10月1日よりコロナワクチン定期予防接種を開始いたします。金額は以下の通りです。 ※予約制ではございません。 ・黒川4市町村 3,000円
② 2回目の接種について
米国CDCでは、新型コロナワクチンの接種後すぐにアレルギー反応があった場合は、たとえそれが緊急治療を必要とするアナフィラキシーほど深刻でない場合でも、そのワクチンの2回目の接種を受けるべきではないとしています。
厚労省からの自治体説明会の資料(2021年4月12日)では、新型コロナワクチンの1回目接種で、アナフィラキシー以外の即時型のアレルギー反応を起こした方については、接種を見合わせるか、重度の過敏症発症時の十分な対応ができる体制のもとで接種を行うかを、慎重に判断する必要があるとしています。
News Up “もう少し遅かったらやばかった” アレルギーとワクチン接種
ちなみに、モデルナアームは、遅延型アレルギー(IgGを介したアレルギー反応)の一種ではないかと考えられています。現時点では、重症の即時型アレルギーであるアナフィラキシーとは関連がないとされているため、仮に1回目の接種でモデルナアームが生じた人でも、2回目は予定通りのスケジュールで接種して問題ないと言われています。
また、米国Krantzらよる興味深い報告があります。ファイザー製またモデルナ製ワクチンの初回接種時にアナフィラキシーまたは遅発性のアレルギー反応を経験した被接種者において、2回目接種の安全性を検証するため投与耐性について調査を行った結果、2回目の接種を受けた患者の20%で軽度の症状が報告されたが、2回目接種を受けたすべての患者が安全に一連のワクチン接種を完了したことを明らかにしました。参加者のうち159例(84%)が2回目の接種を受け、前投薬として47例(30%)に抗ヒスタミン薬を投与しています。同氏は「今回の報告は初回投与後にアナフィラキシーや遅発性のアレルギー反応を報告する患者に対し、ファイザー製またはモデルナ製ワクチンの2回目の投与の安全性を支持する。初回投与後に反応を示した多くの被接種者がすべて真のアレルギー反応ではないか、または非IgE依存性アレルギー反応だったため、症状が前投薬で軽減できた」と述べています。
Krantz MS, Kwah JH, Stone CA, et al. Safety Evaluation of the Second Dose of Messenger RNA COVID-19 Vaccines in Patients With Immediate Reactions to the First Dose. JAMA internal medicine. 2021 Jul 26; doi: 10.1001/jamainternmed.2021.3779.
猫アレルギー・アトピー患者です。先日コロナワクチンを接種後にアレルギー湿疹が発症しましたが、ワクチンとの因果関係はあるのでしょうか。または接種会場に猫を飼っている関係者または来場者がいたのでしょうか。
【NHK】アレルギーがある人は新型コロナのワクチン接種して大丈夫?もしアナフィラキシーが起きたらどう対処したらいいの?調べました.
新型コロナワクチンの接種前に、副反応の予防目的で解熱鎮痛薬を服用するのはやめた方がよいでしょう。米国疾病予防管理センター(CDC)は、ワクチンの効果への影響がわかっていないため、服用は推奨できないとしています。理論的には、解熱鎮痛薬の事前内服は免疫反応を鈍らせ、ワクチンの効果を低下させる可能性もあります。接種日の前夜や当日に熱が出た場合には、解熱鎮痛薬を飲んで接種を受けるのではなく、接種を延期してください。
・1回目のワクチン接種後の経過観察中に体調不良やアレルギー症状が出た方、または横になって接種を受けて頂いた方々にはその後の体調の確認のために、保健管理センターからメール(学務情報に登録されているメールアドレス)をお出ししています。返信をされていない方は必ずメールボックスをご確認の上、返信をお願いします。
米、コロナワクチンのアレルギー反応巡る中期治験開始 夏に結果発表
A: 余裕を持って、2~3月前には依頼することをお勧めします。
通常、診断書の場合は発行まで約2週間程度が目安です。
新型コロナワクチン接種免除診断書に関しては、初めて発行する医療機関も多く、慣れない場合には通常以上に、かなり時間が掛かります。また、慣れている医療機関でも、依頼が殺到するなどの理由から通常より時間が掛かるケースが多いので、早めの依頼をお勧めします。
ただし、提出先の機関や施設によっては発行後3ヶ月以内の診断書が有効とされる場合もあるので、診断書が必要となる2~3ヶ月程度前など、かなり早くから発行の依頼をすることをお勧めします。通常の診断書であれば、必要となる2週間前程度から、新型コロナワクチンの接種免除の診断書に関しては2~3ヶ月前を目安に、医療機関に行って依頼・申請をしましょう。その際に、いつまでに必要か、もらうタイミングを定めておくと、医療機関側も診断書の作成をスケジュールに沿って対応してくれる場合が多いです。
米国疾病予防管理センター(CDC)は、内服薬(または同等の注射薬)、食物、ペット、昆虫、毒物、環境中、ラテックス(ゴム)に対するアレルギーの既往歴や家族歴があっても、接種は可能としています。なお、米ファイザー、英アストラゼネカ、米モデルナの3社の新型コロナワクチンには、卵、ゼラチン、ラテックス、防腐剤は含まれていません。
【鶏卵アレルギー】卵アレルギーってワクチン打っちゃいけないの?
