ダイエットに使われることが多いSGLT2阻害薬は、「ルセフィ」や「カナグル」などです。
上位20製品で前年から売り上げを落としたのは9品目。タケキャブのほか、7位の抗凝固薬「イグザレルト」(803億円、1.4%減)、8位の高血圧症治療薬「アジルバ」(729億円、4.5%減)などが前年を下回りました。バイオシミラー参入から3年がたった11位の抗がん剤「アバスチン」は16.6%減の675億円。21年にバイオシミラーが発売された抗TNFα抗体「ヒュミラ」は6.8%減の472億円でした。
ジャディアンスには、10mgと25mgの2規格があります。各規格の薬価は以下のとおりです。
SGLT2阻害薬はどうやって効いているのかを説明する前に、腎臓でどうやって尿が作られているかを説明します。
尿の作り方は、次の通りです。
フルイトランを健康な成人に投与した試験では、投与から100分以内に利尿効果のピークがあらわれ、その効果は約6~7時間持続したと報告されています。そのため、フルイトランを服用する際は、外出や就寝のタイミングに配慮する必要があります。
一方、血圧に対する効果を検討した試験では、朝1回の投与で翌朝まで降圧効果が持続したと報告されています。
ジャディアンスよりも、ほかの「SGLT2阻害薬」の方が安価です。
糖尿病治療薬として、世界中で承認されており、副次的に減量効果があることが報告されています。海外では、GLP1注射製剤が肥満治療薬として承認されていますが、飲み薬ではまだ承認されていません。 ただし、内服GLP-1製剤でも注射と同様に減量効果は確認されています。
GLP-1製剤の減量効果を比べたレビューが報告されており、GLP-1製剤の中で減量効果が高いのは、ビクトーザ(注射)、オゼンピック(注射)、リベルサス(飲み薬)の3剤であることがわかっています。
SGLT2阻害薬による体重減少や血糖値の改善に関する多数の臨床試験の結果も報告されていますが、単にダイエットを目的にしたものではなく、あくまでも健康の維持、改善を補助する役割として期待されるものとなります。
なお、SGLT2阻害薬の体重減少の効果は、あくまで副次的なものです。
SGLT2阻害作用によって糖を尿中に排出する血糖降下薬です。ダイエット効果も期待できることから、美容クリニックのメディカルダイエットで多く用いられています。
一方、トップ20で売り上げを大きく伸ばしたのは、小野薬品のSGLT2阻害薬「フォシーガ」(565億円、54.3%増)や日本ベーリンガーインゲルハイムの同「ジャディアンス」(448億円、31.3%増)など。適応追加した慢性心不全や慢性腎臓病(フォシーガのみ、ジャディアンスは申請中)で使用を広げており、両剤とも初めてトップ20に入りました。中外の血友病A治療薬「ヘムライブラ」も493億円(18.5%増)で18位に入っています。
・フォシーガ5mg 18,000円・ジャディアンス錠10mg 18,000円
ジャディアンスとは、腎臓で分泌される「SGLT2(エスジーエルティーツー)」と呼ばれる物質の働きを阻害する薬です。
慢性心不全の方を対象とした臨床試験では、ジャディアンスの服用で心血管死や心不全による入院のリスクが低下することが確認されています。この効果は、試験開始直後からあらわれ始め、治療期間を通して維持されたとのことです。
また、ほかのSGLT2阻害薬もは開発されていないのが現状です。
SGLT2阻害薬は前述のGLP-1受容体作動薬と並んで、所謂”やせ薬”と称されます。
ジャディアンス錠10mg(一般名:エンパグリフロジン錠)の薬効分類・副作用・添付文書・薬価 ..
SGLT2阻害薬の副作用として無視できないものに尿路感染症があります。
薬価 (内服薬) 2024年 改訂 SGLT2 阻害薬 ジャディアンス フォシーガ カナグル デベルザ スーグラ
この原尿ですが、健常成人では、1日150Lの血液をろ過して作っています。
原尿中のブドウ糖を、そのまま外に出すともったいないため、腎臓の尿細管という所で、SGLT1、SGLT2という蛋白質を通じて、体内に再吸収されます。
SGLT1とSGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっており、原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されます。
上図は、SGLT2阻害薬のカナグリフロジン(カナグル)により、腎臓の尿細管で、SGLT2が阻害され、尿中に大量の糖分が漏れる様子を描いたものです。
ところで、SGLT2阻害薬を飲むと、どのくらい尿糖が増えるかご存知でしょうか?
