MSDマニュアルは、ハチやスズメバチに刺された場合に取るべき様々な対応を特定し、適切な手順を紹介します。


虫刺されは、様々な昆虫や節足動物による皮膚への刺咬や吸血によって引き起こされる皮膚トラブルの総称です。多くの場合、一時的な痛みやかゆみを伴う程度で済みますが、時に重篤なアレルギー反応や感染症を引き起こすこともあります。
虫刺されによる症状や重症度は、刺した虫の種類、個人の感受性、刺された部位や回数などによって大きく異なります。一般的な症状としては、発赤、腫脹、かゆみ、痛みなどが挙げられますが、中には全身症状を引き起こすものもあります。
また、虫刺されは単なる皮膚トラブルにとどまらず、様々な感染症の媒介となる可能性もあります。例えば、蚊はマラリアやデング熱、ダニは日本脳炎やライム病などの媒介者となることがあります。
虫刺され予防は、適切な防虫対策や環境整備が基本となりますが、完全に避けることは難しいのが現状です。そのため、虫刺されによる適切な対処法を知っておくことが重要です。


✓ 植物・昆虫:イラクサ、ゴム、蜂など(触れたり刺されたりして起きる)

様々な虫に刺されたり、噛まれたりすることによって皮膚に赤み、かゆみ、炎症などが生じる病気です。この原因となる虫は、蚊、ブヨ、ノミ、ハチ、ケムシ、ダニなど多岐にわたります。虫刺されによって生じる皮膚症状には、虫が皮膚を刺すことによる「物理的な痛み」、皮膚に注入される物質による「化学的刺激による痛み」、皮膚に注入された物質による「アレルギー性の痒み」があります。一般的には、数日以内に痛みや痒みが収まりますが、なかには症状が収まらないケースもあります。

