イソトレチノインは、どのような機序でニキビを治すのでしょうか?


①最重症の方
保険治療で治らない最重症の人はむしろイソトレチノインを飲むべきです。


下記に当てはまる方は、イソトレチノインを処方できない可能性があります。

大多数のシミは、表皮の一番深い層(基底層)周辺にメラニン色素が沈着しています。

②保険治療をやっても毎回毎回ニキビが繰り返しできてしまう方
保険治療で処方される抗生物質を長く飲んでいる・付けている場合、耐性菌が出る可能性が高くなるだけです。そういう方はイソトレチノインで繰り返しの循環を終わらせましょう。

商品名: イソトロイン(ISOTROIN)一般名:イソトレチノイン(ISOTRETINOIN)

ニキビとは、正式には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれます。ニキビができるには、
1.皮脂分泌の増加
2.毛穴の詰まり
3.アクネ菌の増殖
の3つが関係しているといわれています。

③ニキビ跡がすぐできてしまう方・ニキビができたらほぼ確実にニキビ跡になる方
そういう方はニキビ自体を1個も作るべきではないため、そういう方はイソトレチノインの適用になります。

赤ニキビからさらに悪化してほど溜まってしまっている状態です。

トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものです。このレチノイン酸は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。
トレチノインは米国では、、小じわの治療医薬品として、FDA(日本の厚労省に当たるところ)に認可されており、非常に多くの患者の皆様に皮膚の若返り薬として使用されています。アメリカでは、ニキビ治療の第一選択薬になっているほどです。

755nmのアレキサンドライトレーザー(Gentle MAX Pro)を低出力で顔全体に照射していくレーザー治療です。このレーザーは皮膚のメラニン色素に反応し、またレーザー光が熱エネルギーに変換され軽い炎症を起こすことで真皮コラーゲンの産生を促す効果もあります。
術中の疼痛やダウンタイムも少なく、負担なく受けていただきやすい治療ですが、赤み、腫れ、肌の乾燥、シミが浮いてくる、一時的なニキビの悪化などが起こる可能性があります。
当院ではシミ取り(※個数制限なし)やレーザーポレーション(ALEX-CDS)とセットで受けていただくことをオススメしています。

患者さまの症状と悩みに合わせた濃度のトレチノインを処方します。

④ニキビがあるせいで精神的に参ってしまい、仕事に行けない・学校に行けない・友達に会えない、という精神状態になっている
こういう方はいち早くニキビを治すことが優先されるため、イソトレチノインが適用です。

⑤体にニキビがたくさんある方
薬を体のニキビ全部に付ける、というのは労力的にほぼ不可能です。(手が届かない場所もありますよね)その場合も、早めにイソトレチノインを飲むべきというのが世界的な潮流です。


イソトレチノイン服用に際しての副作用には次のようなものがあります。

にきびの治療目標はにきびをできなくするとともに、にきびの悪化を防いでにきび跡をつくらないようにすることですが、できてしまったにきび跡に対しても治療手段があります。

ニキビが改善してからも、再発を防ぐために治療を継続する必要があります。

皮膚の慢性炎症性疾患であるニキビは、毛穴の中に皮脂が溜まることで先が詰まり、毛穴の中でアクネ菌が炎症を起こします。ニキビには、毛穴の先が閉じた白ニキビ、毛穴の先が開いた黒ニキビ、炎症を起こした赤ニキビがあり、炎症が進むと皮膚の下に膿袋ができたり、大きくしこりのあるニキビになったりします。

・ハイドロキノンの外用を積極的に併用していただく方がよい時期です。

毛穴の中のメラニンや毛根に反応し、毛穴の奥の汚れを除去します。表面の毛穴を引き締め、ニキビができにくいお肌に導きます。脱毛効果もありますので5,6回程度でお顔の脱毛もできます。

この記事では、トレチノインについて詳しく解説していきましょう。

は、重症のニキビに対して効果が期待できます。
ビタミンA誘導体の一種で、皮脂分泌や細胞を正常化し、毛穴の開きや毛穴つまりにアプローチします。
また抗炎症作用によりニキビを改善して肌を健やかに保ち、ニキビが作られにくい肌状態に近づけます。

毛穴の出口がつまり始めている状態。目に見えないニキビの赤ちゃん。

1個できるだけでもその日の気分を下げてしまうニキビ。早い方だと小学2年生くらいから出始め、ホルモンバランスの乱れやストレスなどでニキビが悪化し、重症化するとニキビ痕として残ってしまいますので早めの治療が大切です。重症化したにきびは残念ながら保険診療のみで改善することは困難です。

