また、稀ではありますが、以下のような副作用のリスクもあります。
本剤は、ビタミンAに似たレチノイドと呼ばれるグループに属するお薬です。イソトレチノインを有効成分として含んでいます。ニキビの治療には、通常3~8ヶ月本剤を服用します。
おおしま皮膚科でのイソトレチノインを使用したニキビ治療の流れです。
副作用が生じないかどうか確認するため、治療開始前と治療中は1か月毎に採血を行いながら治療を進めていきます。女性の場合で、妊娠の可能性がある場合は投与前に妊娠検査をさせて頂きます。その後も妊娠の可能性のある方の場合は妊娠検査も適宜行いながら投与を継続させて頂きます。
ニキビ治療において、通常は保険診療から治療を開始しますが、他の治療法が有効でない難治な重症のニキビに限り、イソトレチノインを治療の選択肢としてご提案いたします。
イソトレチノイン治療は、多くの副作用が生じてしまう可能性があるため、リスクを理解して治療に臨まれる患者様にのみ処方いたします。
イソトレチノインの服用中は、以下のようなこともしてはいけません。
(注)レチノールやレチニールエステル配合のクリームが市販されておりますが、レチノールやレチニールエステルは外用ではレチノイン酸の約100分の1の生理作用しかないため、実際には、保湿クリーム+αという位置付けになります。
治療を辞めた後も理想の肌でいられるよう、イソトレチノインの正しい飲み方や服用期間を知っておきましょう。
イソトレチノインをすでに服用しているけど辞めた後が不安な方や、イソトレチノインの服用を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
イソトレチノインの服用期間は、絶対に妊娠しないようにしてください。
シミ・そばかすの原因には肌の新陳代謝の低下によるメラニンの停滞、多発するシミ(日光黒子)があります。シミ・そばかすが多くできてしまう方の特徴の1つとして、シミができやすいお肌・くすみやすいお肌となっていることがあります。シミに関しても1種類とは限らず、様々なシミが混じっている(エイジングコンプレックス)ことが多いです。
このためシミやくすみの治療だけでなく、お顔全体としてシミができにくい肌・透明感のあるお肌を作っていくことが大切です。日々のスキンケアがシミの原因となっている可能性もありますので、治療にあたっては医療機器や外用薬によるアプローチに合わせて、内服薬の併用やご自宅でのホームケアを並行して治療していきます。
・低用量イソトレチノインによる中等度ニキビ患者638名の研究
中等度ニキビ患者638名を、イソトレチノイン1日20㎎で6カ月治療し、12〜20歳の患者の94.8%、21〜35歳の患者の92.6%のニキビが治癒しました。
その後4年間のにきび再発は、12〜20歳の患者で3.9%、21〜35歳の患者で5.9%で、
主な副作用は、軽度の肝機能異常が4.8%、血液検査での軽度の脂質レベルの上昇が4.2%でした。
上記で解説したように、イソトレチノインは妊娠中の人は服用できません。
副作用は投与量が増えるほど起きやすくなりますが、日本人では比較的低用量で治療可能なことが多いため、副作用は起きにくいとされています。
ニキビ治療の内服薬。イソトレチノインというビタミンAの一種で、皮脂分泌の抑制作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用に優れているため、重症の炎症性ニキビに効果があります。
イソトレチノインを服用中に全身脱毛を行うことはおすすめされません。
ニキビ治療薬であるアクネトレント(ロアキュタン)は、数あるビタミンA誘導体の中でも最も強い生理活性作用をもつタイプの一つです。(一般名:イソトレチノイン)皮脂の分泌を抑えつつ、皮膚の代謝を正常化する作用を介してニキビの症状を改善させることが出来ます。
アクネトレントは皮脂の分泌を抑えるという薬の性質上、皮膚が乾燥するという副作用が生じますが、保湿をしっかり心がけることと、また少しづつ薬の用量を増やすなど1日量を調整することで皮膚を次第に慣らしていくと、ほとんどの人が乾燥状態に順応することができ、治療を継続することができます。
なお代表的なニキビ治療の外用薬(塗り薬)のトレチノインも、アクネトレント同様にビタミンA誘導体の一つですが、直接肌に塗布するため角質が剥離されて赤みが出ることがあり、あたかもニキビ症状が悪化したかのように見えてしまい、患者さんの心理的に治療継続が困難となることが多いと言えます。
しかし、内服薬であれば同じビタミンAであっても皮膚面に赤みを帯びたり、角質が剥けることで起きるひりつきやかゆみなどの刺激感がほぼないため、ほとんどの方で治療継続が可能となります。
さらに、アクネトレント治療は別名「飲むピーリング」とも言われており、皮膚面の古い角質が適度に剥けることで、(外用剤のビタミンAに比べて剥け方がマイルドです。)毛穴が引き締まり、皮膚にハリツヤを与えニキビ跡の皮膚面の凹凸を滑らかにする作用もあります。
皮膚にピーリング剤を塗布する一般的なピーリング治療の場合、2週間から1ヶ月に1回クリニックに通っていただきますが、通院が手間に感じる人にとってはもう一つの選択肢になりうる自宅治療です。
また近年の研究によって、顔中に多数の「こもりニキビ」が生じてシコリとなったり、粉瘤と呼ばれる化膿性の皮膚腫瘍を多数生じやすい、いわゆる「膿皮症」タイプの肌の方の治療にもアクネトレントが有効であることが分かってきました。この「膿皮症」は、顔に生じるタイプの他に、臀部のみ、頭部のみなどのタイプもありますが、いずれのタイプにもアクネトレントはかなりの有効性を発揮します。
【ニキビ/毛穴】第1回イソトレチノイン服用の疑問にお答えします
イソトレチノイン(当院はアクネトレントを使用しています。)はビタミンA誘導体の内服薬です。
ニキビ発症の主要な原因である皮脂の過剰分泌や角化の異常を抑えることでニキビを改善し、新しいニキビができにくくなります。
イソトレチノインは治療効果が非常に高く、6ヶ月間〜8ヶ月間内服することでニキビを大きく改善します。また、ニキビ症状が落ち着いた後もニキビの再発抑制効果がある飲み薬です。
(*再発を抑制する場合は長めに内服する必要があります。)
イソトレチノインの内服治療は有効性が高く、90%以上の方に改善がみられます。
日本では保険適用外のお薬ですので自費診療となります。
また、ニキビほどではありませんが、皮脂抑制作用により酒さ(赤ら顔)に対する治療効果もあります。
イソトレチノインの主な副作用とリスクは以下の表の通りです。 ..
