SSRI市場、前回調査で1位となったエスシタロプラムが首位キープ


したがって、レクサプロの場合、比較的長い時間、体内で抗うつ作用を発揮できる状態にあるということです。


セルトラリン(ジェイゾロフト) エスシタロプラム(レクサプロ)

SSRIの中では、パキシル・ルボックス・デプロメールがやや多い印象です。セルトラリンは、眠気はあまり認められません。多少の抗ヒスタミン作用や抗α1作用がありますが、セロトニン作用やドパミン作用などの覚醒作用の方が強いためです。SNRIは、ノルアドレナリンに覚醒作用があるため、SSRIよりもさらに眠気が少ないです。

眠気が強い効果をもつ抗うつ薬を鎮静系抗うつ薬と呼びます。NaSSAや四環系抗うつ薬、デジレルなどが分類されます。この次に位置づけられるのが三環系抗うつ薬です。三環系抗うつ薬よりもSSRIは眠気が少ないです。

レクサプロとパキシルを比較しました【ツイッター】 https ..

ミルタザピンによるSSRIの増強もセカンドラインの候補となる。その理由は以下の3つである。①ミルタザピン増強の先行研究が有望な結果を出している。1つのRCTではSSRI, bupropionまたはvenlafaxineに反応しなかった患者26人を、ミルタザピン 15-30 mg/日を追加する群とプラセボを追加する群に無作為割り付けして比較したところ、寛解率は46%と13% (p=0.068)であった[25]。別のRCTは、大うつ病の治療当初からfluoxetineのみを投与する群とfluoxetine+ミルタザピンを投与する群を比較したところ、寛解率は25%と52%(p=0.053)であった[32]。②SSRIにNaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ剤)のミルタザピンを併用することは薬理学的に理にかなっている。ミルタザピンは、まずノルアドレナリンニューロンのα2自己受容体を阻害することにより、ノルアドレナリンの放出を増加させる。ノルアドレナリンはセロトニンニューロンを刺激し、またミルタザピン自体がセロトニンニューロンのα2ヘテロ受容体を阻害するので、併せてセロトニンの放出を促進する。ところが、ミルタザピンは5-HT2A, 2C, 3受容体の遮断効果を持っており、抗うつ効果に直結する5-HT 1A受容体を特異的に刺激することができる。SSRIと併用した場合、2Aの遮断によりSSRIで見られる性機能障害や不眠の抑制、2Cの遮断により不安の抑制、3の遮断により消化器症状の抑制が期待される。③ミルタザピンは肝薬物代謝酵素を阻害せず、併用薬との相互作用のリスクが少ない。セルトラリンはCYP2D6や3A4を軽度阻害するが、これとの併用の場合も、他のSSRIよりも安全であると見なされる。

MANGA studyと呼ばれる抗うつ剤を比較した有名な研究では、と評価されています。

セルトラリン・フルボキサミンなど以前からある抗うつ薬と新しい抗うつ薬(トリンテリックス、レクサプロ)の使い方の違いについて記載します。

強迫性障害など、不安感が特に強い方に処方されることが多く、SSRI抗うつ薬と併用されることもあります。

したがって、ジェイゾロフトの場合、比較的長い時間、体内で抗うつ作用を発揮できる状態にあり、1日1剤の服薬ですむようになり服用が簡単になっています。

セルトラリン(商品名ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(商品名レクサプロ ..

三環系の抗うつ剤ではよく認められる副作用です。新しい抗うつ薬ですと、リフレックス/レメロンのNaSSAでは眠気が強く、ふらつきがみられることがあります。

うつ病の治療に最も重要なことは、ご本人と周囲の人が病気を理解し、十分な休養をとることです。それは簡単なことのようですが、実際には病前性格が責任感の強い性格であったりすると周囲がいくら休めといっても本人が休むことを拒否する場合があります。また経済的な理由や、介護など家族関係の理由から本人が実際に休息をとることが難しい場合もあります。当院では、まず病気についての説明を患者さんとご家族に行い、ご本人が休息をとるためにどのような環境づくりをしていくかを共に考え、アドバイスいたします。症状の重篤さに応じ、医師が診断書を記載して休職(休学)をしていただく場合もあります。治療期間は非常に治療が上手くいった場合でも最低6〜8週間は必要です。(患者さんが復帰を急がれる場合は、患者さんの意向を尊重して対応をしていきますが、病状を鑑みてあまりにも無謀であればお止めする場合があります。)職場(学校)復帰に際しては、ご本人の同意が得られれば職場の健康管理医や人事担当者(子どもの場合は学校教員)と相談して、可能な限り馴らしのステップを踏めるように調整します。経済的な問題や、家族関係の問題を抱えていらっしゃる場合には、本人のみならず家族に対し、医師、精神保健福祉士より様々な医療・福祉サービスの活用を提案いたします。


