SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。


そしてその後2020年にフォシーガというお薬は糖尿病ではない慢性腎臓病の患者さんにおいても腎保護作用があることを証明した論文を同じNew England Journal of Medicineに掲載しました。


SGLT2阻害薬は、このSGLT2の働きを妨げることで効果を発揮します。

SGLT2阻害薬を服用すると尿中の糖が増えるため、尿路感染症の副作用に注意が必要です。

SGLT2阻害薬を服用すると尿中の糖が増えるため、尿路感染症の副作用に注意が必要です。

(SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation 2014.6.13より)

SGLT2阻害薬は近尿細管での尿糖の血液中への再吸収を抑えることにより、原尿中の過剰な糖分を体内に再吸収しきれなくなり、大量の糖分を尿中に排泄するのを促し、血糖値を低下させます。

SGLT2阻害薬による心血管イベント抑制効果を大規模試験で初めて証明したのがジャディアンスです。心血管イベントリスクの高い2型糖尿病患者7000人以上を対象に世界42カ国で行われた「EMPA-REG OUTCOME試験」でジャディアンスは、主要評価項目の複合心血管イベント(心血管死、心筋梗塞、脳卒中)のリスクをプラセボ比で14%低下させ、SGLT2阻害薬に対する評価を一気に高めました。

ジェネリック医薬品は全てのSGLT2阻害薬で発売されていません。

「SGLT2阻害薬」は、余分な血糖を尿へと排泄する作用のあるお内服薬です。

ルセフィの血糖降下作用は、他のSGLT2阻害薬と同様に、腎臓での糖の再吸収を抑制することで発揮されます。

ここでは、SGLT2阻害薬の効果や副作用についてご紹介していきます。

2型糖尿病を対象に開発されたSGLT2阻害薬ですが、現在、心不全や腎臓病への適応拡大に向けた開発が活発に行われています。日本ではカナグルのほか、アストラゼネカの「フォシーガ」(一般名・ダパグリフロジン、販売は小野薬品工業)と日本ベーリンガーインゲルハイムの「ジャディアンス」(エンパグリフロジン)が、慢性心不全と慢性腎臓病を対象にP3試験を実施中です。

※SGLT-2阻害薬のうち体重減少効果が最も高いのがカナグルであるため、当記事の監修医師である私が運営するクリニック()の医療ダイエット外来においては、『カナグル』を採用しています。


実際、SGLT2阻害薬の中で最も半減期が短いことが知られています。

フォシーガは、有効成分の配合量により5mgと10mgの2種類に分けられます。基本的に、2型・1型糖尿病の治療に使用する場合は5mgから服用を開始。効果が不十分のときは10mgへの増量が検討されます。

なお、全てのSGLT2阻害薬に共通する禁忌事項は、以下の通りです。

SGLT2阻害薬(フォシーガ)の服用により、尿中の糖分の排出量が増えるため、陰部に糖が付きやすくなります。陰部に付いた糖を放置してしまうと、雑菌が繁殖し、膀胱炎などの尿路感染症やカンジダなどの性感染症が生じやすくなってしまうため、陰部を清潔に保つ必要があります。

SGLT2阻害薬(フォシーガ)において、下記は禁忌となります。


薬価は、通常用量だと、1日あたり約200円です。(薬価は、2019年11月時点)

一月あたり、6000円となり、保険3割負担だと、一月 約1800円になります。



SGLT2阻害薬は、多くのメーカーから発売されています。

しかし、すべての薬剤が、全世界で販売されているわけではなく、海外展開が進んでいない薬は、臨床研究が進みません。

PUBMEDという論文の検索サイトで、臨床試験の論文(clinical trial)が、何本、報告されているのか調べると、次のようになります。(2019年11月時点)

