8.3 本剤は、血清前立腺特異抗原(PSA)に影響を与えるので、
デュタステリドは、前立腺肥大症の治療薬として使用されていますが、同時に前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA値を減少させる効果も持っています。
[PDF] 5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬 デュタステリド錠
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用肝機能障害(1.5%)、黄疸(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
11.2.その他の副作用1).過敏症:(1%未満)蕁麻疹、(頻度不明)アレルギー反応、発疹、そう痒症、限局性浮腫、血管性浮腫。
2).精神神経系:(1%以上)リビドー減退、(1%未満)浮動性めまい、(頻度不明)抑うつ気分、味覚異常。3).生殖系及び乳房障害:(1%以上)勃起不全、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)、(1%未満)射精障害、(頻度不明)精巣痛、精巣腫脹。
4).皮膚:(頻度不明)脱毛症(主に体毛脱落)、多毛症。5).消化器:(1%未満)腹部不快感、(頻度不明)下痢。
6).その他:(1%未満)倦怠感、(頻度不明)血中CK増加。
また、実はこの薬には前立腺肥大症のほかもう一つの有効性が認められています。健康保険は使えませんが同じ成分の薬、および類似成分の薬によるが行われています。
(目的)デュタステリドは前立腺肥大症に対して本邦で初めて使用可能となった 5α 還元酵素阻害薬であり,
18.1作用機序
デュタステリドは、テストステロンをジヒドロテストステロンへ変換する1型及び2型5α還元酵素を阻害する。ジヒドロテストステロンは前立腺肥大に関与する主なアンドロゲンである。18.2Invitro及び動物における成績
18.2.15α還元酵素阻害作用Invitroにおいて、ヒト1型及び2型5α還元酵素を阻害した。また、去勢ラットにおいて、外因性に投与したテストステロンの前立腺におけるジヒドロテストステロンへの変換を阻害した。
18.2.2前立腺組織中のジヒドロテストステロン濃度低下作用ラットに反復投与することにより、前立腺組織中ジヒドロテストステロン濃度を低下させた。
18.2.3前立腺縮小作用及び肥大抑制作用ラットに反復投与することにより、前立腺を縮小させた。また、去勢ラットに反復投与することにより、テストステロン誘発前立腺肥大を抑制した。
18.3ヒトにおける成績18.3.1血清中のジヒドロテストステロン濃度低下作用
前立腺肥大症患者にデュタステリド0.05~2.5mg注)を1日1回反復経口投与した時、血清中ジヒドロテストステロン濃度は投与2週までに速やかに低下した。反応は用量依存的であり、投与6ヵ月の0.5mgによる減少は89.7%と2.5mgと同程度で最大であった。18.3.2前立腺組織中のジヒドロテストステロン濃度低下作用
前立腺肥大症患者にデュタステリド0.5mgを1日1回反復経口投与した時、投与3ヵ月の前立腺組織中ジヒドロテストステロン濃度はプラセボ投与と比較して93%減少した(外国人データ)。注)本剤の承認用量は1日1回0.5mgである。
ただし、これはデュタステリドの効果によるものであり、必ずしも前立腺がんの進行を示すものではありません。逆に前立腺癌が発生した際に見落とされ、治療が遅れて悪化してしまう可能性もあります。
[PDF] 5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬 デュタステリドカプセル
前立腺肥大症の治療薬のひとつ、のジェネリック医薬品(デュタステリド)が使えるようになりました。アボルブは、前立腺肥大症で大きくなった前立腺を小さくすることができるという薬です。「そんな薬があるのなら全ての前立腺肥大症に使えばいいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、現実にはがあり、私はや、他の薬(主には)でに使用しています。ことと、ことに関しては注意が必要ですし、前立腺癌の検査に用いられることにも注意が必要です。ですが、数多い前立腺肥大症の症例の中にはがあります。私も多くのケースでこの薬を使ってきました。
デュタステリドは、です。これを有効成分とする先発医薬品にとがあり、両剤ともに特許は満了を迎えており、厚労省から承認を得た後発(ジェネリック)医薬品が発売されいます。
、というように名称のできます。
(目的) デュタステリドは前立腺肥大症に対して本邦で初めて使用可能となった5α還元酵素阻害薬であり,現在広く用いられている.
