体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。
心臓がパンパンに腫って水が溜まる心不全の治療として、少し詳しく説明すると、1980年代までは利尿剤、ジギタリスが中心でした。1990年にACE阻害薬投与で心不全の生存率が著明に改善することが示されました。その後β遮断薬、ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬の有効性が示され心不全の治療はACE/ARB+β遮断薬+MRAの3剤併用が基本治療となりました。(第一次パラダイムシフト)そして近年ACE/ARBにかわってARNIが誕生し、ARNI+β遮断薬+MRA+SGLT2阻害薬の4剤併用療法(第二次パラダイムシフト)が確立したのです。
GLP-1受容体作動薬でその頻度は高いですが、DPP-4阻害薬では比較的まれです。
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、治療方法が大きくことなります。
1型糖尿病は、からだからインスリンが全く出なくなるタイプの糖尿病です。インスリンの自己注射が治療の中心となります。尿へ余分な糖分(ブドウ糖)をどんどん捨てて、血糖を改善する作用のあるSGLT2阻害薬を併用することで、必要なインスリンの量を減らし低血糖の副反応を減らす新しい治療方法が最近開発されています。
2型糖尿病は、食べ過ぎや運動不足、肥満、睡眠不足などの生活習慣が引きがねとなりおきるタイプの糖尿病です。大人になってからなる糖尿病のほとんどがこのタイプです。食事療法、運動療法を中心として、糖尿病の状態に応じて糖尿病の薬の内服や注射が治療法になりなす。
ではなぜ糖尿病の薬が心不全に対して効果があるのか、その作用機序は確定的なものはまだありません。SGLT2阻害薬が有する利尿・体液減少作用、軽度の血圧低下作用、腎負荷減少作用、血中ケトン体濃度上昇作用、エリスロポイエチン増加作用、交感神経や一酸化窒素活性に対する作用など複数の作用機序が考えられています。
ジャヌビア、エクア、テネリアなど, 胃腸障害、類天疱瘡(るいてんぽうそう ..
こんな良い薬ができたのだから心不全の患者さんは減少してるんですか?というと答えはノーです。私が医者になった頃は循環器病棟で心不全での入院はせいぜい2割程度でした。徐々に心不全患者が増えて最近では、病院により差はあるものの、循環器病棟の約半分が心不全入院といわれます。
1980年代と比較して女性の寿命は約9年伸びました。私見を交えての話ですが、高齢女性は80歳までは心不全は起こしにくいのです。すなわち1980年代は心不全になるまでに寿命が尽きていました。癌の好発年齢を通り越して、それ以上生きると間違いなく心臓・血管系が痛んでくるので、現在のように心不全患者が激増しています。2030年までは心不全が増え続けると推測されています。新たな薬が次々と開発され、我々循環器医は新たな武器を手にしましたが、今後増え続ける心不全に対して上手く闘っていかねばなりません。
さてもともと糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬ですが、まずは心血管病のある糖尿病患者にSGLT2阻害薬を投与すると心血管死亡、心不全入院を有意に改善したというデータが得られました。
次の段階として、糖尿病の有無にかかわらず心不全の治療薬になりうるかどうかの臨床試験が行われました。心不全患者で標準治療が行われている群にSGLT2阻害薬を投与すると、糖尿病の有無にかかわらず心血管死と心不全入院は有意に減少した、との大規模臨床試験結果が相次いで発表されました。
糖尿病患者でなくても心不全治療にSGLT2阻害薬が有効ということが分かったのです。そして本邦および海外の心不全診療ガイドライン(医師が病気を治療するときの指針)において、SGLT2阻害薬は標準的または基本的治療薬として考慮されるべき、と位置づけられました。
フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。
ただし、フォシーガは腎臓(近位尿細管)に働き利尿作用があるため、
就寝前に服用すると夜中にトイレで目が覚める原因となる可能性があり、服用のタイミングには注意が必要です。
スージャヌは2型糖尿病に適応があります。ただし、投与できるのはシタグリプチンおよびイプラグリフロジンの併用による治療が適切と判断される場合に限られます。