実際、トレチノインはニキビやニキビ跡に対して以下の効果を発揮します。

トレチノインは、コラーゲン増生を促す数少ない薬ですので、しわにも効果が期待できます。目じりなどの深いしわの場合は、少なくとも3ヶ月は使用する必要があります。また、使用開始すぐは、皮剥けがひどくなることがありますので、プロペトなどの保湿剤による十分な保湿が必要です。

トレチノインが効果的なシミの種類としては以下がいわれています。)

初期段階のニキビであり、毛穴に皮脂が詰まっている状態を指します。炎症やかゆみなどはありませんが、対処しなければ黒ニキビや赤ニキビになってしまいます。

・以下の方は、イソトレチノインの治療は避けていただいています。

ニキビは、皮脂腺の機能が亢進するとともに、毛穴の入口の角質が異常に厚くなり蓋をすることによって起こります。トレチノインは、皮脂腺の機能を低下させ、角質をはがす作用があるため、ニキビ治療に大変効果的です。にきびが十分に改善した後も、引続き治療をすることによって、ニキビ後の赤みも消えていきます。

ビタミンB2やB6の飲み薬やイソトレチノインの飲み薬があります。

ニキビの症状は人それぞれ。毛穴に皮脂が詰まった状態の初期のニキビ(コメド)や、炎症を起こして赤く腫れあがった重症のニキビ(赤ニキビ~黄ニキビ)など、症状や状態によって5種類に分けられます。

トレチノインを塗布してから時間をおいて保湿剤を使用しても大丈夫です。

当院では一般皮膚科・美容皮膚科どちらもある特性上、他院の治療で改善しなかったにきびで来院する方がかなり多いです。進行段階や状態によって治療方法が異なり、大まかに下の表のような治療となります。特にイソトレチノイン(アクネトレント)を求めて遠方から来院する方が多くいらっしゃいます。腫れて痛みのあるにきびには当院では圧出やにきび注射(一部保険適応)を積極的に行います。

トレチノインをお子さまやご高齢の方へ使用する際には注意が必要です。

ニキビの原因の一つは皮脂の過剰分泌です。過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まったり、皮脂をエサとしてアクネ菌が増殖することでニキビの発生、悪化につながるとされています。

通常、トレチノインを塗り始めて2~3日後からレチノイド反応が始まります。

アメリカやヨーロッパに於いて既に四十年という長期間、使用され続けられてきたイソトレチノイン(1982年 FDA認可)

それ以前はたいした治療法のなかった、難治性ニキビ治療に革命をもたらした、画期的な薬剤なのです。

欧米ではどの段階のニキビに何を使用すべきかガイドラインで明瞭になっており、になっています。


重症ニキビを顕著になくし、かつ服用終了後もかなり長期間にわたってニキビ再発を抑えることができるという他に類を見ない効果が望めるのです。

トレチノインの長期使用については、最も長くて4年での報告ですが、。

当院の患者に対するイソトレチノイン治療の成績は、改善率は98%以上、再発率*は30%以下です。

「イソトレチノイン」の詳細は、以下のページを参照してください。

白ニキビが進行すると、毛穴に詰まった皮脂が酸化した状態の黒ニキビになります。白ニキビと同じく炎症は起きていませんが、放置することで炎症やアクネ菌の増殖が生じることがあります。

イソトレチノインによるニキビ治療と、とによるスキンケアを行いました。

イソトレチノイン(当院はアクネトレントを使用しています。)はビタミンA誘導体の内服薬です。
ニキビ発症の主要な原因である皮脂の過剰分泌や角化の異常を抑えることでニキビを改善し、新しいニキビができにくくなります。
イソトレチノインは治療効果が非常に高く、6ヶ月間〜8ヶ月間内服することでニキビを大きく改善します。また、ニキビ症状が落ち着いた後もニキビの再発抑制効果がある飲み薬です。
(*再発を抑制する場合は長めに内服する必要があります。)
イソトレチノインの内服治療は有効性が高く、90%以上の方に改善がみられます。
日本では保険適用外のお薬ですので自費診療となります。
また、ニキビほどではありませんが、皮脂抑制作用により酒さ(赤ら顔)に対する治療効果もあります。

シワの改善効果がある成分には、トレチノイン以外にいくつか挙げられます。

ニキビは特に思春期にできることが多いため、「青春のシンボル」などと考えられがちですが、炎症がひどいと痕が残ることもあり、患者様にとっては大きな苦痛です。
ニキビは尋常性ざ瘡と言われ、毛包(毛穴)に皮脂が詰まって面皰(めんぽう:白ニキビ・黒ニキビ)や紅色丘疹(こうしょくきゅうしん:赤ニキビ)・膿疱(のうほう:膿をもったニキビ)ができる皮膚の疾患です。
皮脂の分泌が活発になるとともに、毛穴周辺の角層が厚くなって毛穴が詰まると皮脂がうまく排出されずニキビができます。