27日、タイ中部ウタパオで開催された「コブラゴールド」の開会式(共同)


民間のバスや軍の車両で空港格納庫に集められた避難者たちは、日米タイの受付に振り分けられていく。持ち物検査や身体検査が行なわれたのち、パスポートの確認となる。ここまでは、我々が海外旅行をする際の出国手続きと変わらない。だが、ここは紛争地。命からがら逃げてきた人々全員がパスポートを所持できているとは考えづらい。そこで、身元確認ができない人に対処するため、外務省も訓練に参加し、臨時パスポートの発行手続きや、先述した日本と関わりある外国籍の人間への対応を演練した。また、身体検査エリアでは、検査を拒否して暴れる者、危険物を持ち込む者などがランダムに仕込まれており、各国ともそうした突発事案にすみやかに対応する姿が見られた。


アジア最大規模の軍事演習「コブラ・ゴールド」 中国軍も参加 | NHK

脱出のためのアメリカ軍輸送機が到着し、そちらへ避難者を誘導する段階となり、不審な男性が規制を突破して空港に侵入してきた。警戒にあたっていた中央即応連隊の隊員らが対処し、男性を空港の外へと押し出したのち、事情を聴く。緊迫したシーンだ。男性は「一緒に連れて行って欲しい」と訴えた。このような、現地人が国外脱出を求めて空港に詰めかけるケースは、2021年のアメリカ軍のアフガニスタン撤退でも起きており、今回の訓練で再現された。

日本の防衛省やタイ軍によると自衛隊員や各国軍関係者計250人以上が集まり、政情不安が発生したという想定で、輸送機への搭乗手続きやけが人の搬送方法を確認した。タイに住む日本人約30人らが実際に米軍輸送機に搭乗した。

アメリカ軍や自衛隊が参加するアジア最大規模の軍事演習「コブラ・ゴールド」がタイで始まり、一部の訓練には中国軍も参加しました。

タイ各地で3月8日まで実施。実弾射撃やサイバーセキュリティー分野の連携も図る。米国のロバート・ゴデック駐タイ大使は開会式のあいさつで2011年の東日本大震災に触れ「訓練は多くの災害対応でも役立ってきた」と強調した。

タイ各地で3月8日まで実施。実弾射撃やサイバーセキュリティー分野の連携も図る。米国のロバート・ゴデック駐タイ大使は開会式のあいさつで2011年の東日本大震災に触れ「訓練は多くの災害対応でも役立ってきた」と強調した。

自衛隊は、下記のとおり多国間共同訓練コブラ・ゴールド24に参加します。 ..

タイ各地で3月8日まで実施。実弾射撃やサイバーセキュリティー分野の連携も図る。米国のロバート・ゴデック駐タイ大使は開会式のあいさつで2011年の東日本大震災に触れ「訓練は多くの災害対応でも役立ってきた」と強調した。

コブラゴールドは1982年から毎年行われ、今年で32回目となる。この演習は、共通の目的や安全保障義務を有するアジア・太平洋地域諸国が、多国間軍事の連携を維持・向上することを目的としている。今年はミャンマーが初めてオブザーバーとして参加している。

「コブラゴールド2024」がスタート、東南アジア最大規模の軍事演習

各国の避難者が輸送機に乗り込んだところで、NEO/TJNO訓練は終了となった。なお、今年のコブラゴールドで自衛隊は3月8日に行なわれた実弾射撃訓練(CALFEX)の一部にも参加している。こうした積極的な姿勢の背景には、東南アジア諸国との協力関係を深めるためにも、今後ますます多くの訓練課目への参加を目指す、自衛隊側の熱意が感じられた。

「コブラゴールド2024」 は、航空宇宙とサイバーの脅威に焦点を当てた新しいトレーニング プログラムを導入することで、国内および国際的な脅威への備えを強化することを目的としています。 参加者には、タイ、米国、日本、シンガポール、インドネシア、マレーシア、韓国の軍隊が含まれており、その他各国の要員も人道支援演習やオブザーバーとして参加しています。


日米タイなどの多国間訓練「コブラゴールド」開幕 中印も限定参加

米軍とタイ軍が主催する東南アジア最大級の多国間軍事演習「コブラ・ゴールド」の一環で、マレーシアとインドネシアも参加した。

米国とタイ、日本などが参加するアジアで最大規模の多国間訓練「コブラゴールド」が、タイ国内で2月27日に始まった。3月10日まで実施される。

【ウタパオ(タイ中部)=佐藤友紀】日本や米国、タイは3日、タイ中部ウタパオで海外に住む邦人らを有事の際に保護し、輸送機で安全に退避させる訓練を実施した。

陸上自衛隊の海外「邦人救出」訓練 タイで軍事演習 コブラ・ゴールド

米、タイが主催する東南アジア最大級の多国間合同軍事演習「コブラゴールド」が今年も例年通り開催された。今年は2月11日にタイ北部チェンマイで開会式が行われ、米国、タイ、シンガポール、日本、韓国、インドネシア、マレーシアの7カ国から1万3000人の兵士が参加したそうだ。

アメリカ・タイ両軍主催の多国間軍事演習「コブラ・ゴールド」で行われた陸上自衛隊の海外邦人救出訓練邦人役は在タイ日本大使館職員とその家族 .

