フォシーガの服用は禁止されていないものの、服用できるかのな方もいます。


高齢のネコに多い慢性腎臓病は完治させることは不可能なものの、その病態が解明されるにつれ、よりその病態に合った治療法ができるようになってきています。昔から行われている食餌や点滴治療に加え、ネコの慢性腎臓病に使用できる治療薬として認可を得た薬が続々出てきているのです。


また、CKDの初期にはほとんど無症状のため徐々に腎機能が低下していきます。

フォシーガは錠剤で、1型糖尿病、2型糖尿病、慢性腎臓病、慢性心不全に使えるお薬です。

また、水分量の調節などの作用があるため、慢性心不全や慢性腎臓病の治療にも使われます。

糖尿病の薬なのに腎臓を守る?SGLT2阻害薬の腎保護作用について

日本では下記のSGLT-2阻害薬が保険承認され処方可能となっております。
SGLT-2阻害薬はいずれも基本は糖尿病の治療薬です。


・SGLT2阻害薬とは,当初,2012年に糖尿病治療薬として認可された血糖降下作用を有する薬剤である。
・一部のSGLT2阻害薬は糖尿病のみならず心不全や慢性腎臓病(CKD)において有効性が認められ,適応に追加された。

ダパグリフロジンの慢性腎臓病に対する薬理作用には、SGLT2阻害により、

8.3. 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがあり、また、体液量が減少することがあるので観察を十分に行い、適度な水分補給を行うよう指導すること。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害のある患者、利尿剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること〔9.1.1、9.2.2、9.8高齢者の項、10.2、11.1.3、11.1.4参照〕。

(2)研究の内容
2005年1月から2021年4月までにJMDC Claims Database(注6)に登録され、登録後、4か月以上が経過してから糖尿病に対してSGLT2阻害薬が処方され、透析治療歴のない12,100症例(年齢中央値53歳、84%が男性、HbA1c中央値7.5%)を解析対象としました。6種類のSGLT2阻害薬について、それぞれ、エンパグリフロジン(empagliflozin)は2,573症例、ダパグリフロジン(dapagliflozin)は2,214症例、カナグリフロジン(canagliflozin)は2,100症例、それ以外のSGLT2阻害薬は5,213症例(イプラグリフロジン(ipragliflozin)2,636症例、トホグリフロジン(tofogliflozin)1,467症例、ルセオグリフロジン(luseogliflozin)1,110症例)に対して処方されていました。
平均観察期間773 ± 477日の間に、年齢や性別、併存疾患やその他の糖尿病治療薬で補正した解析で、エンパグリフロジン、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、その他のSGLT2阻害薬の間で、腎機能の指標である推算糸球体濾過量(eGFR、注7)の年次変化量を比較しましたが、薬剤間において有意な差は認められませんでした(図1)。この結果は、SGLT2阻害薬の腎保護作用が薬剤間で共通しているクラスエフェクトであることを示唆しています。

[PDF] SGLT2 阻害薬が糖尿病性腎臓病を抑制する機序を解明

高脂肪食2か月モデル(肥満モデル)は、糸球体内圧が上昇する一方で尿蛋白が少ないモデルです。野生型マウスに対して通常食、高脂肪食、高脂肪食+EMPAの負荷を行い、腎臓を評価しました。高脂肪食では空胞病変が形成されましたが、EMPA投与により改善しました(図2)。この空胞はリソソームマーカーであるLAMP1陽性でトルイジンブルー陽性であることからリソソーム内リン脂質であることがわかり、高脂肪食肥満によるリソソーム負担は、EMPA投与により軽減していることが分かりました。

前述の通り、フォシーガは腎臓で糖を血液中に戻すこと(再吸収)を抑え、尿に排出し、血糖値を調整するお薬です。


慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】


・SGLT2は腎臓の近位尿細管に発現し,尿細管側から血液側へナトリウムとグルコースを共輸送することで糖の再吸収を行う。
・SGLT2阻害薬には,SGLT2を阻害することで尿への糖排泄を促進する血糖降下作用がある。さらに,ブドウ糖排泄による浸透圧利尿と,ナトリウム利尿効果がある。

フォシーガ 慢性心不全 作用機序movie | ONO MEDICAL NAVI

さて、本日はすでに慢性腎臓病(CKD)の治療の重要な位置づけになっているSGLT2阻害薬についてのお話です。

また、最近では、SGLT2阻害薬のダパグリフロジン(フォシーガ)がCKDに対し適応追加の承認を取得しました。 ..

