ジスロマックジェネリックの併用注意としてあげられるのが、次の薬です。
近年注目されてきたのですが、ジスロマックにはバイオフィルム破壊能があるようです。このことと炎症部位に長く留まり濃度が高くなる性質を利用して、ジスロマックを投薬して、薬が効いているうちに歯石除去を全額行ってしまう方法とか、投薬で歯周病を治そうという試みがあります。
ジスロマックジェネリックには、併用禁忌に指定されている薬はありません。
以下の薬をメトホルミンと併用すると、副作用である乳酸アシドーシス(胃腸障害、けん怠感、筋肉痛、過呼吸など)があらわれやすくなります。
ジスロマックジェネリックには、飲み合わせ(相互作用)の注意事項がいくつかあります。
歯周内科では、飲み薬であるジスロマックなどの薬剤を使用します。
西洋医学で用いられる薬に比べて漢方薬は自然のものだから、効き目が穏やかで副作用がないと考える人が多いようですが、漢方薬も薬である以上、使い方を間違えば副作用もでます。漢方薬を処方するには長い経験と訓練それに膨大な知識が必要となります。漢方薬の中には猛毒で知られるトリカブトを含んでいるものすらあります。ですから、生半可な知識で独断で服用するのはとても危険なことです。また、西洋薬と漢方薬を飲みあわせることによって副作用が起きることもあります。漢方薬を常用している人がいますが、そういう人が病院に行って薬をもらったときなどは注意して下さい。医師または薬剤師に相談するとよいでしょう。
マクロライドでその他の候補はクラリスがあります。ジスロマックは15員環でクラリスは14員環です、得意な分野が少し違うようです。クラリスは耳鼻科でよくだされる薬です。慢性上顎洞炎に少量長期間(200mg一日一回3-4ヶ月)処方されているのを良くみかけます。インプラントによる上顎洞炎にも良く処方されています、上顎洞の粘膜に良く効くようです。上顎洞粘膜を処置したとき(インプラントで上顎洞に骨を作ったとき(サイナスリフト サイナス=上顎洞 リフト=挙上)などに私は使用していますが、普通に歯科で使用するにはジスロマックの方が優れていると思います。
薬の相互作用がクラリスに比べて少ないこと(下記の表 参照)
ジスロマックジェネリックの飲み方は、感染した細菌によって異なります。
薬と食品との組み合わせ、タバコと薬、薬と薬の飲み合わせ、これらはここでは述べることは不可能なくらい夥しい数にのぼります。
先に述べた薬が一つの医療機関から処方されれば、お医者様のチエックも可能です。患者さんでいくつかの病気がある場合、複数の医院、病院から別々に種々の薬が処方されます。
薬の悪い飲み合わせを防止するには、かかりつけ医に相談するか、又はかかりつけ薬局に院外処方せんを持っていき、その薬局で薬歴(患者さんが過去に服用した薬のリスト)と照らし合わせ、薬物問で相互作用がないか、薬剤師にチエックしてもらうことが一番です。
このサービスが受けられるのが、医薬分業の大きな特徴ですから、利用してください。
・疾患・症状に応じて適宜減量してください。
・服用する期間は症状に合わせて医師に相談してください。
・飲み忘れた場合は1日以内に気づいた場合であれば、気づいた時点で1回分を服用します。
次に飲む時間が近い場合はその時間まで待ち、1錠飲むようにし2回分をまとめて飲むことはしないでください。
ジスロマック錠250mgとの飲み合わせ情報[併用禁忌(禁止 ..