1981年に上市されたクロルマジノンには長年の使用実績はありますが,近年の排尿障害の評価基準による十分なエビデンスを構築してこなかったため,ガイドライン上のエビデンスレベルは低いままとなっています。特に,クロルマジノン投与による前立腺特異抗原(prostate specific antigen:PSA)値の低下が前立腺癌の診断に影響する可能性を指摘され,前立腺肥大症の原因治療薬としての地位が揺らぎ,この間に対症療法としてのα遮断薬が台頭しました。その後,大規模な臨床試験で評価を受けた5α還元酵素阻害薬デュタステリドがエビデンスレベルの高い薬剤として登場しました。
しかし,既存データを比較しますとクロルマジノンのほうが縮小効果は強力です。デュタステリドでは24週で体積減少が有意となり,52週で23~33%の減少となりますが,クロルマジノンでは24週で約30%,52週では45~50%の減少を認めます。体積減少とも関連し,クロルマジノンは投与2カ月で,一方のデュタステリドは投与12カ月でPSA値を約50%低下させます。私は,体積が大きく,排出症状が強い症例ではクロルマジノンを選択しています。また,α遮断薬単独で効果が不十分であれば,クロルマジノンやデュタステリドとの併用治療が合目的で効果が期待できます。
副作用については,合成プロゲステロンであるクロルマジノンは血中テストステロンを低下させ,性機能や乳房関連の副作用が起こりやすくなります。一方のデュタステリドはテストステロンからジヒドロテストステロンへの変換を阻害するため,血中テストステロンはむしろ上昇し,性機能障害は比較的起こりにくいと考えます。したがって,高齢で性機能にこだわらない人にはクロルマジノン,若年で性機能温存を望まれる人にはデュタステリドを適用しています。
しかし,デュタステリドでも過剰なテストステロンはエストロゲンに変換されるため,乳腺刺激症状や性機能障害はクロルマジノン同様にみられ,市販後調査などによる乳腺刺激症状や性機能障害の発生頻度は両薬剤間で差がないようです。
一方,クロルマジノンにはうっ血性心不全,血栓症,肝機能障害,耐糖能異常など重篤な副作用もみられ,効果がなければ16週以上は漫然と投与しないよう注意喚起がなされており,クロルマジノンとデュタステリドの切り替えも考慮しています。
体積30mL以上で,最大尿流率(maximum flow rate:Qmax)が10mL/秒以下の人にはクロルマジノンを先行させ,副作用が出た場合はデュタステリドに切り替えます。あるいは,デュタステリドを先行し,効果が不十分であればクロルマジノンに切り替えます。いずれも,3カ月を目安に先行投与の評価をしています。
以上より,大きな前立腺を速やかに縮小させたい場合はまずクロルマジノンを選択しますが,両薬剤とも前立腺癌を見落とさないためにPSA値(2倍換算)の定期検査が必要であり,排尿状態および副作用を定期的に評価しながら投与すべき薬剤です。
作用機序は、AGAやBPHの原因であるDHT(ジヒドロテステステロン)の生成に不可欠な5α還元酵素をデュタステリドが阻害することでDHTの生成を抑制し、毛周期(ヘアサイクル)の正常化及び前立腺細胞の増殖抑制により肥大した前立腺の縮小に繋がりAGA及びBPHを改善させる効果があります。
本研究は、当科および原田病院泌尿器科でデュタステリドを投与した前立腺肥大症
両者はどちらもデュタステリドを主成分とするお薬です。5αリダクターゼの阻害作用によりアボルブは前立腺の縮小、ザガーロは薄毛の進行を予防する目的で使用されます。
[PDF] 5 α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬 デュタステリド製剤
17.1有効性及び安全性に関する試験
17.1.1国内第II相試験前立腺体積30mL以上の前立腺肥大症患者を対象とした二重盲検比較試験(1日1回24週間経口投与)において、用量依存的な前立腺体積の減少が認められた。デュタステリド0.5mgはプラセボに比し、前立腺体積を有意に減少させ、I‐PSS(国際前立腺症状スコア)及び最大尿流率を有意に改善した。
表1前立腺体積の投与前後の変化--------------------------表開始--------------------------
