離脱症状が生じると、よくある2つの誤解から落ち込む方が多いです。
ブレインフォグの治療法は、状態によって異なります。コロナ後遺症の場合は、原因が明らかになっていないため、確定した治療法がないとは現状です。コロナ後遺症以外の場合に効果がある、主な治療法として考えられているのは、生活習慣の改善とTMS治療(磁気刺激治療)の2つです。
このため、身体が変化についていけずに離脱症状はおこりやすくなります。
医師と相談の上で減薬している場合、離脱症状の対処法としては、日常生活への影響の大きさで考えていきます。
しかしブレインフォグを発症している場合、もしかしたら症状を伝えること自体が難しい場合もあるでしょう。「良い言葉が思いつかない」「会話がスムーズにできない」といったことも、ブレインフォグの症状の一つだからです。
このように離脱症状に関しては、わかっていない部分も多いのです。
まずは単剤で十分量・十分期間投与する事が基本ですが、必要に応じて薬剤を追加します。
抗うつ剤の単剤で効果が不十分な場合、①抗うつ剤の変更、②抗うつ剤の併用療法、③増強療法、の選択枝があります。増強療法は短期間で効果が発現するという利点があります。
当院では、なるべく抗うつ剤は単剤でうつ病、不安症のいずれに対しても十分な効果を期待できるベンラファキシン、ボルチオキセチンを第一選択とし、非定型うつ病にはセルトラリンを第一選択とし、抗うつ効果が不十分な場合に増強療法を選択するようにしています。
早めに見つけて症状を和らげる治療をおこなっていけば、問題ないことがほとんどです。
離脱症状が起こりやすい薬でもまったく問題がない方もいれば、います。
2.精神病症状を伴う→抗精神病薬を併用。
3.重症で休職を要する→ノルアドレナリンにも作用する薬剤でないと寛解しにくいとも言われている為、SNRI、ミルタザピン、ボルチオキセチンを単剤または併用。
4.不安障害を背景にもつ→不安障害も治療する必要がある為、まずはSSRIを主剤とし、抗うつ効果が不十分ならミルタザピンまたはミルナシプラン(中高年男性では尿閉に注意)を追加。または最初からベンラファキシン、ボルチオキセチン単剤。
(1)若年男性→性機能障害の少ないエスシタロプラム、またはフルボキサミン(併用薬剤に注意)を主剤。
(2)若年女性→若年女性に有効率の高いセルトラリンを主剤。
(3)(1)または(2)で不安障害に対する効果が不十分→パロキセチンに変更。
5.非定型うつ病→セルトラリンを主剤(Stephen M.Stahl)とし、抗うつ効果不十分ならミルタザピンを併用、気分の波、怒り発作、不安抑うつ発作にはバルプロ酸200~400mg、鉛様の麻痺にはブロナンセリン2mgを併用。
6.老人→老人のうつに多い不眠、食欲低下、不安、焦燥に有効で、投与初期の副作用である眠気等が老人では出にくいミルタザピンを主剤。妄想や認知機能の改善を期待する場合にはフルボキサミンを単剤または併用。
7.上記以外の中等症のうつ病→ノルアドレナリンにも作用する薬剤でないと寛解しにくいとも言われている為、SNRI、ミルタザピンを単剤または併用。
1.~3.は精神科での治療が必要ですが、4.~7.はプライマリケアでも治療可能と思われます。
<薬物療法の実際>
うつ病の治療指針は絶対的なものではないので「アルゴリズム」と呼び、「ガイドライン」とは区別していました。
「アルゴリズム」には「問題解決のための段階的手法」という語義があります。
「アルゴリズム」における「うつ病」とはDSMの診断基準における「大うつ病」をさしており、そこでは「病因論」が排除されています。すなわち、「うつ病」とは「治療を要するうつ状態」という意味であり、一つの病気ではなく「うつ状態を呈する症候群」であって原因はまちまちです(うつ病の異種性)。うつ病にはいろんな種類や併存症があり、精神科の臨床にガイドラインやクリニカル・パスといったものがなじみにくい要因がそこにあると思われます。現在はうつ病の「治療ガイドライン」が国内外にいくつかありますが、それらのどれをとっても「うつ病の異種性や併存症の有無」を考慮されたものではありません。「うつ病の異種性や併存症の有無」を考慮した治療により、うつ病の難治性、再燃・再発といった問題はかなり解決すると考え、当院では「うつ病の異種性や併存症の有無」を考慮した治療を心がけています。
うつ病は、早期(6か月以内)に治療しないと治りにくくなると言われていますので、患者の予後を考えると、有効な薬剤を最初に選択し、十分量・十分期間投与する事が肝要です。
薬物選択の「アルゴリズム」や「ガイドライン」は、プライマリケア医に標準的な薬物療法を示唆するという点では有用ですが、「うつ病の異種性や併存症の有無」を考慮されたものではありません。従って、有効な薬剤を最初に選択する為には、画一的に「アルゴリズム」や「ガイドライン」を適用するのではなく、どのようなタイプのうつ病なのかを初診時に見極める事が大切です。
多くの抗うつ薬の用量は、日本では海外よりもかなり少量で認可されています。最大量で4~8週間は投与しないと効果の有無は判断できません。寛解後(完全に治った後)6カ月以上は急性期と同用量で治療継続しないと、うつ病がぶり返す恐れがあります。
<私の処方例>
うつ病の初期治療においては、まず身体疾患を除外した上で、「うつ病の異種性や併存症の有無」に留意して最初の治療薬を選択する事が妥当かと思います。
そのなかでも最も離脱症状を起こしやすいことで知られているのが、です。
また、症状の中にある「思考力の低下、集中力の低下」などは、脳の神経ネットワークが偏りを引き起こすことで発症していると考えられています。そこで、TMS治療(磁気刺激治療)を施すことで、脳のネットワークを調整しブレインフォグの改善が期待できるのです。
離脱症状が起こってしまった場合、次に減薬していくにあたっては、この戦略が原則になります。
レクサプロ(抗うつ剤)の減薬始めてみました。 早速離脱症状がやばいです。 ..