・離脱症状(中止後症状)は他の抗うつ薬と比較し、SSRIやSNRIは比較的よくみられます。

大うつ病治療の困難点の一つは、十分量の抗うつ剤の十分期間の治療でも、反応(うつ病重症度が治療開始時の半分以下になる)率は約50%、寛解(ほぼ正常気分になる)率は約30%に過ぎない点である[13]。ファーストラインの治療に対して患者が無ないし部分反応である時に、セカンドラインの治療戦略が用意されなくてはならない。種々のガイドラインで推奨されているものには、①増量 dose escalation、②変薬 switching、③増強 augmentationがある[9, 14]。しかし、多くのRCTが薬剤の認可あるいはその後のマーケティング戦略の中で計画される中、セカンドライン治療についてのエビデンスはファーストラインのそれに比してかなり乏しい。

例:セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ ..

Manga Studyでは抗うつ薬の有効性(効果の強さ)、と忍容性(副作用が少なく内服継続しやすさ)でそれぞれの抗うつ薬が評価されています。

セルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシタロプラム(レクサプロ)

以下の表では、代表的な抗うつ薬の副作用を比較しました。セルトラリンは副作用が少ない薬ということがお分かりいただけるかと思います。

抗うつ薬の強さランキング 人気の処方薬や副作用の少ない薬を紹介

またの効果や副作用を比較した解析では、『レクサプロ』と『ジェイゾロフト』は副作用の少なさで1位と2位にランク付けされています3)。

・比較的新しい抗うつ薬・セロトニンとノルアドレナリンの分泌を増加 ..

1970年代に入って、脳の神経伝達物質に作用する薬がパニック障害を緩和することが分かり、盛んに心の病気と脳の関係が研究されるようになってきました。
心の状態に作用する向精神薬(psychotropic drugs)も進化しており、より副作用の少ない抗うつ薬や抗不安薬などが次々と新しく登場しています。特に抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、抑うつ症状や不安症状を改善する際の第1選択薬として広い範囲で使われています。
ただし、副作用は比較的少ないものの、吐き気、下痢などの胃腸症状がみられることもあり、ごくまれに「セロトニン症候群(セロトニン過剰による意識障害や発熱)」や、「アクティベーション症候群(SSRI服用後1~2週間後に起こる情動不安)」などが起こることもあるので、容易な使用は危険です。
SSRIの後に登場したセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)は、セロトニンだけでなくノルアドレナリンにも作用し、脳内の神経伝達機能を正常にする目的で使われます。
また、従来から使われている抗うつ薬(三環系抗うつ薬など)も、SSRIの効きにくい人に有効な場合があり、効果の確実な抗うつ薬として現在も治療に役立っています。
(「薬いらずのメンタルケア」貝谷久宣著、主婦の友社 より抜粋)

抗うつ薬:どんな薬?種類や強さは?副作用は?依存や離脱はあるの?

抗うつ薬の強さを比較する一つの目安となる試験に、Manga Studyというものがあります。

セルトラリン(ジェイゾロフト) ・フルボキサミンマレイン酸塩(デプロメール、ルボックス) ・エスシタロプラム(レクサプロ) など

ルボックス/デプロメール(フルボキサミン):1999年~
パキシル(パロキセチン):2000年~
ジェイゾロフト(セルトラリン):2006年~
レクサプロ(エスシタロプラム):2011年~

セルトラリンの副作用(対策と比較) | 医者と学ぶ「心と体のサプリ」

さて、図4に戻りますが、「寛解」という言葉があることにお気づきでしょうか。「寛解」という言葉は「薬を飲んではいるが、ほぼ元の状態まで回復した状態」という意味です。患者さんご自身は、「もう良くなった」と思われるでしょう。しかし、薬はこの時期以降も飲み続けていただきます。というのは、うつ病というのは極めて再発が多い病気だからです。特に、寛解後の数カ月が最も再発の危険性が高いと言われています。ですから、寛解のあと、しばらくの間は、抗うつ薬は最大量のまま飲み続けていただきます。さて、これまで、うつ病についてお話ししてきましたが、他の病気でも、「(マイナートランキラーザーや睡眠薬以外は)使うのであれば十分量の薬を使う」、という原則は変わりません。双極性障害(躁うつ病)では気分安定薬を飲んでいただきますが、気分安定薬の量も、抗うつ薬と同じように十分な量まで増量する必要があります。また、最近は、不安障害に対して、SSRIという抗うつ薬を用いることが多いのですが、その際に服用していただく量も期間も、うつ病とほぼ同様です。いずれにせよ、メンタルクリニックの薬は、少量を漫然と飲んでいるだけでは、あまり意味がありません。

セルトラリンの副作用を中心に、他の抗うつ薬と比較しながらお伝えしていきたいと思います。 1.セルトラリン ..