なお、同じマクロライド系抗生物質にアジスロマイシン(ジスロマック®)という薬がありますが、こちらは大部分が代謝を受けず未変化体で胆汁中に排泄されるため、上記のような免疫抑制剤との相互作用の心配はいりません。
街の薬局で手に入れることのできる薬は「一般用医薬品」または「大衆薬」といわれ、消費者が自分の判断で自由に購入でき、服用も自らの判断で行うことのできる薬です。一方、病院の薬は「医療用医薬品」といわれ、医師の処方がなければ手に入れることはできません。よく、大衆薬は病院の薬より成分の量が少なく、成分の種類が違うという人がいます。確かにそういう薬も多いのですが、最近の薬店を薬剤師の目から見ると、病院の薬と同じだなぁと思う薬もたくさん見かけます。同成分同含量のそれらの薬は、スイッチOTCといわれる薬に多いようです。しかし、薬店では病院と同じ薬ばかり置いてあるわけではありません。大きな違いは、薬店には主に対症療法に使う薬しか置いてないということです。だから症状が軽く、すぐに治りそうな場合にはよいのですが、2、3日で治らなかった場合には医師の診断を受けた方がよいでしょう。また、大衆薬には1つの薬に何種類もの成分が含まれているというのも違いの一つでしょう。病院の薬は基本的に1つの薬に1つの成分しか入っていません。風邪薬を例に取ってみましょう。薬店では風邪薬を買うと一つでいいですよね。しかし病院に行くと何種類もの薬がでます。大衆薬は不特定多数の人が使うために、1つの薬に熱に効く成分、咳に効く成分、鼻水に効く成分・・・とたくさんの成分が含まれています。もしあなたが風邪で病院に行き、その症状が熱と咳だったらそれらに効く薬2種類以上とおそらく抗生物質(大衆薬には含まれていません。これも1つの違いですね)がでるでしょう。ここでは鼻水の薬はでません。つまり、病院では医師があなたの症状にあわせて成分を選んでくれているわけです。最後に大衆薬のことで注意していただきたいことがあります。それは、病院の薬を飲んでいるときには大衆薬を飲まないで下さいということです。大衆薬はそれ単独で飲んでいる場合には安全ということになっていなすが、相互作用という点から見ると危険なことがあります。たとえばスイッチOTCとしてH2ブロッカーという胃薬がありますが、その中の1つにシメチジンという成分を持つものがあります。シメチジンはP450阻害というものに起因する相互作用の原因の20%を占めるといわれます。言い換えれば、不注意な併用により副作用が発現するかもしれないということです。こういったことはシメチジンだけでなく、ほかの大衆薬にもいえることです。ですから病院の薬を飲む場合にはやめるか、たとえ飲む場合でも医師または薬剤師に相談してからにして下さい。
ジスロマックに併用注意の薬はあるか?アレルギーの点鼻薬と生理を止める薬を服用中の患者(名称不明、避妊ではなく貧血のため)。(歯科医師)
市販の薬には使用期限が箱などに書いてあるので、それをすぎたら使わないようにすればよいでしょう。しかし、病院の薬局や、調剤薬局でもらった薬には使用期限は書いてありません。では、いつまで使えるのでしょうか?一つの答えとして"医師の処方した日数まで"ということがいえます。この考え方は、薬の劣化とは無関係で、医師は診察の結果、今現在の患者の病気の状態に最適の薬を処方しているということに由来しています。使い切らなかった薬はとっておいて、また同じ症状がでたときに使おうと考える人も多いでしょう。しかし、症状は同じでもその病気の原因は全く違うということもよくあることです。素人判断で、前と同じ症状だからといって同じ薬を飲んでも効かなかったり、かえって悪化してしまうかもしれません。このように考えると、使い切らなかった薬は捨ててしまうというのが賢明なのかもしれません。とはいえ、やっぱりもったいないと思うのも人情でしょうし、二日酔いで苦しいときにあのとき、病院でもらった胃薬をとっておけばよかったと後悔することもあるかもしれませんね。参考までに、病院などでもらった薬は条件のよいところで保管すれば(Q4参照)、1年くらいはもつと考えてよいでしょう。ただし、上記の理由によりおすすめすることはできません。あくまでも自己責任の範疇だということを肝に銘じておいて下さい。
(ジスロマック細粒小児用,ジスロマックカプセル小児用100mg) <適応菌種 ..
