妊娠初期は、赤ちゃんの神経や心臓などの器官が作られる大切な時期ですが、妊娠 ..
つわりのある時期であれば、咳と同時に嘔吐をしやすくなったり、咳を繰り返すとお腹が痛くなって早産が心配になったりします。咳で睡眠が充分に取れなかったり、尿漏れの原因ともなるため、妊婦さんにとっては大きな問題です。
鎮咳薬のデキストロメトルファン(メジコン)は、奇形の発生率を上昇させなかったとの報告があります。
去痰薬として知られるカルボシステイン(ムコダイン)は水様性であり胎盤を通過しづらいと考えられます。何らかの異常が起きたという報告も出ておらず、これまでもたくさんの妊婦さんに使用されてきました。
なるべく2~4月が妊娠初期にあたらない様すれば良いですよね? ..
点眼薬や点鼻薬は、局所の粘膜から吸収される薬のため、内服薬とは異なり、赤ちゃんへの移行を最小限にすることができます。妊娠の時期のどの時期に使用してもあまり問題になることはありません。ステロイドが入っているものも使用できます。花粉症等のアレルギー症状を抑えたい場合は、点眼薬や点鼻薬をまず使用するのがよいでしょう。ただし、妊娠中に使用できる内服薬もありますので、症状がひどい場合には我慢しないで主治医に相談してみましょう。
また、サプリメントの摂取に関しても、心配される方がいますが、食事で摂りきれない栄養を補うためのものですから、まずは食事をバランスよくとることが原則です。大切なことは、摂取量を守ること。体にいいからといって、短期間に大量に摂ったり、使用量を守らなかったりするのはもちろんNGです。葉酸については、食品以外に、1日0.4mgを妊娠前から妊娠中に摂取することが推奨されていますので、意識して摂るようにしましょう。
しかしながら、妊娠4週~7週までの妊娠2カ月目は「絶対過敏期」と呼ばれ、この期間は赤ちゃんのさまざまな器官が形成され、お薬の影響を一番受けやすいとても大切な時期とされています。したがって、妊娠検査薬で陽性反応が出た後のお薬の使用については、受診した産婦人科の先生に相談をしてくださいね。
アレグラ 塩酸フェキソフェナジン ムコスタ錠 レバミピド ラクスパン 耐性乳酸菌 ロペミン 塩酸ロペラミド
妊婦さんは免疫力が低下しているため、気を付けていてもインフルエンザになってしまうことがあります。妊婦さんはインフルエンザ感染に伴って重篤な症状になったり、合併症を起こす危険が高くなると言われており、自然流産、早産、低出生体重児、胎児死亡が増加するとの報告もあるため注意が必要です。妊婦さんだからという理由で治療をためらうべきではなく、適切な治療を行うことが推奨されています。
まずはインフルエンザになる前にワクチンの接種を考慮しましょう。妊娠前にインフルエンザワクチンを接種できれば一番良いのですが、妊娠中であってもインフルエンザワクチンを接種することで奇形が増えるとは考えられていないため、選択肢に加える価値はあります。
インフルエンザになってしまった場合のお薬ですが、オセルタミビル(タミフル)は水溶性であり胎盤移行は多くないと考えられます。妊娠中の使用による奇形や流産の増加は無いと考えられていますので、使用を検討して良いでしょう。ザナミビル(リレンザ)やラニナビル(イナビル)は吸入薬のため、飲み薬よりも血液中の濃度が低いことから、胎児への影響も少ないと考えられます。
ドラッグストア等で購入できる市販薬は、お医者さんから処方されるお薬と比較して穏やかな効き目の場合が多く、また使用期間も短期間で済むように1回の販売量が少なくなっています。ご自身で市販薬を購入される際は、妊活中であることをドラッグストアの薬剤師や登録販売者にご相談いただくと、もし妊娠していても安全な成分を選択してもらえるため、より安心かと思います。
ただし、妊娠初期の絶対過敏期における薬の使用は、産婦人科 ..
膀胱炎など菌の感染に対して使用される抗菌薬(抗生物質)の安全性はどうでしょうか。
セフカペン(フロモックス)やセフジトレン(メイアクト)などのセフェム系と呼ばれる抗菌薬は、一般の医療現場で使用される頻度が高いものです。セフカペン(フロモックス)は、脂溶性で蛋白結合率も低いため、胎盤を通過する性質を持っています。セフジトレン(メイアクト)も蛋白結合率が高いものの脂溶性のため、やはり胎盤を通過します。
しかし、これまで多くの妊婦さんに使用されており、先天異常との関連は無かったとする研究結果が多数存在します。そのため、妊娠周期や治療の必要性を考慮して投薬の要否を決めるのが良いでしょう。
妊婦さんはさまざまな理由により膀胱炎などの尿路感染を起こしやすく、急性腎盂腎炎に発展すると重篤な合併症を生じることがあります。このような場合にはセフカペン(フロモックス)やセフジトレン(メイアクト)の使用を考えます。
クラリスロマイシン(クラリス)というマクロライド系抗菌薬も有名ですが、妊婦さんに対する充分なデータはなく、危険性に関して明確な結論は出ていません。テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど)は、歯の着色やエナメル質の形成に影響を与えるため使用すべきでないですし、ニューキノロン系抗菌薬(クラビットなど)は、もともと妊婦さんには使用禁忌(使ってはいけない)となっています。
医療の専門家に相談することを前提に、妊娠中のママに知っておいてもらいたい薬の基礎知識をご紹介していきます。
(妊娠後期ともあり、市販の点眼薬も使用してます)ただ、飲み薬(アレグラ ..
