薬物代謝酵素であるP450に対して、ほとんど影響を及ぼしません。ミルタザピンは、併用薬の血中濃度に影響を与えにくい、と考えられています。


抗精神病薬は、主に統合失調症の治療薬として使われているお薬で、脳のドーパミンのはたらきをブロックする作用があります。統合失調症の原因の1つとして、脳のドーパミンのはたらきが過剰になっている事が挙げられます。抗精神病薬は脳の過剰なドーパミンを抑えてあげるはたらきがあります。


さらに最近では、SSRIやSNRIとはまったく違った作用機序でうつを治すミルタザピン(リフレックス、レメロンなど)が出ました。 ..

抗うつ薬は単剤で使用し、多剤併用は行わないことを基本とします。また、第一選択薬を十分量・十分期間使用し、用量不足や観察期間不足による見かけの難治例を防止することが重要です。特に重症例の場合でECTを予定していない症例では、有害作用に注意しながら、速やかに薬物を保険診療上認められた最大用量まで増量します。薬物の代謝には個人差が大きく、患者さんによっては同じ量を服用しても血中濃度が上がりにくい可能性も考えられます。ケースバイケースで判断することですが、用量不足による無反応例や不完全寛解例があるので、有害作用に注意しながら十分な用量を使用することが重要です。第一選択薬に反応があるかどうかを判断する観察期間の長さについてもケースバイケースで決定します。例えば2週間で目処がつくこともあれば、3~4週間での見極めが困難であることも少なくありません。4~6週間、場合によっては8週間の時間をかけて、抗うつ効果が出てくることもしばしば経験します。この場合、もし可能であれば有害作用が問題とならない範囲で十分用量まで増量しておくことが望ましいでしょう。低用量で使用していると、用量不足によって反応がないのか、観察期間不足によって反応がないのか、2つの可能性を同時に考える必要が生じてしまいます。抗うつ薬を低用量で使用して反応がない場合は、有害作用が臨床上問題とならない範囲で十分量まで増量した後、4週間程度を目安に効果判定を行うのが望ましいでしょう。

ま近年では双極性障害も一部統合失調症と共通した機序で発症しているのではないかと指摘されており、抗精神病薬は双極性障害の治療薬としても用いられています。

併用禁忌, 抗精神病薬 (ブチロフェノン系薬剤(セレネース、トロペロン等) 等) ..

臨床症状・措置方法
他の抗うつ剤で併用により発汗,不穏,全身痙攣,異常高熱,昏睡等の症状があらわれたとの報告がある。
MAO 阻害剤の投与を受けた患者に本剤を投与する場合には,少なくとも 2 週間の間隔をおき,また,本剤から MAO 阻害剤に切り替えるときは 5 日間の間隔をおくこと。

パロキセチンは、増加するうつ病、うつ状態への治療手段として今後も繁用されると思われますが、治療と背中あわせに上記の副作用リスクが存在します。効果とリスクについてのモニター強化を呼びかけます。(2005年5月2日)

併用禁忌, アドレナリン (アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤 ..

シナプスにおける神経伝達物質のうち、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンは、それぞれ気分、意欲、快楽に関係しているとされています。
シナプスにおいてセロトニン、ノルアドレナリンが少なくなると、抑うつ気分、意欲低下などのうつ症状が現れ、抗うつ薬の多くは、シナプス間隙におけるセロトニンあるいはノルアドレナリンの再取り込みを阻害して濃度を増加させ、情報伝達を正常化させる、と考えられてきました(モノアミン仮説)。しかし、モノアミン仮説では、抗うつ薬の効果が出始めるのに2週間もかかる事の説明がつきません。最近では、うつ病では神経細胞の突起が委縮しており、抗うつ薬はモノアミンを増やす事を介してBDNF(脳由来神経栄養因子)を増やし、神経細胞の突起を伸ばす作用により効果を発揮する、という考え方が主流になってきました(神経新生・BDNF仮説)。
抗うつ薬の種類としては、第一世代(三環系)、第二世代(非三環系)、第三世代(SSRI)、第四世代(SNRI)、第五世代(NaSSA)、第六世代(S-RIM)があります。