従来、本月報の特集記事の主題は、感染症サーベイランス事業の対象疾病を主としてきたが、平成9年4月の研究所の名称変更・一部組織再編を機に、今後は当研究所が関わっている他の重要な疾病をも扱うこととした。今月の特集は、感染症ではないが、昆虫医科学部が関係している蜂刺症(はちししょう)を取り上げた。1.蜂刺症の現状わが国では、蜂刺症の対象となる蜂類としては、スズメバチ類16種、アシナガバチ類11種、ミツバチ類2種、マルハナバチ類14種が知られている。このようにわが国に生息するハチ類は米国や欧州諸国の種類数と比べてはるかに多く、このことがハチ毒の種類を多くし、ハチ毒アレルギーの問題を複雑にしている。現在までに厚生省に届けられた蜂刺症による死亡者の統計によると、年変動があるものの毎年30~40名が蜂刺症の犠牲になっている。1984年には73名を数え、今までの統計上最多数となっている()。また、1994年も44名で、毒蛇咬傷による死亡数(過去3年の平均で10.7人)よりはるかに多い。月別蜂刺症発生状況をまとめた長野県佐久総合病院の報告によると、受診患者のピークは8月に見られ、全体の約9割が7~9月に集中している。この時期はスズメバチ、アシナガバチ類では巣のサイズが最大規模に達しており、働きバチの巣を守る防衛行動も高まっている。各都道府県からの報告を厚生省がまとめた衛生害虫発生状況の統計では、ハチ類の相談および駆除依頼件数は、シラミ類、ダニ類、ネズミ類などに関する件数を超えて、過去3年間トップを占めており、10年前と比べ約9倍に増加している()。このような急激なハチ類発生数の増加傾向は、都市部近郊において人の居住地域がスズメバチやアシナガバチ類の生息域に隣接または入り込んだこと、以前と比べアウトドア・スポーツ人口の増加等による人の野外活動が盛んになったこと、小型、中型スズメバチ類の重要な天敵であるオオスズメバチの数が都市部近郊で最近減少している等の諸要因が関わっていると考えられる。2.蜂刺症はどのような場面で起こっているか蜂刺症による死亡症例の統計は全国的に把握されている。今までに報告されている死亡症例では、庭木の剪定作業中に数匹のセグロアシナガバチに刺されてショック症状を呈し死亡した例、キノコ狩りに出かけ大型スズメバチに数10カ所刺されて意識消失しそのまま死亡した例、林業関係者が収穫調査中に突然スズメバチの攻撃を受けて意識を消失し、医療機関に搬送された時点で心停止状態に陥りそのまま死亡した例などである。大部分の症例は致死量を超えた毒液の注入による死亡ではなく、IgE 抗体が関係したI型アレルギーが原因と考えられる。これらの例の場合、健康な人に突然訪れる死であり、また多くの症例では数10分から数時間で致死することから悲惨である。なお、死亡症例の大部分は40歳以上の中高年層に多いのが特徴的で、男性死亡者数は女性の3倍である()。重症例では、山間部での地質調査の仕事中に突然キイロスズメバチに14カ所刺され約20分間意識を失った例、トラックの運転士が自宅から出勤時にホソアシナガバチに腕を1カ所刺され、約10分後運転中に意識が朦朧となって路線バスと正面衝突をした例、クロスズメバチに背中を3カ所刺されて全身の蕁麻疹、呼吸困難を起こして救急外来で治療した例、自動車運転中に窓から飛び込んだアシナガバチに首筋を刺され頸部全体に浮腫が起こり呼吸困難に陥った例などさまざまな症例がある。これらの症例を分析すると蜂刺症は我々の生活の中で普通に起こりうることを示しており、また、農林業従事者がハイリスクを負っている事が理解できる。3.ハチ毒アレルギー、治療およびその対策ハチ類の毒成分は大別すると酵素類、ペプチド類、低分子物質の3つが知られている()。これらの成分は結合組織破壊、血圧降下、細胞膜透過性亢進、痛み、平滑筋収縮などを起こすことが知られており、蜂刺されによる毒液注入によってこれらの物質が総合的に働いて激しい諸症状が出現する。I型アレルギー患者は過去に同じ種または近縁の種のハチに刺された経験を持つ場合が多い。毒液中の酵素類はハチ類で部分的に共通したアミノ酸配列を持つことから、ある種の毒成分に対してIgE 抗体を持つ人は複数種のハチ毒に対するアナフィラキシーの惹起にも十分注意する必要がある。蜂刺症の治療には抗ヒスタミン剤を含むステロイド軟膏を刺傷部に塗布し、冷湿布をする。全身症状の強い場合は抗ヒスタミン剤やステロイド剤を内服する。ショック症状が認められた場合は,エピネフリンを0.3~ 1.0mg皮下注射し、気道確保、血管確保、気管支拡張剤とステロイド剤の投与および不整脈対策を行う。なお、一部の医療機関でハチ毒アレルギーの既往歴のある人に減感作療法が行われているが、減感作用に輸入されたアレルゲンはまだ認可されておらず、治験的に行われている。米国ではハチ毒アレルギーの人が全人口の1~3%ほどいると推定されている。近年、わが国の都市部でのスズメバチ類の増加傾向等を考えると適切なハチ毒アレルギーの診断および治療対策を立てる必要がある。なお、予防対策としては、野外活動中にスズメバチ類の巣と突発的に遭遇し、見張りのハチに威嚇や攻撃を受けた場合、大声で騒いだり、腕でハチ類を追い払う事は厳禁である。姿勢を低くして巣から速やかに離れる事が重要である。

ぜんそくに関しては、「気管支喘息」の項目をご参照ください。 例えば・・・

ノミは小さな無翅昆虫で、主にペットに寄生しますが、ヒトを吸血することもあります。ノミに刺されると、強いかゆみを伴う小さな赤い斑点や丘疹が現れます。ノミは跳躍力が高く、素早く移動するため、駆除が難しいことがあります。ペットの衛生管理や定期的な駆除が重要です。

虫刺されによる症状は、かゆみ、痛み、アナフィラキシーなどがあります。症状が強いときはステロイド外用剤、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)やステロイドの内服が必要であるため、皮膚科を受診しましょう。

フェキソフェナジン塩酸塩とはどのような成分ですか? 鼻水、鼻づまり ..

