そもそも糖尿病は、細菌やウイルスが感染して起こる病気ではないためです。
ED治療薬の主な副作用として鼻づまり、頭痛、ほてり、背部痛、消化不良などがありますが、いずれも一過性で軽度であると報告されています。併用を注意しないといけない薬として、狭心症の治療薬であるニトログリセリンや肺高血圧症治療薬であるリオシグアトは、併用により著明な血圧低下を起こすことがありバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)いずれも併用禁忌とされています。レビトラ(バルデナフィル)は抗不整脈薬、抗HIV薬、抗真菌薬(水虫などの内服薬)、新型コロナウイルス治療薬なども併用禁忌とされています。また肝機能障害や腎機能障害のある方は3種類とも内服できないことがありますので、医師とよく相談することをお勧めいたします。
また糖尿病によるEDに対しても、ED治療は有力な選択肢の一つです。
運動療法をおこなうと血糖がコントロールしやすくなり、インスリン抵抗性・脂質代謝の改善が見込めるため、糖尿病が治療できます。
詳細はこちら をご覧ください。
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「新宿消化器内科クリニック」は、お客様に寄り添った丁寧な診療を心がけ、地域の医療を支えています。この度、男女270人を対象に「ED治療薬に関するアンケート調査」を実施いたしました。
EDに悩んでいる男性は多いと言われています。EDとは、Erectile Dysfunctionの略で、いわゆる勃起障害のことです。硬さが弱い、持続せず短時間で萎える、あるいは全く勃たないなどの症状があるため、配偶者やパートナーとの関係性に支障が出てしまう可能性もあり深刻な悩みであるといえます。
一般社団法人日本臨床内科医会によると、日本国内の40歳以上の男性の3人に1人はED(勃起不全)に該当するとのこと。患者数としては、推計1,130万人にものぼるようです。
EDは治療薬があるため治せる病気であるといえます。ただしセンシティブな悩みのため、なかなか周囲に相談できなかったり、病院の受診をためらっていたり、薬を飲むほどではないと思い治療まで踏み切れていない、という方が多いのではないでしょうか。
そんな方々にとって朗報ともいえる、「ED治療薬を医師の処方箋なしで購入可能にするための検討に入った」というニュースをご存知でしょうか。
ED治療薬で、世界市場シェア第1位の「シアリス」という薬が、薬局などで購入できるようになるかもしれません。
今回のED治療薬に関するアンケートでは、ED治療薬を自分やパートナーが使用したことがあるかや、ED治療薬に対してどう思うかなどの質問に答えてもらいました。
ED治療薬がもし薬局で買えるようになった場合、果たして購入を希望する方はどれくらいいるのでしょうか。
回答者の属性
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回答者の属性:性別
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回答者の属性:年代
ご自身、もしくはパートナーが処方されたED治療薬を服用したことがある人は2割程度
まずは、今までにED治療薬を服用したことがあるか?について質問してみました。(市販の精力剤の使用については除く)
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ED治療薬の服用経験
7割が利用したことがないと回答しています。悩んでいる方が多い割には、利用者が2割程度なので、手を出している方が少ない印象です。
ED治療薬で最も知名度が高いのは、圧倒的にバイアグラ
EDの治療薬と聞いて、まず多くの人の頭に思い浮かぶのが、「バイアグラ」ではないでしょうか。
実際に、ED治療薬で聞いたことがある名前はどれか?という質問をしてみました。
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ED治療薬で知っているのは?
バイアグラ(シルデナフィル)が圧倒的に知名度が高いです。全体の9割近い方が、バイアグラは知っているという結果になりました。
シアリス(タダラフィル) レビトラ(バルデナフィル)は2割程度の方が知っているようです。
その他は、ステンドラ(アバナフィル)やザイデナ(ウデナフィル)を指しますが、知らない人の方が圧倒的に多いですね。
全てを知らないという方も1割程度いらっしゃいました。
服用したことがある薬もバイアグラが一番多い結果に
次に、その中で服用有無についても聞いてみました。
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ED治療薬で服用したことあるのは?
