SGLT2阻害薬のスーグラとDPP-4阻害薬のジャヌビアを配合するがあります。


テネリア、オングリザ、ネシーナ、スイニー、ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、エクアといったお薬があります。食事を摂取すると小腸から分泌されるホルモンをインクレチンといいます。インクレチンはすい臓のベータ細胞に働きインスリン分泌を促したり、すい臓のアルファ細胞に働き血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの働きを抑えたりします。
インクレチンには、GLP-1とGIPがございますが、どちらもDPP4という酵素ですぐに分解されてしまいます。このDPP4の働きを阻害するのがDPP-4阻害薬です。DPP4を阻害することにより、インクレチンが分解されなくなり、インクレチンによるインスリン分泌作用、グルカゴン抑制作用が強くなり血糖値を下げることになります。食事を摂取すると分泌されるので、併用薬などなければ、低血糖になる可能性は低いお薬です。2009年に発売された比較的新しいお薬ですが、服用方法が簡便であったり、副作用が少ないので現在は2型糖尿病の第1選択で用いられることがとても多い薬です。


フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。

DPP-4阻害剤を内服して血糖コントロールができると、糖尿病合併症は減少します。SGLT2阻害薬は血糖コントロールが大いに期待できる薬です。例えば糖尿病末梢神経障害などの改善が顕著に認められることが予想されます。HbA1c 7%未満になると、末梢神経障害を推定する神経伝導速度が改善します。糖尿病で高血糖が続くと糖尿病腎症がおこり、尿中に微量アルブミンが排出されるなど、次第に腎臓の機能が低下していきます。SGLT2阻害薬は、糖尿病によって腎臓にもたらされる悪影響を改善することが、動物実験で確証されています。ですから、SGLT2阻害薬は腎臓に作用する薬だから危険ではなく、腎臓に作用する薬だから安全と考えることができるのです。腎臓を保護し、その機能を守ってくれる新薬なのです。

ただし、フォシーガは腎臓(近位尿細管)に働き利尿作用があるため、
就寝前に服用すると夜中にトイレで目が覚める原因となる可能性があり、服用のタイミングには注意が必要です。

これらのお薬とフォシーガを併用することで、ことや可能性があります。

本剤の成分と他の糖尿病治療薬との配合製剤に関して

本剤の成分と他の糖尿病治療薬との配合製剤に関して

体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。

ジャヌビア/グラクティブを飲み忘れた場合は、気が付いたときにすぐ1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は服用せず、次の服用時間に1回分を服用してください。その際、絶対に2回分を一度に飲んではいけません。薬の服用量が多すぎると、副作用の発現リスクが高くなります。

糖尿病の薬は多くの種類があります。年齢、体格、全身状態、体から出ているインスリン量など総合的に判断して、適切な薬を処方します。 西宮市中島クリニックでは、運動療法、食事療法で効果が不十分な際には、ビグアナイド薬やSGLT2阻害薬から内服開始を相談しています。ビグアナイド薬は低血糖の副反応がほとんどなく、心筋梗塞、脳卒中などの血管系の合併症を減らすことが証明されている薬です。またSGLT2阻害薬は余分な糖を尿にすてて糖尿病が改善するとともに、体重を減らす働きもあり肥満の改善にもつながります。どの薬が合うかは患者さんの病状、経過により全く異なりますので診察の時にご相談ください。

