4日後に受診したところ、クラミジアが陽性とのことで筋肉注射とクラリスロマイシン ..
セフェム系の抗生物質に対してアレルギーをお持ちの方は、フロモックスを投与することができません。また、ペニシリン系もセフェム系に近い構造からなるため、ペニシリンアレルギーがある方の場合も注意が必要です。過去に抗生物質でアレルギーを起こしたことがある方は、診察時に申告してください。
また、マイコプラズマや肺炎球菌にはクラリスロマイシンが少量でもよく効くとされています。 ..
セフゾン(セフジニル)とは第三世代セファロスポリンと呼ばれる抗生物質の一つです。
一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。
フロモックス、ジスロマック、クラリスは血漿蛋白結合率が低く ..
Aureus,MSSA)にもカルバペネムを使わなければならない状況になっています。
相川 公文先生は泌尿器がご専門ですが,泌尿器科領域の感染症の治療として,カルバペネムをどのように位置づけておられますか。
公文 尿路感染症全般で捉えますと,いわゆる単純性,すなわち尿路に基礎疾患のない膀胱炎に続発するような腎盂腎炎が多いわけですが,泌尿器科では,尿路系に基礎疾患のある複雑性尿路感染症で難治性の感染症が現実には多くあります。
この難治性の複雑性尿路感染症で,中心となるのが緑膿菌です。この緑膿菌に最も強い抗菌力を示す点は重要であり,特に,併用療法ではなく,カルバペネム単独で泌尿器科領域感染症のすべての菌をカバーできる点は評価すべきです。
相川 外科領域では,特に術後の感染症が進展すると命取りになる,あるいは吻合部位がだめになってしまうということもあって,どうしても菌が分離される前,またはその感受性検査が戻ってくる前に,抗菌特性のよいカルバペネム系薬を使わざるを得ない状況があります。カルバペネムは,先ほど重症の難治性感染症あるいは緑膿菌感染症が適用としてあがりましたが,もう1つは特にコンプロマイズド・ホストで感染が重症化しやすい,あるいは人工血管など異物を留置した手術後の感染症などにはempiricに使うこともあると思います。
角栓によりアクネ菌が繁殖したニキビや、細菌によるニキビにはつぎの抗生物質が使用されています。
抗生剤(抗菌剤)の適正使用 (後編) | みうら小児科クリニック
クリニックで治療しているに、伝染性膿痂疹(とびひ)が治らない、または悪化している場合はMRSA(Methicillin‐Resistant Staphylococcus Aureus:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が原因菌となっていることが考えられます。
MRSAとは、黄色ブドウ球菌のなかで耐性遺伝子をもち、メチシリンという種類の抗生物質をはじめ、多くの抗生物質に耐性を持つ(薬が効かないもしくは効きにくくなる状態)菌です。
皮膚科では、初診時にMRSAによる伝染性膿痂疹(とびひ)も念頭にいれて細菌培養検査をおこなうことにしています。
クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。
グラム陽性球菌スペクトラムを強化したのがクラリスロマイシン、グラム ..
細菌感染は体のいたるところで起こります。抗菌薬が効果を発揮するためには菌に対する強さに加えて、どの組織に移行して働くかも重要なポイントです。ジェニナックとクラビットが効果を発揮する臓器について考えてみましょう。
主にA群β溶血性レンサ球菌(化膿レンサ球菌)によっておこります。
年齢や季節に関係なく発症します。
最初は顔面や手などで局所の小水疱や膿疱として始まり、次に小水疱や膿疱から漏れ出た滲出液(じくじくした液)が厚い黄色痂皮(かひ)(かさぶた)へと変わっていきます。
その後局所に多発したり、からだ全身に広がっていきます。
炎症の症状が強く、発熱・のどの痛み・リンパ節の腫脹などの全身症状を伴います。
治療がうまくいっていないアトピー性皮膚炎のお子様におこりやすいです。
抗菌薬ジェナニックとクラビットの違いを、薬剤師ライター・加藤哲也氏が解説。クラビットよりジェニナックのほうが細菌作用は強いといえます。
基本的に、医師の処方で入手ができますが、個人輸入でも購入できる抗生物質があります。
使用の際は、必ず用法を守って服用しましょう。
虫刺されによる遅延型のアレルギー反応の場合は、充分な強さがある ..