これは、角砂糖(1個 3~4g)では、だいたい、20個~30個分に相当します。
結構、多くの糖分が外に出ていきますね。
ジャディアンス錠10mg / 188.9円 ; 規格単位(薬価が適用される単位)
ただし、“initial dip”と呼ばれ、SGLT2阻害薬の内服開始間もない期間は腎臓の機能が一時的に低下することが知られており、それを理由に即座に中止してしまうのはもったいない為、処方医は長期的視野で継続・中止の可否を慎重に決定する必要があります。
そのため、カナグル、フォシーガ、ジャディアンスを中心に説明します。
順天堂大学医学部循環器内科 南野徹教授らの研究グループは、「老化細胞」をSGLT2阻害薬を使って取り除くことに成功し、その作用機序を明らかにしました。「老化細胞」は様々なストレスで引き起こされる細胞分裂しなくなった細胞で、通常は免疫などによって除去されるものの、加齢や肥満などの免疫力が下がってくると蓄積し慢性的な炎症状態を起こすことで、動脈硬化や心不全、認知症などの加齢疾患の発症に関与することがわかっており、SGLT2阻害薬による改善が期待されています。
なお、ジャディアンス10mg の薬価は188.90円です。 図10
4位にはギリアド・サイエンシズの新型コロナ治療薬「ベクルリー」がランクインしました。2021年10月に一般流通を開始した同薬は、22年度に1077億円(408.2 %増)を販売。IQVIAの統計をもとに計算すると、ギリアドは同薬で製品売上高の6割弱を稼いでいることになります。新型コロナ治療薬ではこのほか、中外製薬が「ロナプリーブ」の政府購入分として2037億円を計上しましたが、一般流通していないため今回のランキングからは除外しています。塩野義製薬の「ゾコーバ」も政府購入分1000億円を含めて1047億円を売り上げましたが、一般流通の売上高は50億円を下回ったため、集計の対象には入っていません。
ジャディアンスと同様、「ルセフィ」「カナグル」「フォシーガ」などにもダイエット効果が期待できます。 ..
SGLT2阻害薬(SGLT2 inhibitors)は、糖尿病患者の治療に使用される薬剤ですが、近年、その他の健康上の利点が注目されています。
フォシーガ錠10mgの薬価は、264.4円です。 ジェネリック医薬品
SGLT2阻害薬は、腎臓で糖分を再吸収しているSGLT2(sodium glucose cotransporter 2 : ナトリウムとグルコースを運ぶ蛋白)の働きを抑える事で、尿から多量の糖分が漏れるようにする経口血糖降下薬です。
尿から糖分が多量に漏れると、血糖値は低下します。
SGLT2阻害薬には、血糖値を下げるだけでなく、様々な良い効果がある事が報告されています。
当院で使用しているSGLT2阻害薬は、スーグラ、デベルザ、カナグル、フォシーガ、ジャディアンス、ルセフィです。
食事をすると、一時的に血糖値が上昇しますが、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが作用することでじきに正常値に戻ります。このインスリンが不足したり働きが低下すると、高血糖の状態が慢性的になります。これが糖尿病です。
初期は自覚症状がほとんどありませんが、放置して進行すると、手足のしびれ(神経障害)や壊疽、眼疾患(網膜症)や失明、腎臓病(糖尿病性腎症)などの重い合併症が現れるおそれがあります。
また、血糖によって動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な疾患の発症リスクが高まります。
初期のうちに食事療法・運動療法で血糖値の改善を目指すことが大切です。
それで改善が見られない場合、薬物療法を開始します。
SGLT2阻害薬ジャディアンス 処方医の7割 第一選択かどうか未定
国内では6種類の「SGLT2阻害薬」が流通しており、ジャディアンスの代わりに処方されるケースも少なくありません。
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添付文書上、ジャディアンスとの併用が禁忌となっている薬剤はありません。しかし、糖尿病治療薬や血糖降下作用に影響を与える薬、利尿薬などとの併用には注意が必要です。他の医療機関で下記のような薬剤を処方されている場合は、診察時にご相談ください。
・フォシーガ5mg 18,000円・ジャディアンス錠10mg ..
<2型糖尿病>
SGLT2阻害薬など他剤からの切り替えを含めて、本剤を開始する場合には10mgからのご使用をお願いいたします。
本剤の10mgで効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mgに増量することが可能です。
作用時間はジャディアンス>フォシーガ、効果はフォシーガ>ジャディアンスです。
以上のように、SGLT2阻害薬は、糖尿病だけでなく、多くの健康上の利点があることがわかっています。 ただし、医師による処方箋が必要であり、適切な量の投与と使用方法を確認することが必要です。
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ジャディアンスはSGLT2(腎臓における糖の再吸収で重要な役割を担う輸送体)に対する選択性が高く、その効果が長時間持続することから、1日1回の投与で優れた血糖降下作用を示します。また、糖だけではなくナトリウムの再吸収も抑制することから、心臓や腎臓にかかる負担を減らす作用も期待できます。単独で使用する場合は低血糖を起こしにくく、体重減少効果も報告されている点もメリットといえます。