クラリスロマイシンの服用を中止した。2月10日には咽頭痛は改善傾向を認


葛根湯は風邪の初期症状に対する代表的な漢方薬です。その他にも、炎症性の疾患、慢性頭痛や肩こりにも使用されます。


ですので、抗生剤の漫然とした処方は避けなければなりませんが、慢性の副鼻腔炎や小児に多い慢性の滲出性中耳炎にはクラリス ..

1:多発性のポリープ(鼻茸)
2:嗅覚障害の合併が多い
3:マクロライド系抗生物質の抵抗例が多い
4:ステロイド有効例が多い
5:女性にやや多い
6:1型アレルギーは認めるもの、認めないもの様々である(合併率20~30%)
7:手術しても再発例が多い

まず「のど」の定義ですが、ここでは広い範囲の「のど」を想定します。広い範囲の「のど」、何を言っているのか分かりにくいかもしれませんが、「のど」というのは医学的な用語ではなく、我々医療者は「のど」を咽頭と喉頭にわけて考えています。しかしここでは咽頭も喉頭も「のど」とします。さらに、ここでは扁桃(昔は「扁桃腺」と呼ばれていましたが、この組織は「腺」ではないために最近では「扁桃」と呼ばれるのが普通です)も「のど」に含めたいと思います。また、もう少し範囲を広げて首の周りのリンパ節や甲状腺までも含めて「のど」としたいと思います。

咽頭炎や扁桃炎などの上気道感染症から、気管支炎や肺炎といった下気道 ..

クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。

など、前述の好酸球性副鼻腔炎と非常によく似た特徴を有しており、類縁疾患と考えられています。したがって、治療や経過もよく似ており、手術療法のみで完全に治すことは困難かもしれませんが、手術によって鼻閉や喘息症状が劇的に改善し、喘息薬の使用量が極端に少なくなる方も多く経験しています。解熱剤や鎮痛剤など手術後に使えないお薬もあり、手術後の経過観察が重要ですので経験の豊富な医療機関への受診をお勧めします。

咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二 ..

蓄膿症と称されていた以前からあるタイプの副鼻腔炎です。非好酸球性副鼻腔炎の中にもいくつかのタイプがあり、鼻中隔弯曲症、アレルギー性鼻炎、こどもの頃からの繰り返す急性副鼻腔炎、など非好酸球性副鼻腔炎の成因・病態は様々です。マクロライド少量長期療法(クラリス、ルリッド、エリスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質を少量で長期間服用します)が基本的治療ですが、患者様の病態に合わせてアレルギー性鼻炎治療なども併用します。鼻中隔弯曲が原因による副鼻腔炎の治療には手術が必要になることが多いです。また、大きな鼻茸がある場合やマクロライド少量長期療法で改善できない場合は手術適用です。

近年、注目されている難治性の副鼻腔炎で喘息の重症例に合併することも多く完全に治癒することが難しいですが、手術が有効で病状を軽減することができます。好酸球性副鼻腔炎の中でも重症例は指定難病に指定され、難病医療助成が受けられます。手術後の再発例に関しては、2020年4月から最新の治療である生物学製剤も適用になりました。また、難治性の好酸球性中耳炎を合併する方もいらっしゃいます。

・咽頭炎 :溶連菌しかありません。第一選択薬はアモキシシリン(ペニシリン系 ..

上咽頭炎を理解するに先立ち、まずは上咽頭がどこにあり、何をしている場所なのかを確認しなければなりません。上図のように、上咽頭とは、鼻腔の奥に位置する咽頭の一部で、「鼻の奥の部分」といってよいです。一般的には肉眼的に確認することはできません、耳鼻咽喉科で鼻の穴をちょっと見られただけ(鼻を広げる器具です)で確認することはできません。内視鏡(ファイバースコープ)を用いて確認する必要があります。

上咽頭には、粘膜に覆われた咽頭扁桃という組織が存在します(幼少期にはアデノイドとして有名)。アデノイドは、呼吸器や口腔内の細菌やウイルスなどの侵入を防ぐ免疫器官の役割を果たしていますが、10歳を過ぎると急速に縮小して、思春期頃には消失する方が大多数です。口の中にある扁桃腺の大きさは個人差があり、「昔から扁桃腺が大きいと言われる」という方がいらっしゃいますが、上咽頭にあるアデノイドに関しても扁桃腺ほどではないですが、大人になっても肥大したままの方がいらっしゃいます。論文的な根拠はありませんが、慢性上咽頭炎が難治化している方は、アデノイド肥大がある方が多いように思われます。(もしくは反復的な炎症により幼少期のアデノイドが遺残してしまったのかもしれません)


上咽頭炎と後鼻漏の治療のため、クラリス(抗生物質)+アレロック+ ..