お年寄りでやせすぎた場合は、SGLT2阻害薬は中止する場合もあります。

もったいないともいえますが、エネルギーロスを自動的にすることから「自然なダイエット」ができるので、患者さん自身では食事療法や運動療法に対して努力したつもりがないのに、自然とエネルギーを体外に放出するため、その結果、血糖値が下がり血糖コントロールが良好になり、体重も減っていく、という2つの現象が同時に生じます。この2つの特徴だけを考えると、肥満が原因で糖尿病を起こした患者にとっては「魔法の薬」のようです。欠点は、食べても血糖値が上がらないため、患者が安心して食事療法を守らなくなってしまう可能性があることです。ちょっとしたつまみ食いに、ブレーキがかからなくなってしまう可能性があります。身体がエネルギー(特にブドウ糖)を欲してしまうため、過食傾向になるかもしれません。SGLT2阻害薬は、エネルギーを貯蔵せず、放出させる薬剤です。それにより体重が減り、脂肪肝が改善します。つまりダイエットと同じです。すると、体内のエネルギーが枯渇状態になりますから、脂肪が分解された結果、ケトン体が増加してくるかもしれません。ただし、体重が減るのは、もともと高血糖がある糖尿病の患者さんだけです。血糖値が高くない、健常人がSGLT2阻害剤を服用すると、単なる「腹がへるだけの薬剤」になり、過食になり、体重が増えてしまうことも多々あります。ですから、健康な人には、苦労しないダイエット薬剤にはなりません。困ったデメリットは「治った」と誤解してしまう「油断」でしょうか。SGLT2阻害薬は体重が減り、HbA1cが下がり、空腹時血糖値が下がります。患者の中には血糖自己測定を行っており、朝の血糖値がいつも一定になったので自己測定をやめてしまった患者もでてくることでしょう。低血糖にならないし、HbA1cも改善すればわざわざ指に針をさして血糖値を測定するきにもならないのは当然です。HbA1cが改善していて、かつ、体重が減ったということになると誰でもが安心してしまうことになります。

配合剤では今年7月、田辺三菱製薬のDPP-4阻害薬「テネリア」とSGLT-2阻害薬「カナグル」の配合剤「カナリア」が承認。MSDも「ジャヌビア」と「スーグラ」の配合剤を5月に申請しました。「トラゼンタ」と「ジャディアンス」の配合剤(日本ベーリンガーインゲルハイム)もP3試験が進行中です。


配合剤は現時点で3割弱。 ○ 製品別では、ジャヌビアが68%で最も高く、DPP4阻害薬は10%~68%で使用割合がばらついている。 (%)

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、治療方法が大きくことなります。
1型糖尿病は、からだからインスリンが全く出なくなるタイプの糖尿病です。インスリンの自己注射が治療の中心となります。尿へ余分な糖分(ブドウ糖)をどんどん捨てて、血糖を改善する作用のあるSGLT2阻害薬を併用することで、必要なインスリンの量を減らし低血糖の副反応を減らす新しい治療方法が最近開発されています。
2型糖尿病は、食べ過ぎや運動不足、肥満、睡眠不足などの生活習慣が引きがねとなりおきるタイプの糖尿病です。大人になってからなる糖尿病のほとんどがこのタイプです。食事療法、運動療法を中心として、糖尿病の状態に応じて糖尿病の薬の内服や注射が治療法になりなす。

※ フォシーガ錠は「慢性心不全」または「慢性腎臓病」のみの適応で使用され ..

2022年9月、ジャヌビア/グラクティブなどシタグリプチンを含む製品で、ニトロソアミン類に分類される「NTTP」という化学物質の含有が確認されました。
一般的にニトロソアミン類は発がん性を有する可能性があるとされていますが、NTTPが発がん性を有するかは明らかになっていません。ただ、2022年に確認されたNTTPの量は米国食品医薬品局(FDA)の暫定基準を下回っているため、発がんリスクの増加は最小限と考えられます。
また、メーカーによると「科学的および医学的なリスク評価にもとづき、現在確認されているNTTPレベルでは、これらの薬剤を長年服用している患者さんを含め、安全性に対するリスクはほとんどない」とのことです。
そのため、NTTPの含有を理由にジャヌビア/グラクティブの服用を中止する必要はありません。むしろ、治療を中断するとさまざまな合併症を発症するリスクが高まるため、自己判断で服用を中止しないようにしてください。

売上拡大に寄与し、2 型糖尿病治療剤グラクティブ錠、二次性副甲状腺機能亢進症治療剤パーサビ ..

