投与量の急激な減少ないし投与の中止により,嘔気,頭痛,倦怠感,易刺激性,情動不安,睡眠障害等の離脱症状があらわれることがある。


経口避妊薬(ピル)の血中濃度を低下させることがあります。ペニシリン内服中では、ペニシリンが腸内細菌にも作用し、細菌叢(さいきんそう:腸内に存在している細菌)を変化させ卵黄ホルモンの腸管からの再吸収を抑制するために、卵黄ホルモンの血中濃度の低下があるため、ペニシリン服薬中の低用量経口避妊薬(ピル)の避妊は失敗する可能性があります。他の避妊方法を併用することが必要かも知れません。


下痢 、 軟便 、 肝機能異常 、 低カリウム血症 、 貧血 、 過敏症 、 そう痒 、 悪心 、 嘔吐 、 胃部不快感 、 腹部膨満感

マクロライド系の抗生物質で、細菌などの蛋白合成を阻害して増殖を抑えることにより抗菌作用を示します。
通常、呼吸器感染症、耳鼻科領域感染症、皮膚科領域感染症など広い範囲の感染症、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を含む非結核性抗酸菌症の治療に用いられます。

患者 1日投与量投与期間 副作用 備考 性・年齢 使用理由(合併症) 経過及び処置 1 男70代 急性咽喉頭炎(頸部リンパ節炎) 600mg2日間 意識消失発作 アレルギー体質(アレルギー性鼻炎)の患者。 投与開始日 : 午前受診し,急性咽喉頭炎に対して本剤600mgを処方。昼食後,本剤服用。 約4時間後,意識消失発作(転倒)発現。同日回復。頭部に打撲を負うも,転倒した記憶なし。 投与2日目(投与中止日) : 午前受診。前日の意識消失発作については,内服薬が原因と思わなかったため報告せず。昼食後,本剤服用。約4時間後,自宅玄関にて発作発現し転倒。救急車にて他院へ搬送。頭部精査施行するも,異常なし。同日回復。本剤投与中止。 企業報告 併用薬:なし NO.

の副作用が増強されるおそれがあるとしてクラリスロマイシンが「相互作用・併用 ..

主な副作用として、腹痛、下痢、発疹、幻覚、失見当識(場所、時間、名前などが判らない)、意識障害、せん妄、躁病(上機嫌、興奮しやすい、活動的になる)、耳鳴、聴力低下、嗅覚異常、口腔内びらん、歯牙変色、振戦(手足の震え)、しびれ(感)、カンジダ症(外性器などに発疹・ただれ・かゆみ、口内炎、嚥下困難)、動悸、筋肉痛、低血糖などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

フィリピンの土壌から1952年に発見され、ペニシリン、セフェム系とは異なった化学構造で、抗炎症作用、免疫調節作用など抗菌力以外の作用もあるため、慢性閉塞性肺疾患などにも使用されています。歯科ではクラリスロマイシン(商品名:クラリス他)アジスロマイシン(商品名:ジスロマック他)が処方されることが多いです。マクロライド系は、安全性は高いですが、クラリスロマイシンは肝臓のチトクロームで代謝されるため、同じ部位で代謝される薬剤は併用注意となるために、併用注意薬があります。薬局などでご確認ください。重篤なものは併用禁忌となっています。

142, アモキシシリン水和物・クラブラン酸カリウム, 蕁麻疹, 1

マクロライドアレルギーの患者さん
クラリスロマイシンの併用禁忌:自閉症などに用いられるピモジド(商品名:オーラップ)、片頭痛薬のエルゴタミン製剤(商品名:クリアミン、ジヒデルゴット)及び肺動脈性高血圧薬のタダラフィル(商品名:アドシルカ)に対してはピモジド、エルゴタミン製剤及びタダラフィルの血中濃度を上げるために禁忌です。肝臓、腎臓に障害があり、痛風及びベーチエット薬のコルヒチン服薬中の患者さんでは、コルヒチンの毒性増強のため併用禁忌です。

口内炎治療薬として軟膏剤とクリーム剤及び歯科用貼付剤があります。

そこで、より安全な治療を行う上でも、本マニュアルを参考に、患者さん

口腔用ステロイド製剤(商品名:アフタッチ、アフターシール他)が処方されます。
口腔粘膜に貼り付ける錠剤やシールを歯科用貼付剤と呼びます。口内炎などによる潰瘍面を保護します。歯科用貼付剤を貼り付ける粘膜部位はしっかりと清掃してから貼付することが大切です。

歯科用貼付剤:シール状のフィルムを口内炎の潰瘍面の上に貼り付けます
単純性ヘルペスによるウィルス性口内炎にはアシクロビル軟膏(商品名ゾビラックス軟膏他)を塗布します。


価)、クラリスロマイシンとして1回200㎎(力価)及びプロ ..

