メラトベルは国内唯一の小児で認可された「入眠困難への薬」です。


3). CYP3A4阻害剤(マクロライド系抗菌薬等、ケトコナゾール(アゾール系抗真菌薬)等)〔16.7.3参照〕[本剤の作用が強くあらわれる可能性があり、ケトコナゾール(経口:国内未発売)との併用により本剤の最高血中濃度・AUCが上昇したとの報告がある(これらの薬剤の肝薬物代謝酵素阻害作用により、本剤の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させる可能性がある)]。


メラトベルは国内唯一の小児で認可された「入眠困難への薬」です。

4). CYP誘導剤(リファンピシン(結核治療薬)等)〔16.7.4参照〕[本剤の作用が減弱する可能性があり、リファンピシンとの併用により本剤の最高血中濃度・AUCが低下したとの報告がある(CYP3A4等の肝薬物代謝酵素を誘導することにより、本剤の代謝を促進し、血中濃度を減少させる可能性がある)]。

5). アルコール(飲酒)[注意力・集中力・反射運動能力等の低下が増強することがある(アルコールが中枢神経抑制作用を示すため、本剤との相加作用が考えられる)]。

今回は睡眠リズムと関係の深いメラトニンという物質についてのお話がありました。

マウスに2年間強制経口投与した試験で、雄マウスの100mg/kg/日以上及び雌マウスの300mg/kg/日以上の群において肝腫瘍の発現増加がみられた。また、ラットに2年間強制経口投与した試験では、雄ラットにおいて250mg/kg/日以上の群で肝腫瘍及び良性精巣間細胞腫の発現増加がみられ、雌ラットでは60mg/kg/日以上の群において肝腫瘍の発現増加がみられた。

日本精神神経学会認定 精神科専門医
子どものこころ専門医
日本児童青年精神医学会 認定医
日本精神神経学会認定 精神科専門医制度指導医
厚生労働省 精神保健指定医
子どものこころ専門医機構 認定指導医

※以下では「メラトベル」として、メラトニンの効果や副作用をお伝えしていきます。

睡眠と体内リズム関わるメラトニンと同じように、メラトニン受容体(MT1・MT2受容体)を活性化し、自然な形の入眠を促す睡眠剤が、メラトニン受容体作動性の入眠改善薬、ロゼレムとメラトベルの二つです。

睡眠と体内リズム関わるメラトニンと同じように、メラトニン受容体(MT1・MT2受容体)を活性化し、自然な形の入眠を促す睡眠剤が、メラトニン受容体作動性の入眠改善薬、ロゼレムとメラトベルの二つです。

精神科の薬は結構難しいので、慣れているところが良いと思います。

「朝起きられない病」として知られる睡眠覚醒相後退障害(DSWPD/DSPS)に対して、夕刻(平均18:10)の超少量(中央値1/14錠)のラメルテオンの使用が、投与を受けた患者さんの睡眠覚醒リズムを平均約3時間有意に前進させ、「夜眠れない/朝起きられない/起きても体調が悪い」という諸症状の改善に効果的であったという内容を、複数例の症例報告として発表しました。また、既存の研究の薬理学的レビューを行うことにより、DSWPDの加療には通常用量(1錠=8mg)では多すぎると考えられること、「眠前」の投与だと服用時刻が遅すぎると考えられることを示しました。本報告は、東京医科大学精神医学分野の志村哲祥兼任講師らによって、米国睡眠医学会(AASM)公式雑誌のJournal of Clinical Sleep Medicine誌に、2022年8月5日に発表されました。

ベンゾジアゼピン系薬剤等他の不眠症治療薬による前治療歴がある患者における本剤の有効性は確立していないので、これらの患者に本剤を投与する際には治療上の有益性と危険性を考慮し、必要性を十分に勘案した上で慎重に行うこと、並びに精神疾患(統合失調症、うつ病等)の既往又は合併のある患者における本剤の有効性及び安全性は確立していないので、これらの患者に本剤を投与する際には治療上の有益性と危険性を考慮し、必要性を十分に勘案した上で慎重に行うこと〔17.1.1−17.1.4参照〕。