7割くらいの方がどれも服用したことがないと答えています。飲んだことがある方の多くは、「バイアグラ」という結果でした。
ED治療薬の効果や特徴を知っているか
勃起不全と言っても、色々な症状があります。ED治療薬の効果も色々あるのですが、皆さんはどういった効果や特徴を知っているのでしょうか。
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ED治療薬の特徴で知っているのは?
勃起全般のサポートをしてくれるという大きな特徴から、持続時間、硬さ、即効性など
具体的な特徴を知っている方も多いように感じます。
副作用があるということも3割以上の方が知っているという結果になりました。
その他は、ジェネリックがある、大きさが増すといった特徴は認知が多少あるようでした。
ED治療薬を使ってみたい?使ってみて欲しい?
ED治療薬があるのであれば使用したい、使用して欲しいと思う人もいれば、絶対に使いたくない、使ってほしくないと思う人もいるようです。
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ED治療薬使いたい?パートナーに使ってほしい?
使いたい(使って欲しい)と、使いたくない(使ってほしくない)が半々という結果に。
それぞれの理由を聞いてみました。
まず気になっている印象なのが「副作用」。これは飲む方も飲んでもらう側もどちらも気になっているようです。
- EDの治療薬について情報が足りていないので、メリットの享受よりも副作用に注意したい。(50代男性)
- 副作用の話をちょくちょく聞くので躊躇を感じるから。(30代男性)
- 基礎疾患を持っており、薬との飲み合わせによる副作用が怖いので。(40代男性)
- ED治療薬の副作用が心配なので、パートナーの強い希望がない限りあまり飲んでほしくない。(40代女性)
実際に副作用があったという意見もあるため、躊躇する方が多いのもわかります。
- 服用した後に、体や顔がほてる感じがあり、頭もぼーっとするので、可能であれば服用したくない。(50代男性)
- 副作用で頭痛がでてしまうので、なるべく控えたい。(50代男性)
また、薬に頼りすぎたくないという意見も。
- 薬に頼ってしまうと薬でしか勃起できなくなりそうだから。(20代男性)
次に、使うことに前向きな方の意見としては、以下のものがありました。
- 興味本位
- 実際に使ってみて効果を実感した
- 自信を取り戻したい
- 本当に効果があるのか試したい
- パートナーを満足させたい
- 病院には恥ずかしくて行けないが飲んで試せるならしてみたい
- EDであることを感じており、薬を服用して改善が見られたため、行為の際には使いたいと思うから。(30代男性)
- 長年付き合っているパートナーとの性生活に問題が生じてしまい、自分に自信を取り戻したいと思ったから。(50代男性)
次に、本人ではなく、パートナーに飲んで欲しいと思っている方の意見を紹介します。
- 一度EDになるとスキンシップが減ってしまいそうなので、飲んでほしい。(20代女性)
- 妊娠を考えているので使用して欲しい。(20代女性)
- パートナーがEDだったこともあり、私自身が女性として自信をなくしたため。(20代女性)
ED薬の使用については、自分の意見よりも相手の気持ちを優先したいという意見もありました。
- パートナーがどの程度悩んでいるかや薬を飲みたい飲みたくないの気持ちにもよると思います。無理して欲しいとは思いませんが、もしEDで悩んでいるのなら一緒に考えたいと思います。(20代女性)
- 本人の意思を尊重したいので自分から言うことは避けたいです。(50代女性)
- パートナーの意思を尊重するが、悩んでいるのであれば手軽なところから策を尽くしたい。(20代女性)
実際に治療薬を試して、パートナーとの関係が改善されたという意見もあるため、もしパートナーとの関係性が悪化して悩んでいる場合は、試してみてみるのも一つの策ではないでしょうか。
自分やパートナーがEDになったら「治したい」「治して欲しい」と望んている人が6割以上
勃起不全は多くの方が悩んでおり、他人事ではありません。もし、自分がEDになってしまったり、パートナーがEDかもしれないと分かったら、あなたらならどうしますか?パートナーの場合は、どうして欲しいですか?という質問をしてみました。
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EDだったらどうする?どうして欲しい?