ヒトを刺す、噛むなどする虫は、蚊をはじめ、ハチ、ムカデ、毛虫、ダニ、ノミなど様々なものがいますが、基本的に虫刺されで起こる皮膚の腫れ・痛み・痒みはアレルギー反応によるもののため、炎症を抑える「ステロイド外用薬」がその症状解消に効果的です。そのため、虫刺されに「ステロイド外用薬」を使うのは、薬学的にも合理的な判断と言えます。

ブユは小型の吸血性昆虫で、主に山間部や河川周辺に生息しています。ブユに刺されると、強い痛みと腫れを伴う赤い斑点が現れ、後にかゆみが生じます。ブユは主に日中に活動し、特に夏季に多く見られます。屋外活動時には適切な防虫対策が必要です。

スチン、塩酸フェキソフェナジン、ロラタジン、塩酸オロパタジン、フマル酸ケトチフェ ..

母が庭仕事中にハチに刺されました(おそらくミツバチ)。病院には行かなくて済みそうですが、腫れています。対処法を検索すると、だいたい「傷口を冷水で洗い、抗ヒスタミン剤かステロイド配合の軟膏を塗る」とあります。しかしこの「抗ヒスタミン剤」が具体的に分かりません。手元には一般的な虫さされ用の薬がいくつかありますが(ウナ、など)これらでいいのでしょうか?薬のパッケージに表示されている成分でどのようなものが「抗ヒスタミン剤」なのか教えてください。市販されている薬の商品名も挙げていただけるととても助かります。よろしくお願いします。

トコジラミは小型の吸血性昆虫で、主に寝具や家具の隙間に潜んでいます。夜間に活動し、ヒトを吸血します。刺されると強いかゆみを伴う赤い斑点や丘疹が現れ、線状や集簇性に配列することが特徴です。トコジラミは繁殖力が強く、一度侵入すると駆除が困難なため、早期発見と適切な対策が重要です。


酸塩錠30mg(7~11歳:50例)及び60mg(12~15歳:

「ステロイド外用薬」には、使う場所や症状に応じて適切な強さ(ランク)の薬を選ぶことが重要ですが、虫刺されでは処方される薬が処方医によって強かったり弱かったりすることがあります。その背景と意図を踏まえた、服薬指導のポイントを解説します。

フェキソフェナジン塩酸塩OD錠30mg「ファイザー」, 錠, 12.20

刺されたことに気付いた場合は、患部に残っている毛虫の毛を、できるだけ早くガムテープなどで除去し、せっけんと流水で洗浄することが有効です。その際、着ていた衣類もすぐに洗濯することが必要です。毛虫皮膚炎はかゆみが強く、ステロイドの外用薬を使います。また抗アレルギー剤の飲み薬を使用する場合もあります。

人を刺す他の害虫として、蜂が挙げられるが、蜂に刺された場合には、激しい痛みが ..

市販の虫刺されの薬には抗ヒスタミン剤はふつう、入ってます。クロルフェニラミンとかジフェンヒドラミンとか書いてあればOKです。念のため、今回は初めての蜂刺されであればいいのですが、次に同じ種類の蜂に刺されたときにはアナフィラキシーショックを起こすことがあります。次に刺されたときには様子を見るのではなく、できるだけ速やかに病院に行って対処してもらった方が安全です。

ヒトを刺す、噛むなどする虫は、蚊をはじめ、ハチ、ムカデ、毛虫 ..

虫刺されにおいても、“刺された場所”と“症状の強さ”に応じて適した強さ(ランク)の薬を選ぶのが基本です。ただし、アトピー性皮膚炎などの治療に比べると、思っているよりも“強め”、あるいは逆に“弱め”な薬が処方されることも多いため、虫刺され特有の事情を押さえておく必要があります。

フェキソフェナジン塩酸塩錠30mg「三和」 · フェキソフェナジン塩酸塩錠 ..

