5. 効能または効果に関連する注意. <一般感染症:咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎>.
抗原の回避、環境整備を基本に、薬物治療、場合によっては免疫療法が行われます。合併症(副鼻腔炎、中耳炎)があれば合わせて治療します。
クラリスロマイシン投与量は常用量の3分の1以下であつたが高い有効率が得られ, その効果発現機序は抗菌作用以外にあると推察された
また、臨床経過から判断して、発症から三ヶ月以上経過し慢性化した症例の場合、自然治癒は困難で、マクロライド系抗生剤を体重当たり5~8mg/kg/日(通常量の約半量)を、2ヶ月以上投与するマクロライド療法は3歳以上の小児の慢性副鼻腔炎症例の65%に治癒が認められたという報告があります。(The Japanese journal of antibiotics vol.58 suppl.A. 飯野 ゆき子)
肺炎球菌の耐性菌の感染が疑われる症例には、初回から高容量・短期間の投与が臨床効果や細菌学的効果、コスト面からも推奨されます。しかし、何れにしましてもできるだけ抗生剤投与は控えないといけませんので子供の副鼻腔炎の治療は内服薬以外に、ネブライザー治療、鼻処置が重要です。薬に頼るだけではなく、こまめに耳鼻科に通い、鼻汁を吸引する・鼻をかませる習慣をつける・鼻を洗浄するなどの行為が大切です。
急性鼻副鼻腔炎(小児:15歳以下、成人:16歳以上)で、発症1ヶ月前に急性鼻副鼻腔炎がない症例、
慢性副鼻腔炎と診断されても症状(鼻づまり・鼻水・鼻が喉に流れる)の無い場合、心配のないことが多いです。
しかし、上に挙げたような自覚症状がないものの稀にポリープがあったり腫瘍があったりする場合があるのでしっかりと診察を受けられることをお勧め致します。
特に近年子供の副鼻腔炎は、アレルギー性鼻炎の関与や月齢の低い時期からの保育園などでの集団生活の影響があります。鼻症状が長引くと中耳炎を合併したり、集中力の低下を招いたりします。また、湿性咳(痰の絡む咳)も副鼻腔炎の重要な症状です。その他頭痛、顔面痛、鼻出血、発熱などがみられることもあります。
咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎への使用にあたっては、
小児アレルギー性鼻炎はアトピー性皮膚炎、喘息、食物アレルギーなどを合併する率が高く、乳幼児期にはアレルギー性鼻炎の症状ははっきり見られません。年長児になるにつれ、アレルギー性鼻炎を発症する例が目立つようになります。また中耳炎や副鼻腔が合併しやすいのが特徴です。
副鼻腔炎を発症してから3ヶ月以上経過したものは慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)と診断されます。慢性副鼻腔炎の場合、クラリスロマイシン(マクロライド系抗生剤)というお薬を少量(通常量の70~50%の量)で長期に服用する治療があります。このお薬は抗菌作用としてだけでなく、鼻の粘膜の免疫機能を亢進させたり、炎症による粘液の排泄機能を高めたりします。これが慢性副鼻腔炎の治療の中で使用される大きな理由でもあります。量を減らして処方するため長期に服用しても耐性菌をつくり難いと言われています。投与期間は3ヶ月とされていますが、2ヶ月の投与で効果がわかるため、効果が低い場合は、他の治療法を検討する必要があります。
子どもの副鼻腔炎の治療・鼻がかめない場合の対処 | 八王子市 | 小児科
小児では具体的な症状の訴えがなく、また副鼻腔の発達が未熟なため単純X線写真による確認がとりにくいこと、副鼻腔CT撮影には幼少児の場合鎮静が必要であることなどから、小児では画像診断が難しく、耳鼻咽喉科医の問診や視診に因るところが大きいと考えます。
鼻内部の状態を詳しく調べるため、「副鼻腔CT」を行います。
副鼻腔の構造はとても複雑なため、眉間の奥にある篩骨洞や蝶形骨洞に起きた炎症は、レントゲンでは正確な診断が難しい場合があります。
副鼻腔CTは、骨や粘膜の状態を鮮明に映し出すことができるので、副鼻腔の炎症や嗅覚障害の有無などを確認することができる上、真菌性副鼻腔炎の判別にも有効です。
