アフタ性口内炎、舌炎、扁平苔癬、歯肉炎、口角炎、褥瘡性口内炎、壊疽


4)全身的疾患に関連した潰瘍性口内炎
急性および慢性白皿病の約80 %は何らなの口腔粘膜症状(口内炎)がみられるとされています。その成因は不明ですが、白血病細胞が末梢血管に塞栓することによって生じるとも考えられています。
全身性エリテマトーデス(SLE)では軟口蓋に潰瘍が出現することがあります。また、原因不明で消化管粘膜瘍などを形成するクローン病でも口腔粘膜に辺縁不整の潰瘍な生しることがあります。しかし、その成因は不明です。
これらの濆瘍性口内炎に対しては、原疾患への治療とともに対症的にステロイド含有軟膏や貼付剤、噴霧剤などで対応します。


性口内炎を有する患者34例に対し、本剤を1日4回塗布したとき、有効以上

3)放射線や化学薬品などによる潰瘍性口内炎
抗がん剤や頭頚部がんに対する放射線治療に合併して生じる粘膜の炎症は、不整形のびらんや潰瘍をつくり、広範囲にわたります。放射線障害は、唾液腺にも及ぶため口腔乾燥症を惹起し、びらんや潰瘍は遷延化し、難治性となります。
放射線や抗ガン剤による潰瘍性口内炎の治療は以前から、バリターゼ含嗽液(バリターゼ局注用2V、含嗽用ハチアプし8g、4 %キシロカイン液3ml精製水、全量400ml) やキシロカインビスカスなどを用いて除痛を図るなどが行われてきました。基本的にはそのような含嗽薬とともに、口腔内の清掃が重要になってきます。

2)細菌やウイルスの感染
細菌感染による潰瘍性口内炎の中で比較的頻度の高い疾患としては、急性壊死性潰 瘍性口内炎(Acute Necrotizing ulcerative stomatitis:ANUS)があります。この病変はワンサン口内炎とも呼ばれ、歯肉嚢内の紡錘菌やスピロへータなどが急激に増殖した結果、歯肉縁や他部位の粘膜に潰瘍や壊死を生じるものです。症状としては、壊死部の激しい痛み・歯肉出血・ロ臭・発熱や所属リンパ節の腫脹などがあります。本疾患は若年者から中年にかけて発症し、その誘因としては極端な疲労やストレス、担癌状態など免疫能の低下が挙げられます。ANUSにバクテロイデスなどの細菌が関与し、病変したものは壊疽性口内炎(水癌、Noma)と呼ばれますが、本邦で見ることはほとんどありません。
それ以外の細菌としては、結核(結核菌)、、梅毒(梅毒トレボネーマ)、淋病(淋菌)などがありますが、これらの感染者数が減少してると考えられる感染症も、H Ⅳ患者の増加とともに増加傾向にあります。
結核菌によるロ腔粘膜の潰瘍は浅く、有痛性で舌やロ蓋に好発し、梅梅は主にロ唇に硬結の中央部が陥凹した無痛性の潰瘍やびらんなどを認められます。淋菌による口内炎は紅斑を伴った潰瘍が多発してみられることが特徴と言えます。
また、潰第性口内炎を引き起こすウイルスにはエイズウイルスやサイトメガロウイルスなどがあります。
これらの潰瘍性口内炎の治療は口腔内を清潔にし、補液などで脱水の改善を図り、栄養補給と安静にすることですが、二次感染予防のために抗菌薬を投与することもあります。

びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎及び舌炎。 · 用法・用量(添付文書全文)

1)歯や義歯などの機械的な刺激
歯や不適合な補綴物(詰め物や被せもの)、割れた義歯の鋭縁などの機械的な刺激によ
って生じる粘膜表面が傷つき、粘膜自体が壊死し、脱落して潰瘍が形成されます。これ
らはいわゆる褥瘡性潰瘍と言われ、新生児における先天歯の慢性刺激によって生じるリガ・フェーデ病も含まれます。このような機械的な刺激やいわゆる傷が原因でできた潰瘍は一般に境界明瞭で、周囲には角化した粘膜がわすがに隆起し、潰瘍底は黄白色ー赤色の肉芽組織様を呈します。このような潰瘍性口内炎は癌性潰瘍との鑑別が重要です。癌性潰瘍では癌細胞の周囲組織への浸潤によって硬結が生じているのが特徴でこの点から鑑別が可能です。潰瘍性ロ内炎では、まず明らかな刺激を除去し、ステロイド含有軟膏や痛みが強い場合は非接触性のステロイド剤の噴霧などを行い、含嗽剤などを投与し、様子を見ます。その中で、 1 ~ 2週間経過しても変化がないものや拡大傾向のある場合は癌性潰瘍を疑い、細胞診や組織新など病理診断を行います。
症例:熱傷によると思われる口内炎:診断には問診も重要になる。

