[PDF] 症例検討 患者背景 処方 クループ症候群とは 症状 年齢、性差 原因


生後6ヶ月以上のクループ症候群で受診した1252人を、デキサメタゾン0.6 mg/kg群 410人、低用量デキサメタゾン0.15 mg/kg群 410人、プレドニゾロン1mg/kg群 411人にランダムに割り付け、1時間後のクループ症状スコアと再診率を調査したところ、


クループ症候群におけるDexamethasone単回静注後のrebound発熱

日本のERでも小児の処置時の鎮静をする施設も増えていると思います。
どの様な子に鎮静をかける際に気をつけなくてはいけないのでしょうか?
例えば、自閉症スペクトラム障害(ASD: Autism Spectrum Disorders)の子には量を調整しなくてよいでしょうか?
7年間で126名のASDの子に処置時の鎮静をかけたデータを集めた結果です。
過去の文献データを参考にすると、鎮静薬の量や合併症の割合などはASDのない子に鎮静をかけた場合と同様でした。

✅ 1時間後のクループスコアは、デキサメタゾン群0.6mg/kg群、デキサメタゾン群0.15mg/kg群、プレドニゾロン1mg/kgに有意差は無かった。

Westleyクループスコア | 計算 | クループ症候群の重症度判定

現病歴:入院前日から微熱を認め,近医を受診し内服薬を処方された.同日夜から38℃台となり,咳嗽も認めたため,翌朝(入院当日)に同院を再診した.聴診上軽度の喘鳴を指摘され,吸入後に抗菌薬を処方され帰宅したが,夕から吸気時喘鳴,咳嗽が増悪し,嘔吐も伴うようになったため,当院救急外来を受診した.クループの診断でアドレナリン吸入を計2回使用したが喘鳴が消失せず,入院となった.入院後デキサメタゾンの点滴静注とアドレナリン吸入を定期的に行い,3日間で軽快退院した.

クループ症候群とは,急性に上気道(主に喉頭周囲や声門下)の閉塞もしくは狭窄をきたす疾患の総称である。予防接種の普及により細菌感染によるものは減少しており,感染性クループといえば通常,ウイルス感染に伴う急性喉頭気管気管支炎のことを指す。その他の鑑別として,細菌感染による急性喉頭蓋炎,細菌性気管炎,痙性クループ,そしてジフテリアが含まれており(表1),さらに深頸部膿瘍,喉頭・気道異物,アナフィラキシー,血管性浮腫などが挙げられる。

別の研究では、中等度のクループの子どもたちに、デキサメタゾン(コルチコ ..

✅ 1週間以内の再診率はデキサメタゾン群 17.8%、低用量デキサメタゾン群 19.5%、プレドニゾロン群 21.7%で有意差はなかった。

解説: デキサメタゾンは投与してから30分から2時間で効果を発揮し、その効果は24から48時間持続する。軽症のクループではデキサメタゾン0.15mg/kgと0.6mg/kgでは効果の差を認めないが、中等症以上では効果に差があるとの報告がある。
我が国ではデキサメタゾンエリキシル(0.1mg/ml)が使用されることが多いが、10kgの小児では1回15mlとなり、製剤中には5%のエタノールが含まれているので15mlのビールを飲ませるのと同等のアルコール量になるので注意が必要である。

クループ症候群について | キャップスクリニック(医療法人社団ナイズ)



・治療開始後1週間以内の再診率はコントロール群で17.8%、デキサメタゾン低用量群で19.5%、プレドニゾロン群で21.7%だったが、コントロール群と比較して有意な差は認められなかった (デキサメタゾン低用量群 P=.59, プレドニゾロン群 P=.19)。

推奨: 小児(生後6ヶ月から5歳)の中等症・重症の喉頭気管支炎(仮性クループ)に対して、臨床症状の改善、入院率の低下を考慮した場合、デキサメタゾン(0.15mg/kg)を経口で単回投与することを推奨する。


【クループ症候群】に関する医師への相談をご紹介。【クループ ..

