イソトレチノインの効果は、1ヶ月目頃から実感するケースが多いです。
また、そもそも処方箋なしで医療用医薬品を販売するウェブサイトは違法であり、利用するのは非常に危険です。そのため、イソトレチノインを扱っている病院を受診しましょう。
イソトレチノインはこのようなニキビに悩む方におすすめの治療薬です。
トータルの投与量について米国ガイドラインでは120~150mg/kgを推奨しています。この量になると十分な効果が得られるというのがその根拠です。前述のように体重60kgで1日30mg内服するならば120mg/kgを達成するには240日(8ヵ月)かかるという計算になります。一方で欧州ガイドラインでは累積投与量に関しては根拠がないとしています。他国のガイドラインに比べ米国ガイドラインではより高用量を推奨している印象です。また欧米人に比べ、日本人では投与量は少なくても良いとする意見もあるようですが、明確な根拠はありません。各国のガイドラインにややばらつきがあるのは重症ニキビの分類基準が異なることが1つの要因と考えられます。
イソトレチノイン服用により、中性脂肪上昇・コレステロール上昇・肝障害頻度増加のリスクが上がります。そのため定期的な採血が推奨されており、欧米では
・飲み始める前
・段階的に服用量を上げていき、服用量がピークを迎えた一か月後
というタイミングでの採血が推奨されています。
医学的に合理的なタイミングはあるものの実際日本ではなかなかタイミングを計れないこともありますので、1カ月に1回程度の頻度で採血していれば問題ないと思います。若くて特に持病のない方であれば、服用開始1か月後、3か月後、6か月後に採血すれば十分でしょう。
また、稀ではありますが、以下のような副作用のリスクもあります。
当院でイソトレチノインによるニキビ治療受けた患者さんの写真をご覧になりたい方は、下記を押してください。
ニキビが再発したとしても、以前よりもできにくい状態になることがほとんどですので、2クール、3クールと治療を重ねることで、多くのケースでニキビが気にならない状態までもっていくことが可能です。
ニキビの再発を防ぐために適した量と日数は、体重から計算できます。
また、イソトレチノインの服用中は、鼻の乾燥や日光過敏症もよくみられます。
日頃から保湿剤を塗ったり日焼け止めや日傘を使用したりし、なるべく副作用症状を防ぎましょう。
ケミカルピーリングは、ニキビや毛穴の汚れ、ざらつき、くすみなどを改善し、お肌のハリやツヤ、美肌効果が期待できます。肌にピーリング剤を塗って、角質層を剥がれやすくします。シミや小ジワ、ニキビも改善が期待できます。患者様のお肌に適したピーリング剤を選んで塗布します。
※個人差はありますが効果はすぐに現れず少しずつニキビが減少していきます
イソトレチノインは酒さのぼつぼつ(丘疹・膿疱)に効果があります。皮脂を減らすことで、酒さの原因の一つ、デモデックス(Demodex)と呼ばれるニキビダニを減らす効果もあるとされています。ぼつぼつには非常に効果が高く、皮脂を減少させることで顔の赤みが減る場合もあります。
1クールの治療終了後、最低でも2ヶ月間(できれば4ヶ月間)の休薬期間を取ります。ニキビの再発がある場合は、休薬を取った後、再度受診していただき、2クール目の治療を行うか検討します。
イソトレチノインの効果と当院のニキビ治療の流れについて解説します。
効果を実感するタイミングには個人差はありますが、通常 16〜24 週間後(4ヶ月~6ヶ月)となります。おおむね内服を5ヶ月継続したときには、3~5年を目安にニキビができにくい肌状態になると言われています。一方で患者様によっては軽度再発する場合もあり、ベピオゲルやディフェリンゲルなど外用薬などによる再発予防のための維持治療が必要です。
ニキビ治療にイソトレチノインを使ってみたいと考えている方は、参考にしてください。
アナフィラキシーを生じるリスクがあることが分かっています。
・副作用リスクがある背景から、医師の診察・血液検査の定期実施を経て処方を行います。
イソトレチノイン治療を始めるには、まずクリニックを探し、予約を取りましょう。
最近の研究では長期に内服を行うことで再発リスクを低下できる可能性が報告されており28、当院では中~高用量のイソトレチノインでニキビが改善した後に、イソトレチノインを低用量で維持する治療も行っています。
・レーシック手術前後6ヶ月はイソトレチノインの服用をお控え下さい
A.イソトレチノインの副作用としてまれに肝機能異常や腎機能障害、中性脂肪の上昇がみられることがあります。これらの数値は血液検査で見る必要があるため、血液検査を行う必要があります。当院でも、定期的な血液検査を行っています。結果を見て、イソトレチノインの服用を続けるかどうかの判断を行っています。
おおしま皮膚科でのイソトレチノインを使用したニキビ治療の流れです。
重度のニキビとは、例えば、結節のようにでこぼこしていたり、赤く炎症をおこしたニキビが集簇している、または永久的な瘢痕のリスクがあるようなニキビで、これまで抗生物質や皮膚科保険診療でのあらゆるざ瘡用外用薬で改善しない場合は、適応である可能性があります。
