体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。


非薬物療法(食事療法+運動療法)を行っても十分な血糖コントロールが得られない2型糖尿病の方を対象とした臨床試験では、ジャヌビア/グラクティブの投与開始から2週間後にはHbA1c値が有意に低下して、投与開始初期から血糖コントロールが改善されました。また、別の臨床試験では、長期にわたって安定した血糖コントロールが得られています。


以下に該当する場合は、ジャヌビア/グラクティブの服用が禁忌とされています。

ジャヌビア/グラクティブは従来の糖尿病治療薬とは作用機序が異なるため、インスリン注射薬をはじめとしたほとんどの糖尿病治療薬と併用できます。
また、血糖に依存して作用が発現するため、低血糖を起こしにくいという特徴もあります。一方で食欲増進作用がないため、体重増加をまねきにくいというメリットもあります。
さらに、食事の影響を受けないことから、ライフスタイルに合わせて服用時間を決められるのも大きなメリットです。

毎日内服する製剤
シタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビア、グラクティブ)、ビルダグリプチン(エクア)、アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)、リナグリプチン(トラゼンタ)、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア)、アナグリプチン(スイニー)、サキサグリプチン水和物(オングリザ)

以下の場合は、ジャヌビア/グラクティブの服用に注意が必要です。

非薬物療法(食事療法+運動療法)に加えてイプラグリフロジン単剤治療で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病の方を対象とした臨床試験(試験期間24週間)では、シタグリプチンを追加投与することでHbA1cが0.7%、空腹時血糖値が11.8mg/dL、食後2時間血糖値が39.0mg/dL減少しました。
また、非薬物療法(食事療法+運動療法)に加えてシタグリプチン単剤治療で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病の方を対象とした臨床試験(試験期間24週間)では、イプラグリフロジンを追加投与することでHbA1cが0.8%、空腹時血糖値が30.3mg/dL、食後2時間血糖値が52.4mg/dL減少しました。
なお、シタグリプチンとイプラグリフロジンの併用治療では、長期(52週間)にわたりHbA1c低下効果が持続することも示されています。

膵臓にあるインクレチンというホルモンは、血糖値が高いときにインスリンの分泌を促進し、血糖値を上げるホルモンが分泌されるのを抑制し、血糖を下げます。DPP-4阻害薬は、インクレチンが分解してしまうのを抑えてインクレチンの作用を助けます。体重が増えにくいというメリットもありますが、主な副作用として低血糖や便秘があり、SU薬やインスリン製剤と併用する場合は特に低血糖に注意が必要です。

以下の場合はスージャヌの禁忌には該当しませんが、注意が必要です。

その他、腎機能障害や肝機能障害がある場合などもスージャヌの服用には注意が必要です(参照:特定の患者さまへの使用に関して)。

“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。

[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)

風邪薬はあくまで、風邪の様々な症状を和らげるものです。風邪そのものを治す薬ではありません。それどころか糖尿病患者の場合は、副作用で体を痛めつけてしまうこともあります。

その他、腎機能障害がある方なども、ジャヌビア/グラクティブの服用には注意が必要です(参照:特定の患者さまへの使用に関して)。


「糖尿病の飲み薬」を知って効果的に治療 HbA1cは改善している

肥満を合併する、インスリン血糖値を下げるホルモンは潤沢に出ているが、それがうまく効いていない「インスリン抵抗性」が想定される患者さんでは優先順位第位、肥満のない、インスリンを自前で作る力がもともと体質的に弱い「インスリン分泌不全」が想定される患者さんでは優先順位は下位となっています。上述の通り、「インスリン分泌不全」タイプの患者さんでは合併症のリスクが高まるため、あまり優先して投与する薬ではないのですが、日回の内服で済む血糖降下作用の高い薬ですので、やせ型の「インスリン分泌不全」タイプの患者さんであっても、適切に他の薬と組み合わせて処方することがあります。

① シタグリプチン(ジャヌビア/グラクティブ):1 日 1 回服用。最初の DPP-4 阻害薬、

悪心、下痢、便秘、低血糖など
スルホニルウレア薬(SU(エスユー)薬)をすでにお飲みの方でこの薬を飲む場合は、低血糖に特に注意が必要です。
※ビグアナイド薬と作用機序の一部が共通している可能性があるので両剤を併用した場合、他の薬剤との併用時に比べ消化器症状がでやすくなります。

フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。

糖尿病治療の薬物療法に用いる経口薬や注射薬は、少量から始めて血糖コントロールの状態をみながら徐々に増量します。体重減少や生活習慣の改善による血糖コントロールの改善に伴って糖毒性が解除され、薬剤の減量や中止の可能性もあります。

糖尿病治療薬について | きむら内科小児科クリニック | 名古屋市緑区

ジャヌビア/グラクティブを飲み忘れた場合は、気が付いたときにすぐ1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は服用せず、次の服用時間に1回分を服用してください。その際、絶対に2回分を一度に飲んではいけません。薬の服用量が多すぎると、副作用の発現リスクが高くなります。

ほかの薬との併用が適していると考えられています。主な副作用として、胃腸障害、おならの増加、お腹の張り、下痢があります。 SGLT2阻害薬:

たしかに、ジャヌビア/グラクティブは食事の影響をほとんど受けません。しかし、日によってジャヌビア/グラクティブの服用時間が異なると安定した血中濃度を得ることが難しくなります。また、服用間隔が短くなると(例:1日目は就寝前服用、2日目は起床時に服用、など)、ジャヌビア/グラクティブの血中濃度が高くなり過ぎて副作用の発現リスクが高くなります。
したがって、毎日できるだけ同じ時間(処方時に指示された用法通り)に服用してください。

