下の図は、飲み薬がからだの中でどのように効果を現すかを示しています。
SGLT2阻害薬は、もともと糖尿病の薬として使用されてきましたが、近年では心臓や腎臓にも良い効果が認められています。
加えて、体重減少効果もあり、若返り効果(アンチエイジング)も期待される薬です。
SGLT2阻害薬は、このSGLT2の働きを妨げることで効果を発揮します。
SGLT2阻害薬の解説 - 作用機序、副作用、薬の一覧、心不全・腎保護・体重減少などの多面的効果まで
糖尿病治療薬として、世界中で承認されており、副次的に減量効果があることが報告されています。海外では、GLP1注射製剤が肥満治療薬として承認されていますが、飲み薬ではまだ承認されていません。 ただし、内服GLP-1製剤でも注射と同様に減量効果は確認されています。
GLP-1製剤の減量効果を比べたレビューが報告されており、GLP-1製剤の中で減量効果が高いのは、ビクトーザ(注射)、オゼンピック(注射)、リベルサス(飲み薬)の3剤であることがわかっています。
海外で行われたジャディアンスの研究では、の効果が報告されています。
ただし、ダイエット薬の1つである「」と比較すると、体重減少の効果はやや控えめです。
みなさんは“糖尿病”という病名に疑問を持ったことはないですか?
読んで字の如し、尿の中に糖が出る病気なのですが、現在の糖尿病の診断基準には尿糖陽性の所見は含まれていません。さらに、SGLT2阻害薬(ルセフィ®、ジャディアンス®、フォシーガ®など)という尿に糖を出す薬が、糖尿病の治療薬として使われています。おかしいですよね。
糖尿病は英語でDiabetes Mellitusと呼ばれています。Diabetesという言葉は、サイフォンのように水がジャンジャンあふれ出す状態を表しています。また、Mellitusは蜜のような甘いという意味を持っています。Diabetesな状態は尿がいっぱい出る多尿の病態を示しています。多尿になる病気中でも無味の多尿の尿崩症(Diabetes Insipidus)と、蜜のような甘い多尿の糖尿病(Diabetes Mellitus)を18世紀の医師ウィリアム・カレンさんが分類し、日本ではDiabetes Mellitusが直訳された“糖尿病”という病名を今でも使用しています。
しかし、尿という排泄物の名前の付いた病名を患者さんに付けるのはスティグマ(負の烙印)ではないかという声が最近上がっています。実は、Diabetes Mellitusの病名に“尿(urine)”という直接的な表現を使用しているのは日本と中国だけです。そのため、糖尿病という病名を変更しようという動きがあります。果たしてどんな病名がいいでしょう?名案を思い付いた方は、日本糖尿病協会までお知らせください。
ここでは、SGLT2阻害薬の効果や副作用についてご紹介していきます。
■入館時には、症状(発熱や咳嗽、咽頭痛など)の確認・体温測定・手指消毒をさせていただきます。
■診察予約の有無にもかかわらず、発熱や風邪症状がある場合、他の感染者との接触がある場合は受診前に必ずご連絡をお願いいたします。
■院内ではマスクを着用をお願いいたします。
当院は多くの基礎疾患を持った患者様、重症化リスクのある高齢者の患者様が多いため、院内ではマスクをご着用ください。
■新型コロナワクチン予防接種について
当院では、予約制にて新型コロナワクチン接種を実施いたします。
ご予約は、月曜日~土曜日 9:00~16:30(祝祭日を除く)で受け付けております。詳細は各自治体から送付される【新型コロナワクチン接種のご案内】をご確認ください。
〇慢性心不全、CKDでは効果を実感しにくいため、服薬の必要性を理解してもらいましょう。
この4つはダイエットに効果があるとして、メディカルダイエットでよく利用されています。
以下、GLP-1製剤による研究の体重減少効果に対するグラフです。(注意:これらの研究は糖尿病治療に伴う、副次的な減量効果を評価したものです。)
SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。
尿中に糖分(グルコース)が漏れる事により、血糖降下作用を発現します。
血糖の改善だけでなく、体重減少、血圧低下、糖尿病性腎症の保護作用、心血管疾患・心不全リスクの低減作用など、さまざまな多面的効果が報告されています。
副作用としては、性器感染・尿路感染が多く、女性では特に注意が必要です。
肥満を伴う糖尿病患者や心血管疾患・糖尿病性腎症をもつ糖尿病患者さんが良い適応です。
フォシーガのダイエット効果をさらに高めるための方法は以下の通りです。
2024年5月31日に順天堂大学の研究グループは、SGLT2阻害薬が老化細胞を除去し、加齢関連疾患の治療に有効であることを発見しました。
SGLT2阻害薬は、糖尿病治療のために開発されましたが、老化細胞の蓄積による慢性炎症を抑制する作用があることが分かりました。
老化細胞は体内で悪玉物質を放出し、アルツハイマー病、動脈硬化、フレイルなどの疾患を引き起こす要因となりますが、SGLT2阻害薬はこれらの悪玉物質の放出を防ぐことで、炎症を軽減し、加齢関連疾患の進行を抑える効果があります。
研究はNature Aging誌に発表され、動物実験での効果が確認されました。
これにより、SGLT2阻害薬が新しい治療法として臨床応用される可能性が示唆されました。
研究グループはさらに詳細なメカニズムを解明し、ヒトへの臨床試験を進める予定です。