フォシーガは、ダパグリフロジンを主成分とするSGLT2阻害薬です。

カナグルは、一般名を「カナグリフロジン」といいます。80ヶ国以上で承認されている、梨やリンゴなどの果物から開発された薬です。2型糖尿病ほか、2型糖尿病と合併した慢性腎臓病の患者さんにも使用することができます。

ちなみにSGLT2阻害薬を飲むと、尿糖の排泄量は、1日 60g-100g 増えます。

ルセフィは、ルセオグリフロジンを主成分とするSGLT2阻害薬で、他のSGLT2阻害薬と同様に2型糖尿病の治療薬として使用されています。

国内で販売中のSGLT2阻害薬は、2020年1月現在6種類7剤あります。

あくまでこれは2-3年の新しい研究成果であり残念ながらまだまだ世間ではこれらの薬剤は使用されていないのが現状です。SGLT2阻害薬は慢性腎臓病による透析導入を減らすための大きな武器の一つです。今後かかりつけ医の段階で投薬することが普及することが、透析患者数減少に大きく寄与するのではないかと考えております。

SGLT2阻害薬はその作用機序からケトアシドーシスに注意が必要です。

マンジャロには、強力なHbA1低下効果と体重減少効果があることが報告されています。
2型糖尿病を対象とした海外での研究データですが、これまでに日本で販売されていた糖尿病治療薬の中で最も体重減少効果が強いとされていたオゼンピックと比較しても非常に強いHbA1c低下効果と体重減少効果があることが示されています。

ここでは、GLP-1(リベルサス)とSGLT2阻害薬(フォシーガ)の違いについてまとめます。

SGLT2阻害薬の大きな違いは、腎臓に作用する治療薬であるということです。膵臓を酷使することなく、インスリンを分泌する機能の程度も関係なく、腎臓の機能そのものへの負担はありません。

ジャディアンスよりも、ほかの「SGLT2阻害薬」の方が安価です。

SGLT2阻害薬の副作用として無視できないものに尿路感染症があります。

なお、SGLT2阻害薬の体重減少の効果は、あくまで副次的なものです。

SGLT2阻害薬は、腎臓の近位尿細管で糖を再吸収する役割を担うSGLT2(ナトリウム・グルコース共役輸送体2)の働きを阻害し、余分な糖を尿と一緒に体外に排出させることで血糖値を下げる薬剤。インスリンを介さないユニークな作用機序で開発段階から注目を集め、日本では14年から15年にかけて6成分7品目が相次いで発売されました。

そのため、SGLT2阻害薬で高い治療効果を期待することができます。

フォシーガは、一般名を「ダパグリフロジン」といいます。110ヶ国以上で承認されている、インスリン治療との併用が可能な薬です。2型糖尿病ほか、慢性心不全や糖尿病のない慢性腎臓病、1型糖尿病の患者さんにも使用することができます。

SGLT2阻害薬では心血管疾患や腎疾患に対するデータが示されています。

SGLT2阻害薬について、用法・用量、代謝経路などの特徴をまとめました。

SGLT2阻害薬は、摂取したブドウ糖を排泄します。つまり、できます。

経口血糖降下薬(SU薬)やインスリン注射と併用する場合、低血糖が起こりやすくなります。併用する場合は、ブドウ糖の携帯などにより、低血糖に備えます。
75歳以上の方、65~74歳でサルコペニア・認知機能低下・ADL低下などが認められる場合には、より慎重な投与が求められます。
また、以下に該当する場合には、SGLT2阻害薬を処方することができません。

フォシーガの併用禁忌薬(併用が禁止されている薬)はありません。

最終的に、カナグルとフォシーガの選択は、患者の個別の状況や医療専門家の判断によって異なる場合があります。医療専門家による個別の診療により、最も適した治療法を選択することが重要です。

以下に該当する人は、SGLT2阻害薬をおすすめできない可能性があります。


SGLT2阻害薬は、尿中に糖分が漏れることで、血糖が下がる薬です。

尿糖はどの程度漏れたり、血糖値は下がるのでしょうか?