これが飲み台わせで最も問題の多いものです。胃潰瘍につかうタガメットは薬の代謝酵素を強力に抑制します。そのため、ワーファリンと併用すると出血傾向、睡眠薬のハルシオンと併用すると前後不覚や睡眠増強など、いろいろ間題も多い薬です。以下にこの代謝抑制による相互作用をまとめてみます。
併用禁忌ではありませんが、飲み合わせに注意が必要なもの(併用注意)が多くあります。 解説
全てのキノロン系は、増血薬の鉄剤(商品名:フェロミア他)及びアルミニウム含有の胃薬(商品名:マーロックス他)との併用によりキノロン系薬の血中濃度が低下し、キノロン系薬の効果の減弱が予想されます。
痛み止めとの併用により痙攣などの症状がみられることがあります。
痙攣などの症状が強く出る薬剤の組み合わせ(ロメフロキサシン塩酸塩とフルルビプロフェン(商品名:フロベン))は併用禁忌です。
残念ですが、飲み合わせの悪い薬剤を飲んでいる期間はグレープフルーツは避けた方が無難です。 カプセル
タミフル(抗ウイルス剤)バニラアイス、リンゴジュース、では逆に苦みが増します。混ぜるとすればチョコアイスクリームのみ苦みが増しません。 4.カロナール細粒(解熱鎮痛剤)ヨーグルト、スポーツ飲料、果汁ジュースなどで苦みが増します。 5.その他フロモックス、ホスミシンは何も混ぜない方が飲みやすい。セフゾン、ケフレックスは味が良い。 赤ちゃんにハチミツを与えると、乳児ボツリヌス症という病気にかかることがあるので注意してください。 乳児ボツリヌス症とは?1歳未満の赤ちゃんがハチミツなどの食品に混入したボツリヌス菌の「芽胞(がほう)」と呼ばれる、菌の種のようなものを口にしたことで発症する感染症です。神経系や筋肉に麻痺を起こす病気です。 抗生物質以外にも、病院で処方される薬は必ず正しく飲みましょう。薬の飲み方について、ご不明な点や不安に思うことがあれば三国の内科、小児科のファミリークリニックあいにご相談ください。 06-6150-2051
○この薬には併用を注意すべき薬があります。他の薬を使用している場合や、新た. に使用する場合は、必ず医師または薬剤師に相談してください。
治療にはジスロマックやクラビットなどの抗生物質をお飲みいただくことで完治します。
ジスロマックは4錠を一気に飲むことにより、1週間効果が持続するといわれています。
1回の内服で治療が終わるのでよく使われますが、内服後数日は便がゆるくなりやすい傾向です。
ジスロマックは肝臓で代謝される抗生物質であるため、効果が持続している1週間は肝臓に負担がかからないように飲酒はお控えください。
また、アルコールの摂取によりジスロマックの体内への吸収が低下し、薬の効果が低下しクラミジアを治療することができなくことがあるので注意が必要です。
クラビットは1日1錠を7日間内服していただきます。
クラビットはジスロマックほどは下痢になりづらいというメリットはありますが、1週間毎日飲み薬を飲まなければならない点はデメリットといえるでしょう。
成人にはアジスロマイシンとして、500mg(力価)を1日1回、3日間合計1.5g(力価)を経口投与する。 ..
改善後、再発を防ぐためには定期的なお手入れと、毎日の歯磨きがとても大切です。ここは、従来の歯周病治療も、歯周内科治療も同じです。 当院では、1~6ヶ月毎のメンテナンスを、患者様の状態に合わせてご提案させて頂きます。また、定期検診時にも必要に応じて顕微鏡での検査を行い、菌の繁殖程度をチェックします。一度改善したからと油断せず、お手入れに力を入れることがご自身の歯を守ることにつながります。
患者向医薬品ガイドは、患者の皆様や家族の方などに、医療用医薬品の正しい理解
血液の凝固を阻害する薬です。脳血管や心臓血管に障害があるときに出されています。血液が固まるときにそのシステムの何箇所かでVitaminKが必要なのですが腸管からの吸収を阻害します。VitaminKを静脈注射することで3-6時間で凝固が回復します。アスピリン(小児用バファリン)などと違ってコントロールしやすいので良く処方されています。 ところで腸内細菌もVitaminKを産生しています。抗菌剤は腸内細菌をやっつけますので、すべての抗菌剤は併用注意となっています。しかし短期間の投与ではそれほど影響はないと思います
処方せんを読む ジスロマックの用法・用量は適切か(DIクイズ)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用11.1.1.ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明):呼吸困難、喘鳴、血管浮腫等を起こすことがある(また、アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること)〔8.2参照〕。