日本人の癌になる確率は50%、日本人の3人に1人は癌で亡くなります。口の中の癌は55%が舌癌です。2週間以上口内炎が治らない場合には歯医者で確認してもらう必要があります。初期のうちに癌が発見されれば90%は助かります。詳しくは「」を参考にしてください。

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繰り返し起こる口内炎で原因は不明です。口内炎の再発には個人差があり、女性にやや多く、思春期以降に増える傾向があります。

ベーチェット病とは全身疾患であり、初期の頃口内炎が多くできることがあります。しかし他の口内炎と鑑別することは難しく、ベーチェット病の他の症状、目の炎症、皮膚の紅斑、外陰部の潰瘍によって診断されます。

頬や舌を噛んでしまってできた傷(口内炎); 栄養不足でできてしまった口内炎; 義歯がすれてできてしまった傷

歯の治療には注射で麻酔をすることが多くあります。特にもともと口内炎ができやすい人は注射の針の刺激で治療後口内炎ができてしまうことがあります。痛みが強い場合は歯医者で確認してもらい、口内炎の薬を処方してもらいます。

歯茎が痩せて合っていない入れ歯を使っていると口内炎ができやすくなります。特に高齢者の場合は口内炎ができても我慢してしまったり、気づかず食欲が低下してしまう場合もあります。食事中に入れ歯が使いにくそうであれば、歯医者で入れ歯を調整してもらう必要があります。


通常、びらん、潰瘍を伴う難治性口内炎および舌炎などの治療に用いられます。

■紅斑やびらんを呈する口内炎には
① 多形滲出性紅斑
② 広範囲の皮疹,粘膜疹,眼症状に加えて重篤な全身症状を伴うStevens-Johnson症候群
③ びらん型口腔扁平苔癬(皮膚の扁平苔癬とは異なる。金属アレルギー、免疫異常が原因)
④ 剥離性歯肉炎(歯肉部の粘膜上皮層の剥離が特徴)
⑤ 天疱瘡、類天疱瘡など(上皮基底膜部に自己抗体が存在)
に関連して発症するものもあります。

口内炎、② 頬や舌を咬んでしまって出来た傷 ③ 義歯が擦れて出来てしまった傷などの時は、

虫歯や治療途中の歯があると口の中の粘膜を傷つけてしまい、口内炎の原因になります。虫歯は歯の中で広がり、大きくなると歯が割れ、鋭利な部分が粘膜を傷つけ、口内炎の原因になります。

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紅斑やびらんを呈する口内炎の特徴としては、口内炎が口腔内の一部に限局せず、口腔全体に広がる傾向にあること、強い疼痛があり、口を動かすことができないこともあること、症状がひどくなると発熱、全身倦怠感が発現し、患者はうがいをすることぐらいしかできず、精神的ストレスも強くなり、口腔衛生状態も悪化し、口腔全体に痛みが広がるなどがあります。

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●紅斑やびらんを呈する口内炎
(金属アレルギー、薬物アレルギー、びらん型口腔扁平苔癬を含む)
紅斑やびらんを呈する口内炎とは、口腔内の粘膜が一部薄くなるあるいは委縮することで紅くなったり、それが粘膜の表層欠損となりびらんを生じたり、さらにひどくなって潰瘍を生じたるする口内炎です。