プラセボ(70例)0.05mg注)(67例)0.5mg(70例)2.5mg注)(67例)投与前平均値(SD)45.7(20.26)44.4(14.22)45.4(15.20)41.0(13.61)
24週後平均値(SD)42.1(21.26)37.9(14.72)34.6(14.66)30.7(11.85)変化率(%)-8.7-15.5-25.3-25.6
p値-0.021<0.001<0.001単位(mL)、変化率は線形モデルによる調整済み平均値
注)本剤の承認用量は1日1回0.5mgである。--------------------------表終了--------------------------
副作用発現頻度は、デュタステリド0.05mgで6%(4/70例)、デュタステリド0.5mgで15%(11/71例)及びデュタステリド2.5mgで13%(9/69例)であった。主な副作用は、デュタステリド0.05mgで勃起不全3%(2/70例)、デュタステリド0.5mgでリビドー減退4%(3/71例)、勃起不全3%(2/71例)及び射精障害3%(2/71例)、デュタステリド2.5mgで勃起不全4%(3/69例)及びリビドー減退1%(1/69例)であった。[5.参照]17.1.2国内第III相試験
前立腺体積30mL以上の前立腺肥大症患者を対象とした二重盲検比較試験(1日1回52週間経口投与)において、デュタステリド0.5mgはプラセボに比し、I‐PSS及び最大尿流率を有意に改善し、前立腺体積を有意に減少させた。表2I‐PSS、最大尿流率及び前立腺体積の投与前後の変化
--------------------------表開始--------------------------評価項目\投与群プラセボ(181例)0.5mg(184例)p値
I‐PSS(点)投与前平均値(SD)16.0(6.01)16.6(6.56)52週後平均値(SD)12.4(6.32)11.1(6.82)
変化量-3.7-5.30.003最大尿流率(mL/sec)投与前平均値(SD)11.2(4.41)11.2(4.13)
52週後平均値(SD)11.9(4.82)13.4(5.75)変化量0.72.2<0.001
前立腺体積(mL)投与前平均値(SD)49.4(17.16)50.2(19.79)52週後平均値(SD)44.7(17.36)35.1(19.04)
変化率(%)-10.8-33.8<0.001変化率及び変化量は線形モデルによる調整済み平均値
--------------------------表終了--------------------------図1I‐PSSのベースラインからの変化量の推移
(変化量は線形モデルによる調整済み平均値)<<図省略>>
図2最大尿流率のベースラインからの変化量の推移(変化量は線形モデルによる調整済み平均値)
<<図省略>>図3前立腺体積のベースラインからの変化率の推移
(変化率は線形モデルによる調整済み平均値)<<図省略>>
副作用発現頻度は、デュタステリド0.5mgで6%(12/193例)であった。主な副作用は、勃起不全2%(4/193例)、浮動性めまい1%(2/193例)及びリビドー減退1%(2/193例)であった。[5.参照]注)本剤の承認用量は1日1回0.5mgである。
お薬は前立腺がんがあっても、 服用開始6ヵ月後にPSA値を約50%減少させる作用が
はじめに
MTOPS研究1),CombAT研究2)で代表されるように,臨床的な前立腺肥大症(BPH)に対する5α還元酵素阻害薬(5ARDI)の有用性も今や明らかであるといえる.欧米ではこのような大規模第Ⅲ相試験が行われて,5ARDIとα受容体遮断薬との併用に臨床上大きな意義があることも示されてきた.一方,わが国でも欧米に遅れてデュタステリドが保険適応となった.その後約2年が経過し,この薬剤の使用に関するニュアンスもようやく判明してきたのではないかと思われる.この薬剤に関してはすでに本誌上で報告されている3).その後,わが国での臨床試験によりデュタステリドの有効性,さらには排尿症状はもちろん蓄尿症状に対する効果なども明らかになった4-6).そこで,ここでは日本人の前立腺容積の自然史なども踏まえ,デュタステリドの臨床効果を再確認するとともに,欧米での長期投与の結果も検討する.さらに,今後に残された臨床的な問題点にも触れてみたい.
