治療)に比べて、制吐効果が上回っていた(急性嘔吐でリスク比:1.26、遅発性嘔吐で 1.29)


また、嘔気・嘔吐の患者関連因子としては、年齢性別飲酒習慣が知られており、とされています。


日本癌治療学会/制吐薬適正使用ガイドライン2023 年10 月【第3版】を用いて作成 ..

上記症例は制吐薬を追加することで嘔気・嘔吐を軽減することができましたが、難渋するケースもあります。

遅発性嘔吐は,抗がん薬投与後24 時間以降に発現するもの,と定義されており,そのコントロールは,患者のQOL 維持,さらに精神的安定や治療に対する意欲の向上のためにも必要不可欠である。薬剤の催吐性リスクを適正に評価し,エビデンスに基づいた制吐薬の適切な使用を検討する必要がある。

り、デキサメタゾンの用量による制吐効果の差を検証する意義は十分にある ..

2サイクル以降、患者さんに吐き気は見られず、化学療法を継続することができました。

コンプライアンス良好な患者さんであったため、医師と相談し、2日目・3日目のデキサメタゾンとともに内服可能であったアプレピタントを追加することとなりました。

[PDF] 2016年04月 『抗癌剤の催吐性リスク分類と制吐療法について』

ASCO ガイドライン2017 によれば,遅発性嘔吐は,程度としては軽度なものが多いが,急性嘔吐の対処が不十分なときに起こりやすいとされる。治療としては副腎皮質ステロイド(経口デキサメタゾン)が推奨されており,メトクロプラミドや5-HT3受容体拮抗薬とも併用される。しかし,デキサメタゾンに加え5-HT3受容体拮抗薬を併用しても制吐効果の増強は得られない。さらに,急性嘔吐を認めた場合にはこれら2 剤を併用しても効果は不十分であるとされているため,抗がん薬の催吐性リスクや患者の状態に応じていずれか一方の使用にとどめるべきと思われる。

ステロイド量を増やすことも選択肢としてはありましたが、糖尿病を悪化させたくなかったこともあり、高度催吐性リスクの支持療法に倣ってアプレピタント内服を追加投与するか、グラニセトロン注を遅発性嘔吐に有効なパロノセトロン注に変更するか等の選択肢が残りました。

制吐治療についてまとめました。 ① 高度催吐性リスクの注射用抗癌剤に対する制吐療法

しかし、4日目・5日目に嘔気が見られ、たまに吐きそうになるとの訴えがありました。
遅発性嘔吐を軽減するため、支持療法を見直す必要があると考えられました。

本症例は、既往に糖尿病がある患者さんであったため、初日のデキサメタゾン注は6.6mg/日、2日目・3日目はデキサメタゾン8mg/日の内服と、少しですがデキサメタゾンを減量して開始しました。


我々は、さまざまな制吐剤、異なる用量および対照薬との比較 ..

副腎ステロイドは選択できないが、蛋白同化ステロイドは選択できるとき、理論上はヒスロンという選択肢があります。日本では、ヒスロンHは保険適応が乳がん・子宮がんなど特殊なことと、致命的な血栓症の副作用がありますので、実際は一般的ではありません。

[PDF] MASCC/ESMO 制吐療法 ガイドライン2016

以前よりわが国では,経口抗がん薬のうちフッ化ピリミジン薬の使用頻度が高く,大腸がんにおけるUFT/ロイコボリン,カペシタビン,胃がんにおけるS-1,肺がんにおけるUFT は比較試験により術後補助薬物療法の有効性が示されている。また,切除不能再発胃がんや大腸がんに対しても,S-1 やカペシタビン,UFT/ロイコボリン,大腸がんにおけるTAS102(トリフルリジン・チピラシル塩酸塩)は,ガイドラインで推奨されている治療の一つである。これらの経口抗がん薬は単回での催吐性リスクは少ないが,連日内服による消化器症状がある。

タゾン 3.3mg/mL を含有)は経口薬とし、一般的推奨用量と代替用量を参考値と

倦怠感、食思不振の原因となっている病態を除外してください。
・貧血
・感染症
・高カルシウム血症
・低ナトリウム血症
・黄疸・肝障害
・口腔内カンジダ症・口内炎(口腔チームに依頼してください)
・脳転移など
が見逃されやすいが治療しうる病態です。

味覚障害があれば、ビタミンB群、亜鉛補給も行ってください。

化学療法のdelayed emasisが疑われる場合は、標準的な制吐対策をしてください。
対症療法としては以下のものがあります。

1—6 化学療法,放射線治療が原因でないがん患者の悪心・嘔吐に対して,先行す

これら経口抗がん薬の治療効果を得るためには,服用アドヒアランスを損なわないよう悪心・嘔吐対策が重要である。

る制吐薬が無効のとき,非定型抗精神病薬(ペロスピロン,リスペリドン,

公知とされた効能・効果等の概要:
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)

