フィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルの違いは次のとおりです。


2015年に厚生労働省から認可されて以来、急速に人気が広がった新しいAGA治療薬、デュタステリド。AGAや薄毛でお悩みの方にとっては、強力な効果が期待できる反面、性機能低下などの副作用への不安もあるのではないでしょうか。


フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の比較

デュタステリドとフィナステリドでは血中半減期が大きく異なり、デュタステリドの方が体内に長期間留まり作用を及ぼします。
具体的にはフィナステリドの血中半減期が6-8時間程度なのに対し、デュタステリドのそれは約4週間と非常に長いのが特徴です。
この特徴を利用し「デュタステリドを数日に1回だけ服用してもAGAの治療効果が得られる」とする意見をネットなどで散見します。半減期を考慮すると一理あるとも考えられますが、医学的エビデンスに欠ける方法であるため自己判断で行うことはお勧めできません。

デュタステリドは成分名であり、くわえてデュタステリドを主成分とするAGA治療薬の総称です。ザガーロはデュタステリドを主成分とするAGA治療薬の製品名です。クリニックフォアで扱っているデュタステリドは、ザガーロとまったく同一の成分です。

【AGA・薄毛治療薬】フィナステリドを増やす?デュタステリドに切り替える? · Comments31.

デュタステリドの効果はフィナステリドと同様、DHTの発生を阻害し抜け毛を減らすとともにヘアサイクルを正常化することでAGAの進行を食い止めるものです。
毛髪数の変化を調べた研究によると、フィナステリドを半年間服用した群では毛髪量が57本増加したのに対し、デュタステリド0.5mgを服用した群は約1.6倍の90本の増加を認めたと報告しています。
このデータだけでデュタステリドの方が優れているとは言えませんが、少なくともAGA治療において「行うよう強く勧める」理由がお分かりいただけると思います。

デュタステリドとフィナステリドの併用は同じ作用のお薬であるため、行うことができません。フィナステリドで効果が不十分な方は、デュタステリドへの変更をお勧めいたします。

デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用

なお、「効果」ではなく「価格を抑える」目的であれば、1mg以上の海外製フィナステリド(1.3mg等)を選択するのも1つの手です。

デュタステリドの副作用はフィナステリドとほぼ同じと考えて問題ありません。
ただし性機能障害についてはフィナステリドと比べ、やや頻度が高い印象があります。

期間の目安は、デュタステリドが服用中止後6ヶ月、フィナステリドは服用中止後1ヶ月です。

「折角治療するなら効果を高めたい」という方は、用量よりも正しい服用方法で長期間継続することをお勧めします。
治療を開始される方には、フィナステリド1mgをまずは半年~1年続けてみることをお願いしています。

Nasa様 どちらも別目的ですが、AGAの予防であればデュタステリドのほうがフィナステリドよりも5αリダクターゼの阻害効果は3倍程度あるので、強いと言えます。その代わり、副作用の出現割合に関しても増えると言えるでしょう。
ミノキシジルの内服は、第31回国際学会でも低用量の改善例の発表をしていた植毛医がおられました。今度これに関しては、当院のWEBサイトのコラム(ブログ)で記載しようと考えています。低用量で内服されてもよいと思います。


フィナステリド2mg、ミノキシジル2.5mg内服開始しました。維持できておら ..

ありがとうございます。フィナステリド2mgにしても進行度合いは変わらず緩やかに進行しています。この場合はデュタステリド に変更か、ミノキシジル増量どちらがよろしいでしょうか?

デュタステリドは、AGA治療の中心的な薬剤です。

本記事ではそうしたデュタステリドの光と影についてわかりやすく解説。薄毛外来での活用事例も交えつつ、副作用対策と最大の効果を引き出す方法など、治療選択の一助となる情報を提供します。

「フィナステリドとデュタステリド併用で髪は増える?減る?」

デュタステリドの半減期*は3~5週間とされており、フィナステリドの6~8時間と比べて、とても長いことが特徴的です。これが強い効果の反面、副作用も相対的に出やすいことにつながっています。

今、フィナステリド2mg/d+デュタステリド0.5mg/d

デュタステリドとフィナステリドを比較した研究によると、デュタステリドの方がフィナステリドに比べ毛髪数と毛の太さにおいて優れた結果をもたらすと言われています。
一方、その差はわずかであり両者に差はないとする意見もあります。
「デュタステリドが5α還元酵素のⅠ型とⅡ型の双方を阻害し、血中半減期が長いからデュタステリドの方が強力なのだ」と主張する医師監修記事を目にしますが、そこまで断定できるほどはっきり解明されている訳ではありません。

フィナステリドにしろ、デュタステリドにしろ、

デュタステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられるカプセルタイプの薬剤です。薄毛や脱毛に悩む方にとって、有効な治療選択肢の一つです。