患者 1日投与量投与期間 副作用 備考 性・年齢 使用理由(合併症) 経過及び処置 2 男20代 亜急性硬化性全脳炎(骨粗鬆症) 300万IU(2回/週~1回/3週)7年11ヵ月間 ↓(53日間休薬) ↓60万IU1日間 ↓300万IU1日間 無菌性髄膜炎 投与8年8ヵ月前頃より学力低下してきた。投与8年1ヵ月前に痙攣発作が発現し,入院。亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と診断した。 投与開始日 : 本剤の髄腔内投与を開始。 投与38日目 : 脳室内投与に変更。 投与2ヵ月目 : この頃までに急速に病状進行し寝たきり状態となった。その後病状の進行はない。 投与7年11ヵ月目(投与中止日) : 本剤300万IUの投与後,38℃台の熱が発現。 通常なら1~2日で下熱するが下がらなかった。本剤を休薬。 中止4日後 : 発熱40℃となり来院。血液検査を実施するが異常なし。 咽頭が軽度に発赤。インフルエンザの迅速検査は陰性。 抗生剤(クラリスロマイシン)を5日分処方。 中止7日後 : 39℃台の発熱が継続。再度血液検査を実施するが肝機能異常〔AST(GOT)103IU/L,ALT(GPT)78IU/L〕以外は問題なし。 中止10日後 : 39℃台の発熱が継続。左下肢のミオクローヌスが目立ってきた。肝障害〔AST(GOT)90IU/L,ALT(GPT)97IU/L〕がみられた。 髄液検査〔髄液細胞数209/3/mm3(髄液単核球数204/3/mm3,髄液多核球数5/3/mm3),髄液蛋白12mg/dL,髄液糖52mg/dL,髄液Cl 122mEq/L〕により無菌性髄膜炎と診断した。 脳室内にコハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム50mg注入。 その後3~4日は38℃位の熱でおさまっていたが,中止16日後には39℃に上昇し,中止17,18日後にはやや下降傾向。 中止18日後 : 37℃台の発熱がみられ,肝機能〔AST(GOT)57IU/L,ALT(GPT)79IU/L〕,髄液所見とも改善傾向。無菌性髄膜炎は軽快。 中止40日後 : 髄液所見が正常化。 中止54日後(再投与開始日) : 本剤60万IUを脳室内注入。 再投与22日目(再投与中止日) : 本剤300万IUを脳室内注入。 夜より38℃台の発熱が発現し,無菌性髄膜炎が再発(症状:髄液細胞数増多,発熱)。本剤投与中止。 中止70日後 : 髄液細胞数は低下し,無菌性髄膜炎は回復した。 企業報告 臨床検査値 投与7年11ヵ月目(投与中止日) 中止10日後 中止18日後 中止40日後 再投与中止6日後 再投与中止23日後 再投与中止35日後 再投与中止49日後 再投与中止70日後 髄液細胞数(/mm3) 4/3 209/3 80/3 10/3 54/3 118/3 54/3 13/3 7/3 髄液単核球数(/mm3) 4/3 204/3 67/3 9/3 52/3 90/3 52/3 12/3 6/3 髄液多核球数(/mm3) 0/3 5/3 13/3 1/3 2/3 28/3 2/3 1/3 1/3 髄液蛋白(mg/dL) 11 12 4 7 6 9 9 7 5 髄液糖(mg/dL) 74 52 48 62 54 56 56 60 60 併用薬:フェニトイン,イノシンプラノベクス,バルプロ酸ナトリウム,クロナゼパム 【2】 テリスロマイシン 販売名(会社名) ケテック錠300mg(アベンティスファーマ) 薬効分類等 主としてグラム陽性菌,マイコプラズマに作用するもの 効能効果 <適応菌種>本剤に感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,インフルエンザ菌,レジオネラ属,ぺプトストレプトコッカス属,プレボテラ属,肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ),肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)<適応症>咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,肺炎,慢性呼吸器病変の二次感染,副鼻腔炎,歯周組織炎,歯冠周囲炎,顎炎 《使用上の注意(下線部追加改訂部分)》 [重要な基本的注意] 意識消失,視調節障害,霧視等があらわれることがあるので,自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。 [副作用(重大な副作用)] 意識消失:意識消失があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 肝機能障害,黄疸:AST(GOT),ALT(GPT),Al-Pの著しい上昇等を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 〈参 考〉 企業報告 症例の概要 NO.

