オーグメンチンはアモキシシリンとクラブラン酸のが2対1で配合されていますが、海外と比較するとクラブラン酸の割合が多いといわれています。


スルバクタムは細菌が産生するβ-ラクタマーゼという酵素と結合し、その活性を抑制することで、アモキシシリンがβ-ラクタマーゼによって分解されるのを防ぎ、抗菌作用を維持することができます。


「重大な副作用」の項の(アモキシシリン水和物)に「間質性肺炎、

オーグメンチンの最大の特徴は、アモキシシリンとクラブラン酸カリウムの相乗効果にあり、この組み合わせにより、βラクタマーゼ産生菌による耐性化を防ぎつつ、幅広い抗菌スペクトルを維持することが可能となっています。

オーグメンチンは、その広範な抗菌スペクトルと強力な殺菌作用により、様々な感染症の治療に用いられ、特に呼吸器感染症や皮膚軟部組織感染症、尿路感染症などの治療において高い有効性が認められています。

オーグメンチン配合錠250RS(クラブラン酸カリウム・アモキシシリン水

風邪に抗菌薬は無効という話は重要です。なぜ風邪に抗菌薬は無効かと言うと、風邪はウイルス感染症であり、抗菌薬は細菌感染症に対して効果があり、抗菌薬はウイルス感染症には効かないからです。風邪に抗菌薬は効かないだけで特に害もないなら念のため出したほうがいいのではと思われるかたもいるかも知れませんが、抗菌薬の乱用は耐性化と言って後々本当に抗菌薬が必要な時に困ることになります。抗菌薬を乱用すると耐性菌と言って、抗菌薬が効かない菌が出てきてしまいます。赤ちゃんの頃から抗菌薬を使い過ぎると、耐性菌ばかりになってしまい、細菌性の肺炎を起こして本当に抗菌薬が必要な時に使える抗菌薬がなくなってしまいます。「熱が高いから抗生物質」「熱が下がらないから抗生物質」という考え方も間違いです。抗菌薬が必要な場合は細菌感染症であり、細菌性の扁桃炎、細菌性の副鼻腔炎、細菌性の気管支炎、細菌性の肺炎など細菌性の感染症の場合のみです。昔は日本の衛生状態もよくなく、発熱=多くは細菌感染症だったのかも知れません。細菌性の感染症には抗菌薬は効果的ですので、熱が出たら抗生物質という間違ったイメージが付いてしまったのかも知れません。今の親世代、その上の世代に多い考え方で、親に病院に言って抗生物質をもらってくるように言われて来ました、という人がたまにいますのでこのように説明しています。風邪はウイルス感染症であり、発熱があるかどうか、熱が下がらないかどうかと、抗菌薬が必要であるかどうかは関係ありません。また、風邪の症状が酷くなって病院に受診するのは多くの場合だいたい風邪の3日目くらいであり、風邪というのはだいたいそれくらいの時期をピークに症状は自然と改善に向かうものであり、ちょうど3日目くらいに病院に来て抗菌薬が出されると、その後症状の改善を「抗菌薬を飲んだ効果」「抗菌薬を飲んだから風邪が治った」と間違って認識してしまうことがよくあります。風邪は自然治癒することが特徴のウイルス感染症ですので、特に病院に来なくても何も薬を飲まなくても構いません。風邪症状で病院に来る意味は、一見風邪に見えるけど風邪ではない治療が必要な疾患をきちっと診断するためです。風邪をこじらせて二次的な細菌感染症を予防するために、抗菌薬を念のため出しておくことには予防的な意味があるんだと言われる方もいますが、いくつかの研究で予防的な効果もなかったことが証明されていますので、念のため悪化しないように予防的に抗菌薬を飲んでおこうというのも実は正しい抗菌薬の使い方ではありません。それでも、念のため、今回どうしてもと言われれば処方することは可能です。が、アルコール性の肝硬変でビール一杯飲んだからすぐに肝硬変になる訳でないように、肺癌で煙草を一本吸ったからすぐに肺癌になる訳ではないように、一回抗菌薬を飲んだからと言ってすぐに耐性化してしまう訳ではありませんが、安易に抗菌薬を飲むということが習慣付いてしまうことが問題であり、とりあえず抗菌薬という間違った習慣が何度も繰り返されると、耐性化によって本当に抗菌薬が必要な時に効く抗菌薬がなくなってしまい、将来的に自分が困ることになるということは覚えておいてください。熱が出たから抗生物質、風邪を引いたから抗生物質という間違った習慣を見直すことが大事であり、将来本当に抗菌薬が必要になった時に使える抗菌薬を取っておくということは将来の自分のためにも大切なことです。もし抗菌薬を間違って使っている人が周りにいたら正しい抗菌薬の知識を教えてあげましょう。