推奨: 小児(生後6ヶ月から5歳)の中等症・重症の喉頭気管支炎(仮性クループ)に対して、臨床症状の改善を考慮した場合、アドレナリン吸入を行うことを推奨する。

【クループなりやすい子】に関する医師への相談をご紹介。【 ..

経口第三世代セファロスポリン系の5日間短期療法の効果を示す報告もあるが、ピボキシル基を有するため重篤な低カルニチン血症と低血糖を起こす副作用が知られている。また、抗菌スペクトルが広いこと、リュウマチ熱予防のエビデンスがないことを考慮する必要がある。

デカドロンエリキシル、リンデロンシロップでは 1.5mg/kg

クループ症候群とは,声門下の気道粘膜・気道組織の炎症性浮腫により吸気性喘鳴,犬吠様咳嗽,嗄声等の症状を呈する疾患群の総称である。上気道のウイルス感染症で生じることが多く,上記症状以外に,発熱,カタル症状を伴う。原因ウイルスとしてはパラインフルエンザウイルスが一般的であるが,RSウイルス,インフルエンザウイルス,アデノウイルスなど,他のウイルスが原因となることもある。ウイルス性は,一般的に予後は良好である。細菌性として,急性喉頭蓋炎,喉頭ジフテリア,細菌性気管支炎が重要である。細菌性はきわめて稀であるが,死亡する危険性が高いため,注意を要する。

・ボスミン注 0.2mL を生食 2mL に希釈して吸入 30 分ごとに反復

本試験の目的は、小児患者における軽度から中等度の喘息増悪に対するデキサメタゾン単回投与とデキサメタゾン2回投与の有効性を比較することであった。喘息症状の継続を理由に救急部(ED)、緊急医療機関、プライマリーケア医への再診率に差はないと予想した。本試験は、軽度から中等度の喘息増悪で小児救急部を受診した2歳から20歳の患者を対象とした前向き、無作為、単施設、非盲検、並行群間無作為化臨床試験であった。患者はデキサメタゾン(1回0.6 mg/kg,最大16 mg)を1回または2回投与される群に無作為に割り付けられた。ED受診後6日目に電話によるフォローアップ面接を行った。主要アウトカム指標は,喘息症状の継続によるプライマリケア医または救急外来への再受診であった.副次的評価項目は,症状発現日数,欠席日数,副作用であった。当初登録された318名のうち,308名が登録基準を満たした。再診率(第1群12.1%、第2群10.3%、オッズ比[OR]0.892[95%信頼区間、0.377-2.110])、症状消失までの日数(第1群2.4、第2群2.5、OR0.974[95%95%CI、0.838-1.132])、学校訪問日数の損失(第1群47%、第2群51%、OR、1.114[95%CI])に関して群間で有意差はなかった。114 [95% CI, 0.613-2.023] )、または嘔吐(第1群8.6%; 第2群3.4%; OR, 2.424 [95% CI, 0.637-9.228] )。軽度から中等度の急性増悪した喘息の子供と青年のこの単施設非盲検無作為試験では、デキサメタゾン1または2用量に無作為化した患者の間で症状の継続または悪化による再診率の差はなかった。

・クループ、喘息ともに使いやすい。ほとんどの小児で飲める。(50歳代開業医 ..

屋外群の59例のうち29例(49.2%)、室内群の59例のうち14例(23.7%)が、トリアージ後30分でWCSがベースラインから2点以上低下しました(リスク差25.4% [95%CI 7.0-43.9],P=0.007)。中等度のクループ症候群の患者が介入30分後から最も効果が大きかった(リスク差46.1% [95%CI 20.6-71.5],P

【クループ性気管支炎とは】 クループは声を出す声門周囲の感染症です。 パラインフルエンザウイルス、アデノウイル.