薬事情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介(2004年3月)

クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンを改良してできたものであり、ニューマクロライドともいわれています。抗生物質の代表といえるのはβラクタム薬(ペニシリン系、セフェム系等)ですが、マクロライド系も肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど多くの細菌に対して効力を発揮します。いろいろな細菌に有効なので、呼吸器系の領域を中心に多くの診療科で処方されています。多くは咽頭炎・肺炎・中耳炎などに対する処方です。消化器領域ではピロリ菌の除菌薬としても数多く処方されています。皮膚科領域においては、感染を伴う、表在性/深在性皮膚感染症、リンパ管/節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍などの疾患に対して選択されることがあります。

肝薬物代謝酵素P-450系の活性阻害が一番強いのはエリスロマイシンで,それに比べてクラリスロマイシン ..

クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。

クラリスロマイシン錠200mg「科研」と標準製剤を、クロスオー

一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。

クラリスロマイシン・エリスロマイシン・フルコナゾール; 抗不整脈薬:ベラパミル ..

妊娠中や授乳中の場合にはクラリスを使用できないわけではありませんが、気軽に内服できるわけでもありません。妊娠中に高容量のクラリスを投与すると胎児に心血管系の異常、口蓋裂、発育遅延等の異常が生じる可能性があると動物実験にて報告されています。また、クラリスは母乳にも移行します。病気の種類に応じて、治療を行うメリットと治療を行わないデメリットを比較・検討し、担当医と十分に相談して治療に当たりましょう。

現場で聞かれる薬の効果や副作用、飲み合わせの注意点等をご説明します。 ..

尚、抗菌作用とは別に、炎症に関係するT細胞や好中球の活動を抑制する作用や、粘液の過剰分泌を抑える作用も判明しているため、以下の様な慢性炎症性疾患等の症状にも利用されています。

口内炎: 1日2~4回、適量を患部に塗って下さい。 薬のタイプ, ペースト.

デエビゴの眠気は、多くの方が午前中の早い時間帯に回復しますが、一部の方で遅くまで残ってしまいます。

口内炎、嚥下困難)、動悸、筋肉痛、低血糖などが報告されています。このよう ..

患者 1日投与量投与期間 副作用 備考 性・年齢 使用理由(合併症) 経過及び処置 1 男60代 C型慢性肝炎(高血圧) 600万IU68日間 ↓600万IU(3回/週)87日間 肺炎 投与開始日 : 本剤連日投与を開始。白血球数5700/mm3。 投与69日目 : 本剤隔日投与に移行。 投与144日目 : 白血球数4200/mm3。 投与153日目 : 40℃台の発熱。 投与155日目(投与中止日) : 体温は下がっており,本剤を投与。 その後,39.7℃の発熱。その後も発熱が続いた。 中止4日後 : 緊急入院。白血球数17300/mm3,CRP28.9mg/dL。 胸部X線にて右上肺野の肺炎像。 ピペラシリンナトリウム4g,硫酸アミカシン400mgの点滴静注開始。 中止5日後 : 白血球数13800/mm3,CRP26.1mg/dL。 中止6日後 : 解熱傾向。 中止9日後 : 平熱となった。 中止13日後 : CRP0.3mg/dL,白血球数4000/mm3と炎症反応もなくなりX線上も改善。 中止22日後 : 退院。 企業報告 併用薬:ニソルジピン,胃炎・消化性潰瘍用剤,インドメタシン NO.