ブレインフォグを発症している人の中には、抗うつ薬を飲んでいる方もいます。抗うつ薬などの薬物治療により、うつ病の症状を改善させる他にも、何かしらの影響を脳に与えているのでしょう。抗うつ薬の服用や、うつ病に対するお薬を減量したときにブレインフォグが見られるという場合もあります。
子供の頃は何の事か良く分かりませんでしたが、今思えばあれが正に離脱症状だと言えます。 ..
離脱症状が起きるときは、ほとんどが自己中断によるものです。この場合は、元の量に戻してください。
効果まで2-4週。初期の副作用と離脱症状に注意。不安・抑うつへの効果を期待します。 動画:エスシタロプラム
安定剤が頓服として処方されている場合は、離脱症状が強い時に服用してもよい場合があります。症状が多少軽減されることがあります。
お金かからず解決する方法は、処方して貰った薬局の薬剤師にこの症状を話す事です。 ..
ただ、ブレインフォグの症状とうつ病の症状は多少重なることが多いため、実際は抗うつ薬の服用や減量によるブレインフォグの発症なのか、それともうつ病の症状が変化しているのかといった判断が難しいと言えます。
通常、成人にはエスシタロプラムとして10mgを1日1回夕食後に経口投与する
その症状は本当に離脱症状かを検討したうえで、TMS治療をうまく活用することで減薬に取り組むことができる場合があります。
エスシタロプラム)の効果や副作用について | 水戸メンタルクリニック
離脱症状は、抗不安薬(精神安定剤)を使うと症状が緩和することがあるため、必要に応じて頓服や併用を行っていきます。
五日前からレクサプロを服用。浮動性めまいと頭痛2020/12/03
もともとの病気が治りきらずに無理に減薬をすると、症状が悪化することがあります。
その日はふわふわしながら家に帰った事を覚えています。 次の日は ..
抗うつ剤の離脱症状によって、なかなか減薬できずに悩まれている方が少なくありません。
師と十分に相談してください。 【この薬の使い方は?】 ○使用量および回数
こういった離脱症状を防ぐために、レクサプロの減量は少しずつ行っていく必要があります。
レクサプロの運転への影響 眠気、めまい等があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること。
これらの離脱症状は、薬が減って1~3日ほどして認められます。ですが、月単位で続いてしまう方もいらっしゃいます。
このような離脱症状は、が必要です。
離脱症状が出てきていても、大きく日常生活に影響がなければ、です。
離脱症状がみられるのは、です。
この治療は1回で終わる治療ではなく、医院にもよりますが合計で30回ほどの治療が必要なので、通院する必要はあります。ただ、効果的な治療法としてブレインフォグ以外のうつ病や不安障害などの症状を治療する、薬物を使わない治療法として世界中で普及されている治療法です。
人による離脱症状の起こりやすさは、2つのポイントがあります。
うつ症状が残っている場合は、両方を併用することで状態を良くして、になります。
薬の離脱症状の起こりやすさは、3つのポイントがあります。
その他に、ホルモンの変化や抗うつ薬などの薬の服用、何かしらの病気など様々な原因がきっかけになり、ブレインフォグの症状が発現するのです。さらには、わたしたちが生活している中でも原因となることがあります。具体的に例をあげて説明していきます。
一般的には2週間を超えて離脱症状が続くことは非常にまれです。
④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。
それでは、離脱症状はどのような場合におこりやすいでしょうか。
2週間経った今もずっと離脱症状が続いている感じです。生活はギリギリの範囲で出来ますが、基本的に動かない生活をしています。
1ヶ月経った頃にまた状態更新しに来ます。
どうしても離脱症状のせいにしてしまいがちですが、です。
とくに、コロナ後遺症として「身体がだるい」「集中力がなくなった」という身体の変化が長引き、社会生活に影響が出てしまう方もよく見受けられます。これらは、慢性的な疲労に関連した症状の一つである場合と、ブレインフォグの発症である場合があり、社会問題になり得る症状だと言えるでしょう。
離脱症状とは、薬が身体から急になくなることで起きる症状です。
今の世の中では、新型コロナウイルス感染症が流行している最中、その後遺症としてブレインフォグに悩まされている人が増えていると言われています。この感染症が流行する以前から、ブレインフォグという言葉はありましたが、新型コロナウイルス感染症の後遺症として、よくメディアでも取り上げられ注目されるようになりました。