風邪をひいた時によく眠ることで治りが早くなるのはこうした理由によります。
風邪薬には治療効果がないし症状を抑えるだけだから飲んでも意味がないという話を耳にすることがありますが、これは誤解です。症状を軽くすることで睡眠の質を高め体に備わっている免疫機能を充分に発揮させるという点では、薬は重要な役割を果たしています。
このバランスが崩れると、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなります。
自治医科大学の研究によると、睡眠時間が6時間以下の人は7~8時間の人と比べ死亡率が2.4倍も高くなり、また他の研究では交通事故の死亡率が13%も高まるとの結果も出ています。他にも免疫力が低下することによって、風邪を引きやすくなったり、癌細胞が増殖しやすくなったり、生活習慣病(高血圧、高脂血症)のリスクが高まったり、精神面でもうつ病や認知症になりやすいといわれています。
急に風邪をひきやすくなるのは、身体に備わる免疫システムがウイルス等と戦っているためです。風邪の原因の7~9割がウイルスと言われており、これらには特効薬がないため、風邪を予防したり治したりするためには、免疫力を上げることが一番の近道です。大人になってから毎月のように風邪をひくようになったという方は、 免疫力を高められるよう、生活習慣を見直してみてるとよいかもしれません。
ここからは、風邪をひきやすい人・ひかない人の違いについて説明したいと思います。
客観的評価であるアクティグラフと主観的評価である睡眠日誌によって睡眠行動を1週間評価し、その後、ライノウイルスを含む点鼻薬を投与して風邪の症状を発症するかどうか5日間にわたってモニターした。
アクティグラフでは睡眠時間と睡眠の断片化を測定し、睡眠日誌で睡眠時間と睡眠効率を報告してもらった。
※ライノウイルス…
大人のカゼの2分の1から3分の1は、ライノウイルスが原因と言われている。
このため欧米では、ライノウイルスのことを(鼻)カゼウイルス( common cold virus )と一般では呼ぶ場合もある(横浜市衛生研究所)。
なかなか寝られないこともあるでしょう。
そんなときは、ベッドで横になっているだけで十分です。
ポイントは、「横になる」ことです。
座って休むのもあまり勧められません。
座っていると筋肉の緊張が回復の妨げになるからです。
体を横にすることは。筋肉の緊張が緩和され、呼吸も整い、血圧の変動も少なくなります。
風邪の原因、ウイルスについてお話してきましたが、皆さんその違い、わかりますか?
今回は、急に風邪をひきやすくなった原因や風邪の予防法、風邪を引いた後にできる対処法などを詳しく解説します。
・164名の参加者のうち124名(75.6%)がレイノウイルスに感染し、さらにそのうちの48名(29.3%)が風邪を発症した。
風邪をひきやすい方、ウイルスが体内に入らないようする対策についてお話します。
いつ睡眠を取っても良いというわけではありません。 通常の夜間の時間帯にしっかり深い連続した睡眠を取ることが大切です。 睡眠時間が5~6時間だった人は睡眠時間が7時間以上の人と比べて風邪にかかる確率が4.2倍高く、 睡眠時間が5時間未満の人はこの確率が4.5倍高いという報告がされています。 (Behaviorally assessed sleep and susceptibility to the common cold. SLEEP 2015;38(9):1353–1359.)
理想の就寝時間は22時頃、理想の睡眠時間は7~8時間。 最低でも6時間以上は睡眠時間を確保するようにしましょう。
風邪を引いたらとにかく汗をかいたほうがいい、とばかりに厚着して何枚もふとんをかぶる人がいますが、それで眠りが浅くなったら本末転倒です。たしかに体温を上げると免疫細胞は活性化し、代謝はよくなってウイルスの増殖は抑えられます。しかし体温が上がりすぎてうまく眠れなくなると、ウイルスを倒したり細胞を修復したりする力は大幅に低下してしまうのです。
急に風邪をひきやすくなった?免疫力が低下する原因や対処法4つ -
このように書かれていますが、主には上記の「睡眠の質を向上させる。寝付きをよくし、中途覚醒を減らし、長く眠れるようになる。」という効果を期待して、服用するように示されています。
睡眠不足が続いたら風邪をひいた!-こんな経験ありますよね。 質の ..
ですので、「寝られるだけ寝る、寝られなければ横になって休む」
これが風邪をひいたときの究極の睡眠法です。
風邪などの病気になると免疫系が活発になりサイトカインというたんぱく質が増えて ..
・(アクティグラフ測定)場合、した。
(7時間以上の睡眠と比較してでは風邪の発症リスクが、の睡眠ではも高く、6.01~7時間の睡眠では1.66倍と風邪の発症リスクはそれほど高くなかった。)
風邪薬は風邪の諸症状を抑えているものなので、睡眠時間を十分にとって ..