ただ単に「使いたい?使いたくない?」という質問とは異なり、実際に自身がEDになったり、パートナーがEDになったら、病院にかかったり、薬で治療をして欲しいという回答が4割、市販の精力剤を飲む、飲んで欲しいという回答が2割強という結果になりました。
つまり、実際にEDとなったら、「放置」よりは、病院にかかったり精力剤を飲んだりして、いずれにしても「治していくための行動を取りたい、取って欲しい」という気持ちになるようです。
ED治療薬が処方箋なしで購入できるようになるかも!?そうなったら買ってみたいという方は3割程度
ED治療薬の一つであるシアリスの後発薬(ジェネリック)であるタダラフィルを、薬局やドラッグストアで購入できる一般用医薬品(OTC)に加えてもよいのかについて、2024年11月末頃に厚生労働省が検討に入りました。(まずは、意見を募集している段階)
ここでどういった意見が集まるかにもよりますが、特に問題がなければ、処方箋なしで誰でもシアリスを手にすることができる日が来るかもしれません。シアリスだけでなく、バイアグラなどの他のED治療薬もそうなっていくかもしれません。
海外では、ED治療薬のOTC化が進んでいます。バイアグラは2014年にニュージーランドで、2020年にスイスで承認、シアリスも2022年にポーランドで、2023年でイギリスでOTC薬となっています。
EDで悩んでいるけれど放置している方や、ED治療薬が手軽に購入できるなら試してみたいという方にとっては、この動向はとても気になるところではないでしょうか。
こういった検討がされていることを知っているかを聞いてみました。
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シアリスが市販で買えるようにと検討されているの知ってる?
ほとんどの方が知らないという回答でした。
次に、シアリスが一般用医薬品となり処方箋がなくてもドラッグストアなど市販で手に入ることになったら、どう思いますか?と質問をしてみました。
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シアリスが市販で買えるなら買いたい?
買いたい、買いたくない、どちらとも言えないがほぼ同じ割合です。
もし市販薬として薬局などでED治療薬が買えるようになった場合、どんなところが気になるのでしょうか。
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ED治療薬を薬局で買う時、気になるのは?
半数以上の方が効果や値段について気になっています。続いて副作用が気になるようですね。病院での処方ではないため、特に副作用については不安になってしまうのでしょう。
周りに使用しているのがバレたくない、恥ずかしいという感情もあるようです。
次に、ED治療薬を薬局で購入できるようになった場合、気になることを自由に回答してもらいました。一部を紹介します。
レジの人や周りの目が気になる
- 値段ももちろんなのですが、プライベートなことなので近所の薬局で購入することはしないと思い
- ます。(50代男性)
- レジの人が女性だと買いにくいし、副作用が心配。外見でわからないのならいい。(40代男性)
- レジの人が女性だと「この人はそうなのか」と思ってしまい、とても買いにくいです。(50代男性)
- 店員はまだしも、他の客に見られることを想定するとなかなか市販では買いにくいと思うから。(30代男性)
- ED治療薬を使っていることを他の人にバレるのが恥ずかしいため。(20代男性)
周りの目が気になる方の中には、「ネットで買えるようになって欲しい」という思いがあるようです。
- ED治療薬をお店で買うのは恥ずかしいです。ネットで買えるようになるとよいです。(40代男性)
- 近場ではまず恥ずかしいので購入できない。アマゾンなどで購入したいです。(30代男性)
また、効果があるかどうか、費用の高さも気になるポイントのようです。
費用面
- 高額だったら手が出ないから。(30代男性)
