【薬剤師向け】「デキサメタゾン」とは?効果や副作用、薬価などを解説


Nicotinamideと増殖因子を加えて肝細胞を培養すると、3日目に多数の細胞分裂像を見ることができた。そのまま培養を続けると大型の肝細胞の中に明らかに小さな細胞集団が出現することに気がついた。核の形や性状は肝細胞と同様で細胞質も充実していることから形態学的には肝細胞そのものであるが、明らかに小さい。周りの細胞の1/2~1/3の大きさで培養経過と共に更に小さくなる。BrdUや3H-thymidineを用いてラベリングすると、1核の細胞が固まって増殖していた(図1)。


培養細胞も時計遺伝子を発現しているが,中枢時計の制御を受けないため,細胞集団としては脱同

イスラエルの研究者がNatureグループのScientific Reportsに今年報告したのじゃが、骨髄細胞をマクロファージに分化させてデキサメタゾン(合成ステロイド)と培養すると、30%がアポトーシス(細胞死)してしまう。ところが、LPSで活性化しておくとマクロファージは細胞死をほとんど回避出来る。その仕組みとして、ステロイド抑制型の受容体がLPSで誘導される可能性が示唆されておるのじゃ。これまで、LPSは不思議とステロイドと併用しても皮膚の状態を改善する結果があることが知られていたが、LPSの有用な理由が、また見つかったようじゃのう。

小型肝細胞は、EGF/HGF/TGF-αいずれかの増殖因子がないと出現しないこと、これらの増殖因子間に出現率に差がないこと、acidic/basic FGFは誘導能を有しているが出現数は少ないこと、所謂co-mitogenとして知られていたnoradrenalinやIGF-I, TNFαなどでは誘導されないことがわかった(24)。さらに小型肝細胞コロニーの出現はラット週齢が増すほど減少する(25)。3週未満の仔ラットから分離した肝細胞は旺盛な増殖能を保持しているため、ほぼ全ての細胞がラベルされコロニーとして認識できないが、離乳期(満3週前後)を過ぎたラットから分離した肝細胞を使うとコロニーと認識できるようになる。言い換えれば増殖能の低下した(やや大型の)肝細胞が出現するのが4週目以降であるということである。増殖している新生仔肝細胞は、大きさが小型肝細胞と同じぐらいなので小型肝細胞のoriginと考えたが、DNAchipを用いて成熟化誘導した小型肝細胞と2週令の肝細胞の遺伝子発現パターンとを比較すると、in vivo/in vitroの違いを考慮しても明らかに異なり、新生仔肝細胞は成熟肝細胞とほぼ同じ遺伝子発現パターンを示した(未発表データ)。4週令の肝細胞の約6%が小型肝細胞コロニー形成能を有し、6週令で約2.5%と激減し、8週令以降の成熟ラットではほぼ1.5~2%で一定になる。80週令を超えたラットではコロニー形成能はその1/3にまで低下した(25)。立野らも、同様に小型肝細胞コロニー数が年齢と共に減少することを報告している(26)。最近我々は、ヒト小型肝細胞の分離と培養に成功した(27)。ウイルス性肝炎を背景に持っていない患者の肝部分切除術時に得られた小肝組織から分離した細胞を用いたのだが、そのような手術を受ける患者の多くは60歳以上である。これまでに20例以上実験を行ったがほぼ全例で小型肝細胞コロニーの形成を認めた。若い(40歳以下)ヒトからの肝組織を得るのは難しく、年齢によるコロニー形成能の違いを確かめることはできなかったが、老齢になっても増殖能の高い肝細胞が存在するのはヒトにおいても間違いない。今後の課題である。

細胞培養 · オルガノイド培養 · 低分子活性剤 [オルガノイド培養].