毎日内服する製剤
シタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビア、グラクティブ)、ビルダグリプチン(エクア)、アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)、リナグリプチン(トラゼンタ)、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア)、アナグリプチン(スイニー)、サキサグリプチン水和物(オングリザ)

剤の併用などもあり低血糖をきたした場合、炭水化物の吸収を遅らせるため、砂糖ではなくブドウ糖を摂取する必要があります。 SGLT2阻害薬

SGLT2阻害薬は腎臓の尿細管に働きかけるだけで、腎臓機能を悪化させません。また、インスリンの有無とは関係なく作用します。そうなると、SGLT2阻害薬はインスリンの分泌がほとんどなく、高血糖状態を継続している1型糖尿病にも応用できる可能性があります。
膵臓のβ細胞を破壊した動物実験でも、SGLT2阻害薬により随時血糖値(絶食しない時に、随時、測定した血糖値のこと)や、絶食時の血糖値もともに低下し、8週間のHbA1cの観察でも改善することが報告されています。実際に複数のSGLT2阻害薬を1型糖尿病患者さんに使用する治験が進んでいて、数年後には実際に使用できるようになるでしょう。

フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。

患者さまにご負担いただく薬剤費は、保険割合によって変わります。
例えば、3割負担の患者さまがジャヌビア錠50mgを1日1回30日分処方された場合、ご負担金額は1061.1円になります(薬剤費のみの計算です)。
なお、併売品であるグラクティブの薬価はジャヌビアより若干高く(0.4円/錠~2.6円/錠)設定されています。

[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)

SGLT2阻害薬は従来の経口糖尿病薬、SU剤、ピオグリタゾンなどとは一線を画す薬剤です。従来の薬剤はエネルギーを体内で増加させる薬剤でした。ですから、体重が増加します。インスリンもそうです。従来の薬はエネルギーを無駄にしないことが大原則でした。しかし、SGLT2阻害薬はその大原則を覆す画期的な薬剤です。エネルギーの無駄使いを許してしまう薬です。糖尿病患者で肥満であれば、まずSGLT2阻害剤を処方するのが第一選択薬剤になるでしょう。また、メトフォルミンの大量投与も体重減少をおこします。注射が嫌でなければ、GLP-1受容体作動薬(ビクトーザ、バイエッタ、リキスミア、ビデュリオン、トルリシティ)でも、体重を減らすことができます。メトホルミンは、食欲低下や悪心・脱力感などを伴います。GLP-1受容体作動薬は注射をしなくてはいけないので精神的、心理的負担が大きいです。こういった消化器症状などに異常が起こらないという意味で、SGLT2阻害薬は最も安心して、楽に体重を減らせる抗肥満薬と言えます。ですからSGLT2阻害薬は、肥満を伴う糖尿病患者に対してDPP-4阻害剤よりも、より優先して内服したほうがよいと言える薬です。

[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

腎臓が悪いときに、それ以上の腎機能の悪化を防ぐ薬が、SGLT2阻害薬(フォシーガなど)です。

最近は上に述べた薬の中で、2種類が一個の錠剤に合わさった薬(配合剤)も発売されています。

ジャヌビア/グラクティブの服用で血糖が低くなり過ぎると、低血糖症状があらわれることがあります。特に他の糖尿病治療薬を併用している場合は、低血糖のリスクが高くなります。低血糖の症状があらわれたら、すぐにブドウ糖や砂糖を含む飲料水などを摂取してください。
糖分を摂っても症状が回復しない場合は、すみやかに受診してください。また、症状が回復した場合でも、次回受診日には低血糖症状があらわれたことを必ず報告してください。

グラクティブ錠25mg・50mg テネリア OD 錠20㎎ ネシーナ錠12.5mg ..

糖尿病の初期はほとんど自覚症状がありません。初期に糖尿病に気づき生活改善できるように、職場の健診や特定健診で血糖とHbA1cを調べましょう。40歳を過ぎた頃から糖尿病が増えてきます。 糖尿病治療は合併症予防のためです。特に血流が豊富な臓器である眼、腎臓の合併症がでていないか定期的にチェックしましょう。眼底検査、検尿、採血でわかります。

イプラグリフロジン L- プロリン(スーグラ)、ダパグリフロジンプロピレングリコール

フォシーガの有効成分である「ダパグリフロジン」の血中濃度は、服用後1時間でピークに達します。
そのため服用から約1時間で糖質の排出効果が現れますが、体重の減少を実感するには時間がかかるものです。

[PDF] DPP-4阻害薬による類天疱瘡への 適切な処置について

GPR40作動薬やGPR119作動薬の開発中止で、パイプラインに残る経口糖尿病治療薬の新薬は、帝人ファーマのTMG-123、ノボノルディスクファーマのNN9924などわずか。現在は配合剤の開発が中心になっています。