは限られているが、殺菌的に作用し、アウトカムはABPC+GMと同等とされる。重症なリステリア髄膜脳炎では、ST+ABPCがABPC+GMと比較して治療失敗率が低く、神経学的後遺症が少なかったという報告
・背景に基礎疾患や治療などがなければ、妊婦では殆ど中枢神経感染を発症しない
・ペニシリンアレルギーの妊婦(ST合剤も禁忌)では、マクロライドやバンコマイシン
・中枢神経や髄液異常がなくとも、そのCNSへの親和性の高さから、全ての治療で髄膜炎用量が用いられるべき
・セファロスポリンは使用できない
・エリスロマイシンやテトラサイクリンは、信頼して使用できず、避けるべき
・クリンダマイシンの耐性率は95%以上との報告がある
・いくつかのキノロンはin vitroでは活性が有るが、臨床経験はごくわずか
・シプロフロキサシンでは治療中に髄膜炎を発症した報告がある
・バンコマイシンは、ペニシリンアレルギー患者では代替となる報告があるが、これも治療中に髄膜炎を発症した報告がある
・ダプトマイシンはin vitroでは活性があるが、臨床経験がない
・リネゾリドも、in vitroで良好な活性があるが、臨床経験が限られる
・リファンピシンはin vitroでとても活性があり、貪食細胞内にも到達することが知られるが、アンピシリンに加えた場合に、アンピシリン単剤と治療効果が変わらなかった動物モデル
・イミペネム、メロペネムはリステリア症に使用されてきて効果があったが、けいれん閾値を下げるために、注意が必要である
・マウスモデルでは、イミペネムは、アンピシリンほど効果がなかった
・メロペネムでは治療失敗が報告されている
(2)治療期間
・2週間未満の治療では、再燃や治療失敗が報告され、髄膜炎では3週間の治療が推奨される
・髄膜炎のない、菌血症のみでは、2週間の治療でよい
・脳幹脳炎や脳膿瘍の場合には、MRIでフォローしながら少なくとも6週間
・心内膜炎は4-6週間治療
・リステリア胃腸炎では、抗菌薬治療の効果を示したデータはない(自然軽快するため)
(3)耐性
・臨床的に有意な抗菌薬耐性は報告されていない
・腸球菌から、L. monocytogenesに耐性が伝播した報告があり、監視が必要
・テトラサイクリンやキノロン耐性が出現し、ペニシリンのMICのわずかな上昇が報告
(4)その他
・鉄は病原因子となり、また鉄過剰はリステリア症のリスクとなるため、
鉄欠乏患者でも、治療終了までは鉄補充を控えた方が賢明
フォークト―小柳―原田病(以下、原田病)は、急に両眼にぶどう膜炎と網膜剥離が生じて見えにくくなる疾患です。同時に髄膜炎 ..
末梢神経障害の症状は、個人差が大きく、抗がん薬治療が終わったあとも改善するまでに1年以上かかるような場合もあります。日常生活にかかせない様々な動作・作業に工夫をし、周囲の人たちの協力を得ながら、少しでも快適に生活したいものです。
[PDF] 6.成人の細菌性髄膜炎の診断と治療―日本のガイドラインから―
・この特筆すべきライフサイクルによって、抗体や補体、好中球に接することなく細胞間を移動することができる
・鉄も、L. monocytogenesにとっての病原因子となる
:シデロフォアによってトランスフェリンから鉄を得て、in vitroでは増殖を促進
→鉄過剰状態は易感染性となり、鉄補充をすると死亡率が上昇する報告がある
・ヘモクロマトーシスでリステリア症の散発例や、輸血関連鉄過剰でのアウトブレイク
(1)妊婦での感染
・妊娠中は軽度の細胞性免疫不全であり、リステリア菌血症発症リスクは17-100倍とも
・通常の免疫防御機構が到達できない胎盤で増殖
・理由はよくわからないが、中枢神経感染は他のリスクがなければ極めて稀
・筋痛や関節痛、頭痛、背部痛を伴う急性の発熱ではリステリア菌血症を考える
・通常妊娠第3三半期に起こる(恐らく細胞性免疫が26-30週で急に低下するため)
