レクサプロの特徴としては、効果と副作用のバランスが良いことがあげられます。
主要評価項目である8週時におけるMADRS合計点の変化量について、レクサプロ併合群はプラセボ群に対する優越性とパロキセチン群に対する非劣性が検証された(図5)。また本試験では、レクサプロ併合群はMADRSサブスケールの精神的不安の1つの項目である内的緊張(漠然とした不快感、イライラ感、内的混乱、さらにはパニック、恐怖、苦悶のいずれかに至る心的緊張)、他5項目など6項目に関して、投与8週時にプラセボ群に対し有意に改善した(図6)。
※レクサプロの副作用について詳しく知りたい方は、『』をお読みください。
近年SSRIは不安障害の治療に広く使われているが、その不安症状を改善する作用の機序が解明されてきたのは1996年以降であった。この頃から、SSRIがセロトニン神経伝達を促進することにより不安を和らげること、SSRIの作用部位が扁桃体であることなどが報告されてきた。さらに、動物実験モデルである「恐怖条件付けストレス」を用いた研究の結果から、SSRIは細胞外セロトニン濃度上昇を介して扁桃体グルタミン酸神経の活性化を抑制し、不安症状改善作用をもたらすと考えられている
観察期及び後観察期の副作用は、レクサプロ10mg群120例中76例(63.3%)、レクサプロ20mg群119例中90例(75.6%)、レクサプロ併合群239例中166例(69.5%)、パロキセチン群121例中86例(71.1%)、プラセボ群124例中64例(51.6%)に認められた。主な副作用はレクサプロ10mg群では傾眠(15.0%)、悪心(13.3%)、浮動性めまい、腹部不快感(各9.2%)、レクサプロ20mg群では悪心(21.0%)、傾眠(20.2%)、浮動性めまい(10.1%)、レクサプロ併合群は傾眠(17.6%)、悪心(17.2%)、浮動性めまい(9.6%)、パロキセチン群は傾眠(25.6%)、悪心(17.4%)、浮動性めまい(9.9%)、プラセボ群では悪心(11.3%)、傾眠(9.7%)、頭痛(5.6%)であった。重篤な副作用は、レクサプロ10mg群でうつ病・自殺企図1例(0.8%)、パロキセチン群で自殺念慮1例(0.8%)に認められたが、レクサプロ20mg群及びプラセボ群では認められなかった。投与中止に至った副作用は、レクサプロ10mg群で5例(4.2%)に8件(自律神経失調、腹部不快感、心室性期外収縮、心電図QT延長、胸部不快感、頭痛、嘔吐、肝機能異常)、レクサプロ20mg群で5例(4.2%)に11件(腹部不快感、食欲減退、呼吸障害、頭痛、冷汗、動悸、悪心、双極1型障害、浮動性めまい、無力症、入眠時幻覚)、パロキセチン群で3例(2.5%)に9件(頭痛、倦怠感、傾眠が各2件等)、プラセボ群で3例(2.4%)に3件(疼痛、易刺激性、椎間板突出)認められた。
このためレクサプロで胃腸症状が認められた場合の対処法としては、
12週時におけるLSAS-J合計点の変化量(LOCF、平均値)は、レクサプロ10mg群-26.9点、20mg群-32.6点、プラセボ群-23.1点であった(図7)。LOCFでの解析ではレクサプロ10mg群とプラセボ群の間に有意な差はみられなかったが、OCでの解析及びMMRM解析では、レクサプロ10mg及び20mg群とプラセボ群との間に有意な差を認めた(図8)。さらにLSAS-J合計点の変化量のOCでの解析では、レクサプロ10mg群で4週時より、20mg群で2週時よりプラセボ群に対する有意な差を認めた(図9)。以上のことから、社会不安障害に対するレクサプロの有効性が示された。
レクサプロの副作用で最も多いのは、胃腸症状になります。承認時の臨床試験では、
レクサプロが頭痛を生じる理由はよくわかっていませんが、と考えられます。
精神状態の浮き沈みがほとんどなくなりました。病院で処方されるレクサプロとの違いはとくになく、通院の手間が省けて非常に楽です。思ったよりは安くなかったので、次はジェネリックを試してみようかと思ってます。
こちらはジェネリックと紹介されているため、病院でもらうレクサプロと成分は同じはず。だから買ってみたのに、前にレクサプロを飲んでいた時より副作用がもろに出てきて、ちょっと疑いたくなりました。副作用といっても眠気が強くなるだけですが、そのせいで起きたい時間に全く起きれなくなってしまい、気力は下がる一方です。睡眠障害が悪化しそうなので、一旦止めます。
薬を処方されたとき、体に合わないと判断する期間はどれくらいでしょう。 抗うつ ..