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③栄養の維持
刺激物を避け、健常時と同様の食事がとれるようにします。患側を使わない,スプーン使用などの簡単な工夫や、食事の前に病変部への貼付剤や保護床の使用も効果があります。嚥下障害を併発した重篤な場合には,経管・経静脈栄養法を行うこともあります。
★再発性アフタにおいて注意しないといけない全身疾患:べーチェット病
べーチェット病は口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍(口内炎)の他に、眼症状、皮膚症状、外陰部潰瘍を主症状とする多臓器に対する侵襲性の原因不明の炎症性疾患で、急性発作を繰り返しながら慢性に経過します。本症では、口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍(口内炎)は必発で、口腔の病態からだけでは、再発性アフタとの鑑別は困難です。
■べーチェット病における治療の注意点
ベーチェット病は、遺伝的素因に細菌感染などの外的環境因子が加わり発症するものと考えられています。特に口腔連鎖球菌が重要視されており、抜歯などの口腔における観血的処置は発症・病状の増悪因子となるため、全身症状の増悪時、ロ内炎の多発時は積極的な治療を避けるべきです。また歯科治療時の浸潤麻酔など注射針による潰瘍形成にも注意を払う必要があります。

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②口腔内の清掃を通常の歯みがき(ブラッシング)とブラッシング後に、含嗽剤を用いたうがいを行います。含嗽剤には殺菌性や抗炎症性のものがありますが、症状・刺激性によって使い分けます。嗽水は40 ℃前後に温めると刺激が少ないと考えます。

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症例:壊死性歯肉炎
症例:紅斑やびらんを呈する口内炎:多形滲出性紅斑

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体の抵抗力が低下すると、小さな傷や少しのウイルスで粘膜にダメージが加わり口内炎ができてしまいます。体全体の抵抗力を高めておくことによって、口内炎を防ぐことができます。

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①再発性アフタに対する治療においては、原因が不明であることも鑑み、ステロイド含有の局所療法剤 (デキサルチン, ケナログ, アフタッチ, アフタシールs , サルコートなど)や免疫抑制剤の投与などの対症療法が中心になります。これらの局所療法剤は、病変部の清拭と含嗽後に少し乾燥させて貼付します。病変部の綿球・綿棒による清拭時に、偽膜を無理には
がす必要はありません。軟膏は小さな綿棒で, 1日数回厚くならないように貼布します。低出力レーザー照射にて、鎮痛効果や治癒の促進効果がみられることもありますが、機械的な刺激を与えることになること、間違った診断下にレーザー照射をすることのリスクを考えると適切とは多めない部分もあります。
このような場合には、易感染性や口腔カンジダ症の合併などの有害事象が見られることがあります。

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口内炎に薬を数回塗ると2、3日程度で口内炎は小さくなり始めます。痛みも引き、食事もしやすくなります。口内炎は通常1週間から10日で治ってきます。2週間以上治らなければ歯医者で確認してもらいます。原因が癌など口内炎ではない場合があります。特に口の中で多いのが舌癌です。舌癌の初期の状態は口内炎に似ています。

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ウイルス感染によって生じることが確定されているアフタ性ロ内炎の初期症状としては、発熱・食欲不振などの全身症状から始まり、前後して口腔粘膜に多数の小水疱が形成され,すくに破れてアフタとなります。アフタはしばしば癒合して大きな不定形の潰瘍を形成します。有痛性のため、摂食に困難をきたすことがあります。通常1週間なら3週問で治癒しますが、まれに髄膜炎などを併発する重篤な例もあります。
なお、原因ウイルスの確定には、水疱内容液ならのウイルスの分離・同定やウイルスDNAの検出、急性期と回復期の血清抗体の測定などが用いられます。

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市販の口内炎の薬はウイルス性の口内炎(ヘルペス性口内炎)やカンジダ性口内炎には効果がありません。逆に悪化させてしまうこともあります。内科や皮膚科に受診する必要があります。

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アフタとは、境界明瞭な類円形の小さな潰瘍で、表面を白色ないし黄色の偽膜で覆われ周囲に発赤を認める病変です。有痛性で、その多くは瘢痕を残さすに治癒します。
アフタを生じる原因には、ウイルスの他、全身疾患の一部の症状が口腔内に出現する場合、その他、外傷によるもの、そして原因不明なものもあります。
アフタが多発し、粘膜炎を伴っているものをアフタ性ロ内炎と呼ひます。アフタが数個みられる程度で、粘膜炎も伴わない再発性アフタなどは、厳密にいえばアフタ性ロ内炎とは呼びにくいものがありますが、臨床的には区別がつきにくいことも事実です。