抗生剤使用時には整腸剤の併用をおすすめ | ちょびんの不妊治療日記


A薬剤師は、医療用のミヤBM錠と同じ宮入菌製剤として、強ミヤリサン錠が市販されていることは認識していた。両剤の添付文書を確認し、菌末含有量に基づき単純に両剤の相当量を比較し、菌末の含有量が医療用に比べて医薬部外品の方が2倍以上もが多いことに驚いたが、用法用量に従って使用すればよいと考えるだけであった。
しかし、宮入菌の菌数まで気にすることはなく、それ以上の詳細を調べなかった。その後、B薬剤師から両剤の乖離を指摘されて初めてメーカーに詳細を確認し、菌末の重量だけでは単純に比較できず、菌数で比較する必要があることが判明した。
危うく、患者対応および医師への情報提供に誤りをおかすところであった。


クラリス | 配合変化 | IF | 医療関係者向け情報 | 大正製薬株式会社

抗菌剤は腸内細菌叢に影響を与え腸内のビタミンKを産生する腸内細菌を減らすために、ビタミンKが少なくなり、相対的に抗凝固薬のワーファリン®の血中濃度の上昇が報告されています。著明な影響は少ないので併用することは多いです。

薬剤により経口避妊薬(ピル)の血中濃度を低下及び抗凝固薬のワーファリン®の血中濃度の上昇が報告されています(ペニシリンの項参照)。

クラリスロマイシン力価(含量)はHPLC法により測定。 試験項目, 配合後, 評価基準.

フィリピンの土壌から1952年に発見され、ペニシリン、セフェム系とは異なった化学構造で、抗炎症作用、免疫調節作用など抗菌力以外の作用もあるため、慢性閉塞性肺疾患などにも使用されています。歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。薬局などでご確認ください。重篤なものは併用禁忌となっています。

マクロライドアレルギーの患者さん
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。肝臓、腎臓に障害があり、痛風及びベーチエット薬のコルヒチン服薬中の患者さんでは、コルヒチンの毒性増強のため併用禁忌です。

商品情報 腸内菌叢の異常による諸症状の改善。 通常、成人1日3~6錠を3回に分割経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。

添付文書上で、ビオフェルミンRの併用ができる抗生剤は下記の通りとなっています。

そこで、A薬剤師は患者が次回消化器科を受診するまでに、市販薬より含有量は少ないが、ミヤBM錠を処方してもらえないか医師に相談すると患者に約束した。この時点で、A薬剤師は市販薬の強ミヤリサン錠の方が、1日に摂取する宮入菌の含有量が多いと判断していた。
しかし、別のB薬剤師から、医療用より医薬部外品の方が1錠当たりの含有量が多く、1日摂取量が2倍以上も多いのは、どう考えてもおかしいのではないかと指摘を受けた。
そこでメーカーに詳細を確認したところ、ミヤBM錠と強ミヤリサン錠はどちらも宮入菌であるが、そもそもの両剤の製法自体が異なるため(いわゆる濃度に該当するものが異なる)、菌末の重量だけでは単純に比較できず、菌数で比較すると、ミヤBM錠1錠(20mg、菌数107個以上)、強ミヤリサン錠9錠(270mg、菌数106以上)になることが分かった。

フラジール保険適用外, メトロニダゾール保険適用外, 錠剤 ..

基本的には適応以外の抗生物質と併用されている場合は疑義照会し、ビオフェルミンやミヤBMなどの整腸剤に変更してもらうのが無難かと考えられます。

歯科では、消炎鎮痛剤を処方されることが多いです。消炎鎮痛剤で多く認められる副作用は食道、胃腸障害、腎障害です。副作用は、用量(薬剤を服用する量)及び投与期間が多くなると副作用が認められる頻度が高くなります。すでに、腰痛などで消炎鎮痛剤を服用している方は、必ず主治医に伝えてください。同じような消炎鎮痛剤が重複することで副作用が出現する率は高くなります。痛みが激しいために、短時間で消炎鎮痛剤を何回も服用すると用量が増えてしまうために、副作用の出現率は高くなります。食道、胃腸障害を少なくするためには、決められた用量で、食後に多めの水で服用することが大事です。腎障害の患者さんは、消炎鎮痛剤により腎障害を悪化させることがありますので主治医に伝えるとともに、服薬後に浮腫(むくみ)などの症状が認められた際は服薬を中止して下さい。


耳鼻科で訳あって抗生物質(クラリスロマイシン)を長期服用しています。 ..

まつさん こんにちは。ご質問拝見しました

ミヤBMは抗生剤を内服する時にはよく処方されますが、やはり同じミヤリサンでも市販薬より医師が処方する薬のほうが有効成分が多いと考えられます。よって処方薬の方が効果が期待できると思います。
抗生剤によって下痢が起こりやすい場合があります。まつさんにとってはクラリスロマイシンはそうである可能性がありそうですね。

クラリスロマイシン』でしたが下痢をしてしまい(アレルギー反応でなくて ..

元々便秘気味で、市販のビオフェルミンs細粒を飲んでおり、便通が良くなったのですが、鼻づまりと咳があり、耳鼻科にて、薬が処方されました。メイアクトとミヤBM、アスベリン散とカルボシステインです。ミヤBMも整腸剤の為、昨日からビオフェルミンは飲んでいないのですが、昨日と今日の排便が硬く、ウサギの糞のような感じです。今日はお尻が切れてしまいました。小児科から処方されている酸化マグネシウムを昨日から内服させています。明日も排便が硬いようなら、浣腸を考えているのですが、整腸剤はミヤBMではなく、ビオフェルミンs細粒を内服させても大丈夫なのでしょうか?