・ヒトでは周産期感染の22%が流産や新生児死亡となる。早産や流産もよくある
・菌血症は治療しない場合でも大概は自然に良くなってしまうが、羊膜炎となった場合、
自然/治療的に流産となるまでは発熱が持続する
・妊娠中にリステリア症となったうち、(生存した)2/3の児に新生児リステリア症を発症
→早期に診断して抗菌薬治療をすることが、児が感染なく出生するのに大切
・ヒトではリステリア症が習慣性流産の原因となるという確定的な証拠はない
(2)新生児での感染
・妊娠したサルのモデルでは、L. monocytogenesの経口摂取により、死産となり、その胎児や胎盤中に菌が認められた
・胎児が子宮内感染すると、数時間以内に播種性のリステリア症(敗血性乳児肉芽腫症;全身、特に肝や脾に微小膿瘍や肉芽腫を形成)を発症し、流産となったり、感染数時間で死亡する
→胎便をグラム染色すると多量の菌体が見える
・更によく見られる新生児の感染症は、GBS感染症のような、以下の病型をとる
1)早発型敗血症:未熟性と関連し、恐らく胎内感染
2)遅発型髄膜炎:生後2週間ほどで発症し、満期産児にも起こる。経産道や院内感染も
・化膿性結膜炎や播種性丘疹も、早発型感染で認めることがあるが、他の細菌感染と区別困難
(3)菌血症
・新生児期より後では、明らかな感染巣を伴わない菌血症が、最もよく認める病型
・症状は他の菌による菌血症のときと似ている
・通常発熱と筋痛を伴い、前駆症状として下痢と嘔吐を認めることがある
・免疫不全者の方が、発熱時に血液培養採取されることが多いので、健常人の一過性菌血症は見逃されているかも知れない
(4)中枢神経感染
・細菌性髄膜炎の原因となることの多いS. pneumoniaeやN. meningitidis、H. influenzaeは、脳炎や脳膿瘍といった脳実質感染を起こすことは殆どない
・対して、L. monocytogenesは髄膜とともに、脳自体、特に脳幹に指向性
・髄膜炎を生じている多くの患者は、実際には髄膜脳炎を起こしている
1)髄膜炎
・1990年のCDCからの報告では、L. monocytogenesはH. influenzae、S. pneumoniae、N. meningitidis、GBSについで5番目に多い髄膜炎の原因で、致死率は22%と最も高い
・1995年、Hibワクチン導入から5年後では、H. influenzaeよりもL. monocytegenesの方が多くなっている
・2003-2007年のサーベイランスで、細菌性髄膜炎中L. monocytegenesの割合は3.4%
・世界的に見ると、新生児髄膜炎の3大起園菌の一つであり、50歳以上の髄膜炎では、S. pneumoniaeに次いで2番目の原因であり、免疫不全患者での細菌性髄膜の原因では最多
・monocytogenesの名前があるが、67%では髄液細胞は好中球優位
・MGHのケースシリーズでは、最も多かった素因は悪性腫瘍(24%)で、次いで移植(21%)、アルコール依存/肝疾患(13%)、免疫抑制/ステロイド使用(11%)、糖尿病(8%)、HIV/AIDS(7%)。36%は、特にリスクを有さなかった 5)
2)脳炎
・稀であるが、脳膿瘍形成する前には、限局性に皮質の脳実質感染があるかもしれない
・髄液培養は約半数で陽性となる。血液培養も同様
・症例報告によると、L. monocytogenesの脳炎は、ヘルペス脳炎と似るかも知れない
3)脳幹脳炎
・変わった脳炎の病型として、脳幹を侵す脳炎があり、ヒツジのcircling diseaseと似ている
・他のリステリア感染と違い、健常成人に発症する
・2相性の経過:発熱、頭痛、嘔気嘔吐が4日程前駆症状として続き、その後に左右非対称の脳神経障害、小脳症状、片麻痺や片側の感覚障害を生じる