後鼻漏の病態構成要素、症状
① 鼻汁の過分泌:鼻汁は鼻粘膜の血管からの組織液の漏出や粘膜上皮細胞である杯細胞と粘膜固有層の鼻腺細胞が産生する分泌粘液から成り立っています。鼻汁は、一部は気化して吸気の加湿に役立てられますが、その殆どは鼻腔の粘液線毛機能によって後鼻孔から咽頭に流れ、嚥下されて消化管へと排泄されます。鼻腔、副鼻腔から分泌される分泌液の量は1日に1~6リットルと言われていますが、前述のとおり、殆ど嚥下されるので一般的に自覚することはあまりない場合もあります。鼻汁分泌増加の機序としては、a.直接的経路であり、鼻腺や血管が刺激を受けることにより、分泌の増加と血管拡張を伴い、血管の透過性が亢進し、血管外への組織液の漏出亢進を惹起すると言われています。もうひとつは、b.知覚神経終末の刺激により分泌が促進されます。鼻粘膜上皮、粘膜固有層の鼻腺、血管には鼻の知覚神経である三叉神経由来の神経線維が豊富に分布されており、機械的刺激や様々なアレルゲン(花粉やハウスダストなど)の刺激により神経線維から神経伝達物質が放出され、その結果血管の拡張、液体成分の血管外漏出が起こり、鼻汁の増加、後鼻漏が増加すると言われています。
② 鼻粘膜の線毛運動の低下と鼻汁性状の変化:鼻副鼻腔粘膜上皮層は粘液で覆われておりその組成が副鼻腔炎などの炎症疾患により、粘性、弾性が増加して、いわゆる『痰や鼻汁の切れが悪くなる。』状態となり、後鼻腔から咽頭へと垂れ下がり、後鼻漏が悪化すると言われています。
③ 鼻粘膜の知覚過敏:後鼻腔から上咽頭の領域には知覚神経が豊富に分布しており、三叉神経(12本ある脳神経の内、5番目の神経)の内、2番目の繊維が上咽頭や軟口蓋に分布しており、舌咽神経(脳神経の9番目の神経)が耳管(鼻腔の奥にあり、鼻と耳をつなぐルートがあり、鼻腔の奥に開いています。気圧の調節を担っています。)周囲や咽頭後壁や口蓋扁桃に分布しています。咽頭粘膜の乾燥による刺激により、これらの神経が刺激され、後鼻漏の症状が増強されやすくなります。これらの現象は加齢による変化に伴って増加することが多いと言われています。組織学的に鼻粘膜上皮の高さは、50歳代まではほぼ一定であるが60歳以上になると上皮が菲薄化すると同時に、上皮内の基底細胞の数が減少すると言われています。また、鼻粘膜の水分蒸散量は加齢に伴って増加する傾向にあり、その結果鼻粘膜の乾燥感の原因ともなる。
④ 慢性の咳嗽:後鼻漏の成分が直接的に起動粘膜に分布する咳受容体を刺激して、咳を誘発すると言われています。

風邪に抗生物質はだすべきではない。 これだけきけば、もっともです。 ウイルス感染である風邪に抗生物質をだす必要性などなにもありません。

ところで、患者さんの要望に応えることができずにしばしば問題となるのが「のどが痛いから抗生物質をください」というリクエストです。

<一般感染症:咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎>

アスピリン喘息はアスピリン様の薬理作用を有する非ステロイド性解熱鎮痛薬(NSAIDs)により発作が誘発されるという特徴を持ち、喘息発作、アスピリン過敏症、鼻茸を3主徴とする疾患です。小児には少ないが、30~50歳に発症することが多く、頻度としては成人喘息の4~30%、中等症以上では10%以上に認められると言われています。

Corynebacterium ulcerans 感染による急性鼻咽頭炎を呈した1例

上咽頭は、外部から侵入するウイルスや細菌から体を守る免疫機能を持っています。吸った空気の最初の関所が上咽頭であり、この免疫応答の関係から「生理的炎症部位」とも言われ、健康な人でも常に軽い炎症を認めています。また、上咽頭は鼻腔と咽頭をつなぐ重要な通路であり、空気の浄化や加湿、温度調節などの役割も担っています。

日本ではマクロライド耐性溶連菌が増加しているのでクラリスロマイシンやアジスロマイシンは使わない。

妊娠中や授乳中の場合にはクラリスを使用できないわけではありませんが、気軽に内服できるわけでもありません。妊娠中に高容量のクラリスを投与すると胎児に心血管系の異常、口蓋裂、発育遅延等の異常が生じる可能性があると動物実験にて報告されています。また、クラリスは母乳にも移行します。病気の種類に応じて、治療を行うメリットと治療を行わないデメリットを比較・検討し、担当医と十分に相談して治療に当たりましょう。

ペニシリンやクラリスロマイシンなど, 痰切り(去痰薬) 咳止め(鎮咳薬) 痛み ..

