まるでマーヴェリック!F/A-18Fのコブラ機動!目の前で ..
だいぶ時間が経ちましたが、原作同時上映を観てふと気づいた点があったので追加解説です。
トップガンマーヴェリックにて、F-14をかっぱらった後、5世代機との戦闘時にマーヴェリックが「スプリットスロットル!」といって水平方向に回転する急旋回を行います。
これ、できないことはないですが、かなりリスキーな機動です。
というのも、F-14はエンジン2基が機体中心線から離れて設置され、薄い胴体かつ重量級であるため、片方のエンジンだけを吹かすもしくは片方が停止してしまうと、「フラットスピン」といって水平方向にフリスビーのように回転する、回復不能の状態に陥りやすいのです。
あなたが車で高速道路を運転中、急に片側の前・後輪がバーストするようなものです。
しかも航空機の場合は何倍もの速度かつ接地していないので、ものすごい回転モーメントが抑えなく加わります。
この特性によりF-14は、何かしらの異常や被弾により急に片方が停止した場合など(とくに戦闘中でスロットルが最大に近い場合)フラットスピンに陥り、墜落に至る場合があります。
しかも、このフラットスピンは物理法則上、横転のモーメントも発生してきます。こうなるともはや墜落しかありません。
このフラットスピンに至らないようにするには、水平回転モーメントを打ち消す力を加えてやる、つまり停止もしくは絞ったエンジンと反対側に強烈なラダー操作(航空機を水平横方向に動かす舵の操作。フットペダルにより行う。)を最適なタイミングと力加減でかます必要があるのです。
しかも、この時は先述の通り横転モーメントも加わってくるので、並みのパイロットだと条件反射により操縦桿操作(右エルロン=右横転操作)でこれを抑えたくなるのですが、それをすると状態が悪化します。これをせずに的確なラダーだけで制するのです。
これだけでも難しいんですが、さらに難しいポイントがあるのです。
F-14のエンジンはTF40という機種ですが、こいつがまたジャジャ馬であり繊細な扱いが必要な上に、F-14は吸気口付近の機体構造により吸入空気が乱れやすく、この最悪のコンボが起こるとジャジャ馬は「サージング」という現象(エンジン内の空気の逆流)により簡単に停止してしまいます。
つまり、カウンター操作が少しでもずれると、生きている側のエンジンすら停まってしまうのです。
まるでマーヴェリック!F/A-18Fのコブラ機動!目の前で見るスーパーホーネットは映画のスクリーンを遥かに越える轟音と迫力だった.
はS-125(SA-3「ゴア」)といい、骨董品レベルの旧ソ連製地対空ミサイルです。
しかし、骨董品とは言いつつも、兵器の世界では「枯れた技術」が盤石であるという考え方もあり、今でも一部通用するところはあります。
アナログであることから魔改造できるため、現実に改造を行ってステルス機を捕捉撃墜した実績もあるミサイルです。
んで、現実には捕捉レーダー、追尾レーダー、管制システム等多数のユニットが必要なんですが、まあその辺はいい意味のご都合主義でカットされてます。加えて、このミサイルは75°の限定された角度で発射するのが本来のところなんですが、映画では直接F18に向いてますね。これもいい意味の演出だと思います。
んでもって、あんなに多数を回避できるわけないやんwという意見もありますが、旧式で妨害に弱いんで意外とあの通りいけなくもないです。
回避の時にF-18が「」(囮熱源)を散布して回避してます。これは現実にもあるものですが、フレアは熱源(赤外線)誘導ミサイルに対する囮であり、S-125はレーダー誘導なので、フレア撒いても効きませんw
リアルに描くなら「」(対レーダー囮)を撒くべきなんですが、チャフは簡単に言えばアルミ箔の紙吹雪みたいなものなんで、絵面的にインパクトがないってことで、フレアにしたんでしょうね。
これもいい選択だったと思いますよ。
これに文句言うミリオタは10年くらいROMっててくださいw
マーヴェリック撃墜後は敵も撃ってこなくなります(助けに来たルースターを除く)が、あれはダガーが高度を下げたからです。
S-125のような初期のミサイルは、撃ち下ろしたり、低空の目標を狙うということが極端に苦手なので、理にかなった描写で、ご都合主義ではありません。
ルースターは山の稜線より上を、余裕ぶっこいて飛んでたので墜されたわけで、これもリアルな描写です。
なお、はMi24という実在の旧ソ連製戦闘ヘリです。あのいかにも悪役な外見がいい味出してます。
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そして3日後に発売されるスケビはホーネット特集。
表紙はマーベリックカラーのスパホがコブラ機動してるシーンときてる!
