副鼻腔炎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・273


・難治性、反復性の慢性副鼻腔炎の場合は、耳鼻咽喉科にて専門的な治療をお奨めしています。鼻汁吸引、ネブライザー治療、副鼻腔洗浄、副鼻腔手術などの選択肢があります。


急性副鼻腔炎で処方される薬剤のランキング一覧です。製剤写真付きの添付文書を、疾患別処方ランキング、適応症、から検索する事ができます。


・気管支喘息を合併した副鼻腔炎の鼻茸では好酸球浸潤が顕著にみられる。
・鼻ポリープ切除術は、好中球優位な鼻茸は約90%以上で経過良好です。一方、好酸球優位な鼻茸では、術後1年以上経過すると約半数以上に再発が認められます。好酸球優位な鼻茸では、術後にセレスタミンを1日に朝晩2回、2週間投与し、次の2週間は1錠とし、さらに次は2日に1錠をもう1ヶ月くらい投与します。
・後鼻孔ポリープの特徴は上顎洞粘膜から出るポリープが1番多く、それが自然孔を通して後鼻孔のほうに成長していくのが特徴です。また、後鼻孔ポリープは子供に多い。手術は、鼻ポリープだけを除去すると再発しますから必ず上顎洞内の基部を掻爬しています。(鼻アレルギーフロンティアVol4 No.1 2004 p10-20) 平成16年7月30日記

その後に開発された第2世代抗ヒスタミン薬はどうでしょうか。ザジテン、セルテクトはかなり眠気がありますが、乳幼児でよく使用されるザイザル、アレロック、ジルテック(セチリジン)、アレジオン(エピナスチン)などは脳への影響は軽微とされています。しかしこれら第2世代抗ヒスタミン薬の効能効果は、アレルギー性鼻炎、じんましん、皮膚疾患に伴う掻痒(かゆみ)です。上気道炎と思われる病態に対してしばしばザイザルなどが処方されているようですが保険診療上は処方できません。従って当院では上気道炎の鼻水に対してこれらの薬は処方していません。蛇足ですが、シングレア、キプレス、オノン(プランルカスト)などは気管支喘息に対して使用される薬ですので、喘息以外の病気での喘鳴(ゼーゼー)に対しては処方できません。喘息の説明なしに処方されている例が多いようです。

鼻詰まりも取らないと副鼻腔炎は改善しないので、アレグラなどの ..

鼻水の色は、最初は透明で、徐々に黄色になります。緑色の鼻水がでることもあります。ウイルスとの戦いの結果出たゴミを片づけるために出てきた白血球によって、鼻水が黄色になり、さらにミエロペルオキシターゼなどの酵素がでてくることによって緑色になるそうです。
実は鼻水の色で副鼻腔炎はほとんど予想できません。アメリカの有名な小児感染症の教科書「」にも、子どもの副鼻腔炎に特徴的な症状はないことが明記されています。また、お子さん年齢によっては、副鼻腔自体がまだないこともあります。「副鼻腔炎だから抗菌薬を飲みましょう」と言われたら、本当に必要か、かなり気をつける必要がありそうです。


①有病率:図説(馬場廣太郎先生)によると、通年性アレルギー性鼻炎の有症率は19.8%、スギ花粉症18.1%、スギ以外の花粉症11.6%でいずれかのアレルギー性鼻炎の有症率は31.6%であるというから約3人に1人はアレルギー性鼻炎ということになるが、症状が強い人はそれほど多くないと思う。アレルギー性鼻炎では、自然治癒は少ない。特にスギ花粉症の自然治癒率は数パーセントといわれている。
②年齢分布:10歳代に通年性アレルギー性鼻炎が多く、30歳代、40歳代に花粉症が多いという。
③遺伝:両親ともに有症者の場合46.8%、父親のみ有症者の場合25.9%、母親のみ有症者の場合30.6%、両親とも無症者の場合13.7%に発症するという。
④喘息の合併:成人で10%、小児で30%に喘息の合併が認められる。逆に喘息にアレルギー性鼻炎が合併する頻度は、成人で60%、小児で75%という。
⑤アレルギー検査:
・皮膚反応:スクラッチテストが簡便である。27G注射針で、約3cm間隔にやや深く刺し、キズ口を広げるように、はねるようにしている。キズ口にスクラッチエキスを1滴垂らして、15分後に反応をみる。アレルゲンエキスは種類が限られ、鳥居薬品から発売されているのは、ハウスダスト、ダニ、花粉類(アカマツ、アキノキリン草、カナムグラ、カモガヤ、キク、クロマツ、スギ、ヒメガマ、ブタクサ、ホウレン草、チモシー、ヨモキ゛)である。
保険診療上は、アレルゲンテスト16点+アレルゲンスクラッチエキス(1mlで5,272円)(0.05ml使用して263.6円)で、一度に15種類まで認められている。
・特異的IgE抗体検査:血液を採って、検査センターに送ると1週間程で結果がでる。検査できる花粉の種類はスクラッチテストよりはるかに多い。
保険診療上は、1種類につき、110点、一度に13種類まで認められるが13種類検査すると患者負担金は4290円になる。
⑥治療:

①減感作療法:原因物質(アレルゲンエキス)を少しづつ増やして注射して、アレルギー体質を改善していく方法であるが、1週間に1~2回づつ1年以上注射して、改善率50~80%といわれている。
現在、市販されているアレルゲンエキスは、ハウスダスト、アカマツ、スギ、ブタクサ、ホウレン草のみである。
煩雑なため、一部の病院でのみ行われている。

①内服薬
a)抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
1日1~3回、内服することにより、くしゃみ、鼻水、鼻閉を抑えるが、鼻閉に対する効果は弱い。副作用として眠気が出ることがある。
抗アレルギー薬は、十分な効果が出るまで1~2週間かかるので、「かかったかな」と思ったら、早めに飲み始めることが勧められている(季節前投与)。

アレルギー性鼻炎がある慢性副鼻腔炎の患者さんに治療方法を以下の2つに ..

鼻詰まりも取らないと副鼻腔炎は改善しないので、アレグラなどの抗ヒスタミン剤、シングレア(モンテルカスト)やオノン(プランルカスト)といった抗アレルギー剤、ムコダイン(カルボシステイン)なども併用します。これでかなりの確率で改善するのですが、体調を根本から治すにはビタミンDです。一日5000単位から2万単位くらいの範囲で各自症状が改善する適切な量を使います。中西医結合です。

・製薬メ-カーの公表している有効率は43.5%~66.7%と違いがあるが、試験の条件が異なっているため、単純には比較できないが比較試験のデータもあり、一般に新しい薬のほうが有効率が高いことになっている。いずれにしても有効率は50%前後で、有効と無効が半々である。
・大阪医大の兵佐和子氏によると、アレグラ、ジルテック、クラリチンを内服開始後2日間の総合的な自覚症状改善度は(第16回日本アレルギー学会春季臨床大会)

慢性副鼻腔炎(蓄膿症) | 医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科

ぺリアクチンは上気道炎(いわゆる風邪)薬として古くから使用されています。私が医師になった40年前から(もっと以前から)今も咳にはアスべリン、痰にはムコダイン(カルボシステイン)、鼻水にはペリアクチンが定番で、現在も多くの市販感冒薬に含まれています。また1971年~1996年は効能効果に食欲増進・体重減少の改善(食欲増進作用)なども記載され、小児科ではとても馴染みの深い薬です(現在は効能が削除されている)。しかし最近上気道炎に対するペリアクチン使用を控える医療機関が増えつつあります。ペリアクチンは第1世代の抗ヒスタミン薬(他にポララミンやアタラックス)で上気道炎に伴うくしゃみ・鼻水に効果が認められていますが、脳への移行が高いため眠気や集中力、判断力、作業効率の低下などの鎮静作用が強く日常生活に影響を与えることがあります(特に成人で)。また小児では神経系が発達段階であるため熱性けいれんを誘発しやすいとの指摘もあり、小児神経学を専門にしている小児科医は処方を嫌う傾向があります。また諸外国では鼻水止めとして使用されることはほとんどありません。当院でも過去に熱性けいれんを起こしたことある子に対しては処方を控えていました。また鼻水を抑える効果はありますが鼻づまりには効果はあまり期待できません。気道の粘液分泌を低下させるため痰が硬くなり出にくくなるともいわれています。