- 値段が気になる。保険が効かないと思うので。(20代男性)
- 効果がなかったらただのお金の無駄なので効果があるかどうかは大切です。(30代男性)
診察を受けていないのに薬を手に入れられることへの抵抗、また、医師の処方なしで購入できるということは、副作用が出た時にどうすればいいのかわからないから「不安」という意見も多かったです。
副作用が出た時に不安
- きちんと診察を受けていないのに、無知で服用するのは怖い。(30代女性)
- 副作用が出た際の対応について病院から処方されたものではないため、不安である。(30代男性)
- 副作用や持病や飲み合わせの不安があるため、服薬歴のある人のみに絞ったほうがよさそう。(30代女性)
- 副作用のことなどもお医者さんに直接相談しないと安心できないため。(20代女性)
- 医師に処方された薬ならともかく市販薬は抵抗があります。(40代女性)
- 実際の効果、副作用も医師の説明無しでは不安が残る。(40代男性)
- 気軽に買える分、副作用が出てしまった時にパニックになりそうな気がする。(20代女性)
- EDの薬は副作用があると聞いたので、医師の処方がないと不安。(30代女性)
副作用についての不安がある方は、まずは医師の処方薬を使用してみてみた方が良さそうです。
色々な意見がありますが、薬局で手軽に買えるという選択肢が増えることは、EDで悩んでいる人にとっては朗報と感じます。
ED治療が気軽にできる日は近いかも?
もしかしたら、あなたの身近な人も悩んでいるかもしれない「ED」。
人に相談しづらく、他の人との比較も難しく、自分は違うと思いたいという病気であるがゆえに、今まで治療せず放置してきたという人は多いのではないでしょうか。
ED治療薬に抵抗があったり、副作用が気になるという方も多いですが、自身の自信を取り戻したり、パートナーとの関係性が悪くなる前に手を打つための方法の一つにもなり得るのが「ED治療薬」です。
もし、ED治療薬がドラッグストアや薬局で誰でも欲しいときにいつでも手に入れられる一般用医薬品(OTC)になれば、手軽に薬を使ってみようという方が増える可能性はあります。
そうなれば、ED悩みを抱える方がもしかしたら今よりは減っているかもしれません。
■新宿消化器内科クリニックについて
新宿駅直結でアクセス抜群の新宿消化器内科クリニックは、外来、内視鏡等だけではなく、オンライン診療でのED薬処方にも力を入れています。ホームページからLINEで簡単に予約でき、スマホで受診後、自宅にお薬が届きます。また自宅に届けたくない方などは、最寄りの郵便局留めなどにも対応。 丁寧な診察を心がけています。お気軽に受診ください。
URL:
調査概要
調査対象:男女20歳以上の方
調査日:2024年12月5日~2024年12月17日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査人数:270人(男性 136人/女性 134人)
タダラフィルでED合併糖尿病患者の血糖改善 | Medical Tribune
糖尿病が原因でEDを発症するケースがあります。糖尿病になるとなぜEDが起きるのか気になる方も多いのではないでしょうか。今回は、糖尿病とEDの関係性や、EDの原因の見分け方について解説します。糖尿病の方がEDになりやすい理由についても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
医師に相談の上、適切な治療法を選択し、糖尿病・EDを改善していきましょう。
糖尿病、高血圧、動脈硬化などがEDを引き起こす可能性があります。 神経・血管障害
インスリンが上手く働かなくなると、血糖値を下げることができなくなります。それによって、慢性的に血糖値が高い状態が続いているものを「糖尿病」といい、言い方を変えると、「血液の中に糖がたくさんある状態が当たり前になっている状態」です。
動脈硬化は糖尿病の代表的な症状の1つであり、内腸骨動脈から陰茎動脈にかけて硬化が生じると、勃起機能が低下します。
糖尿病と勃起不全(ED)についてまとめてみようと思います。 ..