抜群のタイミングだけに前回のF-14特集号と同じくまた売れるだろうなあ。
もちろんぽちりました。
今回は久しぶりに藤田幸久先生も寄稿してるし楽しみ♪
それとネットじゃどこも売り切れですが、ハセガワのF/A-18Fトップガン仕様は本日10日メーカー出荷です。
明日以降実店舗覗いてみたら入荷してるかもね。
《外部リンク》
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コブラ機動は飛行機の運動エネルギーを一瞬で大幅に減殺してしまい、実戦 ..
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F-14をかっぱらうわけですが、まあやってることはトンデモなものの、必要な準備が済んだ状態の戦闘機が置いてあったなら、です。
始動の前、マーヴェリックが機械を起動しますが、あれは起動機といい、圧縮空気を作るためのものです。
ジェットエンジンは羽根車を何段にも重ねて・・・とお話しましたが、始動するには圧縮空気を送って羽根車を回し、燃焼室の空気を圧縮せねばなりません。
新しい世代の戦闘機(F-18など)には、JFSと言って小型の始動用ジェットエンジンが搭載されているので、これを起動(小さいので、機体に積まれた圧縮空気ボンベにより始動できる)し、圧縮空気を送ってメインエンジンを始動します。
しかし、F-14はJFSがついていないので、ああいう支援装置により圧縮空気を送らないといけないのです。
片方のエンジンを始動後、ルースターが圧縮空気ホースを抜きますが、あれは反対のエンジンに付け替えるためです。
もう片方始動後、またホースを抜いて、さらに赤い札がついたピンを抜いてます。
あのピンはセーフティーピンといい、安全装置です。地上で作動したら困る武装などに取り付けられていて、これを抜くことで安全装置が解除されます。
赤い札には「RIMOVE BEFORE FLIGHT(飛ぶ前に抜け)」と書いてあります。よく空港のお土産にあるキーホルダーのアレです。
移動しながら、マーヴェリックが「キャノピー!」と言いますが「キャノピー(窓)閉めるから安全(挟み込みしないか)確認しろ」という意味です。ルースターは「クリア」で返しますが、そのまんま「ヨシ!」という意味。
その後、ますがw
翼を前進させるのは、離陸滑走距離を短くするためです。
F-14は可変翼という形式の翼を採用しており、翼を可変させてその時に応じた適切な飛行性能を発揮できるようになっているのです。
基本的には、前進するほど低速での性能が良くなり、逆に後退すると高速での性能が良くなります。
通常は全自動制御になっており、高度計や速度計のデータをもとにコンピュータが管制しています。
が、いざというときのためにマニュアルモードもあり、マーヴェリックはそれを使っているのです(だから、誤操作防止のフタをあけて操作している)。
ですが、前に1世代違うと大人と子供ほどの差があるといいました。
しかし、あれは遠距離・接敵前の話であり、あの距離で戦闘に入ったならば、まさに「最後はパイロットの腕」で、互角かそれ以上に戦えます。
F-14は現代でも通用する機動性を備えており、劇中のようなコブラ機動(厳密にはコブラ機動じゃないんですが難しい話になるので割愛)も可能です。
F-14は平べったい胴体が特徴ですが、あの胴体からも揚力(飛ぶ力)を発生させるため、高機動が可能なのです。
また、胴体は同時にストレーキ(F-18の翼から操縦席にかけて胴体に沿って伸びている、細長く平べったい部分)の役割も果たしています。これも機動を行う際に揚力を増す設計です。
プガチョフ・コブラとは、ロシア人テストパイロットのヴィクトル・プガチョフが披露した空戦機動の一つ。 単にコブラと呼称する場合も。
(写真)横田基地のF-18Dホーネット(本文とはぜんぜん関係ありません)
FA-18は、アメリカ海軍と海兵隊が使っている戦闘攻撃機。
(FA-18とか、F/A-18とかで記載されてるけど、アメリカの軍用機命名規則は記号の使用を禁じており、正式にはFA-18)。
それで、写真は、FA-18D で二人乗り(ちなみに一人乗りは、FA-18C)。
当初は、映画、トップガンで御馴染みのF-14補助のための艦載戦闘機であったんだけど、いつの間にか、F-14の後継機となり、現在に到っている。
初飛行(FA-18A) は1978年とあるので、基本構造は、もうかなり、古い機体とも言える。
現在は発展型であるFA-18Eのスーパーホーネットと区別する意味で、レガシーホーネットと呼ばれることも、あるようだ。
本機の外見上の特徴は、エリアルールを適用して主翼と水平尾翼の間に配置された垂直尾翼・・・。
そして、直線翼に近い後退角の小さな主翼・・・。
それと、なんと言っても、最大の特徴は、どでかいストレーキが張り出している点か。
原型機といえるP-530の愛称が「コブラ」とついていたので、このストレーキも、コブラの鎌首、シンボル的な左右へ広がった状態に見立てたものだったのだ。
じゃあ、このストレーキが何の役に立つの??と言うと・・・。
中低速域での機動性と離着陸性能に優れた特性を持つ・・・だけど、その他の性能、特に加速性能等では良くないちゅうので、空軍は不採用!!
