※以下では「ロゼレム」として、ラメルテオンの効果や副作用をお伝えしていきます。


人間の体内時計は1日の24時間よりは少し長い25時間が1日であり、朝が来ると大体決まった時間に目が覚め、起きてから大体17時間くらいすると生理的に眠くなってくることが知られています。この仕組みは、朝になって光を浴びると脳内の体内時計の針が進み、体内時計がリセットされて活動状態に導かれます。この時、体内時計からの信号で、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンの分泌が止まり、オレキシンの分泌が高まります。そしてメラトニンは目覚めてから14~16時間ぐらい経過すると体内時計からの指令が出て再び分泌され、メラトニンの作用により身体の活動は低下して血圧・脈拍・体温などが下がり休息に適した状態となって眠気を感じるようになるわけです。また気持ちが高ぶって興奮すると眠れませんが、情動によりオレキシンの分泌が盛んになっているのだそうです。


睡眠薬は、その作用メカニズムの違いから2つに分けることができます。

の(大阪府大阪市東住吉区)院長が海外・国内論文に眼を通して得た知見、院長自身が大阪市立大学附属病院 代謝内分泌内科で得た知識・経験・行った研究、日本甲状腺学会で入手した知見です。

それでは不眠症についてお話する前に、初めに睡眠のメカニズムから説明してゆきます。人は疲れた脳と身体を休めるために眠ると思われます。すなわち目覚めて活動していると疲れて自然に眠くなってきます。疲れますと脳の活動が低下して覚醒度が下がり眠くなってきます。逆に朝になりますと覚醒度が上がって自然に目が覚めます。このように睡眠と覚醒には覚醒度が重要なのですが、覚醒度を調節するための中枢は脳幹網様体といわれる部分にあるとされ、その中枢を刺激する神経伝達物質であるオレキシンという物質が1998年に当時テキサス大学で研究されていた櫻木先生によって発見されたのです。オレキシンは視床下部から分泌され、覚醒中枢に特異的に働き刺激するようです。オレキシンはもともと動物実験から摂食活動に関係があるのではと考えられていましたが、ナルコレプシー(日中、場所や状況を選ばずに強い眠気が発作的に起こる脳の病気)という人の病気に関係していることが分かったそうです。そしてこのオレキシンの分泌を盛んにする刺激として、体内時計、情動、栄養状態があるそうです。

これは眠気やふらつきなどの副作用が生じる可能性があるためです。

このようにオレキシンの分泌が盛んになって覚醒中枢が刺激され、睡眠中枢の働きを上回りますと覚醒し、逆に覚醒中枢の刺激が減ると睡眠中枢の方が上回って睡眠が起こると言うわけです。このオレキシンの発見およびそれより前に分かっていたメラトニンの発見は、睡眠薬にも変化をもたらせました。

オレキシンは、脳内で作られる神経伝達物質で、主に覚醒状態を維持する役割を果たしています。

オレキシンは覚醒と睡眠のスイッチのような役割を果たしています(参考5)。

オレキシンは昼間に多く分泌される物質ですが、夜間にも一定量が分泌されています。

このオレキシンの分泌を抑制することで、覚醒状態が抑えられ、眠りを促進する仕組みとなっています。

代表的な医薬品として、デエビゴやベルソムラなどが挙げられます(参考2)。

頭痛に関しては、メラトニン受容体を刺激することで生じる副作用です。

オレキシン受容体拮抗薬に分類される新しい睡眠薬です。夜間の途中に目が覚めたり、朝早い時間に目覚めてしまう症状を改善する効果があります。

今回は睡眠薬の種類や強さ、市販薬との違いについて紹介します。睡眠障害の疑いや発作があり、睡眠薬をすでに服用している人もいるでしょう。ぜひ睡眠薬ごとの特徴を理解し、効果的に睡眠障害を治療する方法を学んでいきましょう。

また、副作用ではありませんが、ベルソムラには以下の薬剤との併用はできません。

それでは睡眠薬の開発の歴史についてお話いたします。1950年代のバルビツール酸系睡眠薬や非バルビツール酸系睡眠薬(麻酔薬や抗てんかん薬としても知られる)に始まり、1960年代にはベンゾジアゼピン系睡眠薬が開発され、作用時間や強さの異なる非常に多くの薬が発売されました。ベンゾジアゼピン系の薬は一般的な睡眠薬として今でも数多く使われておりますが、その作用機序はGABAA受容体における神経伝達物質のγ-アミノ酪酸(GABA)の作用を強めることであり、これにより、鎮静、催眠、抗不安、抗けいれん、筋弛緩など様々な作用を示します。このため睡眠薬としてだけでは無く、安定剤などとしても幅広く使われます。この系統の薬は睡眠に関係のあるところだけを直接刺激するわけではないので、副作用として脱力やふらつき、一過性の健忘などが出ることがあり、習慣性や抵抗性、さらに内服を止めた時の反跳性不眠(かえって眠れなくなる)が問題となります。それらを改善すべく1989年にはベンゾジアゼピン受容体のうち睡眠作用に関わる部分だけをより選択的に刺激する非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(Zドラッグと呼ばれる)も登場しております。そして2010年には睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの受容体を刺激するメラトニン受容体作動薬が発売され、今回さらに不眠症で過剰に興奮した覚醒中枢に直接作用するオレキシン受容体拮抗薬が発売され、より自然に近い睡眠を誘発できるのではと期待されております。