※副鼻腔CTの検査が必要な場合、近隣の連携病院をご紹介させていただきます。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症) | にしおぎ耳鼻咽喉科クリニック【公式】
内服治療、鼻の洗浄・吸引、ネブライザー療法が主体となります。内服では抗生剤の服用も重症度に応じて必要ですが、お薬だけに頼るのではなく、こまめに鼻水を吸引する、かませる、鼻を洗浄することも効果的です。
子供の鼻水は日常的によく見られる症状ですが、今、耐性菌の存在やアレルギー体質の増加に伴って治りにくい例も増えています。気をつけなければならないのは、ペニシリン系やセフェム系抗生剤の使用を最小限にすること、そして鼻の洗浄や吸引、マクロライド系抗生剤(クラリスロマイシン)や抗アレルギー剤を上手に使っていくことでしょう。また2歳以下の子供では、鼻水が2週間以上続くと中耳炎を合併する可能性が高いので耳鼻科を受診する必要があります。また鼻水が3ヶ月以上も続く子供の場合、鼻炎やその延長にある蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の治療について耳鼻科できちんと相談することが大切です。
小児の副鼻腔炎では反復性気管支炎・注意力散漫・食欲不振などの副症状にも
医師による症状の聞き取りのほか、「鼻鏡(びきょう)」という鼻の中を見る器具で鼻腔内の状態を調べ、炎症の具合や鼻茸の有無などを確認します。併せて、先端にカメラが付いた細い内視鏡検査を行います。
1.かぜがこじれる場合としては、こどもでよくあるのは中耳炎、副鼻腔炎 ..
急性副鼻腔炎の初期はウイルス感染によって引き起こされるため、症状が軽く、3~5日程度の経過でしたら自分の免疫力で自然軽快することがあります。1週間程度症状が持続してしまう場合は、細菌感染に置き換わっている可能性が高いため、病院への受診が必要です。数か月に及ぶ慢性的な症状がある場合は、耳鼻咽喉科を受診した方が良いと思います。
【背景】慢性副鼻腔炎は小児気管支喘息への合併頻度も高く,また小児慢性 ..
子どもの副鼻腔は、2歳頃から発達し始めて、17歳頃にほぼ完成する器官です。生まれたての新生児期の副鼻腔は、まだ直径1㎝程度で鼻腔とも繋がらず骨髄で形成されています。そのため、小さい子どもの副鼻腔炎はないとされています。
しかし、4歳~6歳頃になると、副鼻腔の通路が広がり炎症を起こしやすくなるので注意が必要です。
子どもは鼻腔と副鼻腔を繋いでいる穴が小さいため、鼻風邪から容易に副鼻腔炎を発症します。また、同時に鼻の奥と耳の中を繋いでいる耳管という細い管も短いため、副鼻腔炎を起こしていると中耳炎も起こしやすくなります。
一方で成人の副鼻腔炎に比べて治りやすという特徴もあります。
治療は成人と同じで、抗生物質が中心になります。
当院ではレントゲンやファイバー検査を用いて確実な診断治療を心がけています。
副鼻腔炎|たまき耳鼻咽喉科|大阪市生野区今里駅すぐの耳鼻咽喉科
副鼻腔炎では黄色ないし緑色の粘膿性鼻汁、いわゆる 『あおばな』『どろばな』が認められます。年少児では鼻水がのどに流れて、痰が絡む咳を訴えることが多いです。一方、アレルギー性鼻炎の鼻水は保護者により 『透明 』『水っぽい』などと表現されます。起床時のくしゃみ、かゆみによる鼻こすりや鼻出血、目をこする仕草なども認めます。またアレルギー性鼻炎と副鼻腔炎が合併していることもよくあります。
ちくのう症(慢性副鼻腔炎) | 西宮市今津駅前のひだ耳鼻咽喉科
真菌(カビ)が原因で起こる慢性副鼻腔炎で、通常の副鼻腔炎より治りにくい。
原因となる、、カンジダなどの真菌は、もともと体に存在しているものだが、抵抗力の弱い高齢者のほか、治療薬や病気で免疫力が低下している人の場合、副鼻腔炎を発症することがある。
慢性副鼻腔炎で14員環のマクロライド系薬を少量長期使用する場合
小児の副鼻腔炎はウイルス感染が発端となり、細菌感染に移行すると考えられています。
慢性扁桃炎 · 睡眠時無呼吸 · 舌小帯短縮症 · のど · 小児の嗄声 · のどの異物 ..