オーグメンチンは経口投与の抗生物質であり、通常、成人には1回375mg(アモキシシリン/クラブラン酸カリウムとして250mg/125mg)を1日3回、または1回750mg(アモキシシリン/クラブラン酸カリウムとして500mg/250mg)を1日2回服用することが推奨されており、感染症の種類や重症度に応じて適切な投与量が決定されます。

1.血漿中濃度: 欧米人小児患者にオーグメンチン ES (クラブラン酸 (CVA)/アモキシシリン(AMPC)

A:アモキシシリン(アモリン®,サワシリン®
B:アモキシシリン・クラブラン酸(オーグメンチン®
C:ベンジルペニシリン(バイシリンG®
D:クラリスロマイシン(クラリス®
E:レボフロキサシン(クラビット®

・ロキソニン(ロキソプロフェン)、カロナール(アセトアミノフェン)、メジコン(デキストロメトルファン)、ムコダイン(カルボシステイン)、解熱薬、鎮咳薬、去痰薬です。症状改善のために適宜併用します。

ペニシリン系の抗生剤であるアモキシシリン(サワシリン)やオーグメンチンで治療を行うことが一般的です。 ..

レンサ球菌:溶血レンサ球菌による皮膚軟部組織感染症(壊死性筋膜炎であればクリンダマイシンの併用を検討)や緑色レンサ球菌による感染性心内膜炎の第一選択
髄膜炎菌:髄膜炎菌性髄膜炎の第一選択
感受性のある肺炎球菌での第一選択:最近ではペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP:penicillin-resistant )が増えている
梅毒・レプトスピラなどのスピロヘータ属の第一選択
クロストリジウム属(など)や口腔内嫌気性菌の大部分(など)
その他さまざまな微生物に活性がある:ジフテリア()・炭疽菌 ()・放線菌のアクチノミセス()など
× 黄色ブドウ球菌・大腸菌はペニシリナーゼを産生するため耐性であることが多い
× 横隔膜下の嫌気性菌には無効

また、過去にペニシリン系抗生物質やセフェム系抗生物質でアレルギー反応を経験したことがある場合は、オーグメンチンの使用を避けるか慎重に投与する必要があり、アレルギーの程度や交差反応性を考慮して、代替薬の選択や慎重な投与管理が行われることがあります。


オーグメンチン配合錠125SS/アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム錠の効果効能・副作用・禁忌など、薬剤基本情報を掲載しています。

オーグメンチンは、広範囲の細菌に対して効果を示す広域抗生物質であり、その抗菌スペクトルの広さは臨床現場で高く評価されています。

□ アモキシシリン/クラブラン酸(オーグメンチン®)CVA/AMPC

アルコールはオーグメンチンの効果に直接影響を与えるわけではありませんが、胃腸障害のリスクを高める可能性があるため、服用中はできるだけ控えめにすることが望ましく、特に治療初期や高用量投与時には、アルコール摂取を完全に避けることが推奨される場合もあります。

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また、オーグメンチンの服用により腸内細菌叢のバランスが崩れる可能性があるため、乳酸菌製剤やヨーグルトなどのプロバイオティクス食品を摂取することで腸内環境の維持に努めることが推奨されますが、プロバイオティクス製品の選択や摂取タイミングについては、医師や薬剤師に相談することが望ましいでしょう。

GSKのオーグメンチン配合錠250RS(一般名:アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム錠) ..

アモキシシリンはペニシリン系抗生物質として広範囲の細菌に対して強力な殺菌効果を持つことで知られ、一方、スルバクタムはβ-ラクタマーゼ阻害剤として機能し、細菌が産生する抗生物質分解酵素の働きを抑制する役割を担っています。

オーグメンチン、アモキシシリン のち セファゾリン のち セフトリアキソン

オーグメンチンは、呼吸器感染症の治療に広く用いられる抗生物質であり、特に市中肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の急性増悪、急性気管支炎などに罹患した患者様に対して効果的であり、その広域スペクトルにより多様な病原体に対応することができます。

い急性気管支炎症例などでは抗菌薬を考慮する。 ▷ 一手目:オーグメンチンR配合錠250RS(アモキシシリン

これらの疾患では、グラム陽性菌やグラム陰性菌、さらには嫌気性菌など、多様な病原体が原因となっていることが多く、オーグメンチンの広域スペクトルが有効に作用し、複雑な感染症にも対応できる可能性が高いと考えられています。

クラブラン酸・アモキシシリン(オーグメンチン配合錠/クラバモックス小児用配合ドライシロップ) ..