上咽頭は、空気の通り道となる場所であり、左右の鼻孔から吸い込んだ空気が合流し、気管に向かって下方に空気の流れが変わる中咽頭へと続く通路となっています。二つの鼻の穴から左右に分かれて吸い込まれた空気は上咽頭で合流します。上咽頭で流速が急に落ちるので気流が停滞しやすく、ほこりや細菌が付着しやすい構造になっています。また、食物が通る中咽頭や下咽頭と異なり、空気しか通らない構造になっているため表面の粘膜が弱く、ウイルスや細菌、乾燥、胃酸などの刺激によって炎症を起こしやすいのです。

前回解説したように、臨床像から絞り込んだ上で迅速診断検査または培養 ..


確定診断には、患者の咽頭拭い液、喀痰よりマイコプラズマを分離することであるが、適切な培地と経験があれば難しいことではない。しかしながら早くても1 週間程度かかるため、通常の診断としては有用ではない。近年迅速診断としてPCR 法が開発されており、臨床的に有用性が高いが、実施可能な施設は限られている。
臨床の現場では血清診断でなされることが多い。補体結合反応(CF)、間接赤血球凝集反応(IHA)にて、ペア血清で4倍以上の上昇を確認する。単一血清で診断するには、それぞれ64倍以上、320倍以上の抗体価が必要である。近年、粒子凝集法(PA )、蛍光抗体法(IF)あるいは酵素抗体法(ELISA)によるIgM、IgG抗体の検出も可能となっている。

[PDF] Corynebacterium ulcerans 感染による急性鼻咽頭炎を呈した1例

上咽頭炎の大部分は、細菌やウイルスなどの感染によって引き起こされます。上咽頭には外部から侵入するウイルスや細菌から体を守る免疫機能があり、だからこそ感染が頻発する場所でもあります。風邪やインフルエンザなどの感染症は、上咽頭に炎症を引き起こすことがあります。インフルエンザや新型コロナウイルスの感染が疑われた場合、病院で検査する際に鼻の奥に綿棒を入れられますよね。あれはまさに上咽頭に付着しているウイルスを採取しているのです。

後鼻漏(こうびろう):はなみずがのどに垂れる; 痰・咳; 頭痛・顔面痛; 嗅覚障害:匂いが ..

アレルギー反応によって、上咽頭炎が発症することがあります。アレルギー性上咽頭炎は、季節性の花粉症やアレルギー性鼻炎などと同様に、特定の季節や環境下で症状が現れることが多く、抗アレルギー薬の使用が有効な場合があります。

・滲出性中耳炎に対する治療や慢性副鼻腔炎に対するクラリスロマイシン少量長期 ..

潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などである。咳は初発症状出現後3~5日から始まることが多く、当初は乾性の咳であるが、経過に従い咳は徐々に強くなり、解熱後も長く続く(3~4週間)。特に年長児や青年では、後期には湿性の咳となることが多い。鼻炎症状は本疾患では典型的ではないが、幼児ではより頻繁に見られる。嗄声、耳痛、咽頭痛、消化器症状、そして胸痛は約25%で見られ、また、皮疹は報告により差があるが6~17%である。喘息様気管支炎を呈することは比較的多く、急性期には40%で喘鳴が認められ、また、3年後に肺機能を評価したところ、対照に比して有意に低下していたという報告もある。昔から「異型肺炎」として、肺炎にしては元気で一般状態も悪くないことが特徴であるとされてきたが、重症肺炎となることもあり、胸水貯留は珍しいものではない。
他に合併症としては、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎、肝炎、膵炎、溶血性貧血、心筋炎、関節炎、ギラン・バレー症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など多彩なものが含まれる。
理学的所見では聴診上乾性ラ音が多い。まれに、胸部レ線上異常陰影があっても聴診上異常を認めない症例があり、胸部レ線検査が欠かせない。胸部レ線所見ではびまん性のスリガラス様間質性陰影が特徴とされてきたが、実際には多いものではなく、むしろウイルス性、真菌性、クラミジア性のものに多いと報告されている。マイコプラズマ肺炎確定例では、大葉性肺炎像、肺胞性陰影、間質性陰影、これらの混在など、多様なパターンをとることが知られている。血液検査所見では白血球数は正常もしくは増加し、赤沈は亢進、CRP は中等度以上の陽性を示し、AST 、ALT の上昇を一過性にみとめることも多い。寒冷凝集反応は本疾患のほとんどで陽性に出るが、特異的なものではない。しかしながら、これが高ければマイコプラズマによる可能性が高いとされる。