レクサプロによる胃腸症状は飲み始めがピークで、徐々に慣れていくことが多いです。
薬をのむのが苦手なので、薬はなるべく飲まない方向で治療したいと思ってましたが、民間療法だけではなかなか改善されず、レクサプロを飲み始めました。幸い、副作用は口渇感程度でつらい症状は一切出ません。効果に関しては、まだそこまで感じられていませんが今後効果が出てくれると信じて評価させていただきました
同じ発達障害でも遺伝子的には多様なので、薬の合うあわないがもちろんあります。
リピートしました。うつに対する効果は緩やかに効きましたが、不眠症に対する効果は服用したその日に感じられました。いつもであれば布団に入って2時間は寝られませんが、服用した日は布団に入って30分ほどで寝ていたかと思います。(気づいたら寝ていたので時間は正確ではありませんが)
薬が体に合わないとこんなにつらい思いをするのかと愕然としています。薬を変え ..
薬については、効かないものまで飲む必要はないと思いますが、やはり効くものが多いので、しっかり飲んだ方がいいと思います。ADHD傾向が強ければ、コンサータもしくはストラテラ、インチュニブを一つ選択する。睡眠障害があれば、ロゼレムやゾルピデムといった睡眠薬を試してみる。動悸などの自律神経症状がひどければ、アルプラゾラムなどの抗不安薬を頓服使用する。強迫症状や不安が強い人なら、セルトラリンなどの抗うつ薬を考慮する(その場合、コンサータやストラテラは控えた方が望ましい)。留意するのはこれぐらいでしょうか?
私は嘔吐恐怖症で、前の薬は合わず断念しました。今はレクサプロ半分の量で ..
ツイッターやブログではレクサプロを服用されている方が多くつぶやいています。効果があった方もない方もつぶやいていますので、やはり効果には個人差があるようです。
実名の精神科医・臨床心理士がQ&A方式で発達障害(自閉症・アスペルガー・ADHD・学習障害)・うつ・不登校など、心の悩み答えます。
同じタイプの薬は2種類以上飲む必要は、原則ありません。同じ発達障害でも遺伝子的には多様なので、薬の合うあわないがもちろんあります。薬が効く、幸運な遺伝子タイプの人もいますので、一度試してみるのは良いと思います。
私はレクサプロの副作用が辛くてやめました。 今はイフェクサーでだいぶ楽に過ごせるようになりました。
観察期及び後観察期の副作用は、レクサプロ10mg群198例中102例(51.5%)、レクサプロ20mg群193例中111例(57.5%)、プラセボ群196例中56例(28.6%)に認められた。主な副作用は、レクサプロ10mg群では傾眠18.7%、悪心14.6%、浮動性めまい8.6%等、レクサプロ20mg群では傾眠22.3%、悪心17.6%、浮動性めまい9.3%等、プラセボ群では傾眠7.7%、頭痛5.6%、悪心4.1%等であった。重篤な副作用は、レクサプロ10mg群で痙攣が1例(0.5%)、レクサプロ20mg群で糖尿病が1例(0.5%)に認められたが、プラセボ群では認められなかった。投与中止に至った副作用は、レクサプロ10mg群10例(5.1%)に17件(頭痛が3件、悪心、上腹部痛、浮動性めまいが各2件等)、レクサプロ20mg群10例(5.2%)に11件(悪心が2件、躁病、心電図QT延長、嘔吐、浮動性めまい、動悸、易刺激性、糖尿病、倦怠感、傾眠が各1例)、プラセボ群6例(3.1%)に7件(不安が2件、社交恐怖症、不眠症、うつ病、自殺念慮、頭痛が各1件)認められた。
合わない薬はとことん合わないと、身をもって学んだ瞬間でした。 ただ1つ ..
精神科で処方してもらうレクサプロと内容は変わりません。毎回20mgを半分に分割して服用しているため非常にコスパもよく、気に入っています。あえて言うなら届くまでの日数がかかることくらいです。
もともと起立性低血圧の傾向がある人、血圧が低い方、利尿剤を内服している人は特に注意が必要です。 ..