イラク復興についても同様のことが言えるが、強制力を伴った軍事的介入が不可避となってしまった場合には、戦闘に入る前から、戦闘後の段階の民軍協力や連携について調整を開始することが重要である。CMOCのような担当部門を強化するだけでなく、日々の業務からは開放され、ある程度戦略的に、中長期的な視点で、数ヶ月先を見据えて民軍協力を展開する機関を創設することが必要であろう。特に、軍事、政治、人道の3つの部門の連携を重視する。例えば、中長期的な視野に立って、戦後復興や平和構築を考えた場合に、多国籍軍や米軍による戦後復興期の軍政を速やかに終了させ、国連による暫定統治に引き継ぎ、できるかぎり早期に紛争当事国による統治を実現することが必要である。復興初期の混乱期において治安の維持や秩序の回復といった活動で軍隊が果たす役割は大きいが、平和で安定した社会を築くためには、緊急援助の段階から抜け出し、公正な社会造りが始められなくてはならない。それには政治的解決が不可欠であり、社会造りにおける国際機関やNGOの支援も大切になる。そして、このような平和構築に向けた作業が遅延すれば、軍隊の早期帰還はままならないのであり、民軍協力は日常業務レベルの調整に止まることなく、政策レベル、作戦策定レベル、戦略レベルなどより高次な次元でも重視されるべきである。

最後に、米軍は今後ますます多国間軍事訓練を重視していくであろうし、今後ますます多くの国がコブラ・ゴールドに実質的に参加するようになるだろう。NATOのような地域的安全保障機構がないアジア太平洋地域において、国連主導の紛争解決が実現しない場合には、コブラ・ゴールド型の多国間による共同対処が望まれることが容易に想像できる。人道援助の現場の状況が変化し、そこでの文民機関と軍隊との関係が変わりつつある。このような現実の変化を受けて、軍事訓練も、従来の戦闘訓練から、域内協力や信頼醸成といったことに力点がシフトしてきている。武力行使以外の方策が尽きた場合で、かつ軍事的介入によって人道的危機に瀕した無辜の人々を救うことができることが明らかな場合は、軍隊による武力行使が容認されるケースが増えてきている。その際に軍隊による活動を少しでも人道的なアプローチに近づけ、無辜の人々に爆弾を落とすといった本末転倒が起こらないようにするためにも、事前の訓練を通じて軍隊の行動を点検し、改善を促していくことは大切である。