空軍と、張り合っている海軍は、離着陸性能を重視し、意地でも採用!!・・・って訳でも無いんだろうけど・・・。
又、メインギヤは、いかにも着陸(艦)時に加わる大きなショックを良く吸収しそうな、折れ曲がりタイプ・・・。
アメリカ以外に、オーストラリア空軍、スペイン空軍、カナダ軍、スイス空軍、フィンランド空軍、クウェート空軍、マレーシア空軍、 と、7カ国で採用されている。
ネットによると、お値段約2900万〜5700万ドル(2006年)くらい。
現在は、F18は、FA-18E(一人乗り)およびFA-18F(二人乗り)として、開発され、FA-18A、Bは、既に生産されていない。
このFA-18E及びFは、FA-18C、D、を改良・発展させたものだけど、多岐に渡る改修の結果、C、D型と、E、F型の共通部品は、たったの1割程となってしまったそうだ。
実際には別物と言っても過言ではない程の再設計になっているらしい。
それで、FA-18E及びFは、敬意を込めて、「スーパーホーネット」との、愛称を付けたとある。
商売上のキャッチコピーなんだろうねえ・・・。
で、本文。
夕方から、阪大の某教授とこんどうで朝鮮人参たっぷりのサムゲタンをいただきながら有機ELの話とか、有機エレクトロニクスバレー構想の現状と課題とか、国の大型プロジェクトのまじめな話をしていたら、コーちゃんとノリちゃんが時間差でやってきて、ノリちゃんがコーちゃんに「ねえ、サムゲタンたべて精力付きすぎたらどおすんのよお」と大きな声で言ったので、一同笑った。
大阪でもやっていける。
昼は有機エレクトロニクス研究所で、月例報告会。
その後、幹部だけの推進会議。
そして、発明委員会。
推進会議では所長からの報告として、先週の「山形県有機エレクトロニクス産業推進会議」の内容を話した。
一同、あぜん、呆然、そして怒り。
たとえば、
知財に関してこの会議では評価委員のお一人が、山形県の知財戦略はどうなっているのか、と聞かれたので、管理人が手を挙げて「ありません。」と答えようとすると、一瞬早く県庁の担当者が、「現在、委員会を作って検討中です。」と答えた。
そこで、手を挙げて「私が、二ヶ月ほど前に、研究所の知財の活用法を考えてくれ。」と機構本部に申し出たからようやくその検討を始めたということを言おうとしたけど、大人気ないのでやめた。
もともと、山形県庁には知財戦略というものはない。
ここだけの話だけど、全国の国立大学でもまともな知財戦略を有するところはほとんどない。
もともと、特許というのは発明者がそれを実施する場合にその権利を守るためにあるのであって、第三者からライセンス料をピンハネするためにあるんじゃないんだから。
ものづくりの現場を知らない人間は、いくら本で勉強しても特許について語らない方がいい。
血圧が正常に戻った管理人なのであった。
血圧の下げ方はいづれまた↓
※本ブログのトップガン解説その4にF-14のコブラ動画を貼っています
ただ実は、敵の5世代機にはIRSTという赤外線センサー(操縦席の前にポコッと飛びだしてる丸っこいやつ)がついてるんで、低空に逃げられてレーダーを攪乱されてもミサイル撃てちゃうんですよね。この辺はいい意味のご都合主義ですね。
ほいで、5世代機の横方向にクルクル回るアレや、クイッと小旋回する機動。あれも実は可能なんですよ・・・。
Su-57は推力偏向ノズルというものを装備していて、ジェット排気を360度任意の方向に噴射できるので、ああいうことが可能なんです。ロシア戦闘機はこの推力偏向ノズルが十八番で、Su35等の4.5世代機でもできます。
これも嘘だと思うならこちらをご覧あれ↓
これが本物のコブラ機動です!本物のコブラは高度変化が殆どありません ..