「内服して短時間のうちに脳の機能を低下させる事によって眠りに導く薬」と「毎日飲んで自然な眠気を徐々に強くする薬」です。これまでの説明は「内服して短時間のうちに脳の機能を低下させる事によって眠りに導く薬でした。改良を重ね副作用の低減を積み重ねましたが、2010年に「毎日飲んで自然な眠気を徐々に強くする薬」が販売されました。2021年現在では4つの種類があります。メラトニン受容体作動薬のロゼレムとメラトラベル、オレキシン受容体拮抗薬のベルソムラとデエビゴになります。メラトニンは体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。メラトニンは脳の中にある松果体という部位から夜の20時頃から分泌されはじめ、深夜をピークに、朝になり太陽の光をあびると分泌されなくなる物質です。メラトニン受容体作動薬はメラトニンの分泌を促すお薬になります。従来の睡眠薬に高頻度で発現していた依存、耐性、反跳性不眠がなく、自然に近い生理的睡眠を誘導するお薬です。オレキシンは覚醒と睡眠を調節する神経伝達物質のひとつです。オレキシン受容体拮抗薬は、その「オレキシン」の働きを弱めることによって眠りを促す、新しいタイプのお薬です。こちらのお薬も従来の睡眠薬に高頻度で発現していた依存、耐性、反跳性不眠がなく、自然に近い生理的睡眠を誘導するお薬です。その一方で効果はソフトでマイルドなため、即効性の効果が優れる印象はありません。どちらも自然な眠気を強めるため、


睡眠薬全般の副作用を避けるために、以下のことに注意してください。

厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査結果の概要」によると1日の平均睡眠時間は、

オレキシン受容体拮抗薬 | 脳疾患を知る | 桑名眼科脳神経クリニック

不眠症の治療において、まず行うべきは医師の指導のもとで行う非薬物治療ですが、実際の治療の現場では睡眠薬を用いた薬物治療が中心です。
睡眠薬には、依存性や副作用などのマイナスのイメージを持つ方がいらっしゃると思われますが、研究により薬剤の有効性と安全性が向上し、現在病院で処方する睡眠薬は、依存性や認知機能障害の心配が少ない薬になっています。
医師の指導のもとで正しく服用すれば過度の心配はいりません。

メラトニン・オレキシン神経伝達を視点にした時間薬理学的なせん妄予防と発症予測研究

「内服して短時間のうちに脳の機能を低下させる事によって眠りに導く薬」と「毎日飲んで自然な眠気を徐々に強くする薬」です。これまでの説明は「内服して短時間のうちに脳の機能を低下させる事によって眠りに導く薬でした。改良を重ね副作用の低減を積み重ねましたが、2010年に「毎日飲んで自然な眠気を徐々に強くする薬」が販売されました。2021年現在では4つの種類があります。メラトニン受容体作動薬のロゼレムとメラトラベル、オレキシン受容体拮抗薬のベルソムラとデエビゴになります。メラトニンは体内時計に働きかけることで、覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。メラトニンは脳の中にある松果体という部位から夜の20時頃から分泌されはじめ、深夜をピークに、朝になり太陽の光をあびると分泌されなくなる物質です。メラトニン受容体作動薬はメラトニンの分泌を促すお薬になります。従来の睡眠薬に高頻度で発現していた依存、耐性、反跳性不眠がなく、自然に近い生理的睡眠を誘導するお薬です。オレキシンは覚醒と睡眠を調節する神経伝達物質のひとつです。オレキシン受容体拮抗薬は、その「オレキシン」の働きを弱めることによって眠りを促す、新しいタイプのお薬です。こちらのお薬も従来の睡眠薬に高頻度で発現していた依存、耐性、反跳性不眠がなく、自然に近い生理的睡眠を誘導するお薬です。その一方で効果はソフトでマイルドなため、即効性の効果が優れる印象はありません。どちらも自然な眠気を強めるため、

今回は, メラトニン受容体作動薬とオレキシン受容体拮抗薬について特徴をまとめました。 成 分 名

ヒトにおいてメラトニンは夜間のみに分泌され,尿中メラトニン代謝産物が最も高い夜中の時間帯で最も眠気が強い2).しかし,ヒトの睡眠にメラトニンは必ずしも必要ではなく,脳外科手術で松果体の全摘術を行っても,睡眠・覚醒の障害が起こることはまれであるといわれている3)

」DI(drug information)① メラトニン受容体作動薬・オレキシン受容体拮抗薬 ..