通常、成人には1日1回1錠(シタグリプチン/イプラグリフロジンとして50mg/50mg)を朝食前または朝食後に投与します。
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
添付文書上、スージャヌとの併用が禁忌となっている薬剤はありません。しかし、糖尿病治療薬や血糖降下作用に影響を与える薬などとの併用には注意が必要です。他の医療機関で下記のような薬剤を処方されている場合は、診察時にご相談ください。
ウェルズ・ファーゴのアナリスト、モヒット・バンサル氏は、ジャディアンス、ジャヌビア、フォシーガ、フィアスプ/ノボログの4品目で総額165億ドルの費用が節約できるとし、これによってメディケアの予算が解放され、ほかの糖尿病治療薬や肥満症治療薬をカバーしやすくなる可能性があるとの見方を示した。
糖尿病治療薬について | きむら内科小児科クリニック | 名古屋市緑区
スージャヌには、2つの作用機序の異なる血糖降下薬(ジャヌビアとスーグラ)が含まれています。1日1回1錠で2剤を併用しているのと同じ効果が得られるため、飲み忘れや飲み間違いを減らせると同時に、長期にわたる安定した血糖コントロールの維持・改善が期待できます。ジャヌビアあるいはスーグラ単独では十分な効果が得られない2型糖尿病の方を対象とした臨床試験では、スージャヌの投与で良好な血糖降下作用が得られています。
主な副作用として、胃腸障害、おならの増加、お腹の張り、下痢があります。 SGLT2阻害薬:
高度腎機能障害または透析中の末期腎不全をともなう2型糖尿病については、イプラグリフロジンの血糖低下作用が期待できません。また、これらの患者さまに対するシタグリプチンの最大投与量は1日1回25mgとされています。そのため、スージャヌの投与対象とはなりません。
また、中等度の腎機能障害がある2型糖尿病についても、イプラグリフロジンの血糖降下作用が十分に得られないおそれがあるため、投与の必要性を慎重に判断します。
[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)
毎日内服する製剤
シタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビア、グラクティブ)、ビルダグリプチン(エクア)、アログリプチン安息香酸塩(ネシーナ)、リナグリプチン(トラゼンタ)、テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリア)、アナグリプチン(スイニー)、サキサグリプチン水和物(オングリザ)
毎日内服する製剤 シタグリプチンリン酸塩水和物(ジャヌビア ..
糖尿病の薬は多くの種類があります。年齢、体格、全身状態、体から出ているインスリン量など総合的に判断して、適切な薬を処方します。 西宮市中島クリニックでは、運動療法、食事療法で効果が不十分な際には、ビグアナイド薬やSGLT2阻害薬から内服開始を相談しています。ビグアナイド薬は低血糖の副反応がほとんどなく、心筋梗塞、脳卒中などの血管系の合併症を減らすことが証明されている薬です。またSGLT2阻害薬は余分な糖を尿にすてて糖尿病が改善するとともに、体重を減らす働きもあり肥満の改善にもつながります。どの薬が合うかは患者さんの病状、経過により全く異なりますので診察の時にご相談ください。
ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア ..
2024年5月順天堂大学の研究チームによって、フォシーガを含むSGLT2阻害薬には老化細胞を除去する効果があると発表されました。
老化細胞は生活習慣病やアルツハイマー病といった、加齢に伴う病気につながる細胞です。
イプラグリフロジンの主な商品名である「スーグラ」とシタグリプチンの主な商品名である「ジャヌビア」に由来
スージャヌの成分であるイプラグリフロジンは、重度の肝機能障害のある方を対象とした臨床試験を実施していません。
したがって、シタグリプチンを服用している重度肝機能障害の方にイプラグリフロジンを併用したい場合は、スージャヌを使用するのではなくイプラグリフロジンの低用量から投与を開始するなどして慎重に治療を進めていきます。
薬の名前ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア ..