AGA治療の新しい薬剤、デュタステリドをご紹介しました。

こんにちは、アルモ形成クリニック院長の内田直宏です。フィナステリド2mgに変更して、進行度合いが変わった形でしょうか。
もし、明らかに進行が止まった形であれば、内服継続してもよいかもしれませんが、副作用の観点からあまりおすすめはしません。
私は、デュタステリド毎日→隔日と変更しています。理由は、乳房が張ってきたためです。
デュタステリドは半減期が長いので、隔日でもある程度効果は保たれます。

※フィナステリド、デュタステリドのうちどちらか1種類

・性機能障害
性欲減退、勃起不全、精子量減少、男性不妊などが挙げられます。
パートナーがおられる方は相談の上で服用を始めることをおすすめします。
・肝機能障害
肝臓の機能障害の程度を示す指標であるAST・ALT・γGTP高値などが挙げられます。
定期的に血液検査を受け、肝機能に異常が無いか調べるようにしましょう。
・初期脱毛
治療開始後にも関わらず抜け毛の量が増えることがあります。
初期脱毛はデュタステリドが作用することで生じる現象のため、ご安心ください。
服用から3ヶ月程度で収まることがほとんどです。
・気分のおちこみ
まれに男性ホルモンの乱れによって抑うつの症状が出ることがあります。
・乳房圧痛/肥大
まれに乳房に痛みを感じたりすることがあります。

当院で取り扱っているデュタステリドの価格は以下の通りです。

また、腫瘍マーカーの一種であるPSAを半減させる性質があるため、前立腺がんの健診を受ける方はデュタステリドを内服していることを必ず申告しましょう。

※フィナステリド、デュタステリドのうちどちらか1種類

デュタステリドとフィナステリドの大きな違いは、「阻害する5α還元酵素」と「血中半減期」にあります。
5α還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、デュタステリドは双方に作用しますがフィナステリドはⅡ型のみに作用します。
血中半減期とは薬剤成分の血中濃度が半減するまでの時間を示しており、デュタステリドが4週間程度と長期間であるのに対し、フィナステリドは6~8時間程度と短期間です。
デュタステリドの方が体内に長く留まることがわかると思います。

フィナステリドの1mgと0.2mgの違いを教えてください。

デュタステリドもフィナステリドと同様、1日1回決まった時間に内服する薬剤です。
前述の通りデュタステリドの血中半減期は約4週間と非常に長いのが特徴的です。
数日おきに服用しても効果がある、とする意見もあるようですがあくまで個人的な考えに基づくものであり推奨はできません。用法用量を守って服用するようにしましょう。

その分だけデュタステリドの方が治療効果も高いのです。

デュタステリドもフィナステリドと同じく、効果が実感できるまで6か月程度かかります。治療を開始して日が浅いうちに「効果が感じられないから治療を止める」ことのないように注意しましょう。
デュタステリドも非常に緩やかに効果が出てくる薬剤です。5年目、10年目でも治療効果が感じられる場合があるとされていますので、可能な限り治療を継続することをお勧めします。

フィナステリドはミノキシジル外用薬との併用が可能です。

現在29歳です。m字と生え際の後退が気になっています。26歳からフィナステリド1mg内服していましたがゆるやかに生え際、m字が後退してきて28歳からフィナステリド2mg、ミノキシジル2.5mg内服開始しました。維持できておらずゆるやかに進行している印象です。この場合は内服について何か変更をした方がいいのでしょうか?また先生はAGA治療薬は何を飲んでいますか?よければその薬を飲んでいる理由も知りたいです(デュタステリドを飲んでいるのならなぜフィナステリドではなくデュタステリド なのかなど)

フィナステリドではなくデュタステリド なのかなど)

現在既にフィナステリドでの治療を進めており、半年~1年経って更に効果を高めたい場合は、ミノキシジルの併用か、デュタステリドへの変更をお勧めします。

フィナステリドとデュタステリド併用で髪は増える?減る?

デュタステリドは、フィナステリドと同じ仕組みでAGAに効く薬ですが、フィナステリドより強い効果があると言われています。

└ミノキシジル(1mg/2mg/4mg/8mg) └フィナステリド(0.3mg/0.7mg/1.1mg) └デュタステリド(0.3mg/0.6mg) ※フィナステリド、デュタステリドのうちどちらか1種類

デュタステリドはAGA(男性型脱毛症)の治療薬として用いられる薬剤の1種で、「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では「行うよう強く勧める」と最高の推奨度で評価されています。
デュタステリドはAGA治療薬として有名なフィナステリドと同じ「5α還元酵素阻害薬」に分類され、「ザガーロ®」や「アボルブ®」など代表的なデュタステリド製剤の他にも、様々なジェネリック薬が存在します。
基本的な薬理作用には差がないとされているので、医師と相談の上でどの薬剤にするか選択するのがよいでしょう。