戦闘機は見てると鳥肌が立ちますよ!カッコイイですよねぇー自分も余り詳しくは無いのですが東松島のブルーインパルスの基地で毎年航空祭が有るのですがコロナ禍で数年やってないんです💧1日居れますね*(^o^)/*
カンのいい方は気づいたかと思いますが、原作でマーヴェリック・グース機が墜落したのも、戦闘中の高スロットル時にジェット後流で片方のエンジンがいきなり停止し、フラットスピンに入ったからです。
駆け出しマーヴェリックはフラットスピンを回復させることができず、上に書いた通り一基ずつ順番にエンジンが停止、回復不能に陥り、フリスビーのように回転しながら墜落してしまいます。
トップガンマーヴェリックでは、これらを乗り越えて神がかったパイロットとなっているマーヴェリックにより、敵が予想しえない(普通のF-14乗りはやらない。しかも今回の敵は元々F-14乗りなので、なおさらそう思い込んでいる。)トリッキー機動をかましているわけですが・・・いやマジでマーヴェリック凄すぎます。
しかも、さりげなく原作の伏線&エッセンスになってるんですよね。そりゃタイタニックの興行収入超えるわ。
ほんでもう一つ、原作のジェット後流について。
これは後方乱気流と言われるもので、航空機の後方に発生します。大まかに言えばジェットエンジン排気と、翼端渦によるもの。
航空機は、簡単に言うと翼の上下面を流れる気流の速度差により翼上面に負圧を作り、それに吸い上げられる力(揚力)により飛んでいます。
このため、翼の端っこ付近の下面側空気は負圧になっている上面に流れ込んでいきます。これが翼端渦。
翼端渦は左右の翼から発生し、ジェット排気と共に内側に渦巻く気流=後方乱気流を機体後方に残します。これに巻き込まれると、航空機は失速したりジェットエンジンがサージングを起こして停止してしまいます。
空港において、連続離着陸は必ずある程度の時間をおいて行われますが、あれは後方乱気流が収まるのを待っているのです。
原作においてマーヴェリックは後方近距離で強引な操作をしたため、この後方乱気流に巻き込まれました。
もちろん、マーヴェリックも天才的パイロットですから後方乱気流の存在は知っているはずで、注意もしていたはずですが、戦闘機動中は予想しえない位置にそれが発生したりするので、予期せず巻き込まれたわけですね。
1 枚の画像元米海軍パイロットのトップガン・マーヴェリック予告編解説観てはじめて気がついたシーン。 推力偏向ノズルを使ってコブラ機動 ..
本作の撮影が始まったのが2018年なのに対し、C型が初期作戦能力を獲得・承認されたのは2019年。要するに、ハイG機動も誘導爆撃も未実装の状態だった可能性が大きい
【質問】トップガンマーヴェリックのコブラ機動はF-15でできる?#Hachi8
追加14
特殊作戦続き4
前に言ったとおり、本来のヘルメットバイザーは5世代機のようにサングラスのようになっており、顔は見えません。
最近のTVでSexy Zoneの菊池風磨がF15に乗った際はバイザーを上げているか、透明のバイザーを使ってますが、あれをやると目が紫外線にやられる(上空の紫外線は地上より強い)ので、短期の取材など限定の措置ですね。
で、5世代機との戦いですが、前に1世代違うと大人と子供ほどの差があるといいました。
しかし、あれは遠距離・接敵前の話であり、あの距離で戦闘に入ったならば、まさに「最後はパイロットの腕」で、互角かそれ以上に戦えます。
F14は現代でも通用する機動性を備えており、劇中のようなコブラ機動(厳密にはコブラ機動じゃないんですが難しい話になるので割愛)も可能です。
F14は平べったい胴体が特徴ですが、あの胴体からも揚力(飛ぶ力)を発生させるため、高機動が可能なのです。
また、胴体は同時にストレーキ(F18の翼から操縦席にかけて胴体に沿って伸びている、細長く平べったい部分)の役割も果たしています。これも機動を行う際に揚力を増す設計です。
ただ実は、敵の5世代機にはIRSTという赤外線センサー(操縦席の前にポコッと飛びだしてる丸っこいやつ)がついてるんで、低空に逃げられてレーダーを攪乱されてもミサイル撃てちゃうんですよね。この辺はいい意味のご都合主義ですね。
ほいで、5世代機の横方向にクルクル回るアレや、クイッと小旋回する機動。あれも実は可能なんですよ・・・。
Su57は推力偏向ノズルというものを装備していて、ジェット排気を360度任意の方向に噴射できるので、ああいうことが可能なんです。ロシア戦闘機はこの推力偏向ノズルが十八番で、Su35等の4.5世代機でもできます。
これも嘘だと思うならYouTubeで「トップガンのような飛行は朝飯前!本物のロシア戦闘機のヤバい飛行 20選」をご覧あれ。
AOAが90°を超える機動は、コブラ機動と呼ばれる。 主に航空ショーで披露される ..