以上のことから、ペリアクチンはずっと昔から慣れ親しんだ薬ではありますが、今後は極力処方を控えようと考えています(上気道炎に使える抗ヒスタミン薬はペリアクチンのみなので必要があれば、または希望があれば処方します)。私の認識が正しければ秋田市内、大学病院を含む5総合病院の小児科でペリアクチンを処方する病院は2つです。鼻水は止めるのではなくムコダイン(カルボシステイン)で出しやすくし、鼻をうまくかめない年齢では家庭で、或いは病院で鼻水を吸ってあげる様にします。鼻づまりに対しては漢方薬もよく効きます。数年前から時々考えていたことですが、やっと実行してみる決心をしました。ペリアクチンを使用しないことによる不都合が出てくれば再度検討します。尚、インターネットでもペリアクチンに関する情報は得られますので参考にしてみてください。


副鼻腔炎(副鼻腔炎)、扁桃炎(扁桃炎), 非該当, 好酸球性中耳炎(再投与なし)

b)ステロイドホルモン(セレスタミン等)
強い薬なので、格段に効果が強い。長期に服用すると、顔が丸くなる、高血圧症、糖尿病などの副作用が出るので、特に症状の強い時だけ使用するようにしたい。
セレスタミンは抗ヒスタミン剤のポララミンとステロイドの合剤であり、頻用される。(私は、プレドニゾロンの15mg/日よりもセレスタミン2錠/日のほうが効くという印象です。(福井大学教授:藤枝重治Medico Vol.36 No.2))
その他、ステロイド単独の製剤として、プレドニンなど多種ある。


よろしくお願い致します。 ・よく副鼻腔炎になり、毎回クラリス、カルボシステイン、オノンを服用→完治します。 ..

・原因薬剤の休薬・減量
早期に休薬することで症状の改善、回復に至ることが多い。
原疾患治療のため休薬できない場合は薬剤の変更を検討する。
・亜鉛剤の補給
プロマックⅮ:胃潰瘍のみ保険適応。1錠中に亜鉛を17mg含有し、適応外処方として使用される。
ノベルジン:ウィルソン病のみ保険適応だったが、2017年に適応拡大され低亜鉛血症の診断名で
処方が可能に。
・口腔乾燥の治療・唾液流出の促進、口腔の浸潤を保ち、唾液分泌を促進する
サリベート(人工唾液)や、麦門冬湯、白虎加人参湯などの口腔乾燥に有効な漢方薬
・口腔清掃とケア

気管支拡張症、肺結核の去痰 慢性副鼻腔炎の排膿 滲出性中耳炎の

・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、副鼻腔炎、特に慢性の副鼻腔炎、蓄膿症に昔から使われていた漢方です。相性に合わせて使います。

鼻水が黄色くなってきた場合は、副鼻腔炎(蓄膿症)になっているかもしれないため ..

顔の骨の中に、副鼻腔という空洞があります。副鼻腔は、頬骨の中、眼の内側、眼の上側など、鼻と両眼を取り囲むような場所にあります。頬骨の中の副鼻腔を上顎洞、眼の内側の副鼻腔を篩骨洞、眼の上側の副鼻腔を前頭洞といいます。また、これ以外に、鼻の一番奥と脳との間には、蝶形洞という副鼻腔もあります。各副鼻腔は、小さな穴で鼻の中(鼻腔内)とつながっています。鼻腔内に炎症がおこるのが鼻炎で、副鼻腔のなかに炎症がおこるのが副鼻腔炎です。慢性の副鼻腔炎のことを、俗に蓄膿症ともいいます。

副鼻腔炎に関連したブログでは、実際に副鼻腔炎になった人の体験談や、治療方法 ..

味覚障害は副作用の中でも肝障害や腎障害のように検査値からわかるもの、薬疹、眠気、便秘や下痢といった自覚症状から気付きやすいものと違い、患者さん自身も副作用だと気付いていないことが多く見逃されがちです。
ですが、味がわからないことで食欲がなくなり栄養不足になったり、味付けが濃くなって塩分をとりすぎてしまったりすることで、原疾患の治療に影響することも考えられます。
「何を食べても味気なくて・・・」といった何気ない会話から、薬剤師として服用薬にそういった副作用があることを情報提供し、気付いてあげることができればと思います。

?20代前半、女です。1か月前に、慢性副鼻腔炎と診断され飲み薬で治療中です。薬はムコダイン ..