[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

スージャヌを飲み忘れた場合は、その日は飲まずに次の日の通常の服用時間に1回分を飲んでください。その際、絶対に2回分を一度に飲んではいけません。服用量が多くなると、副作用が発現するおそれがあります。

[PDF] 何種類の薬を併用していたら多剤併用と呼ぶのかについて

もったいないともいえますが、エネルギーロスを自動的にすることから「自然なダイエット」ができるので、患者さん自身では食事療法や運動療法に対して努力したつもりがないのに、自然とエネルギーを体外に放出するため、その結果、血糖値が下がり血糖コントロールが良好になり、体重も減っていく、という2つの現象が同時に生じます。この2つの特徴だけを考えると、肥満が原因で糖尿病を起こした患者にとっては「魔法の薬」のようです。欠点は、食べても血糖値が上がらないため、患者が安心して食事療法を守らなくなってしまう可能性があることです。ちょっとしたつまみ食いに、ブレーキがかからなくなってしまう可能性があります。身体がエネルギー(特にブドウ糖)を欲してしまうため、過食傾向になるかもしれません。SGLT2阻害薬は、エネルギーを貯蔵せず、放出させる薬剤です。それにより体重が減り、脂肪肝が改善します。つまりダイエットと同じです。すると、体内のエネルギーが枯渇状態になりますから、脂肪が分解された結果、ケトン体が増加してくるかもしれません。ただし、体重が減るのは、もともと高血糖がある糖尿病の患者さんだけです。血糖値が高くない、健常人がSGLT2阻害剤を服用すると、単なる「腹がへるだけの薬剤」になり、過食になり、体重が増えてしまうことも多々あります。ですから、健康な人には、苦労しないダイエット薬剤にはなりません。困ったデメリットは「治った」と誤解してしまう「油断」でしょうか。SGLT2阻害薬は体重が減り、HbA1cが下がり、空腹時血糖値が下がります。患者の中には血糖自己測定を行っており、朝の血糖値がいつも一定になったので自己測定をやめてしまった患者もでてくることでしょう。低血糖にならないし、HbA1cも改善すればわざわざ指に針をさして血糖値を測定するきにもならないのは当然です。HbA1cが改善していて、かつ、体重が減ったということになると誰でもが安心してしまうことになります。

何種類の薬を併用していたら多剤併用と呼ぶのかについて、明確な基準はありません。しかし

DPP-4阻害剤を内服して血糖コントロールができると、糖尿病合併症は減少します。SGLT2阻害薬は血糖コントロールが大いに期待できる薬です。例えば糖尿病末梢神経障害などの改善が顕著に認められることが予想されます。HbA1c 7%未満になると、末梢神経障害を推定する神経伝導速度が改善します。糖尿病で高血糖が続くと糖尿病腎症がおこり、尿中に微量アルブミンが排出されるなど、次第に腎臓の機能が低下していきます。SGLT2阻害薬は、糖尿病によって腎臓にもたらされる悪影響を改善することが、動物実験で確証されています。ですから、SGLT2阻害薬は腎臓に作用する薬だから危険ではなく、腎臓に作用する薬だから安全と考えることができるのです。腎臓を保護し、その機能を守ってくれる新薬なのです。

DPP-4阻害薬:シタグリプチンを50mg含有; SGLT2阻害 ..

フルニエ壊疽とは、細菌感染が陰部や肛門周囲に急速に広がって壊死を引き起こす症状のことです。スージャヌの服用にともなう尿路感染や性器感染からフルニエ壊疽に至った症例が報告されているため、重大な副作用の一つとして注意喚起されています。
もっとも、フルニエ壊疽の発現頻度は明らかになっていません。一方で、スージャヌの服用で必ず発現するものでもありません。尿路感染や性器感染を防げばフルニエ壊疽は予防できますので、必要以上に恐れないようにしましょう。

イプラグリフロジンの主な商品名である「スーグラ」とシタグリプチンの主な商品名である「ジャヌビア」に由来.

糖尿病発症後数年から10年程度で糖尿病網膜症が発症するといわれていますが、血糖コントロールをしっかりすれば、発症を予防することができます。
一年に一回眼科での眼底検査を必要とします。

低血糖などは起こしにくく使いやすお薬で、ビグアナイド薬と併用してよく使います。 DDP4阻害薬一覧

2022年9月、ジャヌビア/グラクティブなどシタグリプチンを含む製品で、ニトロソアミン類に分類される「NTTP」という化学物質の含有が確認されました。
一般的にニトロソアミン類は発がん性を有する可能性があるとされていますが、NTTPが発がん性を有するかは明らかになっていません。ただ、2022年に確認されたNTTPの量は米国食品医薬品局(FDA)の暫定基準を下回っているため、発がんリスクの増加は最小限と考えられます。
また、メーカーによると「科学的および医学的なリスク評価にもとづき、現在確認されているNTTPレベルでは、これらの薬剤を長年服用している患者さんを含め、安全性に対するリスクはほとんどない」とのことです。
そのため、NTTPの含有を理由にジャヌビア/グラクティブの服用を中止する必要はありません。むしろ、治療を中断するとさまざまな合併症を発症するリスクが高まるため、自己判断で服用を中止しないようにしてください。

[PDF] ジャヌビア錠12.5mg/25mg/50mg/100mg 医薬品インタビューフォーム

患者さまにご負担いただく薬剤費は、保険割合によって変わります。
例えば、3割負担の患者さまがジャヌビア錠50mgを1日1回30日分処方された場合、ご負担金額は1061.1円になります(薬剤費のみの計算です)。
なお、併売品であるグラクティブの薬価はジャヌビアより若干高く(0.4円/錠~2.6円/錠)設定されています。