日本のは、F16の改修機でしたっけ!個人的にはやはりF4ファントム(。・∀・。)ノF15-Jイーグルが好み( ̄○ ̄)日本独学改修機……ロマンだわ~~。あ!そういえばヘリコプターも良いですかね?コブラ、アパッチ、とか……。アニメですがマクロスの空中戦も……(ΦωΦ)あ!トップガン新作来年在りますね?F-18出したっけ?
表紙はマーベリックカラーのスパホがコブラ機動してるシーンときてる!
追加13
特殊作戦続き3
F14離陸後、ルースターが骨董品と格闘します。
サーキットブレーカーの数に驚いてますが、サーキットブレーカーとは、家庭にあるブレーカーと基本的に一緒で、航空機の場合は多数の電装品や装備品があり、その一つ一つにブレーカーがあります。
ドラマや映画などでもよく出る、旅客機やヘリの操縦席の頭上にある多数のスイッチはほとんどがサーキットブレーカーです。
F18の場合、単座が基本なので、サーキットブレーカーもパイロットが操作しますが、最近の機体はある程度ブレーカーや装備品自体が集約化されているため、数としてはあの半分以下しかありません。だから最近の機体しか知らないルースターは驚いてるわけですね。
それに対し、F14は後席に乗っているRIO(「リオ」。レーダー迎撃士官)がそのへんの操作を行います。なので、マーヴェリックもどのスイッチを操作すればいいか程度の知識はパイロットとして知っていますが、スイッチの詳しい位置は知らないのです。
なお、RIOはパイロットではなく航法・武器システム専門家で、後席には操縦装置はありません。なので、前作のグースはよく見るとパイロットと違う徽章(フライトオフィサー)をつけてます。
これは、今作のボブとファンボーイも一緒(徽章の種類とパイロットではないこと)です。
また、ボブとファンボーイはWSO(「ウィゾ」。兵装システム士官)という役職で、F14のRIOとやってることは似てますが厳密には違います。
なお、ファンボーイは陽キャに見えますが、TACネームの「FAN BOY」とはオタクという意味であり、実はキャラ属性としてはボブと一緒なんですよね。
で、敵の5世代機に見つかった後のハンドサインですが、マーヴェリックは「おはようさん。通信機器がいかれちまったが、特に問題はないんやで。」といった意味のものを送っており、相手は「ほんじゃあ、3機で合同して敵をシバきに行くんやで。」といった意味のものを送ってます。
劇中のような戦術にかかわるサインは各国独自のため通じず、相手も疑問を持ったといいうわけです。
本家フランカーの安定感はやはり一枚上手か?コブラ機動から低速方向転換 Su-30 ..