「小型肝細胞のoriginの細胞はどの細胞なのか?」は、今なおよく質問される。私は正常成熟ラットにおいては「肝細胞がoriginである」と答えている。「形態的には区別がつかないが一見成熟肝細胞に見える細胞の中に小型肝細胞として能力を隠し持つ細胞が存在している」と考えているのである。その理由は、(1)NPCを1%以下しか含まない肝細胞を培養皿上に播種し、小型肝細胞の出現とコロニー形成の様子を毎日観察し、写真に撮って確認しても肝細胞以外の形態をとる細胞はコロニー周囲には全く見られないこと(図1)、(2)50x 1分間の低速遠心後の上清に含まれるNPCを主に含む画分を培養皿に播種し、コロニー形成の様子を追跡しても肝細胞の形態を示す細胞以外からコロニー形成が見られないこと(図3)、

コンタミする主なNPCは、肝上皮様細胞(Liver epithelial cell, LEC)およびFibroblastである。これらの細胞の増殖は、dimethylsulfoxide (DMSO)を添加することで抑制できる(殺すわけではない)。肝細胞をsemi-confluentの濃度で播種し、L-15培養液に増殖因子を加えて培養し、4日目から2%DMSOを加えると6日目で細胞数は約2倍になり、ほぼconfluentな状態になる。高度な肝分化機能を維持したまま約2ヶ月間、細胞数をあまり減らさずに培養することができる(16)。2%DMSOを培養液に添加すると初代培養肝細胞の高分化機能を無血清でも長期間維持できることは、Isomらにより既に報告されていた(17)。この培養条件ではNPCの増殖はほとんど認められない。しかしながら、vimentinをマーカーにしてLECやFibroblastの動態を調べると、肝細胞が死んでできる隙間にvimentin陽性細胞が徐々に増えてくる一方で、肝細胞の存在する部分ではほとんど増えないということであり、NPCが一見増えていないように見えるだけであった。1%以上のDMSO存在下ではNPCの増殖を抑制するが、肝細胞が存在しないとその効果は減少するので、肝細胞の分泌するある種の因子がNPCの増殖を抑制しているのだろう。また1%では肝細胞の増殖は抑制しないが、2%で肝細胞の増殖はほぼ完全に抑制される一方、分化機能は亢進する。この実験系を用いるとGap junctionタンパク質のCx32, Cx26を発現誘導し、長期間維持することができる(18,19)。加えて米国で上手く誘導できなかったSDHも発現させることができた(2)。これらの高度な肝分化機能は、HNF1, 3, 4及びC/EBPα, βの発現増加と相関しているのは云うまでもない(20)。DMSOをタイミングよく使うことにより増殖を抑制し、静止期に導入した肝細胞を再び増殖させることも可能である。L-15+EGF+2%DMSOからDMEM+EGF+nicotinamideへと培養液を交換することにより、静止していた肝細胞は再び増殖を始める(21)。これまで述べた初代培養肝細胞については英文総説を書いているので参照してほしい(22)。

対照群は,同じ期間に刺激を加えず通常培養した細胞とした.筋萎縮の評価は ..


図3.小型肝細胞コロニー形成。培養皿の同一箇所を位相差顕微鏡で観察し、毎日撮影した。数字は培養後日数。矢頭は小型肝細胞を示す。

(3)無アルブミンラット肝細胞と正常肝細胞を混合培養するとアルブミン陽性コロニーと陰性コロニーがその混合割合に応じて培養早期から見られること(図4A)、(4)ヒアルロン酸コートdish上に接着するのは肝細胞と類洞内皮細胞であったが、コロニーを形成するのは肝細胞のみであった(28)(図4B)。

※2:4日以上培養する場合は、培地交換を行うことを推奨します。 ※3:10cm ..