人間を刺す蜂にはアシナガバチ、スズメバチ、ミツバチなどがあります。
アシナガバチ(スズメバチ科アシナガバチ亜科)は住宅地に多く生息し、スズメバチに比べればおとなしく、いたずらをしない限り攻撃してくることはありません。
ミツバチは、決してむやみに人を刺しません。蜂の巣を攻撃された場合は刺すため養蜂家の被害が多く、一般人が刺されることは少ないです。
スズメバチは比較的大型の種が多く、攻撃性が高い蜂です。従来は郊外にいたのが宅地開発により都市部に増えてきました。

高血圧、けいれん、蜂によるアナフィラキシーの既往あり。小学生の ..

しかし、ことが確認されています。実際、虫刺されのOTC医薬品では、V群(weak)でも「ステロイド外用薬」が配合されているものは、「抗ヒスタミン薬」や「鎮痒薬」だけの薬よりも“強力な薬”として扱われています。

[PDF] 6 B.全身療法 systemic treatment

虫刺されに処方されることがあるリンデロン®には、DP、V、VG、A の4種類があり、成分、ステロイドとしての強さが異なりますので、注意が必要です。また、ドラッグストアなどで市販のステロイド外用剤を購入する際は、店頭の薬剤師や登録販売員に相談しましょう。
家に残っている薬を自己判断で使ったり、家族や兄弟で使い回したりするのはやめましょう。

禁忌の薬剤も存在するため注意を要する. 2.抗菌薬 antibiotic

虫刺されによる腫れ・痛み・痒みの症状が強い場合は、Ⅰ群(Strongest)やⅡ群(Very Strong)に分類される“強め”の「ステロイド外用薬」が使われることがありますが、その使い方や塗布部位に関して、アトピー性皮膚炎の治療などに比べると、やや攻め気味に感じることがあるかもしれません。