①妊娠性掻痒症
発疹は出ず、痒みのみが強く出るため、皮膚症状はひっかき傷として現れる。
――花粉シーズンに毎日のように薬を服用することで太ったりしないか心配です…
製薬会社が薬を発売するにあたって試験の結果をまとめたインタビューフォームというものが発行されるのですが、確認してみましょう…
…そう言って文献をおもむろに調べ始める児玉さん…
――ちなみに薬剤師さんって調べものが多そうですよね?
薬の品数はけっこう膨大であり、また専門分野が分かれておらず全てをカバーしなければなりません。全部覚えるというよりも、いかに調べることができるかということが薬剤師としては大事になります。
太るという副作用があるかどうか調べてみましたが、たとえば市販薬にもあるアレグラの成分であるフェキソフェナジンについては、太るような副作用については記載がなく、食欲減退について数例ほど出ているようです。
また、オロパタジンという成分の処方薬では食欲増進の報告もあるようですが、頻度としては非常に少ないとのことです。
非常に少ない頻度ということなので、薬が食欲に関与したとしても個人差によるでしょうという結論になるかと思います。太る副作用はないとは証明することはできませんが、頻度の高い副作用なのかと言われるとそれはないでしょう。太るということが代表的な副作用としてあるわけではありません。
フェキソフェナジン塩酸塩錠60mg「ダイト」 | くすりのしおり
解熱目的の成分としては、通常量・短期使用であれば妊娠中でも「アセトアミノフェン」が安全であることが分かっています。また咳止めに対しては限られたデータとなりますが、「デキストロメトルファン臭化物塩」を頓用で使用する分には問題ないとされています。また、痰が絡んで辛い場合は、「ブロムヘキシン塩酸塩」や「アンブロキソール塩酸塩」などは妊婦さんにも使用経験があります。
[PDF] 妊娠時の安全性評価・授乳中のカテゴリー Contents
実際に花粉症で体外受精を受けた方の例では、胚移植後3日目に原因不明の蕁麻疹が起こり、さらに浮腫などの症状も現れ妊娠に至らなかったり早期流産もありました。
タミン薬では、ロラタジンやセチリジン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩などが、疫 ..
妊娠前から便秘気味だったという方も多いと思います。妊娠するとホルモンの影響で腸の蠕動運動が低下し、大きくなった子宮で腸が圧迫されて、ますます便秘がひどくなる方もいらっしゃいます。便秘が原因で痔が悪化したり、いきむと赤ちゃんが出てきてしまいそうで心配という方もおられるでしょう。
酸化マグネシウム(マグミット)は塩類下剤と呼ばれる代表的な便秘薬です。腸内に水を引き寄せて便を軟らかくするとともに、便が膨らんで腸に刺激を与え、排便を促してくれます。マグネシウムイオンは胎盤を通過しますが、酸化マグネシウム自体が腸から吸収されにくいと考えられています。そのため、胎児に影響するとは考えにくいと言えます。一般的に、この酸化マグネシウムが妊婦さんの便秘の第一選択になります。
ピコスルファートナトリウム水和物(ラキソベロン)は大腸刺激性下剤と呼ばれる下剤で、血液中にはほとんど吸収されません。そのため薬は胎児までほとんど到達しないことから、影響も乏しいと考えられます。
酸化マグネシウム(マグミット)もピコスルファートナトリウム水和物(ラキソベロン)も人間での研究は多くないですが、リスクを明確に示す結果は報告されていません。
ロラタジンやフェキソフェナジン塩酸塩は母乳中への移行が極めて少ないので、授乳.