11.1.2.中毒性表皮壊死融解症(ToxicEpidermalNecrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明):異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと(これらの副作用はアジスロマイシンの投与中又は投与終了後1週間以内に発現しているので、投与終了後も注意し、また、アジスロマイシンは組織内半減期が長いことから、これらの副作用の治療中止後に再発する可能性があるので注意すること)〔8.3参照〕。11.1.3.薬剤性過敏症症候群(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある(なお、ヒトヘルペスウイルス6再活性化(HHV-6再活性化)等のウイルス再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること)。
11.1.4.肝炎(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明)、肝不全(頻度不明)。11.1.5.急性腎障害(頻度不明):乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.6.偽膜性大腸炎(頻度不明)、出血性大腸炎(頻度不明):偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢、血便等があらわれた場合にはただちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。11.1.7.間質性肺炎(頻度不明)、好酸球性肺炎(頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.8.QT延長(頻度不明)、心室性頻脈(Torsadedepointesを含む)(頻度不明):QT延長等の心疾患のある患者には特に注意すること〔9.1.2参照〕。11.1.9.白血球減少(頻度不明)、顆粒球減少(頻度不明)、血小板減少(頻度不明)〔9.7.2参照〕。
11.1.10.横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。11.2.その他の副作用
1).皮膚:(0.1~1%未満*)発疹、(0.1%未満*)蕁麻疹、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎増悪、(頻度不明)光線過敏性反応、紅斑、皮膚水疱、皮膚剥離、多形紅斑、寝汗、多汗症、皮膚乾燥、皮膚変色、脱毛。2).血液:(1%以上*)好酸球数増加、(0.1~1%未満*)※白血球数減少、(0.1%未満*)血小板数増加、好塩基球数増加、※顆粒球数減少、血小板数減少、(頻度不明)貧血、リンパ球数減少、ヘモグロビン減少、白血球数増加、プロトロンビン時間延長。
3).血管障害:(頻度不明)潮紅、血栓性静脈炎。4).循環器:(頻度不明)血圧低下、動悸、血圧上昇。
5).肝臓:(1%以上*)ALT増加、(0.1~1%未満*)AST増加、ALP増加、γ-GTP増加、LDH増加、(0.1%未満*)血中ビリルビン増加、(頻度不明)肝機能検査異常。6).腎臓:(0.1%未満*)BUN増加、尿中蛋白陽性、(頻度不明)クレアチニン増加、腎臓痛、排尿困難、尿潜血陽性、頻尿。
7).消化器:(1%以上*)※※下痢、(0.1~1%未満*)腹痛、悪心、嘔吐、腹部不快感、腹部膨満、(0.1%未満*)便秘、口内炎、消化不良、食欲不振、口唇のあれ、黒毛舌、舌炎、舌苔、腹鳴、(頻度不明)舌変色、口のしびれ感・舌のしびれ感、おくび、胃炎、口内乾燥、唾液増加、膵炎、鼓腸放屁、アフタ性口内炎、口腔内不快感、消化管障害、口唇炎。8).精神・神経系:(0.1%未満*)頭痛、めまい、傾眠、感覚鈍麻、不眠症、(頻度不明)失神、痙攣、振戦、※※※激越、嗅覚異常、無嗅覚、神経過敏、不安、錯感覚、攻撃性、灼熱感、味覚異常。
9).感染症:(0.1%未満*)カンジダ症、(頻度不明)真菌感染、胃腸炎、咽頭炎、皮膚感染、肺炎、β溶血性レンサ球菌感染、膣炎。10).眼:(頻度不明)結膜炎、眼瞼浮腫、霧視、ぶどう膜炎、眼痛、視力障害。