動脈硬化を引き起こす、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの慢性疾患もEDのリスクを増大させる要因です。
最近、シアリス5mg/日の定期服用によるED治療が提唱されております。
今回の報告では、ニューロタンとシアリスの併用が、最も優れた改善効果を示しています。
しかし、これにても十分な勃起改善が得られていない患者もおり、今後の研究報告が待たれます。
【デイリータダラフィルが糖尿病予防になる!?】実は血糖値もコントロールする男性版アンチエイジング薬
糖尿病性EDの原因は先にも記述しましたが、様々です。
第一の治療法は、血糖コントロールを改善する事です。
高血糖が不可逆的な障害を引き起こしかねます。
シアリス等の服用も良い治療ですが、長期スパンでみると、原因疾患である糖尿病の治療が重要になります。
糖尿病はEDを併発しやすい?治療で治る?原因と改善法について解説
神経障害・変性疾患(糖尿病性神経障害、脳出血、脳腫瘍、脳外傷、、パーキンソン病、アルツハイマー病など)や血管や神経の外傷によるもの(手術、前立腺肥大、前立腺がん、脊髄損傷など)はEDを引き起こす原因となります。
因子[年齢(50 歳以上)、糖尿病、高血圧、冠動脈障害、高脂血
勃起が起こるには、平滑筋の弛緩が必要です。しかし、糖尿病によって海綿体動脈などの内皮細胞における「内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)」の活性が弱くなると、弛緩が起こりにくくなります。
内科 外科 糖尿病内科 消化器内科 甲状腺内科 内分泌内科 肛門科 リハビリテーション科 ..
糖尿病になると、健康な方に比べてEDの発症率が2〜3倍に上昇することが報告されています。「和歌山県立医科大学」と「糖尿病とEDを考える会」がそれぞれ実施したIIEF-5などの性機能に関する質問表を用いた調査では、健常な方よりも糖尿病患者はED発症率が3倍に増加しているという結果になりました。また、糖尿病とEDを考える会が実施した調査の結果も、糖尿病患者の9割がEDを発症していました。
茨城県 内科 透析 糖尿病 高血圧/糖尿病について-大石内科クリニック
緑内障は日本人の失明原因第一位を占めている、眼圧の上昇と関係がある病気です。には眼圧上昇の副作用が想定されていることから、緑内障との組み合わせが懸念されるでしょう。
しかし、緑内障の方でもの使用は大きな問題はないと言えます。眼圧上昇の副作用は非常に稀であり、服用と緑内障発症の因果関係もハッキリと証明されているわけではないからです。製薬会社も、緑内障との関係については否定的な見解をとっています。これはレビトラ・シアリスにおいても同様です。
可能性としては小さいですが、万が一、服用後に視力の低下を感じた場合は、すぐに専門の眼科医の診察を受けましょう。
血管内皮細胞の働きは、高血圧や糖尿病、脂質異常症、肥満などに加え、最近 ..
前立腺肥大症(BPH)の治療に用いられているタダラフィルが、2型糖尿病(T2DM)発症リスクを低下させる可能性が報告された。京都大学大学院医学研究科薬剤疫学分野の高山厚氏らによる研究の結果であり、論文が「Journal of Internal Medicine」に9月17日掲載された。
タダラフィルはホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE5i)と呼ばれるタイプの薬で、血管内皮細胞からの一酸化窒素の放出を増やして血管を拡張する作用があり、BPHのほかに勃起障害(ED)や肺高血圧症の治療に用いられている。近年、T2DMの発症に血管内皮機能の低下が関与していることが明らかになり、理論的にはPDE5iがT2DMリスクを抑制する可能性が想定される。ただし、そのエビデンスはまだ少ない。これを背景として高山氏らは、リアルワールドデータを用いて実際の臨床試験をエミュレート(模倣)し、観察研究でありながら介入効果を予測し得る、ターゲットトライアルエミュレーションによる検証を行った。