直径約90~100 μmの牛卵母細胞を19日間培養して発育させる際、培養液に0.05 μMのデキサメタゾンを添加することで卵母細胞の生存率が上がり、発育が促進され、成熟能力も向上する。


図4. A)無アルブミンラット肝細胞中に10%SDラット肝細胞を加えて培養し、5日目に固定した後、抗albumin抗体で免疫染色した。albumin陽性小型肝細胞コロニーを認める。
B)ヒアルロン酸コートdish上で無血清培養したラット小型肝細胞。培養10日目。


しかし培養細胞の時計は SCN の制御を受けず、個々の細胞の時計遺伝子


HilyMax(ハイリーマックス)は、新規に開発したカチオン性リポソームを利用した導入試薬です。(特許出願:PCT/JP2006/304514)
多岐にわたる動物細胞へ、プラスミドDNAを高効率に導入することができます。またsiRNA用導入試薬としても使用可能です。培地中の血清の影響を殆ど受けないため、遺伝子導入時の面倒な培地交換をする必要がありません。
HilyMaxは、化学合成品のため、遺伝子導入時に影響を及ぼす可能性のある生物由来成分は含まれていません。
特長
・ 多岐にわたる細胞へDNAを高効率に導入
・ 血清を含む培地での導入が可能
・ 導入遺伝子の細胞内シグナル応答が良好
・ コストパフォーマンスに優れた純国産導入試薬

シグナル伝達研究への利用

HilyMaxと汎用されている市販品でのプラスミドDNA導入率比較
導入手順・ ワンチューブによるシンプルプロトコール・ 遺伝子導入前の培地交換が不要

HilyMaxを用いた遺伝子導入による各細胞でのGFP発現
COV(ニワトリ卵巣由来)細胞およびDT40(ニワトリB細胞由来)細胞にpGL3 vectorを血清存在下でトランスフェクションし、24時間後に導入活性を測定した。
(データ提供:就実大学薬学部 生物薬学科 分子細胞薬学ユニット 工藤季之先生)
HEK293細胞への遺伝子導入 6-wellプレートにて細胞密度70%confluentのHEK293細胞に対し、HilyMax及び市販導入試薬を用いてHerpes virus protein cDNA発現プラスミド(pcDNA3由来) 0.5 μgを血清存在下でトランスフェクションし、48時間後にウェスタンブロット法により目的タンパクの発現を確認した。
(データ提供:鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科 附属難治ウイルス病態制御研究センター 分子ウイルス感染研究分野 草野秀一先生)

導入実績細胞種


Q1 HilyMaxは、どのような細胞種に使用できますか?NIH3T3、CHO、HEK293、HeLa、A549細胞をはじめ、初代細胞、幹細胞など、広範囲な細胞種への高効率遺伝子導入が可能です。I社導入試薬と同等以上の導入率を示した細胞種をp17に示しております。Q2 何故、HilyMaxは低価格で提供が可能なのですか?原料である陽イオン性脂質を自社合成することにより、大量スケールでの導入試薬製造を実現しました。また完全化学合成品のため、動物由来成分を含みません。Q3 細胞種毎での導入プロトコルはありますか?遺伝子導入に広く用いられている細胞種(NIH3T3、CHO、HEK293、HeLa)における、最適導入条件を記載したプロトコルをご提供いたします。また、導入実績のある細胞種については、随時HP上で更新していく予定です。Q4 市販の導入試薬と比べて、どの程度の導入効率、毒性を示しますか?導入条件を最適化することにより、汎用されている導入試薬(I社導入試薬)よりも高い導入率を示します。毒性についても、最適化を行うことで、殆ど毒性が確認されない条件での高効率遺伝子導入が可能です。Q5 他の試薬にはない特徴はありますか?サイトカインに関する研究で遺伝子導入を行った際、これまで使用していた導入試薬では転写活性にバラツキが大きかったのですが、HilyMaxで遺伝子導入した細胞は、転写活性が安定しているとの結果を数名の先生から頂いております。このことからもHilyMaxによる遺伝子導入は、細胞内シグナル伝達に影響を与えにくいと考えられます。

は脱同調しているが、デキサメタゾン等の処理により同調化させることができ

※ST合剤使用時の注意点:妊娠初期では神経管や心血管の異常をきたす可能性があり、妊娠後期では核黄疸をきたす可能性がある。また生後2ヶ月までは同じく核黄疸のリスクあり、使用は推奨されていない。