喫煙者を1週間禁煙させてメラトニン25mg服用すると、という報告があります。

は、概日リズム睡眠覚醒障害(CRSWD)の一つであり、「朝起きられない病気」として知られます。体内時計の位相が社会通念上望ましい時刻と乖離することにより、「夜の早い時間に眠ることができず、朝に起きることが困難で、起きたとしても朝に強い心身の不良をきたす」ことを特徴とします。 思春期に発症することが多く、頻回の朝の遅刻/欠席を余儀なくされることにより、学校での退学や進学断念、職場での離職や解雇に追い込まれることがしばしばあり、社会的に大きなハンディキャップとなりうる、医学的にも重要性が高い睡眠障害です。

これら以外には、アルコールは中枢神経作用があるために、となっています。

1). 精神神経系:(0.1〜5%未満)めまい、頭痛、眠気、(頻度不明)悪夢。

ラメルテオンは、メラトニン受容体を刺激してメラトニンの分泌を促します。

一方、ロゼレム(一般名ラメルテオン)は、視交叉上核にあるメラトニン受容体MT1、MT2に選択的に作用し、メラトニンと同じような入眠を促す作用をもちます。しかし、ロゼレムのMT1、MT2への作用がメラトニンよりも数倍強いとされるために、催眠作用はメラトニンよりも強いと考えられています。

メラトニンは、必須アミノ酸であるトリプトファンからセロトニンをへて作られます。

治療の第一選択は睡眠衛生指導であり、特に光環境を中心に指導/調整が行われますが、効果が乏しいことも少なくないという問題があります。薬物療法としては、世界的にはメラトニンの投与が多く行われていますが、日本においては市販されておらず、処方薬も小児の神経発達症を除いて承認がされておりません。また、多くの国でメラトニンはサプリメントとして販売されていますが、品質が保証されておらず、ばらつき等があるという問題が存在します。 一方で、日本を始めいくつかの国ではラメルテオン(ロゼレム®錠)というメラトニン受容体(MT1/2)作動薬が不眠症に対する医薬品として承認されています。ラメルテオンもDSWPDの加療に有用である可能性があるものの、臨床試験は存在せず、ごく少数例の症例報告が存在するに留まりました。さらに、既存の研究や薬理学的プロファイルは「通常用量での投与はDSWPDを改善できないおそれがある」ことを示唆していますが、その理論的考察が充分ではありませんでした。 ここで我々は、DSWPDに対してごく少量のラメルテオンを夕刻に処方した例をまとめ、その効果の有無について検討すると共に、なぜ超少量のラメルテオン夕刻投与が効果的であると考えられるのかについての薬理学的レビューと検討を行いました。