研究には、日本の人口の約13%をカバーする医療費請求データベースの情報を用いた。2014年5月~2023年1月にBPHと診断され、タダラフィル(5mg/日)の処方、またはα遮断薬の処方の記録がある40歳以上の男性患者から、糖尿病の既往(診断、血糖降下薬の処方、HbA1c6.5%以上の検査値で把握)、タダラフィルとα遮断薬の併用、薬剤使用禁忌症例などを除外。タダラフィル群5,180人、α遮断薬群2万46人を特定し、T2DMの発症、処方中止・変更、死亡、保険脱退、または最長5年経過のいずれかに該当するまで追跡した。なお、α遮断薬はBPH治療薬として広く使われている薬で、T2DMリスクには影響を及ぼさないとされている。
ベースライン時点において、タダラフィル群の方がわずかに若年でHbA1cが低かったものの有意差はなく、その他の臨床指標もよく一致していた。追跡期間は、タダラフィル群が中央値27.7カ月、α遮断薬群は同31.3カ月だった。T2DMの発症率は、タダラフィル群では1,000人年当たり5.4(95%信頼区間4.0~7.2)、α遮断薬群は同8.8(7.8~9.8)と計算され、タダラフィルの処方はT2DM発症リスクの低下と関連していた(リスク比〔RR〕0.47〔0.39~0.62〕、5年間の累積発症率差-0.031〔-0.040~-0.019〕)。
前糖尿病(HbA1c5.7%以上)に該当するか否かで二分した上での解析(前糖尿病ではRR0.49〔0.40~0.69〕、HbA1c5.7%未満ではRR0.34〔0.20~0.63〕)や、肥満(BMI25以上)の有無で二分した解析(肥満ではRR0.61〔0.43~0.80〕、非肥満ではRR0.38〔0.24~0.62〕)でも、全てのサブグループで全体解析同様の結果が示された。また、感度分析として、T2DM発症の定義などを変更した15パターンでの解析を行ったが、結果は一貫していた。
著者らは、保険非適用のPDE5i処方(ED治療目的)が把握されていないことや残余交絡が存在する可能性などを研究の限界点として挙げた上で、「BPH男性の治療におけるタダラフィルの処方はα遮断薬の処方と比較して、T2DM発症リスクの低下と関連しているようだ。この関連のメカニズムを明らかにし、同薬のメリットを得られる集団の特徴をより詳細かつ明確にする必要がある」と述べている。
ED治療 | 鈴木内科医院 | 消化器内科 糖尿病内科 | 西脇市野村町
18.1作用機序
タダラフィルはPDE5を阻害することにより、前立腺及び膀胱平滑筋、並びに下部尿路血管の平滑筋内cGMP濃度を上昇させる。タダラフィルによる血管拡張作用を介した血流増加が前立腺肥大症に伴う排尿障害の症状緩和に寄与していると考えられる。また、前立腺及び膀胱における平滑筋弛緩が血管に対する作用を補完している可能性がある。18.2PDE5阻害作用
タダラフィルは選択的PDE5阻害剤である。ヒト遺伝子組み換えPDE5を約1nMのIC50値で阻害し、PDE6及びPDE11と比較するとそれぞれ700及び14倍、その他のPDEサブタイプと比較すると9000倍以上の選択性を示した(invitro)。
ED(勃起障害)を訴える糖尿病男性のすべてが糖尿病性 ED ではありませんが ..
上記の要素は、糖尿病につながる疾患や合併症、治療に関連しています。そのため、糖尿病合併症を予防する対策がEDの発症防止にも効果的なことがわかります。
血糖値が長期間高い状態(糖尿病や糖尿病予備群)は、血管や神経にダメージを与えます。 ..
糖尿病はさまざまな合併症を引き起こすため、症状も多岐にわたります。
糖尿病治療薬 · 痛風・高尿酸血症治療薬 · 脂質異常症治療薬
当クリニックでは循環器内科、
糖尿病内科、腎臓内科の3つの
内科を同時に受診していただく
ことができます。
糖尿病の人は血管が傷みやすい、EDになりやすい、おまけにED薬が効き ..
勃起は、脳で感じた性的刺激が陰茎に伝わることで起こるものの、糖尿病によって神経障害になると刺激が伝わりづらくなります。