(1)三環系抗うつ薬

三環系抗うつ薬は効果が強くてしっかりと効いたのですが、副作用も強いのが難点でした。

3週間後に寛解に達しない場合は、ミルタザピンに変薬、またはセルトラリン

体内におけるセロトニン作用の増強に関連する副作用リスクについてあらためて注意を喚起します。全日本民医連の副作用モニターでも31件が報告されています。そのほとんどは、吐気・むかつきなどの消化器系への影響と眠気などの中枢神経症状です。うつ病での国内治験の副作用では、吐気は12~20%、傾眠は13~24%となっています。

脳内の神経伝達物質の働きをよくし、ゆううつで落ち込んだ気分、意欲や行動の低下している状態を改善します。


メカニズムが異なるため、SSRIやSNRIとNaSSAを併用する治療法も効果的です。

抗うつ剤でも錐体外路症状が生じることがありますが、抗精神病薬と比べると頻度は稀です。抗うつ剤の中でも古い三環系抗うつ剤や、ドーパミンをブロックする作用を持つ抗うつ剤で生じることがあります。

レクサプロ, エスシタロプラム, SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)

次に、ベンゾジアゼピン受容体作動薬の併用について触れたいと思います。抗うつ薬とベンゾジアゼピン受容体作動薬の併用は、治療初期4週までは脱落率を低下させるなどの有用性が報告されています(Furukawa et al, 2001)。中等症以上のうつ病では、不安・焦燥・不眠への対処としてベンゾジアゼピン受容体作動薬が必要となることが多いと思います。
しかし、ベンゾジアゼピンが必要な場合でも、最大、抗不安薬1剤、睡眠薬1剤までを原則とします。不必要なベンゾジアゼピンが漫然と投与継続された結果、過鎮静、意識障害、脱抑制による衝動性の亢進などが起こり、一見うつ病の症状が遷延ないし悪化したように見えることがあるため、漫然と継続しないよう心掛けましょう。

レクサプロとミルタザピンについて | 医師に聞けるQ&Aサイト

1970年代に入って、脳の神経伝達物質に作用する薬がパニック障害を緩和することが分かり、盛んに心の病気と脳の関係が研究されるようになってきました。
心の状態に作用する向精神薬(psychotropic drugs)も進化しており、より副作用の少ない抗うつ薬や抗不安薬などが次々と新しく登場しています。特に抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、抑うつ症状や不安症状を改善する際の第1選択薬として広い範囲で使われています。
ただし、副作用は比較的少ないものの、吐き気、下痢などの胃腸症状がみられることもあり、ごくまれに「セロトニン症候群(セロトニン過剰による意識障害や発熱)」や、「アクティベーション症候群(SSRI服用後1~2週間後に起こる情動不安)」などが起こることもあるので、容易な使用は危険です。
SSRIの後に登場したセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)は、セロトニンだけでなくノルアドレナリンにも作用し、脳内の神経伝達機能を正常にする目的で使われます。
また、従来から使われている抗うつ薬(三環系抗うつ薬など)も、SSRIの効きにくい人に有効な場合があり、効果の確実な抗うつ薬として現在も治療に役立っています。
(「薬いらずのメンタルケア」貝谷久宣著、主婦の友社 より抜粋)

抗うつ薬の種類・効果効能・副作用の解説 | 国分寺 精神科 心療内科

さて、第一選択薬による治療に成功せずECTを予定しない場合、セカンドラインの治療をどのように考えるかについて紹介します。薬物療法上の対応を考える前に、まず服薬アドヒアランスについて確認します。また、現在の診断について正しいか(一般身体疾患、処方された医薬品や物質乱用による抑うつ状態、双極性障害との鑑別など)、併存障害の見落としがないか(パーソナリティ障害、不安症や自閉スペクトラム症の併存など)について再検討することも重要です。その上で、初期治療が成功しない場合の薬物療法上の対応として、①抗うつ薬の増量、②抗うつ薬の変更、③抗うつ効果増強療法、④抗うつ薬の併用が挙げられます。

レクサプロ、サインバルタなど)、「気分安定薬」(リーマス、デパケン ..