まず、増薬のストラテジーについては、前薬の継続を対照群としたRCTについて系統的レビューが3本発表されているが、すべて、ファーストラインの治療に無ないし部分反応であった場合に、同じ投与量を続けるよりも、増量した方が有効性が高くなるというエビデンスはないと結論している[15-17]。次に、変薬については、系統的レビューが2本[18] [19]あるが、これらによると、前薬の継続と変薬のストラテジーを比較したRCTは1本しかなく、これによるとfluoxetine 20 mg/日による6週間の治療後も無反応であった者104人を、さらに6週間そのまま継続するか、ミアンセリン 60 mg/日に変薬するかで比較したところ、寛解率は18%と36%であった(p=0.10) [20]。また、変薬する薬の間での差異を検討すると、ファーストラインがSSRIであるときにSNRIのvenlafaxineへの変薬は同じSSRIへの変薬よりも有効であるようだが、それ以外に異なった薬理学的クラスへの変薬を推奨する根拠は強くなかった[19]。最後に、増強戦略については多数のRCTと系統的レビューが発表されている。もっともエビデンスが揃っているのがリチウム増強[21]、甲状腺ホルモン増強[22]、非定型抗精神病剤による増強[23]である。ほかに、ミルタザピン/ミアンセリンによる増強のRCTが3本[20, 24, 25]、ピンドロールによる増強のRCTが11本ある[26]。

SSRI ・パロキセチン(パキシル)・セルトラリン(ジェイゾロフト)・エスシタロプラム(レクサプロ) ..

開始用量は成人で25mgを1回1錠から始まり、夕食後に服用することが多い。
最高用量が1日100mg(1回4錠)になり、効果によって服用量が変更されます。
また、ジェネリック医薬品のセルトラリン錠も1日25mgを初期用量とし、1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により1日100mgを超えない範囲で増やしたり減らしたりする。

現在は、エスシタロプラム セルトラリン ボルチオキセチン(SSRIの改良版 ..

結果、12個の新規抗うつ剤の間にはいくつもの統計学的に有意で臨床的に有意味な差異が観察された。有効性efficacyにおいては、ミルタザピン、escitalopram、venlafaxine、セルトラリンが優れており、受容性acceptabilityにおいてはescitalopram、セルトラリン、bupropion、citalopramが優れていた。コストも勘案し、原著者らはセルトラリンをファーストライン選択の候補と結論している。

抗うつ薬の種類・効果効能・副作用の解説 | 国分寺 精神科 心療内科

セルトラリンの副作用に関して、代表的な抗うつ薬と比較しながら、それぞれ見ていきたいと思います。
全部は大変ですので、ご自身の気になる症状をつまみ読みしてください。

『ジェイゾロフト』は、『レクサプロ』よりも副作用が少ない傾向にあります。 ..

しかし、2009年、日本・イタリア・イギリスの合同チームが、大うつ病の急性期治療において12個の新規抗うつ剤同士を比較したRCT全117件(25928人)の系統的レビューの結果がLancet誌に発表された[12]。このMeta-analyses of New Generation Antidepressants (MANGA)研究は、コクラン抑うつ不安神経症グループのデータベースを利用して現時点で考えられるもっとも網羅的なデータセットに基づいているうえに、抗うつ剤Aと抗うつ剤Bとの直接比較だけではなく、別の抗うつ剤CやDやE他とAおよびBとの比較も統計学的に合算させるネットワークメタアナリシスという手法を用いている。これらにより、①今まででもっとも精密な(つまり95%信頼区間の狭い)効果推定を、②可及的に出版バイアスを排除する(抗うつ剤AならAを扱った研究にはどうしてもAを販売している会社のデータが多くAに有利な出版バイアスがかかっている可能性があったがここにBもCもDも他の薬剤も統合することで出版バイアスの影響が小さくなる)形で行うことが出来た。