ジスロマックは、一部の細菌にのみ効果が認められている抗菌薬です。
歯周病が悪化すると、歯を支えるあごの骨(歯槽骨)が溶かされて、歯が抜けてしまうリスクが高まります。
一般に、歯や骨は自然に再生することはありません。
そこで当院では、特殊な薬剤を使ったを実施しています。
骨再生療法には、以下のような手法・薬剤があります。
これらの症状は、ジスロマックが腸内細菌に作用するために起こります。
抗生物質ではプラークを破壊することができないため、薬を飲んで治すことができると言われたときは、それが本当かよく確認しましょう。
治療が期待できる、などの間違いかもしれません。
しかし上述したとおり、ジスロマックなどの抗生物質だけで歯周病を治すのは不可能です。なぜなら、抗生物質では、細菌の塊であるバイオフィルムを破壊することができないから。厳密に言うと、「500錠の抗生物質を1日に3回服用すればバイオフィルムを破壊できる」というデータはあります。ですが、1日に1500錠もの抗生物質を飲んだら、歯周病を治す前に命が失われます。事実上、抗生物質だけでは歯周病は治せないということです。
そのため、抗生物質は歯周病に効かないと言われている理由となります。
今までは、むし歯菌や歯周病菌などの細菌やカビが原因だと分かっているのにアプローチしてこなかったんです。
歯石が付いたら歯石を取りましょう、むし歯になったらむし歯を治しましょう、歯がなくなったら入れ歯を入れましょう、という起こったことに対して治療する「対処療法」がメインだったんです。
むし歯になるのはむし歯菌、歯周病は歯周病菌が原因と分かっている、そして歯のなくなる一番の原因は歯周病と分かっている。
※バイオフィルムにも浸透するという「ジスロマック」という抗生剤がありますが、これも一時的に菌の数を減らすだけであり、しばらくすると歯周病菌は再発してしまいます。
カビというのは、バクテリア(細菌)と違って、抗生物質が効かないんですよ。
歯周ポケットを除去する外科的処置です。
歯周ポケットを小さくすることで、プラークや歯石が溜まりにくくなり、歯周病になりなくい環境に整えます。
ただし、歯周ポケットを小さくする分、露出する歯根が虫歯になりやすくなるため、その後のセルフケアが非常に重要です。
このようにして生田先生は自分の実践結果をもとに「歯周病は真菌類と細菌類の混合感染症である」との理論を提唱され、細菌類に対してジスロマック(アジスロマイシン)、真菌に対して抗真菌剤(アムホテリシンBシロップ)を使用する2剤併用療法が確立され、歯周内科という新たな歯周病治療の分野が誕生しました。
ドイツ製の歯周病治療薬「Plak Out」です。クロルヘキシジンジェル配合。
近年、歯周病を抗生物質(飲み薬)で治そうという「歯周内科治療」に取り組む歯科医院が増えています。歯周内科治療においては通常、歯周病菌の殺菌効果があるとされている「ジスロマック」という抗生物質が用いられます。
ジスロマックの効果を謳っているWebサイトも多いため、「ジスロマックを飲めば歯周病が治る」と思っている方は少なくありません。実際に服用している方もいるかと思いますが、残念ながら、ジスロマックで歯周病は治りません。
飲み合わせによっては副作用が出る場合があるので注意が必要です。
患者さま自身が歯科知識を付けるのは大切なことです。しかし、その知識は科学的根拠に基づいた正しい知識でなければ意味がありません。残念ながらネット上には誤った情報も多く、「ジスロマックを飲めば歯周病が治る」というのもその一例です。
ジスロマックは、1日2錠を3日間続けると、約1週間の効果があります。
ジスロマックの服用にあたって、併用注意に指定されている薬は次のとおりです。
ジスロマックジェネリックの効果が認められている細菌は、次の通りです。
歯周病菌やカビ菌が除菌でき、薬の効果が確認できたら、今度はお口の中のクリーニングをします。
歯周病が再発しないためにも、プロのクリーニングや口のチェックは必要です。
菌の種類や量により、カビを殺す歯磨き剤によるブラッシングと歯周病菌をやっつける内服薬により徹底的にします。
②その他の副作用(神経障害など)は他の薬剤とあまり変わりません。
お薬は全部で4種類処方致します。
▼処方当日より使用していただくお薬
【ハリゾンシロップ】
オレンジ色のシロップです。通常の歯磨き後、歯ブラシに数滴シロップを垂らして、歯と歯茎、粘膜までしっかりと擦り込んで下さい。その後コップのお水に2、3滴入れていただき、よく混ぜた後に口をゆすいで下さい。残りは全部飲みきって下さい。飲むことで喉の奥の菌にまで作用することができます。シロップですので、虫歯になるのを防ぐため、その後水で口をゆすいで空磨きをして下さい。
※着色するため、違う歯ブラシをご用意いただいております。
▼ご予約日の3日前からお飲みいただくお薬【抗生物質と2種類の抗菌剤(5日分)】
抗生物質【ジスロマックSR】
必ず空腹時によく振って一気に飲みきって下さい。お食事してしまった場合には、必ず2時間空けてから飲んで下さい。
抗菌剤【クラビット】
1日2回1錠です。
抗菌剤【フラジール】
1日3回2錠です。
※抗生物質が強めのお薬ですので整腸剤をお出しします。
整腸剤【トリメブチン】
1日3回2錠です。5日分お出ししますが、3日目からは1回1錠で大丈夫です。
次にジスロマックジェネリックの副作用をさらに掘り下げて解説します。
PMTCとは?