加えて日光浴には、もうひとつ大切な効能があると満尾先生は語ります。それは人間の生命活動をつかさどる「体内時計」を整える働きです。
「体内時計とは、生物が生まれながらに持っている、概ね24時間周期で刻まれる生理現象のことで、睡眠や覚醒のリズム、血圧、体温などと密接に関わっています。この体内時計をコントロールするのは視覚領域から生まれる刺激信号とされ、朝に日光を浴びることで約16時間後にメラトニンという睡眠ホルモンを分泌するスイッチが入るといわれています。
体内時計は厳密に24時間ぴったりで動いているわけではありませんから、そのままでは夜型にズレていってしまうのですが、日光浴にはこのズレをリセットして、規則的な生活を送れるようにする働きもあるんですね。そういった意味でも、毎日陽の光を浴びることは大切だといえるでしょう」(満尾先生)
そして、こうした体内時計の調整にもビタミンDが一役買っているとする基礎研究(※1)があると満尾先生は続けます。体内時計の仕組みは、「時計遺伝子」と呼ばれる昼夜で活性の振幅が大きく変わる遺伝子の働きによって起きていることが知られていますが、この基礎研究では脂肪由来幹細胞を使って時計遺伝子の発現を調べる実験が行われたといいます。
「実験時間は60時間で、この間に4時間ごとに遺伝子の発現の確認をしています。条件は、(1)活性幹細胞(培養液に血漿を50%添加)のみ、(2)活性幹細胞+カルシトリオール(活性型ビタミンD3)、(3)通常培養液+カルシトリオール、(4)通常培養液のみ、の4つです。その結果、(1)~(3)に時計遺伝子の発現が確認され、活性型ビタミンD3であるカルシトリオールに体内時計をつかさどる遺伝子の発現作用があることがわかりました」(満尾先生)
あくまで試験管内の実験結果ですが、ビタミンDが細胞に対して、体内時計を調整する刺激剤のような役目を果たしている可能性が示唆されたというわけです。
少し風邪気味でもあり、明日は大切な面接とのことで、いつもより早く夜9時には ..
人間関係のストレスがあることは風邪のリスクを高めることは多くの研究より明らかです。
ストレスは睡眠によって解消される部分が非常に大きいのです。
良質な睡眠がとれることはストレスを軽減させ感染症のリスクを減らすにつながるのです。
風邪症状がある方へ · ホーム; メラトニンによる睡眠障害の対策
・睡眠が断片化していることや自己申告で睡眠時間が短い場合には、風邪の感受性に影響がなかった。
風邪・感染症 · 花粉症 · その他の病気 · その他のタグ · 個別の栄養素 · 食事食材 ..
インフルエンザウイルスは一般的な風邪と比べて感染力が強いとされていますが、毎年感染する人がいる一方で、同居する家族がかかっても感染しない人がいます。
風邪症状がある方へ · ホーム; よく眠れるための食べ物が分かります ..
のどが痛くて「風邪かな?」と思ったから、暖かくして早めに寝たら翌日にはすっかり調子がよくなった、というような経験はありませんか。これがウイルス性の症状なら、自然免疫の力で睡眠中にウイルスを倒した証しになります。
風邪には特効薬はありません。病院で出される薬も、風邪そのものを治す ..
睡眠時間が短いと風邪にかかりやすいだけでなく、死亡率が高くなるとも言われています
実際に睡眠時間と全死因死亡率との関係を調べた論文(Sleep. 2010 May 1; 33(5): 585–592.)を見てみると、7~8時間睡眠が最も死亡率が少なく、6時間未満や9時間以上の睡眠では死亡率が高くなると言われています。
もちろん6時間以下という短い睡眠時間はよくありませんが、9時間以上という長い睡眠時間も好ましくないようです
「夏休みに海水浴で真っ黒に日焼けをすれば、冬になっても風邪をひかない。子ども ..
まず、睡眠時間が6時間未満になっている人は危険信号です。アメリカの睡眠研究機関が2015年に発表した、18~55歳の健康的な男女164人を対象に行った研究によると、睡眠時間が短い人ほど風邪をひきやすいことがわかりました。風邪ウイルスを含んだ薬を5日間にわたって投与したところ、毎日の睡眠時間が6時間以上だった人に比べ、それ未満だった人は風邪の発症率が2.5倍以上だったのです。
抗ヒスタミン薬は風邪薬やアレルギー性鼻炎・蕁麻疹の治療薬として広く使 ..
このコラムでは、風邪をひいてしまったときに睡眠が大切な理由や、睡眠不足が症状を悪化させる理由、風邪のつらい症状別の原因と対処法、早く治すためのポイントについてご紹介していきます。
「眠っているのに眠った気がしない」かつ、「眠気がスッキリ取れていないために、風邪 ..
風邪を引かないためには、免疫力が高い状態を維持することや、すぐに免疫力が高くなれる状態にしておくことが大切です。では、免疫力の低下にはどのような原因があるのか、確認しておきましょう。
睡眠不足や睡眠の質の悪化が風邪をよぶ「睡眠不足が続くと、風邪をひきやすくなる」という話を..
そこで本研究では、手首に巻いて体の動きを測定する装置(アクティグラフ)を用いて客観的に睡眠時間を測定し、睡眠と風邪の発症の関係を調べる。