(3)社会的意義
本研究は、糖尿病だけでなく慢性腎臓病や循環器疾患に対する主要な薬剤としてSGLT2阻害薬への期待が高まる中で、SGLT2阻害薬の各薬剤間における腎保護作用が同等である可能性を、大規模なリアルワールドデータで示しました。これまでエビデンスの乏しかった臨床の現場、とりわけ腎臓領域に貴重なエビデンスを提供することができたと考えています。本研究が、糖尿病や腎臓病などの疾患をもつ患者さんのQOL(Quality of Life)改善、そして健康寿命の延伸に貢献していくものと期待されます。

慢性腎臓病患者において、腎機能低下・透析導入への進行を抑制する治療薬として幅広く活用されることに期待。

※フォシーガ(成分名:ダパグリフロジン)は『糖尿病のない慢性腎臓病』だけでなく『慢性心不全』の治療薬としても保険適応がなされています(2020年11月に慢性心不全への保険適応承認)。

フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO

バイオファーマの一部である循環器・腎・代謝 (CVRM) は、アストラゼネカの主要治療領域の一つであり、当社にとって重要な成長ドライバーです。心臓、腎臓、膵臓などの臓器の基本的な関連性をより明確に解明するサイエンスを追求し、疾患進行の抑制やリスク減少、合併症の抑制による臓器保護と予後の改善をもたらす医薬品のポートフォリオに投資をしています。当社は、世界の何百万人もの患者さんの心血管系の健康と、治療を改善する革新的なサイエンスを継続的に提供し、CVRM疾患の自然経過の緩和もしくは抑制、将来的には臓器の再生と機能の維持の実現を目指しています。

▽尿中L-FABPはSGLT2阻害薬による腎保護作用の評価項目として、下記のような論文でも活用されています。 ..

そこで今回は、ネコの慢性腎臓病の薬として認可が下りている「ベナゼプリル」(フォルテコール)、「テルミサルタン」(セミントラ)、「ベラプロストナトリウム」(ラプロス)の3剤の概要や適応について、整理しておきましょう。

慢性腎臓病、CKDは年齢とともにそのステージが悪化することが多く ..

血糖値が約180mg/dL以上になると、原尿中のグルコースは近位尿細管の再吸収能を超え、尿糖排泄として観察されるが、糖尿病患者では尿細管における糖再吸収能が亢進していることが知られている3)。SGLT2阻害薬はグルコース再吸収の90%を担うSGLT2を阻害し血糖を低下させるとともに、臨床試験では各薬剤に共通して対照に比べ有意な血清尿酸値の低下作用が観察されている4)

〈慢性腎臓病〉慢性腎臓病でeGFRが25mL/min/1.73㎡未満の患者では、本剤の腎 ..

そして2020年、ダパグリフロジン(フォシーガ)が慢性心不全に対する効能効果の追加承認を取得しました。2型糖尿病合併の有無に関わらず、左室駆出率が低下した心不全に対し、ダパグリフロジンは心血管死と心不全悪化のリスクを抑制しました(ダパグリフロジンは慢性腎臓病の適応も取得しています)。
2021年11月にはエンパグリフロジン(ジャディアンス)も慢性心不全の適応を取得しました。カナグリフロジン(カナグル)も慢性心不全患者を対象とした試験が進行しています。

FORXIGAは進行のリスクがある蛋白尿性慢性腎臓病(CKDステージ2、3又は4及び

血液中の糖は、尿のもととなる原尿にいったん出た後、SGLT2というタンパク質の働きによってまた血液中に戻ります。SGLT2阻害薬は、このSGLT2を阻害することで、糖が血液に戻らずに尿として排出され、血糖値を下げるというメカニズムのお薬です。

薬食審・第一部会 6製品の承認了承 フォシーガにCKDの効能追加も

腎臓の負担を減らし、保護する効果のあるフォシーガですが、フォシーガを飲み始めた段階で一時的に腎機能が低下することもあります。

SGLT2阻害薬を用いた新しい治療戦略 糖尿病×心不全×慢性腎臓病


・2015年,SGLT2阻害薬は糖尿病治療薬として初めて心血管複合イベント(心血管死,心筋梗塞,脳卒中)を主要エンドポイントとする2型糖尿病を対象とした試験(EMPA-REG OUTCOME試験)で有効性を示した。
・その後,心不全やCKDを対象とした試験で糖尿病の有無に関わらない心・腎イベントの抑制効果が示された。

◼ SGLT2阻害薬は主に腎臓に作用します。 ◼ 尿中へ糖を排出し、血糖値を下げ ..

“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。

SGLT 2阻害薬がなぜ慢性腎臓病、慢性心不全に用いられるのか?

7.用語解説
(注1SGLT2Sodium/glucose cotransporter 2)阻害薬:
SGLT2阻害薬は、腎臓の近位尿細管でのブドウ糖の再吸収を担うSGLT2という輸送体の作用を抑制し、尿への糖の排出を促進
することで血糖を下げる作用を発揮します。日本では2014年から保険適用され、現在(2022年8月)では6種類が使用可能で
す。2型糖尿病の症例を対象としたEMPA-REG OUTCOME試験によって、SGLT2阻害薬であるエンパグリフロジンが、プラセボ
群と比較して、心血管イベントや総死亡を有意に低下させるのみならず、腎イベントを抑制する腎保護作用を有している可能
性が示唆されました。それ以降、SGLT2阻害薬の心血管イベントや腎イベントの抑制効果が多くの大規模臨床試験で報告され
ました。糖尿病治療のみならず心不全や慢性腎臓病など幅広い生活習慣病治療に適応が拡大してきています。

SGLT2の中では、カナグルとフォシーガの2剤が慢性腎臓病に適応をもっています。 ..

腎機能検査の項目である(体に不要な老廃物)と(老廃物を尿へ排出する能力)の数値が、フォシーガの飲み始めの初期に一時的に悪化することがあるのです。