剤型はカプセルと細粒が発売されており、小児でも使用できる抗生物質です。
かゆみが強いときや湿疹を伴っている場合にはステロイド外用剤を使いますが、必ず抗菌 ..
タクロリムス(グラセプター®、プログラフ®)やシクロスポリン(ネオーラル®)は肝臓の薬物代謝酵素CYP3Aで代謝されますが、抗生物質のクラリスロマイシン(クラリス®、クラリシッド®)、エリスロマイシン(エリスロシン®)は、この代謝酵素を阻害する作用があります。そのため、タクロリムスやシクロスポリンを服用中の人がクラリスロマイシン、エリスロマイシンを服用すると、タクロリムスやシクロスポリンの血中濃度は急に高くなってしまい、免疫状態はとても不安定になります。
(肝臓の薬物代謝酵素については、をご覧下さい。)
14員環マクロライドでは、エリスロマイシン(エリスロシン)とクラリスロマイシン(クラリス、クラリスロマイシン)が代表です。
Care Med, 25(10): 1663-1670, 1997相川 カルバペネムのおおよその臨床的位置づけがわかってきました。
次に抗菌活性についてですが,カルバペネムはグラム陽性菌からブドウ糖非醗酵菌を含むグラム陰性菌,嫌性菌まで強力かつ幅広い抗菌スペクトルを有しています。カルバペネム系3剤を比べた場合,私はグラム陽性菌には3剤ほぼ同等,グラム陰性菌にはメロペネムが他の2剤よりやや優れているという印象を持っています。
まず,呼吸器感染症の原因菌として分離頻度の高い菌について,それぞれのカルバペネムの抗菌プロフィールについて河野先生にお伺いします。河野 今言われたように,カルバペネムはβ-ラクタム系の中で最も強い抗菌力と広いスペクトルを持っていますが,呼吸器感染症で分離頻度の高いインフルエンザ菌に対しては,イミペネムやパニペネムは第3世代セフェムなどに比べ少し抗菌力が劣ります。しかし,メロペネムはこのインフルエンザ菌に対して抗菌活性が改善され,非常に強い抗菌力を持っています。呼吸器領域でこの3剤を比べた場合,このインフルエンザ菌に対するメロペネムの抗菌力が最も異なる点だと思います。相川 泌尿器科領域ではどのように評価されますか。
公文 尿路感染症は主としてグラム陰性菌によるものが多く,最も問題となるのが先ほども申しましたが緑膿菌です。教室で臨床分離菌のカルバペネム系3剤とセフェムに対する感受性を比較したデータがありますが,緑膿菌に関して言えば,やはりメロペネムの抗菌力が最も優れており,MIC90が6.25 μg/mlでした。
相川 つまり緑膿菌に対しメロペネムが,他のカルバペネムに比べ抗菌力が強いということですね。
公文 そうです。イミペネムとパニペネムのMIC90がそれぞれ12.5,25μg/mlでした。緑膿菌について言えば,教室のデータもそうでしたが,国内外の報告をみても,やはりメロペネムが緑膿菌によいというのは確かなようです()。
次に問題になるのが腸球菌で,個人的に最近どうもこの菌は少し病原性が強くなっている,つまり腸球菌単独で有熱性感染を起こす例が頻度として上昇してきているという印象があります。そうでなくても腸球菌の分離頻度がかなり高いですから,コンプロマイズド・ホストで腸球菌が分離され,かつ発熱をしているケースですと,やはり腸球菌を原因菌として否定していいのかどうかというのはなかなか難しいところです。
泌尿器科領域感染症で問題となる菌で唯一,メロペネムが他のカルバペネムと比べて劣っているのがこの腸球菌です。メロペネムのMIC90は6.25μg/mlでイミペネムの1.56μg/ml,パニペネムの3.13μg/mlと比べ,確かに抗菌力では1-2管ほど劣りますが,この程度では臨床効果の面で差は出ません。それよりも緑膿菌に最も強い抗菌力を持っていることのほうが評価できます。相川 公文先生から緑膿菌の話が出ましたが,耐性機構の上からも緑膿菌についてはメロペネムがいいのではないかというデータもあるようですが,小林先生,いかがでしょうか。
小林 メロペネムは大腸菌やクレブシェーラーニューモニア()は抗菌力が強力すぎますね(笑)。セフェムでわれわれは今まで治してきたわけですから,そこにあえてこの薬をいつも使わなければいけないだろうかという問題があります。メロペネムの位置づけをしてどういう菌が対象となるのだといった時,やはり緑膿菌になると思います。