イソトレチノインはビタミンA( レチノール)の活性型(レチノイン酸)のイソ体(光学異性体の1つ)を抽出したものです。
イソトレチノインを飲むと、
①ニキビの原因となる皮脂腺が小さくなる
②角質による毛穴詰まりを解消してくれる
という2つの作用があります。
特にニキビ治療においては、皮脂腺を小さくする、というメリットが大きいです。
皮膚の乾燥、かさつき、皮むけ; 敏感肌になる; 手や足の皮むけ; かゆみを伴う赤み; 爪の変形; 頭痛; 全身の多毛
他の治療で2ヶ月ほど治療しても改善がみられない中等症から重症のニキビや繰り返し毛穴の奥深くが腫れて治りにくいニキビがある場合にイソトレチノインでの治療を検討します。
イソトレチノインは海外で重症のにきび治療に広く用いられている薬剤で97~98%の ..
主にステロイド外用薬の長期使用による副作用が影響して症状があらわれていると考えられています。
ほぼ必発するのが全身の強い乾燥で目・鼻・唇の乾燥や手足の皮むけが目立ちます。
また、下記とは別に非常に重大な副作用として、催奇形性があります。これは妊娠している女性がイソトレチノインを使用すると流産や胎児奇形を起こすというものです。そのため、イソトレチノインの使用中と投与1か月前、投与終了後6か月間は妊娠が厳禁となります。もし妊娠してしまった場合は使用を中止し、すぐに医師に相談してください。
イソトレチノインという薬剤とプラズマを併用された患者様です。 適切 ..
イソトレチノインはのことで、ニキビの根本治療薬としてアメリカをはじめとする海外では30年以上前から使われています。
イソトレチノインは、ニキビができる原因となっている皮脂を抑制させ毛穴詰まりを緩和させるため、治療の効果が非常に高く、と位置付けられているようなものです。
これまで「保険診療でたくさんの外用薬や内服薬を試したけど、ニキビの改善が見られなかった」「長年に渡ってニキビに悩まされてきたので根本的な治療がしたい」といったお悩みを持つ患者様には、試す価値のあるお薬です。
今回はイソトレチノインの効果や作用、気になる副作用や好転反応などについて詳しくご説明していきますので、ぜひご検討ください。
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通常、イソトレチノインを約5ヶ月続けて辞めた後、3〜5年はニキビが作られにくくなることがわかっています。
なぜなら、イソトレチノインの服用を続けると皮脂が作られにくくなったり、皮脂の分泌が減ったりするためです。
重症ニキビに使用されるイソトレチノイン(アクネトレント)の効果は?
・イソトレチノイン治療の再発に関する研究
1日0.5mg/kgの投与で再発率39%、1日1mg/kgの投与で再発率22%でした。
1クールの合計服用量が体重(kg)×128㎎以上で、その後の再発がより抑えられやすくなります。
なので、期間を決めてなるべく一気に十分な量を服用する方が効果的です。
皮剥け、爪変形、脱毛、頭痛、毛細血管拡張、背部痛、筋肉痛、関節痛
どんな治療でも効果の高い治療である以上、副作用は付き物であり、正しい使い方をしているうえでは、高い効果が期待できます。
ます・皮剥け、爪変形、脱毛、頭痛、毛細血管拡張、背部痛、筋肉痛、関節痛
男性性ホルモン(アンドロゲン)がにきびの形成に大きく影響しており、特に代謝物質ジヒドロテストステロン(DHT)が皮脂中のトリグリセリドの産生を促進し、これがアクネ菌の栄養源となり炎症性丘疹を起こします。
スピロノラクトンは抗アンドロゲン作用により女性の難治性のにきびに対して効果を発揮します。