では逆に、イソトレチノインが飲めない方はどんな人なのでしょうか?
③乾燥
イソトレチノインを飲んでいると皮脂腺の働きが弱まるため、必然的に肌が乾燥しやすくなります。そのため乾燥肌の方や真冬の時期は少し使いづらさを感じる場合があります。
とはいえ当院のように我々皮膚科医が常駐しているのであれば、しっかり保湿剤を処方したりスキンケアのやり方をご案内しますので、それで乗り切れる方がほとんどです。
トレチノインを塗布してから時間をおいて保湿剤を使用しても大丈夫です。
イソトレチノインの適用(どういうニキビの方に出したらいいか)に関しては、未だに「最重症のニキビ、保険治療で良くならなかったニキビの人に出すもので、簡単には出してはいけない」と仰る方もおられます。確かに昔はそうでしたが、今は世界的に見てもどんどん対象が緩和されているため、中等度ぐらいの人にも処方することが増えてきています。
①最重症の方
保険治療で治らない最重症の人はむしろイソトレチノインを飲むべきです。
通常、トレチノインを塗り始めて2~3日後からレチノイド反応が始まります。
トレチノインを使用している期間は、日中の外出時には必ず日焼け止めを使用してください。
②保険治療をやっても毎回毎回ニキビが繰り返しできてしまう方
保険治療で処方される抗生物質を長く飲んでいる・付けている場合、耐性菌が出る可能性が高くなるだけです。そういう方はイソトレチノインで繰り返しの循環を終わらせましょう。
トレチノインとレチノールの基本的な肌への働きかけは似ています。
③ニキビ跡がすぐできてしまう方・ニキビができたらほぼ確実にニキビ跡になる方
そういう方はニキビ自体を1個も作るべきではないため、そういう方はイソトレチノインの適用になります。
④ニキビがあるせいで精神的に参ってしまい、仕事に行けない・学校に行けない・友達に会えない、という精神状態になっている
こういう方はいち早くニキビを治すことが優先されるため、イソトレチノインが適用です。
2ヶ月トレチノイン&ハイドロキノンをやって2ヶ月休んでまた2ヶ月やる方法です。
⑤体にニキビがたくさんある方
薬を体のニキビ全部に付ける、というのは労力的にほぼ不可能です。(手が届かない場所もありますよね)その場合も、早めにイソトレチノインを飲むべきというのが世界的な潮流です。
②12歳以下の方
イソトレチノインは骨の成長障害を起こし、身長がしっかり伸びきらない可能性が指摘されているためです。さほど沢山の症例があるわけではないのですが、身長が伸び切ってから飲む方が安全だと考えられています。
12歳以下は絶対ダメ、13歳〜18 歳ぐらいは要相談、18歳以上だったら問題ない、と考えています。
0.025にしたからか反応が悪く、効果がイマイチな使い心地でした。
イソトレチノインは10mg~50mgと、1日量をかなり調整できる薬です。1日量が多ければそれだけ服用期間は短縮させられますが、副作用もその分起こりやすくなります。
トレチノインの場合、1ターン使い切りにしないといけないのもネック。
ではどんな飲み方が良いのか?これは私の見解ですが、体重(kg)の半分量(mg)が飲み始め量の目安です。
また、トレチノインを長期間にわたって継続使用すると、人によっては。
ただいきなりこの量を飲むと乾燥等の副作用が出すぎる可能性がある場合・副作用が出てしまった場合は、-5mg~-10mgした量がおすすめです。
ニキビ改善率98%のイソトレチノインでのニキビ治療を検討されている方は、
トレチノインは皮脂腺の機能を低下させ、角質をはがす作用があるため、ニキビ治療にも大変効果的です。
トレチノインの作用よりは弱いものの、レチノールにもシワ改善作用があります。
トレチノインの塗布を続けると、最初に見られた皮剥け(落屑)や赤みなどの皮膚炎(レチノイド反応)は、肌がトレチノインに対する耐性を獲得するため、次第に落ち着いていきます。
イソトレチノインには、のレチノイドを主成分として含まれており、
どのくらいの期間でレチノイド反応が落ち着くかは個人差がありますが、通常、最初の1カ月程度がピークで、その後は徐々に反応が軽減します。