新型コロナワクチン接種後にアナフィラキシーが起きた場合、その対処法についてのガイドラインは確立されていますが、予防法については未だ明らかにされていませんでした。今回の発表内容は、これまで風間教授が明らかにしてきた自身の研究成果をもとに、アナフィラキシーの予防法についての重要な知見を明らかにしたものであるといえます。新型コロナウイルス感染症の終息に向け、今後もワクチン接種が切り札であることには変わりがありません。従って、強いアレルギー疾患の既往がある場合であっても、ワクチン接種をすることが強く推奨されています。今回の風間教授の発見は、とくにアナフィラキシーを発症するリスクの高い人に対する予防法の可能性を示唆したという点で、社会的な観点からも貢献度が高く、非常にインパクトのある内容です。
2020年12月上旬に、米国でmRNAワクチンの接種を受けた医療従事者2人にアナフィラキシーが認められたことから、重篤なアレルギー疾患がある人への新型コロナワクチンの使用は、一時的に中止されていました。しかし、同月30日に、その見解は修正され、新型コロナワクチンそのものに対するアレルギーや、その成分に対するアレルギーを起こしたことがない限り、ワクチンの接種を妨げるものではないとされています。つまり、mRNAワクチンの成分であるポリエチレングリコールに対するアレルギーの既往がある、もしくは1回目の新型コロナワクチン接種で明らかなアレルギーが起こったという場合を除いて接種できます。
内科・皮膚科・アレルギー科 | とみやまクリニック | 栃木県小山市
ファイザー社製またはモデルナ社製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン(以下、新型コロナワクチン)接種後のアナフィラキシーの発生率は、他のワクチンでの発生率に比べると高い。こうした中、この現状に疑問を投げかける小規模臨床試験の結果が報告された。同試験では、予防接種ストレス関連反応(ISRR)の症状の多くがアナフィラキシーの症状と酷似しているため、新型コロナワクチンでは、ワクチン接種後に生じたISRRがアナフィラキシーとして報告されるケースが多い可能性が示唆されたという。米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)のMuhammad Khalid氏らが実施したこの研究結果は、米国アレルギー・喘息・免疫学会(AAAAI 2023、2月24〜27日、米サンアントニオ)で発表されるとともに、その要旨が「The Journal of Clinical Immunology」2月号(増刊号)に掲載された。
この研究では、新型コロナワクチンの1回目の接種後に、全身にアレルギー症状が生じたことのある16人(女性15人、平均年齢45歳)を、2回目としてファイザー社製のワクチンを接種する群とプラセボを接種する群にランダムに割り付けた。対象者には、どちらを接種したのかは知らせなかった。さらに、13人には、本物のワクチンであることを伝えた上で、ブースターとしてファイザー社製のワクチンを接種した。
ワクチンまたはプラセボの接種から中央値3分後に、ワクチン接種群で9人、プラセボ接種群で11人に、しびれ、チクチク感、めまい、喉のつかえ、嚥下障害、一過性の血圧上昇などの非アレルギー性の症状が現れた。これらの症状はいずれもISRRの症状と一致し、その45%は、対象者が感じている精神的苦痛のレベルから、中等度から重度の症状とみなされた。ワクチン接種群では3人が接種から中央値4分後にグレード1〜2のアレルギー反応を再発したが、プラセボ接種群でアレルギー反応を再発した人はいなかった。非盲検でのブースター接種後には、13人中10人がISRRの症状を発症し、1人がアレルギー反応を再発した。全対象者のうちの2人はファイザー社製ワクチンの皮内テストで陽性を示したが、添加剤に関する皮膚テストで陽性を示した人はいなかった。