・40%では呼吸不全を生じる
・項部硬直は約半数に認め、髄液所見の軽度異常が見られ、培養は約1/3で陽性となる
・約2/3の患者では菌血症も伴う
・CTよりもMRIの方が、脳幹脳炎を証明するのに優れる
・致死率が高く、生存しても重篤な後遺症を認めることが多い
4)脳膿瘍
・中枢神経感染の約10%に、肉眼的膿瘍を伴う
・菌血症はほぼ全例で認め、菌の証明される髄膜炎は25-40%で合併する:他の細菌性脳膿瘍とは異なる特徴
・殆どのケースでは、リステリア症のリスクのある人に起こる
・皮質下膿瘍:視床や橋、延髄に膿瘍を認めることが多い:他の細菌性脳膿瘍では珍しい部位
・致死率が高く、生存者は通常重篤な後遺症を伴う
5)脊髄の感染
・稀であるが、脊髄の感染も報告されている
・殆どの症例は、リステリア髄膜炎/髄膜脳炎の治療中に、対麻痺を発症して診断される
・急性細菌性髄膜炎や、病因のよくわからない脊髄症状を認めたときには、
L. monocytogenes感染を考慮すべき
(5)心内膜炎
・心内膜炎は、成人のリステリア症の7.5%を占める
・Viridansの心内膜炎のリスクのある人に発症し、自然弁/人工弁とも侵す
・敗血症性塞栓など合併症率が高く、致死率も50%ほど
・菌血症それ自体でなく、リステリアによる心内膜炎は、癌などの消化管の異常を
示唆するかも知れない
・小児の症例は稀
(6)限局性感染
・稀に直接播種による結膜炎、皮膚感染、リンパ節炎
・菌血症によって生じる肝炎、肝膿瘍、胆嚢炎、腹膜炎、脾膿瘍、胸膜炎、関節炎、骨髄炎、壊死性筋膜炎、心外膜炎、心筋炎、動脈炎、眼内炎
・これらで、リステリアに特徴的なものはない
・関節炎は通常免疫不全者の人工関節に起こり、治癒のためには人工関節抜去を要する。
(7)発熱性胃腸炎
・リステリア菌血症や中枢神経感染の患者の多くは、先行する消化器症状(下痢、嘔気嘔吐、多くは発熱を伴った)を認める
・大量に細菌を経口摂取してから典型的には24時間(6時間から10日の幅がある)で発症し、1-3日(1-7日の幅)続き、発症率はかなり高い(52-100%)
・よく見られる症状は発熱、水曜下痢、嘔気、頭痛、関節痛や筋肉痛
・原因食物は、チョコレートミルク、コーン・ツナサラダ、燻製の鱒、惣菜肉
・食中毒のアウトブレイクの際に、ルーチンの培養で原因を特定できない場合、Listeriaを考える
(8)合併症
・DIC、ARDS、急性腎不全を伴う脳幹脳炎、血球貪食症候群
細菌性髄膜炎ってどうして怖いの? | こどもの肺炎球菌感染症を学ぶ
<Key Points>◎細菌性髄膜炎に対してデキサメタゾンを抗菌薬前に投与することで聴力と神経学的予後の改善が期待できる。◎成人は肺炎球菌性髄膜炎に対するデキサメタゾン投与によって生命予後改善が期待できるが、小児はインフルエンザ菌b型による髄膜炎における聴力予後の改善にとどまる。◎デキサメタゾン投与終了後に再発熱を認めることが多い。◎培養が陰性の場合は鑑別となるウイルス性髄膜炎、がん、膠原病に留意する必要がある。◎成人の細菌性髄膜炎疑い患者に対してはデキサメタゾン投与が推奨されているが、小児は総合的判断に委ねられている。
なお、細菌性髄膜炎の原因菌の多くは肺炎球菌とHib(インフルエンザ菌b型)とされ、ワクチン接種により予防が期待できます。 原因
髄膜炎の治療ではを行います。
抗菌薬に関しては起因菌が判明した場合に、それに対して効果を発揮するお薬を投与します。しかし髄膜炎になっている方の状態が悪い場合や髄膜炎が強く疑われる場合には、します。
ぶどう膜以外のメラノサイトが多い組織にも炎症を起こすため、めまいや耳鳴り、難聴、髄 ..
感染症法が施行された1999年以降では8〜22例が報告されている 1)。わが国では、髄膜炎菌性感染症の起炎菌としては、BおよびY群髄膜炎菌が同定されることが多い1)2)。