追加12
特殊作戦続き2
ミッションインポッシブル開始。
F14をかっぱらうわけですが、まあやってることはトンデモなものの、必要な準備が済んだ状態の戦闘機が置いてあったなら、あの通りかっぱらうことが可能です。
始動の前、マーヴェリックが機械を起動しますが、あれは起動機といい、圧縮空気を作るためのものです。
ジェットエンジンは羽根車を何段にも重ねて・・・とお話しましたが、始動するには圧縮空気を送って羽根車を回し、燃焼室の空気を圧縮せねばなりません。
新しい世代の戦闘機(F18など)には、JFSと言って小型の補助ジェットエンジンが搭載されているので、これを起動(小さいので、機体に積まれた圧縮空気ボンベにより始動できる)し、圧縮空気を送ってメインエンジンを始動します。
しかし、F14はJFSがついていないので、ああいう支援装置により圧縮空気を送らないといけないのです。
片方のエンジンを始動後、ルースターが圧縮空気ホースを抜きますが、あれは反対のエンジンに付け替えるためです。
もう片方始動後、またホースを抜いて、さらに赤い札がついたピンを抜いてます。
あのピンはセーフティーピンといい、安全装置です。地上で作動したら困る武装などに取り付けられていて、これを抜くことで安全装置が解除されます。
赤い札には「RIMOVE BEFORE FLIGHT(飛ぶ前に抜け)」と書いてあります。よく空港のお土産にあるキーホルダーのアレです。
移動しながら、マーヴェリックが「キャノピー!」と言いますが「キャノピー(窓)閉めるから安全(挟み込みしないか)確認しろ」という意味です。ルースターは「クリア」で返しますが、そのまんま「ヨシ!」という意味。
その後、誘導路から無理やり飛び立ちますがw
翼を前進させるのは、離陸滑走距離を短くするためです。
F14は可変翼という形式の翼を採用しており、翼を可変させてその時に応じた適切な飛行性能を発揮できるようになっているのです。
基本的には、前進するほど低速での性能が良くなり、逆に後退すると高速での性能が良くなります。
通常は全自動制御になっており、高度計や速度計のデータをもとにコンピュータが管制しています。
が、いざというときのためにマニュアルモードもあり、マーヴェリックはそれを使っているのです(だから、誤操作防止の赤いフタをあけて操作している)。
何故F/A18はコブラ機動が出来るのか? カナードもベクタースラストも持たないスパホが失速下機動を行うにはある物が必要不可欠になってくる。
シミュレーターのテストフライトでは、に機長が倒れ、両エンジン故障、草地に。
講評でマニュアル順守を注意された程霄は、サレンバーガー機長は、緊張にリラックスが必要と反論。は『』の機長さん。
試験なのに、シミュレーションと軽視する言動はいかがなものか。
【ヨドバシ限定】機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 特装限定版 キャラクターデザイン ..
追加11
特殊作戦つづき
敵の地対空ミサイルはS-125(SA-3「ゴア」)といい、骨董品レベルの旧ソ連製地対空ミサイルです。
しかし、骨董品とは言いつつも、兵器の世界では「枯れた技術」が盤石であるという考え方もあり、今でも一部通用するところはあります。
アナログであることから魔改造できるため、現実に改造を行ってステルス機を捕捉撃墜した実績もあるミサイルです。
んで、現実には捕捉レーダー、追尾レーダー、管制システム等多数のユニットが必要なんですが、まあその辺はいい意味のご都合主義でカットされてます。加えて、このミサイルは75°の限定された角度で発射するのが本来のところなんですが、映画では直接F18に向いてますね。これもいい意味の演出だと思います。
んでもって、あんなに多数を回避できるわけないやんwという意見もありますが、旧式で妨害に弱いんで意外とあの通りいけなくもないです。
回避の時にF18が「フレア」(囮熱源)を散布して回避してます。これは現実にもあるものですが、フレアは熱源(赤外線)誘導ミサイルに対する囮であり、S-125はレーダー誘導なので、フレア撒いても効きませんw
リアルに描くなら「チャフ」(対レーダー囮)を撒くべきなんですが、チャフは簡単に言えばアルミ箔の紙吹雪みたいなものなんで、絵面的にインパクトがないってことで、フレアにしたんでしょうね。
これもいい選択だったと思いますよ。
これに文句言うミリオタは10年くらいROMっててくださいw
マーヴェリック撃墜後は敵も撃ってこなくなります(助けに来たルースターを除く)が、あれはダガーが高度を下げたからです。
S-125のような初期のミサイルは、撃ち下ろしたり、低空の目標を狙うということが極端に苦手なので、理にかなった描写で、ご都合主義ではありません。
ルースターは山の稜線より上を、余裕ぶっこいて飛んでたので墜されたわけで、これもリアルな描写です。
なお、マーヴェリックを捜しに来た敵ヘリはMi24という実在の旧ソ連製戦闘ヘリです。あのいかにも悪役な外見がいい味出してます。
を冷笑する如く、旋回中に旋回中心に機首を向けるフックともコブラターンとも呼ばれる機動を公開しました。
速度性能の強化が施されて制空戦闘能力が向上した高性能マルチロール機。
元機体の強みであった中速域での機動力が更に優れたものとなり、得意な速度域では最新鋭機の機体とでも互角以上に戦える空戦能力を発揮する。