この緑膿菌について,血中から分離されたものですが,去年から今年にかけてMICを測ってみました。MIC90がメロペネムで2μg/mlでパニペネムは16μg/ml,イミペネムはその中間です。このメロペネムの緑膿菌に対する感受性は開発時とあまり変わっていません。その理由として,緑膿菌のカルバペネム薬に対する主要耐性機構の1つであるD2透過孔欠損株においても,メロペネムは感受性がそれほど低下しないことが知られていますが,このことが関係しているかも知れません。
私も公文先生と同様にカルバペネム系3剤を比べた場合の相違点として,メロペネムの抗緑膿菌活性をあげます。つまり,緑膿菌による敗血症に対してメロペネムは最も強力なカルバペネムと言えます。
相川 以前セフタジジムが出た時,セフェム系薬の中では抜きん出て緑膿菌に強かったわけです。その開発の時に私もお手伝いをしましたが,緑膿菌に対するセフタジジムのMICをみて,これはもうMICがアミノ配糖体に近いセフェムで,かつ1gを投与できるということで大変驚いたことがありました。メロペネムはセフタジジムと比べてどうでしょう。
小林 メロペネムはセフタジジムよりも強いです。新しく出たセフェム系のセフォゾプラン(Cefozopran,CZOP)やセフェピム(Cefepime,CFPM)よりも強いですから,やはり緑膿菌にはメロペネムだと思います。
公文 先ほどの教室のデータでは,緑膿菌に対するセフタジジム,セフォゾプランのMIC90はそれぞれ50 μg/mlでした。メロペネムのMIC90が6.25μg/mlであったのと比べ,やはりセフェムより強いですね。
相川 小林先生は,先ほど緑膿菌感染症はカルバペネムと言われましたが,例えば熱傷創感染症などの場合,緑膿菌が原因菌として多いわけで,感受性検査のデータが出てくるまでに2-3日かかりますので,empiricに抗菌薬を投与する場合,他の薬剤よりもカルバペネムを選ぶわけですか。
小林 やはりカルバペネムを使います。この場合,抗菌力もさることながら,その患者さんの状態もありますから,なるべく単剤でいきたいので,配合剤の含まないメロペネムということになりますね。
相川 呼吸器感染症,特に慢性気道感染症ではやはり緑膿菌が問題になると思いますが,いかがでしょうか。
河野 慢性の気道感染症では,通常は抗菌薬の適応となりません。そこで,びまん性汎細気管支炎を中心とする緑膿菌慢性気道感染症では,マクロライドの少量長期投与で,病態自体が非常に改善します。逆に言いますと,緑膿菌が除菌されようがされまいが,患者さんの症状,そして呼吸不全の状態が改善します。ところが,患者さんが急性増悪の状態になりますと,軽症であればニューキノロンなどの経口剤が第1選択肢になりますが,重症例では緑膿菌感染症を含め注射剤が選択され,メロペネムなどのカルバペネムの点滴静注を第1選択肢にします。相川 昔,最初のカルバペネムであるイミペネムの臨床試験が行なわれていた時,私は主に外科系の感染症を扱っていたのですが,イミペネムを使用するとほとんど菌が消失してしまい,残ってくるのはステノトロフォモナス・マルトフィリア〔()〕と真菌というような状態で,大変驚いた経験がありました。
このカルバペネムが効かない菌にはどのようなものがあるでしょうか。
河野 カルバペネムの弱点といえば,今お話のありましたステノトロフォモナス・マルトフィリアとMRSAで,その他にセラチア・マルセッセンス(),エンテロコッカス・フェシューム()に対しても抗菌力はそれほど強くありません。このように,一般の細菌でいうと本当に数種類のものだけに限られます。もちろん真菌などの抗生物質が適用範囲外のものは別として,非常に幅広くカバーしています。
ただ,今言った菌は弱毒菌で,抵抗力が非常に減弱した易感染患者にまれに日和見感染として起こる可能性があるわけで,ほとんどが菌交代症として残った菌が分離されるにすぎません。確かに私たちの施設でも,ステノトロフォモナス・マルトフィリアの分離率は全体で見ますと徐々に増加していますが,それでもその感染症で困っているかというとそうではありません。