簡単に言うと、抗生剤は細菌を殺す薬です。

ミヤBMとは、酪酸菌(別名、宮入菌:Clostridium butyricum MIYAIRI)を主成分とする整腸剤です。整腸剤は腸内の環境を改善することで、おなかの症状を改善する薬です。名前の由来としては「ミヤ」は宮入(ミヤイリ)菌から、「BM」は butyricum MIYAIRI のイニシャルからとって、「ミヤBM」と名付けられています。ミヤBMに含まれる酪酸菌はもともと動物の体内に生息している菌で、日本人の宮入博士によって1933年に発見されました。酪酸菌には腸内環境の乱れを改善するはたらきがあるため、ミヤBMは腸の不調を改善させる薬として用いられています。即効性はありませんが、化学的な物質ではないため副作用も少なく、とても安全に使えるお薬です。

ウイルス感染症に抗生剤は効きません。

クラリスドライシロップ10%小児用1gと配合薬剤の小児1回常用量を混合し試験(力価測定は1/2量で実施)。
保存条件:粉体状態として25℃75%RH(開封条件)で保存。

ヒトの健康体は、常在菌と共生しているのです。

多くの整腸剤は基本的に腸内細菌のはたらきを利用して腸内環境を整える薬です。含まれる菌の種類によっても特徴は異なりますが、ミヤBMに含まれる酪酸菌の特徴は芽胞(がほう)という強い膜に覆われていることです。そのため胃液や胆汁酸や消化酵素などの影響を受けにくく、生きた状態で腸に到達して整腸作用を発揮します。また、芽胞があることによって抗生物質の影響も受けにくいです。多くの整腸剤は抗生物質によって死滅してしまうため抗生剤とは同時に服用できませんが、酪酸菌は併用可能です。もちろん抗生物質の副作用で生じた下痢に対する治療薬としても使用することができます。

小児薬用量

なつさん こんにちは。御質問拝見しました。
それぞれ乳酸菌、酪酸菌と含まれている菌の種類は違いますが どちらも整腸剤ですので飲んで調子がいいものを内服されてもいいと思います。

ただ抗生剤が出ていますので今後下痢などの副作用が出るかもしれませんね。
また何かありましたらご質問ください。

抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (前編)

整腸剤としてビオフェルミン,ミヤBM,ラックビーなどがあるが,どのように使いわければよいか。(福岡県 S)

[PDF] 小児薬用量

ミヤBMは腸内で増殖することによって効果を発揮する薬です。腸内細菌は生き物であるため、体内で増えるのには時間がかかります。整腸効果を発揮し始めるのは内服してからおよそ5時間後からで、効果の持続時間は1〜2日間といわれています。ただし作用時間には個人差がある点と、用法・用量を守って服用しないと十分な効果が発揮されない可能性がある点はご了承ください。

ミヤBMとビオフェルミン

お返事拝見しました。
腸内有益細菌であるミヤBM’(酪酸菌)とビオフェルミン(ビフィズス菌でした)ですが 酪酸菌は芽胞と呼ばれる強い外殻を持っていますので酸・アルカリ・高温に強く胃酸によるダメージを受けにくく腸に届くことが出来ます。
一方 乳酸菌やビフィズス菌などはこの芽胞をもってないので腸に届く前に胃酸でダメージをうけやすいという違いがあるとされています。

また一般的にビフィズス菌や乳酸菌は小腸から大腸で有害菌増殖抑制作用をもち腸の粘膜を保護します。
酪酸菌は大腸で作用します。

どれを処方するかは医師によって(好みによって)異なることもあります。

クラリスロマイシン200とミヤbm処方されました ..

先ほども述べたとおり、ミヤBMはもともと生物の体内にいる菌を薬にしたものです。そのため副作用は非常に少ないと考えられています。添付文書にも副作用の記載はありません。ただし人によっては内服後に体調の変化を感じる可能性はあります。何か身体の異変を感じたときは医師や薬剤師までご相談ください。

ミヤBMより強ミヤリサンの方が宮入菌末量が多いと勘違い

患者は慢性下痢のため、病院から<処方>が処方されていたが、あまり改善しなかったため、ドラッグストアの薬剤師から勧められた強ミヤリサン錠(指定医薬部外品)を購入し服用開始したところ、下痢は少しずつ改善した。患者は強ミヤリサン錠の継続服用を希望したが、医療用の整腸剤で同じものがあれば、医師に処方してもらいたいと考え、かかりつけの薬局のA薬剤師に相談した。
A薬剤師が強ミヤリサン錠を調べたところ、医療用のミヤBM錠と同じ成分で、製造販売している製薬会社も同じであり、両剤の添付文書や服用方法を確認した。

クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。

ミヤBMを投与することができない特定の病気はありません。ただし口から食事を摂取できない方に投与することは難しいかもしれません(胃瘻や経管栄養の患者さまへの投与は可能です)。

ミヤBMは腸内細菌のバランスの異常による下痢、腹痛、便秘などの症状を改善してお腹の調子を整える効果があり、有効成分は宮入菌という腸内細菌の一種です。 宮入菌には腸内で増殖して酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸を作り出し、有害な細菌の増殖を抑えるという働きがあります。 2024年8月22日

ビオフェルミン錠剤・ビオフェルミン配合散も整腸剤としてよく処方される薬剤です。いずれも添付文書上の効能効果はミヤBM錠と同じで「腸内菌叢の異常による諸症状の改善」となっていますが、成分が異なるため特徴にも若干違いがあります。