歯磨きで落ちない歯の汚れを専用機器を使って歯医者さんできれいにクリーニングすることです。
毎日、知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット(歯と歯肉の間のみぞ)内の歯の根の部分もきれいに磨き上げて汚れを取り除きます。
お口の中をすっきりさせたい方、歯周病の治療が終わっている方、被せ物やブリッジなどがある方、矯正中で汚れなどをきれいに取り除くのが難しい方などにもお勧めいたします。
ジスロマックジェネリックは妊娠中やその可能性がある方でも服用できます。
飲み薬を併用した歯周病治療は、上記でご紹介したと併用して行われます。
ジスロマックジェネリックの飲み方は、感染した細菌によって異なります。
科学的根拠のない市販薬で症状をごまかし、歯科医院を受診せずにいると、かえって歯周病の進行を許すことになってしまいます。
抗菌薬の副作用として1.アレルギィーと中毒 2.下痢 があります
ところが近年、歯周病の原因である菌を特定し、簡単にが見つかりました。それが飲み薬を併用した歯周病治療」です。
歯周病は抗生物質(ジスロマック)だけでは治らない | 目白の歯医者
歯周病菌はP.g菌だけでなく数百もの種類があるとも言われており、その正体は完全には解明されていません。だからと言って、歯周病が治らないということではありません。一部には「歯周病を完治させるのは不可能」「歯周病とは一生付き合っていかなければいけない」などと言う歯医者もいますが、まったくの誤りです。歯周病は「適切な治療」をおこなうことで必ず治ります。そして、適切な治療の中心になるのが物理的にプラークを取り除くことであり、上述のように、決して薬を飲むことではありません。
大阪市東住吉区|歯科|歯医者 入れ歯 矢田歯科医院 「歯周病予防」
歯周病菌に対して強い抗菌力を発揮する抗生物質で、細菌の蛋白質の合成を阻害し、その増殖を抑えます(静菌作用)。
※マクロライド系抗生物質にアレルギーのある方は使用できません。
※ジスロマック服用の副作用として腹痛、下痢があります。
薬の効果が歯周病菌の感染局所に集中し、長期的に強い抗菌力を発揮します。
歯周病に抗生物質(ジスロマック/アジスロマイシン)は効くのか?
歯周ポケットの検査は歯周病の進行状態を評価するために必要な検査です。歯周ポケットを測定する専用の器具を挿入(プローピング)して、歯周ポケットの深さを調べていきます。
歯周ポケット検査には、最深部の1点を測る方法、歯の周りの4点を測る方法もありますが、当院では歯の周りを6点測る方法(頬側で3点、舌側で3点)で行っています。
一つの歯について6点を測ることで、より正確に歯周病の状態を調べることができます。
[PDF] 歯周病患者における抗菌薬適正使用のガイドライン 2020
麻酔をしないで治療できる部分は歯肉の上の部分だけであり、歯周病が進行している場合、いくらそこに付着している歯石をとったところで意味がありません。歯周病が進行しているのは、そのもっと奥の部分なのですから。
歯周病は薬を服用することで治るものでしょうか? | 五反田の歯医者
従来の歯周病治療は歯茎を切り開いて歯石や組織を除去する外科的な手術が中心でしたが、歯周内科治療は、指示された薬を服用することで原因となる全ての細菌を殺して、菌がいなくなった状態で歯石を取ってクリーニングを行います。良い状態を維持するためにもその後定期的なクリーニングが必要になります。
そこでPMTCにより、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目から、バイフィルムをクリーニングすることができます。 内科的歯周病治療で使う薬
強い除菌力がある一方で体への影響がほとんどないことから、歯周病(歯槽膿漏)の新しい治療法として、現在もっとも注目されています。