以下では、イソトレチノインによる各副作用への対処法について解説します。
レチノイド反応が生じる治療初期にもメイクはできますので、赤みなどをコンシーラーやファンデーションで隠すことも可能です。
ニキビ痕までしっかり治したい患者様もいれば、そこまでは気にされない方も、、、
イソトレチノインを内服する上でのリスク (副作用)で最も覚えておいていただきたいのが、やはり女性の妊娠です。妊娠に気づかず飲んでしまうと 催奇形性といって赤ちゃんが奇形になってしまう可能性が高まります。そのため妊娠中・妊活中の方はとにかく注意してください。
イソトレチノインを個人輸入しようとご検討している方もいらっしゃるでしょう。
1週間塗っても、まったく皮剥けが生じない場合は、トレチノインを朝晩の2回塗ってください。
以下に当てはまる方は、イソトレチノインを服用してはいけません。
それ以外は、大きな副作用はありません。例えば肌が乾燥する・唇がパリパリする・人によっては髪がパサつくと仰る方もおられます。脱毛、髪の毛が抜けやすくなる副作用もありますが、イソトレチノインによる脱毛、つまり薬剤性の慢性休止期形式脱毛症においては薬をやめると回復することが殆どです。しかし回復が非常に遅い・理由は不明ですが回復しにくい、という方がいるのもまた事実です。
実は多くの薬に脱毛の副作用が報告されており、あまり過度に恐れる必要はありません。例えば低用量ピルにも薄毛のリスクは報告されています。
イソトレチノインだけでなく、薬には飲み合わせの良し悪しがあります。
しかし、は、皮膚のマイクロバイオーム(細菌の生態系)の恒常性の破壊や抗生物質の場合は光線過敏症。
イソトレチノインでは先天性欠損症や皮膚の極度の鱗屑などの重篤な副作用を引き起こす可能性がある。
イソトレチノインを服用する際は、必ず医師の指示に従うことが重要です。
イソトレチノインを飲んでいればほぼ確実にニキビは良くなるため、あまり他の治療と併用する必要性は感じていません。
上記の薬を服用している場合は、イソトレチノインの服用は避けてください。
つまり体重60kgの人であれば、
1日30mg服用を256日(約8カ月半)
続ければイソトレチノインをやめても再発しにくくなる、という計算です。
本記事では、イソトレチノインが市販されているかについて解説しました。
ただニキビ跡の赤みが目立つ場合はフォト治療、お髭が気になればレーザー脱毛、ニキビ跡が気になればダーマペン・フラクショナルレーザー・花房式治療…など検討されるかと思いますが、イソトレチノイン服用時にこれらの治療を受けることは問題ありません。
ニキビ跡治療や他の治療と並行してイソトレチノインを服用するのは問題なく、むしろおすすめくらいですが、ニキビ治療に関しては併用NGなわけではなく「必要ない」と捉えていただくといいでしょう。もしイソトレチノインを飲んでいてもニキビができるようならば、むしろ他の治療併用ではなくイソトレチノインの服用量を増やすべきと考えます。
しかし、普段忙しくて病院に行く時間がない方もいらっしゃるでしょう。
いかがでしたか?
・イソトレチノインはニキビ治療の切り札的な薬であり、キチンと飲めばほぼ確実な効果が出る
・妊娠中、妊活中の女性は絶対服用NG
という点含め、飲み方やメリットデメリットについてご紹介いたしました。
日本の イソトレチノインの使い方は海外から10年以上遅れているため、今後もイソトレチノインの解説は続けてまいります。
また「塗るケア」をご希望の方のために、後半ではも3選ご紹介しますよ。
当院では多数の治療を取り扱っておりますので、「ニキビ跡や脱毛など悩みが沢山あって、並行して治療していいのかわからない…」という方は、ぜひ当院までご来院ください。
パルミチン酸レチノール → レチノール → レチナール →トレチノイン(レチノイン酸)
研究結果では、アクネ菌のゲノムを編集し、イソトレチノインのメディエーターとして知られるNGALタンパク質を分泌・生成することに成功。”
「」は、紫外線によるシミの予防や改善をサポートする市販の飲み薬です。
“イソトレチノインは、重度の座瘡の治療を受けた患者の好中球ゼラチナーゼ関連リポカリンの皮膚表面レベルを増加させます”