11).筋骨格系:(頻度不明)筋肉痛、関節痛、頚部痛、背部痛、四肢痛、関節腫脹。12).呼吸器:(0.1%未満*)咳嗽、呼吸困難、(頻度不明)鼻出血、アレルギー性鼻炎、くしゃみ、ラ音、気管障害、低音性連続性ラ音、鼻部障害、鼻閉、鼻漏、羊鳴性気管支音、痰貯留、嗄声。
13).耳:(頻度不明)耳痛、難聴、耳鳴、聴力低下、耳障害。14).生殖器:(頻度不明)精巣痛、不正子宮出血、卵巣嚢腫。
15).代謝:(0.1%未満*)血中カリウム増加、血中カリウム減少、(頻度不明)脱水、血中重炭酸塩減少、低カリウム血症。16).その他:(0.1%未満*)発熱、口渇、気分不良、倦怠感、浮遊感、(頻度不明)胸痛、無力症、浮腫、低体温、不整脈、咽喉頭異物感、局所腫脹、粘膜異常感覚、疼痛、疲労。
*)250mg錠、カプセル、細粒の承認時の臨床試験と市販後の使用成績調査を合わせた発現頻度。※)〔9.7.2参照〕。
※※)〔9.7.3参照〕。※※※)〔9.7.4参照〕。
[PDF] こなぐすりと服薬補助食品との飲み合わせ(おいしさの相性)
薬の相互作用(薬物相互作用:drug interaction)は、薬と薬の飲み合わせのことで、薬が効きすぎて副作用が出やすくなったり、逆に薬が効かなくなったりすることです。また、薬と薬だけでなく、薬と食べ物や飲み物、嗜好品などでも、薬の作用が強くなったり弱くなったりすることもあります。広い意味では、薬力学的薬物相互作用(pharmacodynamic drug interaction)と薬動力学的薬物相互作用(pharmacokinetic drug interaction)に分かれます。ただ、通常相互作用というと、後者をさすことが多いようです。薬力学的薬物相互作用とは、例えば、同じような作用がある薬を2種類飲めば薬の効き目が出過ぎたり、副作用が出やすくなります。逆に作用が反対の薬を一緒に飲めば薬の効果が弱まります。薬動力学的薬物相互作用は、薬物動態(吸収、分布、代謝、排泄)を知る必要があります。飲み薬は、主に小腸で吸収され、血流に乗って体のいろいろなところに行きわたり(分布)、主に肝臓で体から薬を捨てて行くために薬の形を変え(代謝)、主に腎臓から薬が排泄されます。このように、飲んだ薬は、吸収、分布、代謝、排泄の4つの過程を経て、体からなくなっていきますが、相互作用は、この4つの過程の中で起こります。吸収過程の相互作用は、例えばテトラサイクリン系の抗生物質(例:ミノマイシン)と制酸剤などで金属イオンが多く含まれているもの(例:マーロックスやアルサルミン)を一緒に飲むと吸収されにくいキレートという物質になってしまい、ミノマイシンが吸収されなくなり、効果が落ちます。この場合は、ミノマイシンを先に飲んで2時間ほどあけてマーロックスやアルサルミンを飲めば防ぐことができます。代謝過程では、薬を代謝する酵素が絡むもので、薬により、薬物代謝酵素を出しやすくするものと、逆に出しにくくするものがあります。出しやすくするものは相手の薬を速く代謝するので、相手の薬の効き目が落ちます。出しにくくするものは、相手の薬の代謝が遅れるので、薬が長く体に残り、相手の薬の効き目が強くなります。薬の相互作用のうち、一番起こる頻度が多いものは、この代謝過程による薬物代謝酵素による相互作用です。一般に代謝、分布、排泄の過程の相互作用の場合は、吸収過程の相互作用と違い、薬を飲むのに時間をあけても防ぐことはできません。分布過程の相互作用は、薬物の血漿蛋白との結合率によって起こります。頻度としては少ないものですが重要なものもあります。薬は吸収されて、血液中に入ります。血液中に入ると、薬の一部は血液中の蛋白(主にアルブミンという蛋白)と結合します。つまり薬は血液中で、アルブミンと結合している薬(結合型)と結合していないフリーの薬(遊離型)があることになりますが、薬としての効果を現すのは遊離型の薬です。アルブミンとどれくらいの割合で薬が結合するかは、薬によって全然違います。例えば抗凝血剤のワーファリンは、薬の量を微妙にコントロールする必要がある薬ですが、遊離型のものはほんの数パーセントで、ほとんどアルブミンと結合しています。ワーファリンと一緒にアルブミンと結合しやすい他の薬が血中に入ってくると、ワーファリンと他の薬とでアルブミンの取り合いをして、ワーファリンが追い出されて遊離型になり、ワーファリンの効き目が強く出て、出血など副作用を起こすことがあります。 排泄の過程での相互作用は、頻度としては他のものよりかなり少ないです。例として、糖尿病薬のクロルプロパミドが鎮痛消炎剤のフェニルブタゾンで尿中排泄を阻害され、低血糖になったり、ペニシリン系やセファロスポリン系の抗生物質が痛風治療薬のプロベネシドにより尿中排泄が阻害されたりすることがあります。