イソトレチノインの服用期間中に注意するべきことは以下の通りです。
シミ・そばかすの原因には肌の新陳代謝の低下によるメラニンの停滞、多発するシミ(日光黒子)があります。シミ・そばかすが多くできてしまう方の特徴の1つとして、シミができやすいお肌・くすみやすいお肌となっていることがあります。シミに関しても1種類とは限らず、様々なシミが混じっている(エイジングコンプレックス)ことが多いです。
このためシミやくすみの治療だけでなく、お顔全体としてシミができにくい肌・透明感のあるお肌を作っていくことが大切です。日々のスキンケアがシミの原因となっている可能性もありますので、治療にあたっては医療機器や外用薬によるアプローチに合わせて、内服薬の併用やご自宅でのホームケアを並行して治療していきます。
イソトレチノインの服用中は、以下のようなこともしてはいけません。
・ お薬処方には、肝機能障害、腎機能障害、血糖値、中性脂肪等の確認のため採血を行います。初回の採血で異常が認められない場合でも治療中に出現することもあるため、定期的な採血が必要となります。
・ 必ず医師の指示に従って服用してください。
・ 服用期間中とその後1ヶ月間は妊娠、授乳、献血をしないでください。
※妊娠女性への輸血により、胎児にイソトレチノインの影響が生じるおそれがあります。
・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤でアレルギーの既往歴がある方
個人輸入という形で海外製品をネットで購入することができますが、偽物の可能性があったり、副作用などが生じたときに対応が難しかったりと、リスクが大きいです。重大な副作用を生じることがあるので、医師の診察なしで購入すべきではないと、厚生労働省も注意喚起を出しています。
ニキビが改善してからも、再発を防ぐために治療を継続する必要があります。
副作用として、粘膜や皮膚の乾燥、かゆみ、顔の皮膚炎、鼻水、筋肉痛、関節痛、頭痛、結膜炎、ドライアイ、目のかすみ、めまい、吐き気、嘔吐、下痢、貧血などが生じることがあります。特に唇や口の中、鼻、目、皮膚の乾燥はほとんどの人に起きるとされています。ただ、唇の乾燥は市販のリップクリームでケアすれば問題ない程度の場合が多いです。
イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。
各国のガイドラインごとに推奨される量に差がありますが、体重に応じて投与量は変わります。例えば欧州ガイドラインでは投与量0.3~0.5mg/kg/day(最重症型では0.5mg/kg/day以上)を推奨しています。一方で米国ガイドラインでは最初の1カ月間は0.5mg/kg/day以下で開始し、その後は最大1mg/kg/dayまで増量することを推奨しています(体重60kgの場合、0.5mg/kg/dayで計算すると投与量は1日30mgになります)。治療期間については欧州ガイドラインでは最低6ヵ月間、Gollnickらは16~24週間以上を推奨しています(文献1)。明確な治療期間を設定するのではなく、ニキビ完全消失後からプラス1ヵ月間の投与が最も合理的とする意見もあります(文献2)。以上より治療期間は状況次第と考えてよいと思われますが、添付文書には6ヵ月間と記載されています。また内服開始後の一時的な増悪(フレア)予防のため、初期開始量を0.2mg/kg/day以下に抑えることを推奨する意見もあります(文献3)。
実際に、イソトレチノインの服用を辞めた人の口コミを以下にまとめました。
院長のなかだです。このページでは、がんこなニキビでお悩みの方へ「アクネトレント(イソトレチノイン)」のご紹介です💊
イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。
イソトレチノイン服用開始後、好転反応として一時的にニキビが増えたり赤みが出る症状がございます。期間としては服用開始後1週間から1ヶ月程です。この時期は悪化してしまったのかと不安になることもあるかと思いますが、根気強く治療をしていくことが大切です。
イソトレチノインを辞めた後も、ニキビの再発を防ぐ工夫が必要です。
副作用の中でも口唇炎や唇の乾燥は起きやすく、イソトレチノインの服用量が多くなるほど起こりやすいとも言われています。
症状や副作用を観察しながら、40mgに増量することもあります。
実際に服用していた人の口コミを調べると、イソトレチノインは多くの人が効果を実感しています。
他の治療薬ではニキビが治らなくても、イソトレチノインで改善できたという人もいるようです。
ニキビに悩んでいる方やイソトレチノインが気になる方はお気軽にご相談ください。
重症ニキビに対する最高の治療法はイソトレチノイン内服です。しかし、適切な使用方法を知らないで治療を行うと、有効率が低くなり、再発率も高くなります。最大限の効果を得るための作戦を立てることが重要です。