アメリカとタイが共催する多国間軍事演習「コブラゴールド」に2013年、普天間基地所属のオスプレイが初めて参加しています。

問題点や課題を指摘する前に、昨年と比べて飛躍的に改善された点についてまず指摘する。昨年の訓練では、軍事作戦を優先する司令部や幕僚からは人道支援の論理は軽視されていた。さらに、文民機関との調整を実際に担当するCMOCと合同軍司令部との連携が極めて悪かったため、文民機関側の意向や要請がCMOCを通じて合同軍司令部にタイムリーに取り次がれる事がなかった。さらに、CMOCの行動指針とも言うべき政策を提示するCMCBが、昨年の訓練では機能不全に陥っていたため、文民機関のトップと合同軍司令部との連携は極めて限定的であった。例えば、国連安保理決議で定められた多国籍軍から国連平和維持活動への移行計画について、国連事務総長特別代表と調整することなく合同軍司令部が独自に策定していた。昨年の訓練の企画・構成と実施後の評価を担当したリンチ氏は「昨年の訓練は、今まで実施した訓練の中で、最も民軍連携の重要性が将兵の間で認識されていないものであった」と痛烈に批判していた。
しかし、今回の訓練では「軍事優先で人道援助は二の次」といった感覚は将兵から消えうせ、両者は同時に進められるべきものであるといった認識がCMOCと合同軍司令部に共有されていた。合同軍司令部と文民機関のトップは、限られた期間内に健全な関係を構築することができた。合同軍が新たな作戦を展開する際には、国連事務総長特別代表のもとへ事前通告が入るようになった。さらに国連事務総長特別代表のオフィスに合同軍から連些細なことではあるが、両者が同一の地図を使っていない点、難民キャンプの呼び方を統一していない点などは、実際の連携を不必要に鈍らせた。例えば、NGOから合同軍へある特定の難民キャンプにいる負傷者の緊急輸送の要請が入った。NGOは現地の最寄りの地名でキャンプ名を呼んでいたが、合同軍ではキャンプ1、2のように記号化しており、場所の特定ができなかった。そこで、衛星写真に基づき作られた極めて精緻な地図を利用している合同軍は、NGOに対して、場所を確認するために難民キャンプの座標を緯度経度で示すように要求した。だがNGOは、目印になる建物のみが記された手書きの地図を使っているためその要求には応えられなかった。このあと場所を特定するために、さらに貴重な時間が費やされることになった。これは、軍隊が利用している地図を作戦領域で活動するNGOへ配布して同一の地図を利用することを促したり、事前に難民キャンプの呼称を統一したりすることで、簡単に防ぐことができる混乱である。
さらに、組織上の不備も明らかになった。例えば、CMCBにおいて決定された政策に基づき、CMOCで実際に文民機関と調整を行い、その結果を踏まえてC3(運用)で作戦が練られるのであるが、これらをつなぐ明確な機構や行動が欠けていた。民軍協力を軍事作戦策定に効果的に盛り込む仕組みや工夫が必要である。また、C5(外交・計画)において、将来の作戦(future operations)が策定されることになっていたが、合同軍にとっての将来とは明日(24時間~48時間)のことであり、数ヶ月先を見据えて紛争後の将来像を検討する文民機関との間でフレームワークの違いに戸惑っていた。CMOC、C3、C5などの民軍協力に関連する機関は、いずれも日々の調整業務に追われ、いざ軍事作戦が開始されれば、作戦関連の調整で忙殺され、文民機関との戦略的な調整を行う余裕がなくなってしまう。軍事作戦とは別に、中長期視点に立って紛争後の復興について民軍調整を行う機関を、軍事組織内に作ることが必要であると感じた。
これに関連することであるが、軍隊サイドには、中長期的な視座から、紛争解決や平和構築といったものを検討する者もいなく、今回の軍事的な成果をどのように、政治的解決や平和な社会の構築へ繋げていくのか、といった視点も欠けていた。例えば、今回のC5では、合同軍から国連平和維持軍へ移行プロセスについては検討していたが、対立している紛争当事国間の政治的解決に関しては一切関与していなかった。もちろん、長期的な平和構築支援は軍隊の仕事ではないし、和解や社会システムの再構築といった分野は、軍隊の得意とする領域ではない。しかし、復興期に入ってバトンタッチする相手である文民機関と、中長期的な視点から意見交換をすることを怠れば、人道援助から復興へのプロセスが断絶してしまう恐れがある。
加えて法的な問題を指摘すれば、国境を越えて保護を求めている難民と越境していない国内避難民とでは、その保護に責任を持つものも、その法的根拠も異なる。しかし、国境付近で活動する部隊にとってはどちらでも作戦の遂行に邪魔になる存在としか映らない。本国に戻されては身の危険を感じるために難民となった人々を強引に「安全地帯」が作られた本国へ連れ戻したり、戦火を逃れて国内を避難した人々に、越境を促して「敵」が支配している地域に送り込んでしまったり、人道的問題に発展するものも多かった。

コブラゴールド(Cobra Gold) とは? 意味・読み方・使い方

訓練はタイ中部のウタパオ空港が舞台となり、同港の格納庫内に避難者の受け入れと円滑な避難実施のため拠点、「避難統制センター(Evacuation Control Centers、ECC)」が設置された。また、集まって来る避難者の役は、タイ在住の日本人がボランティアで参加した。一般的にこうした訓練の「民間人役」は軍人・関係者が演じることが多いが、「自衛官が演じると当たり前のように指示に従い、訓練の滞り無い進行を目指してしまう。これではリアリティに欠ける」(自衛隊幹部)との理由から在住日本人の協力を仰いだようだ。ボランティアとして参加した約30名の日本人民間人たちのなかには小さな子供を含む家族連れなどもおり、狙い通り“リアル”な状況が再現されていた。

タイで東南アジア最大の軍事演習/自衛隊も参加「コブラゴールド」

建設「訓練」に携わるインドネシア軍工兵部隊の指揮官、ハナント大佐は「我々のここでの任務は、タイの人々の手助けをすることです。インドネシアとアメリカは、何年もこの共同訓練を続けてきました。今回我々が建設するこの校舎は、この地方における教育の質を高める助けになると思っています」とコメントしています。

平和協力活動重視の多国間演習 コブラ・ゴールド2011 | NDLサーチ

【ウタパオ共同】タイ軍と米軍が主催する東南アジア最大級の軍事演習「コブラゴールド」の開会式が27日、タイ中部のウタパオ海軍航空基地で開かれた。正式参加するのは日本の自衛隊と韓国軍のほか、インドネシアとマレーシア、シンガポール。人道支援訓練にはオブザーバーとして中国やインド、オーストラリアなども加わり、計30カ国約9500人が連携する。

【ラヨーン(タイ東部)=井上航介】タイ国軍と米軍が主催する東南アジア最大級の多国籍軍事演習「コブラゴールド」が27日、正式に始まった。

タイは2024年2月27日から3月10日までの多国籍軍事演習「コブラゴールド2024」を主催しており、イベントはロッブリー、チャンタブリー、サケーオ、ラヨーンなど様々な県で開催。タイ国防省スティン・クルンサン大臣は、演習中に伝統武術ムエタイを宣伝する予定です。1月15日のタイ国営メディアNNTが伝えています。