特に、肺炎球菌やインフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスなどによる感染が疑われる場合に、オーグメンチンの使用が考慮され、これらの病原体に対する高い有効性が臨床試験や実際の治療経験から示されています。

S:単独投与 C:複合投与(アモキシシリン,オーグメンチン,シプロフロキサシン+メトロニダゾール).

βラクタマーゼは、一部の細菌が産生する酵素で、ペニシリン系抗生物質を分解する働きがあり、クラブラン酸カリウムがこの酵素を阻害することで、アモキシシリンの効果が維持されます。

1つ選べ. A:アモキシシリン(アモリン®,サワシリン®) B:アモキシシリン・クラブラン酸(オーグメンチン®) ..

これらの感染症では、ブドウ球菌や連鎖球菌などのグラム陽性菌が主な原因菌となることが多いですが、オーグメンチンの広域スペクトルにより、混合感染にも対応することができ、特に複雑な感染症や重症例において有用性が高いと考えられています。

①アモキシシリン・クラブラン酸(オーグメンチン配合錠 250RS®)1錠とアモキシシリン(サワ.

スルタミシリントシル酸塩水和物は呼吸器感染症の治療に広く用いられており、特に細菌性肺炎、急性気管支炎、慢性呼吸器疾患の二次感染などに罹患した患者が主な適応対象となり、これらの疾患では、肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラ・カタラーリスといった病原菌が原因となることが多く見られます。

アモキシシリン/クラブラン酸《AMPC/CVA》(オーグメンチンR)(

特に、動物咬傷や人間の咬傷による感染では、口腔内の常在菌による複雑な感染が起こりやすいため、オーグメンチンの使用が有効となる可能性が高いと考えられ、嫌気性菌を含む多様な病原体に対する活性が治療効果の向上につながります。

◎市中肺炎はオーグメンチン+サワシリンの“オグサワ”で治療可能である. ..

・サワシリン(アモキシシリン)、オーグメンチン(アモキシシリンクラブラン酸)、ユナシン(スルタミシリン=スルバクタムアンピシリン)、ペニシリン系抗菌薬です。

オーグメンチン®:375mg(250mgアモキシシリン/125mgクラブラン酸)

欧米では経口吸収率のよいpenicilin Vが使用できるが、本邦では使用できません。
ペニシリンGの内服薬(バイシリン)をどうしても使用したい場合(例:GAS咽頭炎疑いだが伝染性単核球症がどうしても除外できずアモキシシリンを使いづらい場合)は、胃酸の影響を受けにくい空腹時の投与を検討しましょう。

オーグメンチン(CVA/AMPC)+アモキシシリン(AMPC)

肺炎球菌・髄膜炎菌による肺炎・髄膜炎
溶血性レンサ球菌による皮膚軟部組織感染症(壊死性筋膜炎であればクリンダマイシンの併用を検討)
リステリア()菌血症・髄膜炎の第一選択
腸球菌 感染症の第一選択
腸内細菌科による感染症(尿路感染症など):大腸菌、サルモネラなど
インフルエンザ桿菌()による中耳炎・副鼻腔炎・気道感染症
× は内因性耐性があり無効

これまでは処方するとしてもアモキシシリンを第一選択にしていただのですが、オーグメンチンに変更しないとモラクセラに対しては効かないですね。

オーグメンチンは、歯科・口腔外科領域の感染症治療においても重要な選択肢となっており、歯周炎や歯槽骨炎、顎骨骨髄炎などに罹患した患者様に対して使用され、口腔内の複雑な細菌叢に対する広域スペクトルの活性が有効性の鍵となっています。

レボフロキサシン セフカペンピボキシル ダイフェン配合錠 オーグメンチン配合錠 アモキシシリンカプセル セフトリアキシン 生理食塩水

アモキシシリンを増やす目的でオーグメンチンを増量すると、クラブラン酸の量も増え、下痢や吐き気などの消化器症状の副作用がでやすくなる可能性があります。
オーグメンチンはアモキシシリンとクラブラン酸のが2対1で配合されていますが、海外と比較するとクラブラン酸の割合が多いといわれています。