妊娠何ヶ月目なのか、痛みはどれぐらいなのか、状況にもよるので、妊娠がわかったあとは、自己判断で服用するのはやめておきましょう。
※記事後半の時期別、症状別の解説もあわせてチェックしてくださいね。
花粉症を徹底解決:症状と原因に基づく最適な治療と予防のポイント
もともと頭痛持ちという方も多いと思いますし、つわりがはじまってから頭痛がひどくて困っているという方もいらっしゃると思います。どのような薬で対処するのが良いのでしょうか。
アセトアミノフェン(カロナール)は水溶性の薬物であり、胎盤を通過しにくい性質を持ちます。これまで妊婦さんに使用される頻度の最も多かった解熱鎮痛薬で、奇形との関連は言われていません。最近では妊娠中のアセトアミノフェン使用と子の発達障害との関連性について報告する論文が出ましたが、総合的に考えてメリットをデメリットが上回るとは考えにくい状況です。
また、ロキソプロフェン(ロキソニン)も胎児に奇形を起こすとは考えられていません。
ただし、妊娠後期の解熱鎮痛薬の使用は注意が必要です。胎児の心臓には、胎盤から受け取った酸素の豊富な血液を全身に送るための動脈管と呼ばれるものが存在します。出産間近に解熱鎮痛薬を使用すると、この動脈管が収縮して胎児死亡につながる可能性があるのです。また、胎児の腎機能に影響して羊水過少を引き起こすこともあります。
腰痛に使う湿布でも、何枚も連用すると影響が出る可能性があるので注意が必要です。
フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラ)」などが、催奇形性は否定的である ..
③PUPPP (掻痒性蕁麻疹様丘疹)
妊娠後期頃から現れることが多く、蕁麻疹のようなやや盛り上がった赤い湿疹が全身に現れる。お腹周りが一番多い。
妊娠中の辛い痒みや発疹の原因は? 〜その種類と対応方法について
花粉は妊娠中であっても授乳中であっても、容赦してくれません。花粉症対策で一番大切なのは、花粉を避けて除去すること。アレルギーの原因である花粉を避けることで、症状を重くしないようにしましょう。具体的な方法をみていきましょう。
妊婦さん、授乳婦さんが風邪を引いたら。どんな薬を飲めばいいの?
妊娠中のお薬の服用に関しては、担当の産婦人科医とよく相談をされることが原則です。また、国立成育医療研究センターの「妊娠と薬情報センター」では、妊娠とお薬の相談を受け付けてくれます。ウェブサイトを参照してください。
(第2類医薬品) スカイブブロンHI フェキソフェナジン塩酸塩 30錠
もし妊娠に気づかずお薬を使用していても、ほとんどの場合は問題ありません。それは、万が一妊娠3週までに赤ちゃんに影響のあるお薬を使用し、赤ちゃんに有害な影響があった場合は残念ながらその受精卵は着床せず流産となる可能性が高く、妊娠が継続していればお薬の影響はほぼないと考えて大丈夫であるという考え方に基づきます。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると ..
妊娠中や授乳中はできる限り体調に気を使うとは思いますが、それでも風邪を引いたりすることはありますよね。お腹に赤ちゃんがいる時や赤ちゃんに授乳する時に、気にしなくてはいけないのが薬の使用についてです。
当院でよく処方する抗アレルギー薬にはアレグラ、クラリチン、アレロック、エバステル、ジルテック、ザイザルなどがあります。 ..
妊活中に花粉症の時期が重なり、どうしてもアレルギーの薬を使用したい場合もあると思います。もしお薬を使用する場合は、なるべく局所的に作用する点鼻薬や目薬などを選択しましょう。それでも症状が辛い場合は、経験的に「フェキソフェナジン塩酸塩」や「ロラタジン」などの第2世代抗ヒスタミン薬は比較的赤ちゃんへの影響が少ないことが分かっています。
フェキソフェナジン妊娠中について | 医師に聞けるQ&Aサイト
たとえば妊娠中の方は服用できる薬が限られてくるのですが、花粉症の薬に関しても胎児への影響が少ない薬を選択します。
花粉症の薬でよく使われているのは、「抗ヒスタミン薬」といわれるものですが、そのなかでも第1世代という昔に開発された薬に関しては、緑内障の閉塞型といわれる症状の方、前立腺肥大症の方は避けたほうがよいでしょう。
尿が出にくくなる、口が乾きやすくなるといった抗コリン作用というものがあり、緑内障や前立腺肥大症の症状が悪化する可能性があるためです。その他にも、目が乾くといった副作用も考えられます。
アセチルコリン受容体というものをブロックするので、尿や涙といった分泌系が抑えられるためでしょう。
ですが、たとえばアレグラやアレジオンのように、抗ヒスタミン薬でも第2世代といわれる新しく開発されたものに関しては、比較的その影響は少ないといえるでしょう。持病のある方は、市販薬を購入する際にも薬剤師に相談してみてください。
Q 妊娠中ですが、漢方薬はのんでもいいですか。 妊娠中は特別なお体の状態です ..
特に妊娠中は、催奇形性(奇形にしてしまう)や胎児毒性(胎児の発育や機能を悪化させる)という言葉があるように、飲んだ薬や使用する外用剤も成分が血液中を回るため、薬によっては胎盤を経由して赤ちゃんへ影響を及ぼしてしまいます。また、授乳では母乳からの移行により、乳児に影響をあたえることが考えられます。今回は、風邪を引いた時に飲める・使えるような薬があるのかについてご紹介いたします。