■不眠の治療に,主に1種類のオレキシン受容体アンタゴニストおよび1種類のメラトニン受容体アゴニストが用いられている。
■スボレキサントおよびラメルテオンは,主に肝で代謝される。
■両薬物の除去半減期には大きな差があり,スボレキサントのほうがラメルテオンよりも約10倍長い。

睡眠に関わるホルモン「メラトニン」と同様の働きをする「メラトニン受容体作動薬」というお薬があります。 ラメルテオン(ロゼレム®)

日中に逆らえないほどの強烈な睡魔に襲われ、突然眠ってしまうナルコレプシーという病気があります。最近まで機序が分かりませんでしたが、平成10年に覚醒を維持するために必要なオレキシンという脳内物質が発見され、過眠などの症状はオレキシンが欠乏することで生じることが分かりました。そこで、薬剤によって脳内のオレキシンが働かないようにすることで、眠りを助けようとするオレキシン受容体拮抗薬という睡眠薬が開発されることになったのです。日本では現在、スボレキサント(ベルソムラ®)とレンボレキサント(デエビゴ®)の2種類のオレキシン受容体拮抗薬が販売されています。ベンゾジアゼピン受容体作動薬のように依存性やふらつきなどの副作用が少ないという特性は魅力的で、長期的な安全性に問題がなければ、今後の睡眠薬の主流になっていくと思われます。副作用が少ないことから、高齢者にも使いやすいように思えますが、一部の併用薬の血中濃度を上げる作用があるため注意が必要です。また、効果の確実性という点ではベンゾジアゼピン受容体作動薬に軍配が上がる印象があります。つまり同じ用量で処方しても、丁度よく眠れる人もいれば、全く効かなかったり、眠気が次の日に残ったりする人がいるなど、ムラがあるということです。

として,メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬が登場した。 ..

デエビゴの副作用は以下のようなものが報告されています(参考6)。薬を飲むとき、副作用を心配される方も多いと思いますが、デエビゴは使い勝手の良い薬(参考2)とされています。

・傾眠(10.7%)*
・頭痛(4.2%)
・倦怠感(3.1%)・浮動性めまい(1~3%未満)
・体重増加(1~3%未満)
・動悸(1%未満)
・筋肉痛(1%未満)

*傾眠とは、声かけや肩を叩くなど、外部からの軽い刺激で目を覚ます状態です。

デエビゴは肝機能障害患者の方に関しては禁忌に設定されています。したがって、重度の肝機能障害患者の方は服用できません(参考7)。

オレキシン受容体を阻害することで、脳を生理的に覚醒状態から睡眠状態に移行させます。 2.メラトニン受容体作動薬

メラトニンという睡眠覚醒のリズムをコントロールする脳内物質があります。夕方から夜間にかけてメラトニンの濃度が上昇することで自然な眠気が生じるとされています。そこで、メラトニンと同じように脳内に作用することで自然な眠気が生じることを目指した、ラメルテオン(ロゼレム®)という薬剤が開発されました。これもオレキシン受容体拮抗薬と同様に依存やふらつきなどの副作用は少ないとされています。自然な眠気という体に負担の少ないイメージから、特に昼夜逆転している高齢者の不眠に対して期待されましたが、実際は効果にかなり個人差があるようです。アメリカでは薬局で買える薬剤なので、効果が弱い一方で、副作用も少ない安全な薬剤という位置づけだと思います。

起きている状態を維持することに関わるオレキシンという神経伝達物質の活動を低下させることで、入眠の促進と睡眠維持をもたらす薬です。

長崎甲状腺クリニック(大阪)はです。不眠症の治療、メラトニン受容体作動薬のロゼレム®(ラメルテオン)の処方を行っておりません。内科、精神科、神経科、心療内科を受診してください。

メラトニン受容体作動薬は、自然な眠りを誘導するため、ふらつき、健忘が少なく、

メラトニンは夜間の睡眠の支配者です。昼間の血中濃度は低く保たれていますが、体内時計の指令をうけて夕刻から上がり始めて、入眠前には高値を示します。私のメラトニン研究の師匠は、東京医科歯科大学の服部淳彦博士です。

メラトニン受容体作動薬であるロゼレムは、メラトニンの作用を模倣して ..

メラトニン系睡眠薬のラメルテオンは脳のメラトニン受容体に作用することで不眠を改善します。ラメルテオンが得意とする不眠は、

甲状腺と睡眠障害:不眠症,メラトニン,オレキシン,ナルコレプシー

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依存性のない睡眠薬はないものか・・・ある。
今使えるのは2種類。
ロゼレムとベルソムラ。
先日、NHKのガッテンという番組で紹介された薬。
NHKなので商品名は出さなかったが、これに間違いない。
(ただし血糖を下げるために睡眠薬を使うのは問題あり)