日本の全人口の約40%がかかっているアレルギー性鼻炎…
その代表格とも言える「花粉症」が増える時期がやってきました。
近年では、「蓄膿症(慢性副鼻腔炎)」を合併するケースも目立っています。
そこで、今回は「アレルギー性鼻炎」と「蓄膿症」についてお話しすることにしましょう。

慢性副鼻腔炎になると、鼻の奥の副鼻腔に鼻水がたまった状態になるから ..

まず、内視鏡を使って鼻腔と副鼻腔との交通路を観察することが重要です。副鼻腔炎になると、副鼻腔と鼻腔の交通路の部分の粘膜が腫れて狭くなったり、副鼻腔から膿が流れ出てきたりします。次いで、レントゲン撮影を行うのが一般的です。レントゲンでは、骨は白く写り、空気の部分は黒く写ります。正常の副鼻腔は空洞なので、黒く写りますが、副鼻腔炎がおこり、粘膜が腫れたり膿がたまったりすると白く写ります。

アレグラ®・・・・・・・・192,・203,・270,・280

病院では上気道炎や慢性副鼻腔炎、喘息などの疾患をもつ患者さんによく処方され、安全性が高いため小児から高齢者まで幅広く使われています

ムコダイン®︎(カルボシステイン)やムコソルバン®︎が一般的です。 ..

・デザレックス(デスロラタジン)、アレグラ(フェキソフェナジン)、ザイザル(レボセチリジン)、ムコソルバン(アンブロキソール)、ムコダイン(カルボシステイン)、シングレア(モンテルカスト)、抗ヒスタミン薬、去痰薬、ロイコトリエン拮抗薬などと呼ばれる薬で、鼻水や痰を抑えるだけではなく、鼻水、副鼻腔炎の流れを改善し、副鼻腔の排膿を促進する目的で使います。アレルギー性鼻炎などアレルギー性の要因が考えられる場合は他のアレルギーの薬を併用することがあります。

日本医薬品情報学会 理事、日本薬剤師会 臨床・疫学研究推進委員会 副委員長なども務める。

「鼻水を止める薬」として処方されることがあるのは、抗ヒスタミン薬という種類の薬です。
アレルギー性鼻炎の患者さんであれば、このヒスタミンが作用して、くしゃみやたくさんの鼻水といった症状となります。アレルギー性鼻炎の患者さんの治療として、ヒスタミンの働きをおさえる、抗ヒスタミン薬が使われることから、「鼻水を止める薬」=抗ヒスタミン薬、とは言えるかもしれません。
以前は、よくカゼに対しても抗ヒスタミン薬は出されていました(私もしばしば出していました)

他の医療用医薬品と併用してもいいですか? | チクナイン(顆粒

③一時的に鼻の通りをよくする薬(血管収縮剤)(トラマゾリン、ナシビン、ナーベル、ブリビナ)
血管を収縮させて、一時的に鼻粘膜の腫脹をとって、鼻閉を改善する。使用後、5分程度で効果が現れ、5~6時間持続する。
長期連用により、症状が増悪すると一般には記載されているが、1日3回以内の使用であれば、長期に使用しても、ほとんど問題ないと考える。
3歳以下の乳幼児には使用禁止となっているが、やむを得ず使用しなければならない場合は、生理食塩水などで2倍希釈して使用している。
コールタイジンはナーベルと経口ステロイド剤の合剤であるが、症状が非常に強い時に使用することがある。

ムコダイン アレグラ 併用について | 医師に聞けるQ&Aサイト

内視鏡では副鼻腔全体の状態を見ることはできないのですが、副鼻腔炎をおこしているかどうかについては、副鼻腔の開口部を観察することにより、ほぼ内視鏡で診断ができます。また、内視鏡では、レントゲンのような被爆がないことに加え、副鼻腔の入り口の粘膜の腫れ方や膿の性状を実際に見ることができる利点があります。当院での内視鏡検査の詳細については、「」をご参照ください。