フォシーガを服用してもが考えられます。
食事制限が必要ないとはいえ、明らかな食べ過ぎは効果を半減させてしまいます。
服用と併せて、です。
薬の名前スーグラ、フォシーガ、ルセフィー、アプルウエイ、ジャディアンスなど.
スージャヌ(一般名:シタグリプチンリン酸塩水和物・イプラグリフロジン L-プロリン)は、2種類の血糖降下薬を含む配合剤です。含まれている成分のうち、一つはDPP-4阻害薬のシタグリプチンで、もう一つはSGLT2阻害薬のイプラグリフロジンです。
シタグリプチンは、インクレチン(血糖の維持にかかわるホルモン)を分解するDPP-4酵素を選択的に阻害して活性型インクレチンの濃度を上昇させ、結果として血糖依存的にインスリン分泌促進作用およびグルカゴン濃度低下作用を増強して血糖コントロールを改善します。
イプラグリフロジンは、腎近位尿細管に発現するナトリウム・グルコース共輸送担体2(SGLT2)を阻害し、血液中の過剰な糖を体外に排出することで血糖降下作用を発揮します。
なお、「スージャヌ(Sujanu)」という名称は、配合成分であるイプラグリフロジンの製品名スーグラ(Suglat)と、シタグリプチンの製品名ジャヌビア(Januvia)から命名したとのことです。
DPP4阻害薬(エクア・ジャヌビア・トラゼンタ・テネリア等) ..
フォシーガを服用すると、尿中の糖分が多くなることで尿路や陰部で微生物が繁殖しやすくなります。
そのため、膀胱炎など尿路感染、陰部のかゆみや膣カンジダ症などの性器感染が副作用として現れる可能性があります。
対策として、水分を多く取り排尿を促すことで膣カンジダ症を防ぐことが可能です。
SGLT2阻害薬(フォシーガ、カナグル、ジャディアンス、スーグラ等)
価格交渉の対象となった10品目は、
▽抗凝固薬「エリキュース」(ブリストル/ファイザー)
▽同「イグザレルト」(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
▽白血病治療薬「イムブルビカ」(アッヴィ)
▽糖尿病治療薬「ジャヌビア」(メルク)
▽同「ジャディアンス」(ベーリンガーインエルハイム/イーライリリー)
▽関節リウマチ治療薬「エンブレル」(ファイザー)
▽乾癬・クローン病・潰瘍性大腸炎治療薬「ステラーラ」(J&J)
▽糖尿病・心不全・腎臓病治療薬「フォシーガ」(アストラゼネカ)
▽心不全治療薬「エンレスト」(ノバルティス)
▽インスリン製剤「フィアスプ/ノボログ」(ノボノルディスク)
◦DPP–4阻害薬【商品名=ジャヌビア®、ネシーナ®、エクア®、テネリア®、 ..
スージャヌの服用で血糖が低くなり過ぎると、低血糖症状があらわれることがあります。特に、他の糖尿病治療薬を併用している場合は低血糖のリスクが高くなります。低血糖の症状があらわれたら、すぐにブドウ糖や砂糖を含む飲食物を摂取してください。
糖分を摂っても症状が回復しない場合は、すみやかに受診してください。また、症状が回復した場合でも、次回受診日には低血糖症状があらわれたことを必ず報告してください。
なお、高所での作業や自動車の運転などをする際は、体調の変化に特に注意してください。
フォシーガ®、ジャディアンス®、カナグル®、デベルザ®、ルセフィ ®】
結果は糖尿病治療薬の使用者では、GLP-1受容体作動薬とSGLT2阻害薬でリスクが半減。 糖尿病治療薬の使用歴がない者では、メトホルミン、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬でリスクが低減していました。なお、これらの治療薬の使用量増加に伴い認知症発症のリスクは低減することが示唆されましたが、治療薬を複数用いても効果は認められませんでした。
糖尿病の飲み薬(経口血糖降下薬) | 茅ヶ崎市の糖尿病専門医が解説
リベルサスもメトホルミンもフォシーガの併用注意薬に該当するため、併用治療を行う際には必ず医師への相談・確認を行ってください。