[PDF] 令和4年3月31日限りで廃止となる経過措置医薬品一覧

(重要な基本的注意)
8.1.本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれることがある。特に、便秘症の患者では、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、次の点に留意すること〔9.1.3、9.2腎機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.1、13.1、13.2参照〕。
8.1.1.必要最小限の使用にとどめること。
8.1.2.長期投与又は高齢者へ投与する場合には定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど特に注意すること。
8.1.3.嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、直ちに受診するよう患者に指導すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.心機能障害のある患者:徐脈を起こし、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2.下痢のある患者:下痢を悪化させるおそれがある。
9.1.3.高マグネシウム血症の患者:高マグネシウム血症の症状を増悪させるおそれがある〔8.1、11.1.1、13.1、13.2参照〕。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:高マグネシウム血症を起こすおそれがある〔8.1、11.1.1、13.1、13.2参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
(高齢者)
投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与すること(高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告されている)〔8.1、11.1.1、13.1、13.2参照〕。
(相互作用)
10.2.併用注意:
本剤は吸着作用、制酸作用等を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
1).テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン<服用>、ミノサイクリン<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(シプロフロキサシン<服用>、トスフロキサシン<服用>等)、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤<服用>(エチドロン酸二ナトリウム<服用>、リセドロン酸ナトリウム<服用>等)、抗ウイルス剤(ラルテグラビル<服用>、EVG・COBI・FTC・TDF<服用>(エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)等)[これらの薬剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること(マグネシウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される)]。
2).セフジニル<服用>、セフポドキシムプロキセチル<服用>、ミコフェノール酸モフェチル<服用>、ペニシラミン<服用>[これらの薬剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること(機序不明)]。
3).アジスロマイシン、セレコキシブ、ロスバスタチン、ラベプラゾール、ガバペンチン[これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある(機序不明)]。
4).ジギタリス製剤<服用>(ジゴキシン<服用>、ジギトキシン<服用>等)、鉄剤<服用>、フェキソフェナジン<服用>[これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、服用間隔をあけるなど注意すること(マグネシウムの吸着作用または消化管内・体液のpH上昇によると考えられる)]。
5).ポリカルボフィルカルシウム<服用>[ポリカルボフィルカルシウムの作用が減弱するおそれがある(ポリカルボフィルカルシウムは酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される)]。
6).高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)[これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあり、また、併用によりアルカローシスがあらわれたとの報告がある(マグネシウムがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる)]。
7).活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)[高マグネシウム血症を起こすおそれがある(マグネシウムの消化管吸収及び腎尿細管からの再吸収が促進するためと考えられる)]。
8).活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)、大量の牛乳、カルシウム製剤[milk-alkalisyndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止すること(<機序>代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウム再吸収が増大する<危険因子>高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者)]。
9).リオシグアト<服用>[本剤との併用によりリオシグアトの血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤はリオシグアト投与後1時間以上経過してから服用させること(消化管内pHの上昇によりリオシグアトのバイオアベイラビリティが低下する)]。
10).ロキサデュスタット、バダデュスタット[これらの薬剤と併用した場合、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある(機序不明)]。
11).炭酸リチウム[高マグネシウム血症を起こすおそれがある(機序不明)]。
12).H2受容体拮抗薬(ファモチジン、ラニチジン、ラフチジン等)、プロトンポンプインヒビター(オメプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾール等)[本剤の緩下作用が減弱するおそれがある(胃内のpH上昇により本剤の溶解度が低下するためと考えられる)]。
13).ミソプロストール[下痢が発現しやすくなる(ミソプロストールは小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水・Naの吸収を阻害し、下痢を生じさせるが、本剤には緩下作用があるので、両者の併用で下痢が発現しやすくなる)]。
(過量投与)
13.1.症状
過量投与時、血清マグネシウム濃度が高値になるにつれ、深部腱反射消失、呼吸抑制、意識障害、房室ブロックや伝導障害等の不整脈、心停止等があらわれることがある〔8.1、9.1.3、9.2腎機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.1参照〕。
13.2.処置
過量投与時、大量服用後の間もない場合には、催吐並びに胃洗浄を行う。過量投与による中毒症状があらわれた場合には、心電図並びに血清マグネシウム濃度の測定等により患者の状態を十分に観察し、症状に応じて適切な処置を行うこと(治療にはグルコン酸カルシウム静注が有効であるとの報告がある)。
なお、過量投与時、マグネシウムを除去するために血液透析が有効である〔8.1、9.1.3、9.2腎機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.1参照〕。
(その他の注意)
15.1.臨床使用に基づく情報
長期・大量投与により胃結石・腸管内結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。

カルボキシル基がアレグラ、アレロック、タリオン、ジルテック・ザイザル、ビラノア。 ..

抗原の刺激でアレルギー反応がはじまると、免疫系の細胞(肥満細胞)からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されます。ヒスタミンは神経受容体のひとつ‘H1受容体’と結合、その刺激によりさまざまなアレルギー症状が誘発されるのです。この薬はH1受容体に先に結合し、ヒスタミンの結合を遮断することにより、抗アレルギー作用を発揮します。一般的には抗ヒスタミン薬、専門的にはヒスタミンH1受容体拮抗薬と呼ばれています。
ビラノア錠は広くに分類される第2世代の抗ヒスタミン薬(ヒスタミンH1受容体拮抗薬)です。第2世代の特徴は、ヒスタミン受容体に対する選択性が高く、抗コリン作用などよけいな作用が減弱されている点です。このため、第1世代に多い口の渇きや排尿障害などの副作用がほとんどみられません。

フェキソフェナジン塩酸塩DS5%「トーワ」(15mg/0.3g/包)

虫刺されでは、刺されたことによる物理的な刺激や、虫自体が持つ唾液や毒による化学的な刺激によって痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こります。刺された部分の皮膚症状だけでなく、