しかしながら、副鼻腔炎にかかると日常的に鼻閉が続くため、注意力散漫や情緒不安定になり、学習能力や運動能力に大きな影響を与えます。また、睡眠障害や嗅覚障害の原因にもなります。「うちの子はずっとぼーっとしていて、大丈夫かしら?」と思い始めたら、まずは耳鼻科で検査してみることをお勧めします。
しかしこれは、慢性副鼻腔炎ではなく、急性副鼻腔炎を繰り返していることになり ..
一般に15歳以下の小児に発症する副鼻腔炎を小児の副鼻腔炎と呼び、成人の副鼻腔炎と区別して治療を行います。小児の副鼻腔炎は発症頻度が低くないにもかかわらず、一般的にあまり知られてないため、慢性化してしまってから来院される場合が多い病気です。子供の場合、多少鼻がつまっていても自覚症状を訴えないことが多く、親御さんが症状に気付くのが遅れるということも慢性化に繋がっている原因です。
小児ぜん息 成人 その他のアレルギー 医療トピックス:ぜん息に影響する鼻 ..
冬の代表的な耳鼻科疾患である副鼻腔炎は、子供にも起こりうる病気です。
多感な子供の成長を阻害する副鼻腔炎は早期に治療すべき疾患です。
しかし、子供には強い薬を使うことができないため、治療に忍耐を必要とする場合もあります。
小児では、鼻の奥のアデノイドを中心とした扁桃組織の肥大があると、急性感染を繰り返し慢性化しやすくなります。 ..
急性副鼻腔炎は全ての年代で起こります。新生児期は上顎洞(ほっぺたの副鼻腔)は小豆大ぐらいで小さいのですが、鼻呼吸が始まり、顔の骨の成長に伴い上顎洞の発育がみられてきます。鼻に菌による感染が生じ、そこから副鼻腔へ感染が広がることは日常よく見られるため、したがって0歳からでも生じます。以前は副鼻腔炎の発達は3歳ごろからと考えられていたため、乳幼児には急性副鼻腔炎は存在しないといわれていました。近年はCT撮影による画像診断の進歩により0歳児でも上顎洞の発達が画像上で確認できます。したがって0歳児でも急性副鼻腔炎は生じることになります。
病院報 Vol.17(小児外来で使用している抗生物質について(後編))
昔と違って、慢性副鼻腔炎になればすぐに手術という時代ではなくなり、薬による治療で6~7割(お子さんの場合には8~9割)は治るようになってきました。
治らない病気ではないので根気よく治療を続けてゆきましょう。
投与量は,エリスロマイシン10 mg/kg/day,クラリスロマイシン3 mg/kg/dayとした.
主に慢性副鼻腔炎に対して行われます。(一部の重症な急性副鼻腔炎にも行われます)
現在は、鼻の穴からカメラ(内視鏡)を使用しながら行う手術が主流です。局所麻酔(もしくは全身麻酔)の後に鼻の穴から内視鏡を入れ、モニター画面を見ながら鼻腔内のポリープ(鼻茸)を一つひとつ切除し、副鼻腔と鼻腔の通路を広げて空気や分泌物の出入りを良くします。内視鏡手術の利点は、出血や痛みも少なく、術後の回復も早いこと。最近は、マイクロデブリッターという、ポリープや膿を吸引しながら細かく削り取る画期的な装置が開発され、従来の除去方法より安全確実な上に、手術時間も大幅に短縮されました。
入院+全身麻酔で行っている施設が多いですが、首都圏を中心に日帰りで手術を行う施設も増えてきています。