セロトニンのみに作用し、抗うつ作用はやや弱く、本格的なうつには効果不十分ですが、うつ病以外の適応症(強迫性障害、パニック障害、社会不安障害)があります。適応外ですが、摂食障害、PTSDなど(アメリカでは適応)にも使用されます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
嘔気、悪心などの消化器症状(服用中に消失することが多い)、眠気、めまい、ふらつき、性機能障害。
急に止めると「フワフワ」「ビリビリ」といった退薬症状が見られます(特にパロキセチン(パキシル))。
血中濃度半減期は、エスシタロプラム>>セルトラリン>パロキセチン>フルボキサミンの順に長く、最高血中濃度到達時間はいずれも5時間以上→夕食後投与で翌朝に眠気等の持ち越しがある場合は、服用時刻を夕から昼にずらす事により、日中の副作用を回避できます。
セロトニン症候群(SS)に注意!

(パキシル錠など)、エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ ..

本ガイドラインでは推奨する第一選択薬を一つに定めていません。患者さんの病像や背景、価値観を汲みつつ、それぞれの薬剤プロファイルを考慮して治療が計画されることが望ましいからです。
中等症に対しては、実臨床では、第一選択薬として新規抗うつ薬(SSRI,SNRI,ミルタザピン)がよく用いられていますが、TCA/non-TCA(ここでは、新規抗うつ薬以外の薬物でうつ病に保険適応をもつ薬物を一括してTCA/non-TCAと表記する)が用いられることもあります。新規抗うつ薬(SSRI,SNRI,ミルタザピン)はTCAに比べて抗コリン性有害作用、心・循環器系有害作用が軽減しており忍容性に優れているという考え方が主流であり、大部分の中等症や重症にはこのクラスから開始することが一般的です。もし、再発性抑うつエピソードの患者に対して過去に効果があった薬物があればその薬物を第一選択として考慮します。また、家族歴を注意深く聴取し、血縁者に効果のあった薬物も第一選択となる可能性があります。

ミルタザピン(リフレックス錠、レメロン錠)の副作用報告について.

①フルボキサミン(ルボックス、デプロメール):
σ1受容体刺激作用を介した海馬の神経可塑性により認知機能を改善する可能性が示唆されており、老年期の妄想を伴ううつ病にはやや特異的な効果があるとも言われています(尚、PTSDの所見として海馬の委縮がありますが、私見では、PTSDを背景としたうつに有効な印象もあります。)。

初期に限っては抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)を併用してもよいとされている他、眠剤の併用 ..

本ガイドラインの基本的立場は、重症度によらず、うつ病・抑うつ状態の患者には支持的態度で接するとともに、十分な心理教育を行い、個々の患者背景に応じた適切な治療方針を取ることにあります。特に、中等症・重症のうつ病では、薬物療法がその中心的役割を担うため、抗うつ薬の使い方に留意する必要があります。本格的治療を導入する前には、患者の訴える内容を支持的に傾聴し、苦悩には共感を示し、ともに問題点を整理して、必要があれば休養を含めた日常生活上の指示を行うなどの基礎的介入を丁寧に行った上で、薬物療法やECT(modified electroconvulsive therapy)を導入するようにします。急性期における薬物療法の要点は、①治療開始前に丁寧な説明を行う、②抗うつ薬を低用量から開始する、③有害作用に注意しながら可能な限り速やかに増量する、④十分な最終投与量を投与する、⑤十分期間効果判定を待つ、ことです。さらに寛解維持期には、⑥十分な継続療法・維持療法を行い、⑦薬物療法の終結を急ぎすぎないこと、が重要です。

このため、2種類の抗うつ薬を併用することはあるだろう。しかし、4 ..

ご質問ありがとうございます。
現在薬を飲んでいない状態でしょうか?
うつ病という診断が正しいのだと仮定しますと、診断した医師がなにか処方している可能性があると思いました。

もしも何かすでに服用していて思考の遅滞があるのであれば、薬をやめれば治るとは断言できません。

もしも未治療であれば、その状態でも私ならば睡眠薬以外の向精神薬は使わずに治療を試みます。

ミルタザピンを勧められ4週間。。。こちらは不安でついもっと弱い薬は ..

精神科領域で見ると圧倒的に多いのは、「抗精神病薬」になります。抗精神病薬とは、主に脳のドーパミンをブロックする作用を持つお薬のことで、主に統合失調症の治療に使われます。また近年では双極性障害も脳のドーパミン過剰が一因だと指摘されており、双極性障害の治療薬としても用いられています。

リフレックス、 レメロン、 ミルタザピン, 1日1回就寝前, うつ病・うつ状態

②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。