このようにうつ病に不安障害が併存している可能性は高く、診療上意識する必要があると考える。近年、不安障害の治療に広く用いられるSSRIは、細胞外セロトニン濃度上昇を介して扁桃体グルタミン酸神経の活性化を抑制することが動物実験で示されている本パンフレットで紹介したSSRIであるレクサプロは臨床試験において、うつ病患者の精神的不安の項目の1つである内的緊張を改善し、また社会不安障害患者における有効性が示されている。またレクサプロ10mgの反復投与は脳内セロトニン・トランスポーターを約80%占有する用量であることがSPECTを用いた研究で示されておりこの用量を投与すると大部分のセロトニン・トランスポーターが不活化すると考えられている。すなわち、レクサプロ10mgは治療用量として合理的であり、この用量で治療開始できる臨床的有用性は高いと言えよう。一方、脳内セロトニン・トランスポーターを約80%占有する用量には個体差があるので、レクサプロ10mgで効果が十分でない場合には20mgへの増量が必要となる場合もある。以上のように、レクサプロはうつ病・うつ状態、社会不安障害の治療選択肢の1つとして有用と考えられる。
「服薬治療のメリットをさほど感じない」と言う人や「絶対、再発したくない」と言う人もいらしゃるでしょう。
大うつ病性障害患者に対して、無作為化二重盲検下でエスシタロプラム10mg/日またはプラセボを7日間投与し、恐怖及び幸福の表情認知に対する扁桃体のBOLD信号の変化を観察した。BOLD信号の増加は、神経活動の亢進に伴う脳血流量の増加を示しており、扁桃体においては不安・恐怖反応の増大を意味する。本研究の結果、幸福の表情認知におけるBOLD信号変化率はプラセボ群とエスシタロプラム群とで有意な差は認められなかった。一方、恐怖の表情認知におけるエスシタロプラム群とプラセボ群のBOLD信号変化率は有意な差があり、また、恐怖の表情認知では、大うつ病性障害患者(プラセボ群)のBOLD信号変化率は健康成人と有意に異なることが示された(図4)。このことから、うつ病患者で増加する恐怖の表情認知に対する扁桃体の活性化が、エスシタロプラムの投与によって抑制されたと考えられる。
レクサプロが抗うつ薬だと知って、効果も得られないのにこのまま飲 ..
レクサプロは他の抗うつ剤に比べるとマシですが、身体にお薬が慣れてしまい、急激に減量すると心身の不調が生じてしまうことがあります。
低カリウム血症(体に力が入らない、体が動かせない、息苦しい、お腹が張
第26回SST (自己変革)
課題:目標 相手 S医師
「前回SSTで人生の目標について話したが、その後具体的な目標について考えてみた。以前は美容師をしていたが、その資格と経験を生かして在宅美容サービスの仕事が出来るのではないかと思いついた。今は新たな人生が開けているような気がする。職場を円満退職する踏ん切りがついた。最初は西川病院に来るのも苦痛で嫌だった。SSTもパチパチと拍手をして、変な新興宗教みたいだと思っていた。今はSSTを含め西川病院では素晴らしい治療をしてやんさるよと色々な人に話している。自分は病気になって生まれ変われて良かった。病気になった事を感謝している」と話される。
参加したのは、社会不安障害の患者さん約600人です。3つのグループに ..
ようやく通院のストレスから開放されました。もともと飲んでいた薬がレクサプロだったのでこちらに切り替えても体に変化はありませんでしたし、経済的にも助かるので良いことしかありません。あえて言うなら届くまで3週間くらいかかることですかね(-_-;)
Dさん) うつでレクサプロとエビリファイという薬を飲んでいます。どれがどう ..
家族からはうつかもしれないから病院へ行くことを勧められています。しかし、どうしても病院へ行きたくない、こわい、とにかく嫌ということで、こちらで薬を購入しました。何種類か抗うつ剤を試しましたが、自分に合っているのがこのレクサプロでした。とりあえずはこちらの薬を継続しながら様子を見ていきます。ありがとうございました。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
セロトニン症候群※1、重篤な肝障害(肝機能障害)※2、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)※3、低ナトリウム血症、血糖異常、血小板数減少、血圧低下、悪性症候群※4、運動障害、歯ぎしり、アカシジア、QT延長、悪心・嘔吐、傾眠、口渇(口が渇く)、腹痛、あくび、耳閉感、頭痛、痙攣、総コレステロール増加、ほてり、ふらつき(起立性低血圧)、息苦しさ、浮動性めまい、味覚障害、抗コリン作用、尿閉(尿が出にくい)、頻尿、睡眠障害、昏睡、不眠、寝汗、多汗、錯乱状態、下痢・軟便、発汗、発熱、発疹など