これは眠気やふらつきなどの副作用が生じる可能性があるためです。

本研究は、公益財団法人神経研究所の倫理審査委員会の承認を得て、の協力のもと実施しました。

〒700-0907岡山市北区下石井2-1-18OGW岡山下石井ビル2階

ロゼレムはと呼ばれる睡眠薬です。脳内にあるメラトニン(睡眠リズムを調節している松果体ホルモン)の受容体に作用することで、睡眠を促します。

副作用としては、メラトニンは生理的な物質になりますので、と考えられています。

人生の1/3~1/4もの時間を占める睡眠は、健全な日々を送るうえで必要不可欠なものである。睡眠覚醒リズムは、脳の松果体から分泌されるメラトニンによって調節されているが、加齢や、現代社会に蔓延する夜間の光刺激がメラトニンの分泌量を減少させ、人々の健やかな睡眠を妨げている。
本発明は、メラトニンよりも高い受容体親和性や良好な薬物動態を有し、自然に近い生理的睡眠を誘導、維持する睡眠薬「ラメルテオン」に関するものである。
現在主に用いられている睡眠薬はGABAA受容体に作用する鎮静型睡眠薬であるが、本薬剤は既存薬とは異なる新しい作用機序を持つメラトニン受容体作動薬であり、不眠症治療薬としては米国司法省麻薬取締局が初めて認めたノンスケジュールド・ドラッグ(薬物乱用や薬物依存症を引き起こす可能性がない薬剤)である。
充実した人生を送るための健やかな睡眠の重要性が認知され、本薬剤が不眠で苦しんでおられる患者さんのお役に立てることを願ってやまない。

通常、成人にはラメルテオンとして1回8mgを就寝前に経口投与す

一方、ロゼレム(一般名ラメルテオン)は、視交叉上核にあるメラトニン受容体MT1、MT2に選択的に作用し、メラトニンと同じような入眠を促す作用をもちます。しかし、ロゼレムのMT1、MT2への作用がメラトニンよりも数倍強いとされるために、催眠作用はメラトニンよりも強いと考えられています。

[PDF] メラトニン受容体アゴニスト ラメルテオン錠 Ramelteon Tablets

4). 内分泌:(頻度不明)プロラクチン上昇[一部の外国臨床試験(慢性不眠症患者、プラセボ対照6ヵ月長期投与試験)では、本剤群でプラセボ群と比べて有意なプロラクチン値上昇が認められ、副作用としての血中プロラクチン上昇も本剤群で多かった。一方、国内臨床試験では、内分泌機能検査を実施した一部の症例(慢性不眠症患者、6ヵ月間長期投与試験)でプロラクチン値の上昇が認められたものの、副作用としての血中プロラクチン上昇は認められず、国内での発現頻度は不明である]。

通常、成人にはラメルテオンとして 1 回 8 mgを就寝前に経口

入院中ののせん妄を「予防」する策として、受容体に作用する不眠症治療薬のラメルテオン(商品名ロゼレム)を眠前や術前に投与する方法が国内の複数施設から報告されている。ラメルテオンにはせん妄予防の適応はないが、この結果を受け、日本精神医学会が今年改訂予定の「せん妄の治療指針」で効果について言及する方向で検討が進んでいる。

不眠症治療薬と QOL: MT1/MT2 受容体作動薬 ラメルテオンの研究開発

睡眠日誌と諸症状から睡眠覚醒相後退障害(DSWPD)と診断された初診患者30名のうち、睡眠衛生指導を行ったものの症状がほとんど改善せず、かつ、再診に来院した23名について報告を行いました。年齢は14~46歳(平均23.5歳)、男性15名・女性8名で、全例に夜間の不眠症状と朝早い時間の覚醒困難が認められました。また、18名(78.3%)は、過去に通常用量のラメルテオン(8mg)を処方された経験がありましたが、いずれも効果不十分あるいは眠気の持ち越しや倦怠感等の問題により、初診時には服用していませんでした。

メラトニン受容体刺激作用, ラメルテオン, ロゼレム錠8mg, 81.3, 錠

今晩は慶應大学の若手向きの睡眠障害のクルズスに参加しました。

総合病院精神科でのメラトニン受容体作動薬ラメルテオンの使用経験

ラメルテオン(商品名:ロゼレム錠)は、メラトニン受容体に作用する睡眠薬として、2010年に発売されました。メラトニン(俗に言う睡眠ホルモン)は、起床時から14~16時間後に脳内で分泌され、その作用によって休息に適した状態に導き、眠気を感じるようになります。加齢により分泌が低下すると言われています。ラメルテオンはこの作用を利用した睡眠薬です。既存の睡眠薬と違い、筋弛緩作用(脱力などを起こしたり、場合によっては転倒・転落につながる)がないのが特徴です。
ラメルテオンによる副作用は、重篤なものではないですが、以下のような報告があります。