• 制吐作用の機序は不明である。 • 消化管閉塞に対しては、再開通効果が期待でき、

軽度リスクの経口抗がん薬に対して,MASCC/ESMO ガイドライン2016 では,制吐薬3 種類(5-HT3受容体拮抗薬,デキサメタゾン,ドパミン受容体拮抗薬)を単剤で使用することが勧められているが,最小度リスクに対する制吐薬の予防的使用は推奨されていない。一方,NCCN ガイドライン2017 では,軽度・最小度リスクの経口抗がん薬を含めて,悪心・嘔吐が生じた際にメトクロプラミド,プロクロルペラジン,5-HT3受容体拮抗薬などの連日投与(必要に応じてオランザピンやロラゼパムを併用)が推奨されている。しかし,経口抗がん薬に対する制吐薬の比較試験がないため,これらの推奨される制吐療法の信頼度は低い。ただし,これらの経口抗がん薬の有効性のエビデンスを示した比較試験のプロトコールをみると,Grade 2 の悪心・嘔吐が発現した場合にはおおむね支持療法を行うかまたは休薬し,支持療法によってコントロールできない場合には,投与量を一段階減量する,さらにGrade 3 の悪心・嘔吐が発現した場合は,投与量を一段階減量することが一般的である。したがって,がん薬物療法のエビデンスを示した臨床試験のプロトコールを参考に,日常臨床で使用されている薬剤を使用するほか,食事の工夫,カウンセリングなどの支持療法を実施し,コントロール不良の際は休薬し,抗がん薬を一段階減量して再開するという原則を守り,Grade 3 以上の悪心・嘔吐を発現させず,Grade 2の悪心・嘔吐が継続しないように内服を継続することが求められる。

[PDF] パロノセトロンおよびデキサメタゾンの 制吐療法を受

【公知とされた効能・効果等の概要】
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)他の制吐剤との併用において、通常、成人にはオランザピンとして5mgを1日1回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増量するが、1日量は10mgを超えないこと。

[PDF] 選択的NK1受容体拮抗型制吐剤 アプレピタントカプセル

また,高度・中等度リスクの経口抗がん薬に対して,MASCC/ESMO ガイドライン2016 では,5-HT3受容体拮抗薬,副腎皮質ステロイドの2 剤併用が推奨されている。NCCN ガイドライン2017 では,5-HT3受容体拮抗薬の経口連日投与が推奨されているが,シクロホスファミド,エトポシド,テモゾロミドでは,日常臨床において治療目的や放射線治療併用のために副腎皮質ステロイドが併用されていることが多い。

通常、予防的な制吐療法は推奨されない。 1(抗がん薬投与前). 2. 3. 4. 5 (日).

実臨床においては、 2剤併用の制吐療法を用いていた場合、 NK1受容体拮抗薬の追加も時に行われており、 有害事象の程度によってはデキサメタゾンの投与間隔の延長や、 第1世代の5-HT₃受容体拮抗薬を使用している場合には第2世代の5-HT₃受容体拮抗薬への変更も検討される。

制吐剤,ステロイド,血液凝固関連薬,気管支拡張薬,内分泌関連薬,呼吸中枢刺激 ..

抗がん薬の催吐性リスクは,高度,中等度,軽度,最小度の4 段階に分類される。良好な治療アドヒアランスを得て,がん治療を円滑に進めるためにも,催吐性リスクの適正な評価と個々の症例に応じた予防的対処を行う必要がある。

作用によるものと考えられている。デキサメタゾンを含む制吐療法についての臨床試験のメタアナリシ

遅発期(シスプラチン投与開始から24~120時間)のCR割合:complete response 嘔吐完全抑制割合(嘔吐なし、追加の制吐薬服用なしの割合)閉手順を適用してヒストリカルコントロール(TRIPLE試験のPAL群における遅発期のCR割合)に対する優越性の確認を実施。

参考:日本癌治療学会制吐薬適正使用ガイドライン 2023年10月改訂

抗がん薬投与後,24 時間以内に出現する急性嘔吐は,抗がん薬の治療アドヒアランスを妨げる最も大きな要因の一つであり,その予防制吐効果の成否は遅発性嘔吐の治療効果にも影響を及ぼす。したがって,特に催吐性リスクが高度および中等度の抗がん薬投与に際しては,急性嘔吐を未然に防ぎ,さらに遅発性嘔吐の治療反応性を良好に保つためにも,積極的な制吐薬の投与を行う必要がある。以下に急性嘔吐の予防を目的として,抗がん薬投与前に行うべき対処を催吐性リスク別に概説する。

吐き気・嘔吐を引き起こす可能性が高い抗がん剤治療には多くの場合、制吐剤が組み合わされています。

中催吐性レジメンにおいても3剤併用の制吐療法を行う場合にはオランザピンの上乗せが弱く推奨されている¹⁾ことから、 まずはオランザピンの追加が検討される。 一方、 2剤併用の制吐療法を行う場合にはオランザピンの上乗せに関しては推奨なしと記載されている¹⁾。