クループ症候群は、生後6ヵ月~3歳の乳幼児に多い疾患で、晩秋から冬季に好発します。のどの奥(喉頭)がウイルス感染によって腫れることで気道が閉塞するかぜです。

・クループ、喘息ともに使いやすい。ほとんどの小児で飲める。(50歳代開業医、小児科)

*1 アメリカでは50mg/kg(最大1g)の1日1 回投与・10日間も推奨されている。
*2 我が国ではマクロライド耐性菌が多いため注意する。
*3 我が国ではカプセル製剤のみである(75mgまたは150mg)。クリンダマイシン耐性菌に注意する。

かぜを知ろうその7 クループの咳 | くぼこどもクリニック ブログ

有効な治療はなく、対処療法しかありません。
基本はアドレナリンの吸入とステロイドの全身投与になります。
アドレンリンの吸入は海外のガイドラインでは重症度のみの推奨されており、気管挿管を回避する為の一時的な処置と考えられています。
一方、日本では比較的軽症の患者さんにも使用されることが多いですが、効果は一過性なので帰宅後の悪化に注意が必要になります。
投与量は海外の製剤と日本の製剤が異なるため単純に比較することが出来ません。
ブデゾニド(パルミコート)の吸入も同様に効果があると言われていますが、日本では適応外となります。
またその使用量は2mgと多いため使用されることは少ないと思います。
ステロイドの全身投与は外来では経口、入院では点滴になることが多いです。その量はデキサメサゾン(デカドロン)で0.15mg/kgの単回投与になります。
デカドロンには錠剤とシロップがありますが、。錠剤は破砕して服用して頂きます。
ご自宅では水分の補給と加湿をしてあげて下さい。
アメリカの映画でお母様がシャワーを出した浴室に子どもを抱いて入り加湿しているシーンを見たことがあります。

[PDF] 小児 COVID-19 軽症から中等症の治療フローチャート

皆さんの施設ではクループの子にデキサメタゾンをどうやって内服させていますか?
文献班のメンバーに聞くと、エリキシル製剤にはアルコールが入っているので小児への処方は避けるという意見も複数ありました。施設によっては粉砕したデカドロン錠を単シロップに混ぜて「練り団子」のようにして飲ませたり、粉砕した錠剤を水で懸濁して5mlの注射器でピュッと口の中に入れて飲ませるなどの工夫をしている様です。
とても面白い話題なので各施設の工夫を共有していただけると幸いです。

クループに対するデカドロン、0.6mg/kg?0.15mg/kg?

高校時代に渡米、ニューイングランドの寄宿舎で高校生活を送る。大学はコネチカットのリベラルアーツカレッジで経済学を専攻する。卒後はインターンなどを経て、ボストンの大学院で公衆衛生を学ぶ。東南アジアで国際保健のプロジェクトに携わった後、日本に戻り医学部に編入学する。後期研修より小児科医としての研鑽を積む。現在は小児科オンラインの運営に携わる。

クループ ・喉頭ジフテリア ・上記の分類のうち, クループの多くは喉頭気管炎か痙性クループ ..

クループに対するステロイドの経口投与は、古典的にはデキサメサゾンの0.6mg/kgです。
UpToDateによるとデキサメタゾンの内服は味が悪いとのことです。日本には比較的飲みやすいデカドロンエリキシル®がありますが、0.6mg/kgで飲むと10kgの子が60mlも飲まなくてはいけないという問題があります。また小児の保険用量は40mlまでです。
いくつかのStudyで0.15mg/kg~0.3mg/kgでも同等の効果があると示されていますが、n数が100例程度の小規模Studyが中心でした。
今回のStudyは1200人以上ものクループの患者を集めて、デキサメサゾン通常量(0.6mg/kg)、デキサメサゾン少量(0.15mg/kg)、プレドニゾロン(1mg/kg)の3群に410名ずつを割り当てたRCTです。
今回のRCTで、デキサメサゾン少量投与やプレドニゾロン投与は、デキサメサゾン通常量投与に対して非劣性を示しました。
すでに0.15mg/kgで処方している施設の方にとっては朗報と言えると思います。
2施設で1200人もクループを集められるのがすごいですね。

[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け

推奨: 小児の市中肺炎に対して、細菌性肺炎が疑われる場合、臨床症状の改善、副作用の軽減、費用対効果を考慮し、アモキシシリン/アンピシリンを5日間投与することを推奨する。