これにより、健康寿命の延伸や加齢関連疾患の予防・治療に貢献できると期待されています。
そのため、SGLT2阻害薬で高い治療効果を期待することができます。
効果のある人とない人、50%-50%の印象です。また長期投与する場合、膀胱癌のリスクがあがることが懸念されています。添付文書には、海外で実施した糖尿病患者を対象とした疫学研究において、本剤を投与された患者様で膀胱癌の発生リスクが増加するおそれがあり、また、投与期間が長くなるとリスクが増える傾向が認められているので、投与開始に先立ち、患者様又はその家族に膀胱癌発症のリスクを十分に説明してから投与することとあります。また、女性において骨折の発現頻度上昇が認められていることも懸念材料です。
他のお薬の効果も知りたいという場合は、以下からご確認ください。
本サイトでは薬についてのすべての情報が記載されているわけではありません。
使用中の薬についての詳細は、主治医、薬剤師、医療スタッフに確認しましょう。糖尿病以外にも病気がある方、妊娠中の方は特に注意が必要です。使用中の薬に対する不安、不明な点がある場合であっても自己判断で中止せず、まずはご相談ください。
低血糖になりにくい製剤ですが、ダイエットの効果も期待できます。
フォシーガとはSGLT-2阻害薬のひとつで、があります。
食事を減らさず糖質制限ができることから、メディカルダイエットで処方されている薬です。
ルセフィ錠2.5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
飲み忘れると効果が弱まってしまうため、痩せるためには毎日の服用が必要です。
[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)
SGLT2阻害薬は、腎臓で糖分を再吸収しているSGLT2(sodium glucose cotransporter 2 : ナトリウムとグルコースを運ぶ蛋白)の働きを抑える事で、尿から多量の糖分が漏れるようにする経口血糖降下薬です。
尿から糖分が多量に漏れると、血糖値は低下します。
SGLT2阻害薬には、血糖値を下げるだけでなく、様々な良い効果がある事が報告されています。
国内では現在、商品名「フォシーガ」「スーグラ」「カナグル」「ルセフィ」「デベルザ」「ジャディアンス」があります。
また、SGLT2阻害薬は心血管疾患や腎疾患の予防や治療に効果があることも研究されています。
ダイエットに使われることが多いSGLT2阻害薬は、「ルセフィ」や「カナグル」などです。 ..
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SGLT2阻害剤「ルセフィ」、12月末で販売提携終了 大正 ..
ジャディアンスは、食欲抑制の効果が期待できる「GLP-1受容体作動薬」と併用できます。
お薬を内服中は薬の効果で、尿糖検査が陽性となる場合があります。検診時には必ず内服中であることをお伝えください。 ..
近位尿細管におけるナトリウム・グルコース共輸送体であるSGLT2を阻害することにより、尿中への糖排泄を増加させ、血糖値低下が期待できます。に用いられてきましたが、蛋白尿減少・腎保護効果や心不全の予防または進行を遅らせることが示され、糖尿病合併の有無は問わず(CKD)に使用できるようになりました。ガイドライン上でも、心不全患者における標準的治療薬の一つとされ、CKDでの推奨度も高くなるなど重要視されています。
SGLT2阻害薬「フォシーガ」 体重減少の効果は、リベルサスについで2番目に強いです。 体重減少の他に、血圧や脂質を下げる効果もあります。
2つの薬を併用すると、単体よりも高い体重減少の効果が期待できるのです。
SGLT2阻害薬とは?医師が解説します。 | CLINIC FOR
2型糖尿病ではSGLT2発現率が上がり、グルコースの取り込みが亢進しているため、SGLT2を選択的に阻害する薬剤は2型糖尿病の治療に効果的である(適応の問題で1型糖尿病には使用できない)。
フォシーガ、ジャディアンス、ルセフィ・・・ これらはSGLT2阻害薬と呼ばれる糖尿病治療薬。 腎臓からブドウ糖を排泄するお薬です。
目的:
SGLT2阻害薬は比較的新しい糖尿病の治療薬ですが、糖尿病患者さんの心血管イベント発症・死亡抑制効果が報告されています。SGLT2阻害薬は血糖を低下させるのみでなく、利尿効果、高血圧、高尿酸血症、貧血、脂質異常症の改善、体重減少など様々な機序を介して長期予後を改善すると考えられています。我々は薬剤投与後、比較的短期間で現れる上記の変化を検討することにより、SGLT2阻害薬の利益をより享受できる患者さんの同定ができるのではないかと考えています。本研究の目的はSGLT2阻害薬投与後の血圧、体重、各種血液検査データの変動と長期的な予後の関係を検討することです。
方法:上記対象患者さんのSGLT2阻害薬投与後の血圧、体重、各種血液検査データ変動と長期的な予後を後方視的に解析します。
研究期間:研究機関の長の許可日~2024年12月31日
商品名としてカナグル、スーグラ、フォシーガ、ジャディアンス、デベルザ、ルセフィ等があります。 ..
副作用はどの疾患の場合も起こり得ますが、疾患ごとの頻度や重要度から、初回に重点的に指導すること、テレフォンフォローアップでの確認事項、長期服用時の注意点など判断し、効果的に指導しましょう。
※日本腎臓病薬物療法学会「SGLT2阻害薬患者指導箋(JSNP版)」を活用しましょう。(以下一部要約)