農林水産省が優先的にリスク管理を行う対象に位置付けている危害要因についての情報(有害化学物質)


初回通達の事務連絡が一般に広がっているため、私同様誤解している獣医師の方が多いかもしれません。しかしながら、農林水産省の省令では、「」が施行日になりますので、ご注意ください。正確を期さなければいけない内容で、一次情報の確認がしっかりとできておらず、間違った情報を出してしまった事を心からお詫び申し上げます。


峯戸松 勝秀 農林水産省消費·安全局農産安全管理課生産安全専門官

そうしたなか、国内でも長い間用いられてきた「デキサメタゾン」が、英国の試験において認証され、新型コロナウイルス感染症に対する承認済み治療薬として位置づけられたことで話題をよんでいます。

合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)のひとつであるデキサメタゾン(商品名:デカドロン®)は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などの作用を有することが知られています。重症感染症を含めた種々の適応症を有しており、1960年代から現在に至るまで、様々な疾患に対して汎用されてきた薬剤です。

総称名:デキサメサゾン; 一般名:デキサメタゾン; 販売名:デキサメタゾン ..

” 肝心の休薬期間延長が適用されるのは、平成31年1月13日からになります。年明けてすぐに新しい基準に適応となるので注意が必要ですね。この改正により、デキサメタゾン懸濁性製剤については平成31年1月7日までしか使用できません。また、1月8日以降に水性デキサメタゾン製剤を使用した場合も、新しい休薬基準が適応されることから注意する必要があります。 ”

厚生労働省は2020年7月17日付けで、(※)を改訂し、デキサメタゾンを新型コロナウイルス感染症に対する治療薬として記載しました。手引きでは、英国の非盲検ランダム化比較試験「RECOVERY」の結果で、デキサメタゾンが重症例の死亡を減少させたという結果が紹介されています。

【薬剤師向け】「デキサメタゾン」とは?効果や副作用、薬価などを解説

新型コロナウイルス感染症の重症患者では、肺障害および多臓器不全をもたらす全身性炎症反応を発現することが確認されています。ステロイドは抗炎症作用を有するため、デキサメタゾンにはこれらの有害な炎症反応を予防または抑制する可能性が示唆されており、前述の試験によって効果が裏付けられました。

デキサメタゾンは副腎皮質ホルモン製剤であるため、効果・効能は多岐にわたります。具体例としては、慢性副腎皮質機能不全、関節リウマチ、エリテマトーデス、うっ血性心不全、気管支喘息、悪性リンパ腫、重症感染症などがあげられます。詳細については、添付文書を確認するようにしてください。

・牛に本剤をデキサメタゾンとして0.05 mg/kg単回皮下注射

デキサメタゾンとして6mgを1日1回、10日間にわたり服用します。体重40kg未満の患者さまでは0.15mg/kg/日へ減量を考慮し、肥満・過体重例では用量につき個別に検討することが推奨されています。また、患者さまの状態によっては経口・経管以外に、静注が選択される場合もあります。

農林水産省令第七十四号の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律が平成30年11月29日に改正され、この省令が平成30年12月29日から施行されることにより、デキサメタゾン懸濁性製剤の使用は平成30年12月29日をもって使用禁止となります。また、水性デキサメタゾン製剤も新しい基準が適応されます。


analogueおよびDexamethasoneによる牛の流産誘起

デキサメタゾンによる確実な治療効果を得るためには、初回服用後から10日間にわたり継続して服用することが必要です。そのため、コンプライアンスを意識した服薬指導が重要です。

デキサメタゾン、デキサメタゾンリン酸エステル及びデキサメタゾンメタスルホ安息 ..

また、デキサメタゾンの服用により、誘発感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、精神障害などの重篤な副作用があらわれる例が報告されています。これらの副作用があらわれた場合における対応について、適切な指導を行うことも求められています。

[PDF] 副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液

この記事では、デキサメタゾンの効果や副作用、薬価などについて解説していきました。現在では、2020年5月にレムデシビル(商品名:ベクルリー®点滴静注液)が特例承認され、ファビピラビル(商品名:アビガン®錠)などの適応外使用も認められるなど、新型コロナウイルス感染症に対して用いることのできる薬剤の選択肢は増えつつあります。