(血清を含む RPMI1640 培地 10 ml に対し添加試薬(1)

細胞培養基礎講座は、 培養の第一人者バイ博士のもとに弟子入りした陽助手が、 日々の細胞培養に関する疑問を博士から教わります。

[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け

通常の の培養条件下では、ヒト成熟肝細胞は10~14日以上は生存できず、増殖はできません。

1)in vitro の培養系で気道上皮細胞における SARS-CoV-2 の RNA 複製に対するデキサメタゾ

数日のうちに細胞は大型化し、細胞間には毛細胆管様構造が形成され、コロニー全体が盛り上がった。この様なコロニーの断面像を見ると Matrigel®で覆われた部分は盛り上がり、大型化した肝細胞が重層している。微細構造的にも、それら大型の細胞はmitochondria, rough endoplasmic reticulum, peroxisomeなどの細胞内小器官に富み、細胞間には毛細胆管を形成していることから成熟肝細胞といえる。このような組織化は初代培養肝細胞をNPCと共培養しても、成熟肝細胞をMatrigel®で被覆しても起こらない。分化機能を維持することができても3次元化した類肝組織を形成することはないのである(spehroid形成は見られる)。また、小型肝細胞をMatrigel®の上で培養すると増殖しない。成熟化するためには、小型肝細胞はある程度増殖した後NPCとの相互作用が必要であり、お互いに細胞外基質を分泌することで基底膜様な構造物を再構築する過程が重要であることを示唆している。laminin単独では、成熟化を促進するが3次元化は誘導できなかった。Matrigel®という細胞外基質の混合物(基底膜を構成する細胞外基質の3次元構造が微細なレベルで維持されているという意味)に小型肝細胞が接触するときにのみ、3次元化した類肝組織の構築が起こることを意味している。

CTLを誘導する培養系に10‑6Mの dexamethasone

3次元構造を構築している肝細胞間には毛細胆管様構造が形成される。生体内の毛細胆管と全く同じものなのか、それとも似て非なるものか確かめた。毛細胆管であれば毛細胆管膜面(Bile canalicular domain, Apical domain)に限局して存在しているタンパク質が発現しているはずである。Multidrug resistance related protein 2 (MRP2)、EctoATPase、5’-nucleotidase (5NT 和田郁夫現福島医大教授より供与)など毛細胆管膜面に限局して発現することが知られていて入手可能な抗体を用いて染色した(図12)。

を添加した場合(Fig.6a),2,3,4,5,7日 間培養後

「博士、ある物質を培地に添加したいのですが、どうやって培地に添加したらいいのでしょうか?」

異なった表面性状を有するチタン上でのラット骨髄由来間質細胞の骨関連遺伝子発現:デキサメタゾン非添加骨誘導培養系を用いた予備的研究 ..

PromoCell社より、25年以上に渡り世界中の科学者に支持されてきた細胞培養、細胞生物学研究用の高品質な製品と熟練したテクニカルサポートを集約された新カタログがリリースされました。細胞分析用アッセイや血管新生、細胞遊走/浸潤キットなどの多数の新製品が追加されました。

7)石原 淳 :Dexamethasoneの培養 ヒト線維柱組織

SkGM BulletitTMはSkMCの増殖するよう最適化されており、もともと本製品のみが販売されていました。その後、HSMM細胞の提供を始め、その際にHSMMの増殖用BulletkitシステムとしてSkGM-2の提供するようになりました。それぞれの組成は以下ですが、SkMC細胞⇔SkBM , HSMM細胞⇔SKBM-2、 での組み合わせにおいて確認試験をおこなっておらず、組み合わせを変えた場合の増殖能への影響は分かりかねます。極力、それぞれ推奨培地をご使用ください。
[培地]
SkBM:無血清、
SkBM-2:無血清、L-グルタミン含まず
[添加因子]
SkGM:hEGF, インシュリン、フェチュイン、デキサメタゾン、GA-1000、BSA
SkGM-2:rhEGF、デキサメタゾン、L-グルタミン、GA-1000、FBS