小林 河野先生がご指摘のステノトロフォモナス・マルトフィリアですが,カルバペネム系を使っていますと確かに最終的に残ってきます。病原性があるかどうかはともかくとして,ステノトロフォモナス・マルトフィリアの分離頻度の増加が,今後問題になると考えられます。相川 先ほど小林先生は,抗菌薬を選ぶ場合,患者さんの状態からなるべく配合剤を含まないほうがよいと言われましたが,カルバペネム系3剤をみた場合,大きな違いとして,メロペネムは他のカルバペネムとは異なり,配合剤でないということがあると思います。
この点については先生方はどのように評価されておられるでしょうか。
小林 最近相談を受けるのは,実は敗血症よりも長期臥床患者の嚥下性肺炎が多いのですね。そうした場合に,口腔内の嫌気性菌の問題も含めると,カルバペネムは非常に使いやすい薬剤です。
それともう1つ現実的な問題としては,そういう方は肝機能,腎機能がある程度低下していますし,高齢者の場合も多い。そういうことを考えますと,基本的に投薬というものはなるべく数少なくしたいという意味で,カルバペネムの中でメロペネムが合剤でないという点を私は最も評価しています。ペニシリン系やセフェム系の抗生物質でβ-ラクタマーゼ阻害剤が配合されている薬剤もありますが,このような患者さんのempiric therapyにおいては,抗菌力でこっちが優れているから選ぶというよりも,合剤でないということを中心に選ぶことが私自身は多いです。
公文 小林先生が言われるように,抗菌薬に限らず薬剤は,配合剤を必要とせず単剤でいろいろなことができるということが一番評価すべき点だろうと思いますが,この点ついては後ほど詳しく述べたいと思います。
河野 先生方のご指摘のように,メロペネムは腎毒性が低減されていて,尿細管上皮細胞に取り込まれても,そこであまり影響を与えないということで,シラスタチンやベタミプロンのように,尿細管上皮細胞へアップテイクされることをブロックするような薬剤の配合を必要としないわけですから,やはりこの点がカルバペネムの中でメロペネムの大きな特徴と思います。相川 抗菌薬に限らず注射用の薬剤は溶けやすいことも,使いやすさの点で重要と思われますが,パニペネム/ベタミプロンとメロペネムはイミペネムより溶解性に優れていると言われてます。この点について,小林先生お願いします。
小林 少量の輸液に溶けるということは,シリンジポンプなどで投与する場合に,臨床の場では使いやすいと思います。それと,イミペメム/シラスタチンは乳酸塩を含む輸液には配合禁忌となっていますが,パニペネム/ベタミプロンとメロペネムは配合可能です。そういう意味でこの2剤は使いやすいカルバペネム系薬と言えます。相川 カルバペネムの副作用となると痙攣に代表される中枢作用がありますが,いかがでしょうか。
河野 初期のカルバペネムは痙攣の副作用という点から,特に高齢者などでの投与が懸念されていましたが,徐々にこの中枢作用も改善されてきました。
中でもメロペネムは動物実験あるいは欧米における髄膜炎に対する開発試験でセフォタキシム(Cefotaxime,CTX)と同等の安全性が確認されています()。この点で高齢者でも比較的使いやすくなったカルバペネムですが,このメロペネムでもまったく安全というわけではありませんので,中枢神経系に障害のある患者さんや腎機能障害者,あるいは高齢者には投与量を減ずるか,または間隔をあけるかして慎重に投与する必要があると思います。
相川 メロペネムのこのような特徴から,さきほど小林先生が,単剤であることも言われましたが,高齢者などにも使いやすいということなのかもしれません。
マクロライド系抗菌薬:クラリスロマイシンが一番人気(2ページ目)
クラリスロマイシン(クラリス®、クラリシッド®)は必要とされる場面の多い抗生物質です。呼吸器内科そして感染症内科医として勤務してきた医師の経験から、クラリスロマイシンの効果や副作用、注意点を説明します。
細菌性亀頭包皮炎ならばオゼックス、フロモックス、クラビット、クラリスなどの ..
抗生物質は、殺菌性・静菌性の他にも作用別に多くの種類があります。
症状にあった抗生物質を使用することでです。
「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
なお、同じマクロライド系抗生物質にアジスロマイシン(ジスロマック®)という薬がありますが、こちらは大部分が代謝を受けず未変化体で胆汁中に排泄されるため、上記のような免疫抑制剤との相互作用の心配はいりません。