5α還元酵素阻害薬による前立腺肥大の治療 (JIM 20巻4号) | 医書.jp
デュタステリドは、前立腺肥大症の治療薬として有効な薬剤の一つです。排尿症状の改善、前立腺体積の縮小などの効果が期待できますが、副作用もあります。
タダラフィル服用前立腺肥大症患者へのデュタステリド追加併用療法
上記のシアリスの効果の特徴にあると思われます。そして、
薬を飲み続けると効果が弱まってしまい、以前と同じ効果を得るためには量を増やさなければならなくなる場合があります。こうした現象を「耐性」といいます。さらに、
依存には「精神依存」と「身体依存」があります。精神依存は、飲みたい欲求が止まらない状態です。身体依存は、しばらく飲まないでいると体や神経に異常が現れる状態です。依存性のある物質は使用し続けると効果が弱まり、耐性が生じやすい傾向があります。
できます。また、
シアリスを飲み続けると性機能が衰えてしまうのではないかと心配する人もいると思います。勃起は、性的刺激で脳が興奮し、その興奮が陰茎に伝わって、陰茎海綿体に大量の血が流れ込むことで起こります。そして、不安1で述べたように
[PDF] 5α 還元酵素阻害薬デュタステリドの登場〜 前立腺肥大症の治
一般男性の前立腺の容積が加齢とともにどのような経過(容積の増大あるいは縮小)をたどるかという点について,長期の縦断研究を行った検討は欧米ではいくつか報告されている.代表的なものはOlmsted countyでの研究で,10年以上の経過における一般男性の前立腺容積の推移が検討されている7).そして,初回評価時の前立腺容積,PSA(totalおよびfree),移行域容積などが将来の前立腺容積を予測する因子であることが示された.
わが国においても,著者ら8)が15年にわたる縦断研究の結果を報告した.この研究では,15年間の経過で56%の男性に5ml以上の前立腺容積の明らかな増大が認められる一方,残りの45%では5ml以下の増大にとどまるかあるいは縮小していたことが示された.全体としての前立腺容積の増大は6.6ml(中央値)であった.前立腺容積の将来の増大を予測する因子は,初回評価時の前立腺容積と経直腸的超音波断層法の内部構造パターンであった.このように,特定のパターンのグループでの前立腺容積の増大が著明であることが示されたが,そのパターンを決定する要因は依然として不明である.いずれにしろ,前立腺容積は半数以上の男性では,加齢とともに明らかに増大する.
この一般男性集団の15年間の観察中に,BPH/下部尿路症状(LUTS)に対して何らかの治療を受けるリスクを検討してみると,初回評価時の国際前立腺症状スコア(IPSS)の程度とともに前立腺容積が有意なリスク因子であった9).また,この間に手術を受けるリスクに関しては,初回評価時の前立腺容積の相対リスクが最も高く,次いでIPSS,最大尿流率であった.初回評価時の前立腺容積の程度と将来の治療の必要性とが,密接に結びついている結果と考えられる.
一方,これまでのMTOPS研究1),CombAT研究2)からも明らかなように,医療機関を受診したBPHの患者では,前立腺容積を縮小させる薬剤を投与しない場合,すなわち臨床試験におけるプラセボあるいはα受容体遮断薬投与では,年単位の経過とともに前立腺容積は増大し,その程度は一般男性の場合より著しい.残念ながらわが国ではこのような前向きに長期経過観察を行った研究は少ない.α受容体遮断薬(ナフトピジル)を用いた著者ら10)の4年間の検討では,初回評価時の前立腺容積が大きいほど(35ml以上)外科治療を含む他の治療に変更される確率が高く,前立腺容積の臨床的な意味が明らかであった.
後ろ向き研究ではあるが,319例のBPH患者を2.8年間追跡した著者ら11)の多施設共同研究でも,この3年弱の間で前立腺容積(平均)は35.1mlから39.9mlに増大している.また,この経過観察中,BPHに対して手術を受けるリスクは初診時の容積が30mlを超える場合の方がそれ以下と比較すると3.4倍高いことが報告されている(図1).
前立腺の肥大を抑制し、前立腺肥大症による排尿障害などの症状を改善する効果が得られるお薬です。 解説
また、デュタステリドが前立腺の健康にどう影響するのか、AGA治療との関連性も含めて、総合的な視点からお伝えします。保険適用や副作用など、治療を始める前に知っておくべきポイントもカバーしているのでぜひ参考にしてください。
効果、副作用、前立腺がん予防まで徹底解説!AGA治療との関連性
通常、成人はデュタステリドとして1回0.5mgを1日1回経口服用します。肥大した前立腺を徐々に小さくして症状を良くしていくお薬なので、効果が出るまでには、約6ヶ月間の服用が推奨されています。