こうした結果を受けて研究グループは、「ISRRの症状はアナフィラキシーの症状に酷似しているが、ISRRに対する認識は高くない。そのことが原因で、新型コロナワクチン接種後のアナフィラキシーの報告率が高くなっているのではないか」との見方を示している。ただし研究グループは、新型コロナワクチンの接種後に症状が現れないと言っているわけではない。ただ、そうした症状が、生まれつき持っているアレルギーが原因で生じているケースは少ない可能性があるということだ。
AAAAI会長を務めるDavid Khan氏は、「ISRRについては、COVID-19のパンデミック以前から知られていたが、パンデミックの発生とそれに伴うワクチン開発により、発症例が増加しているものと思われる」と話す。その一方で同氏は、「本研究において、ワクチン接種によりアレルギー反応が生じたと考えている人の大半が、実際には安全にワクチンを接種できることが示された点は朗報だ。同様のことは、他の数多くの研究でも明らかにされている」と述べている。
なお、学会発表された研究結果は、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは一般に予備的なものとみなされる。
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アナフィラキシーを起こしやすいアレルゲンには、主に食物、昆虫、医薬品があります(下表)。
食物アレルギーの患者さんの約8割は子どもです。子どもの場合は、鶏卵、牛乳、小麦が、大人の場合は小麦、甲殻類、果物がアレルゲンとなることが多いのが特徴です。
また、アレルゲンとなる食物を食べただけでは何の症状も出ないのに、直後に運動することによって誘発される、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」もあります。運動で誘発されるアナフィラキシーを起こしやすいのは、特に小麦、甲殻類です。
昆虫では、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどに刺されたときに、アナフィラキシーを起こすことがあります。食物によるアナフィラキシーは、食後30分以上経ってから起こることが多いのに対し、ハチ毒によるアナフィラキシーは、刺された直後5〜10分以内に起こるため注意が必要です。
そして、最近増えているのが、医薬品によるアナフィラキシーです。長年使っていた薬で突然アナフィラキシーを起こすこともありますし、初めて用いた薬で起こることもあります。アナフィラキシーを起こしやすい医薬品には、βラクタム系(ペニシリン系、セフェム系など)やニューキノロン系などの抗菌薬(抗生物質)、解熱鎮痛薬、関節リウマチなどの治療に使う生物学的製剤などがあります。さらに、まれではありますが抗がん剤、アレルゲン免疫療法でも発症します。CT検査やMRI検査などの際に各臓器の血管の中を透視するために用いる造影剤で発症する患者さんもいます。解熱鎮痛薬や市販の風邪薬などでも服用後に運動をしたことによって、運動誘発アナフィラキシーが起こることがあります。
新型コロナワクチンの接種後に起こることがあるアナフィラキシーは、ワクチンに添加されているポリエチレングリコールという化学物質が原因だと考えられています。男性より女性のほうが、新型コロナワクチンによるアナフィラキシーを起こす頻度が高いのは、ポリエチレングリコールが一部の化粧品に含まれていることと関連している可能性があります。
ただ、新型コロナワクチン接種会場では、アナフィラキシーに対応する体制を整えています。接種後にアナフィラキシーを起こしたとしても、すぐに治療をすれば大事に至ることはありません。過去に薬や予防注射などでアナフィラキシーを起こしたことがあるなど心配な人は、より迅速に緊急対応ができる医療機関で接種するようにするとよいでしょう。