花粉症の対策は1月からはじめましょう | KARADA内科クリニック
17.1有効性及び安全性に関する試験
〈蕁麻疹〉17.1.1国内第III相試験(成人)
慢性蕁麻疹患者を対象とした二重盲検並行群間比較試験(解析対象214例)で、フェキソフェナジン塩酸塩1回10mg注1)又は60mgを1日2回、1週間経口投与したとき、かゆみ及び発疹の合計症状スコアの変化量は次のとおりであった。国内主要試験成績(症状スコア変化量平均±SE)
--------------------------表開始--------------------------投与群症例数投与前変化量検定(共分散分析)
10mg745.68±0.25-2.12±0.34p=0.004260mg686.40±0.21-3.53±0.33
前記試験は1回10mg、60mg、120mgの1日2回投与の3群比較で実施されたが、解析結果には10mgと60mgの比較のみを示した。--------------------------表終了--------------------------
フェキソフェナジン塩酸塩60mg投与群の副作用発現率は25.3%(19/75例)であり、主な副作用は眠気10.7%(8/75例)及び倦怠感4.0%(3/75例)であった。注1)成人における本剤の承認用量は1回60mg、1日2回である。
17.1.2海外第III相試験(成人)慢性蕁麻疹患者を対象に実施したプラセボ対照二重盲検比較試験(解析対象439例)で、プラセボ又はフェキソフェナジン塩酸塩1回60mgを1日2回、4週間経口投与したとき、フェキソフェナジン塩酸塩はプラセボに比し平均かゆみスコアの有意な減少が示された。
海外主要試験成績(症状スコア変化量平均±SE)--------------------------表開始--------------------------
投与群症例数投与前変化量検定(共分散分析)プラセボ901.92±0.09-0.47±0.07p=0.0001
60mg861.98±0.10-1.07±0.07前記海外主要試験(12~15歳を含む)はプラセボを対照として4用量(1回20mg、60mg、120mg、240mg)を用いて1日2回投与の比較を行っているが、解析結果にはプラセボと60mgの比較のみを示した。
--------------------------表終了--------------------------フェキソフェナジン塩酸塩60mg投与群の副作用発現率は21.3%(19/89例)であり、主な副作用は頭痛10.1%(9/89例)であった。
〈アレルギー性鼻炎〉17.1.3国内第III相試験(成人)
季節性アレルギー性鼻炎患者を対象とした二重盲検並行群間用量比較試験(解析対象307例)で、プラセボ又はフェキソフェナジン塩酸塩1回60mgを1日2回、2週間経口投与したとき、くしゃみ発作、鼻汁、眼症状の合計症状スコアの変化量は次のとおりであった。国内主要試験成績(症状スコア変化量平均±SE)
--------------------------表開始--------------------------投与群症例数投与前変化量検定(共分散分析)
プラセボ1056.74±0.140.07±0.18p=0.024460mg1006.64±0.14-0.36±0.18
前記試験はプラセボを対照として1回60mg、120mgの1日2回投与の3群比較で実施されたが、解析結果にはプラセボと60mgの比較のみを示した。--------------------------表終了--------------------------
フェキソフェナジン塩酸塩60mg投与群の副作用発現率は9.9%(10/101例)であり、主な副作用は眠気及び白血球減少が各3.0%(3/101例)であった。17.1.4海外第III相試験(成人)
秋季季節性アレルギー性鼻炎患者を対象に実施したプラセボ対照二重盲検比較試験(解析対象570例)で、プラセボ又はフェキソフェナジン塩酸塩1回60mgを1日2回(二重盲検下で14日間)経口投与したとき、フェキソフェナジン塩酸塩はプラセボに比し症状スコアの有意な減少が示された。海外主要試験成績(症状スコア変化量平均±SE)
--------------------------表開始--------------------------投与群症例数投与前変化量検定(共分散分析)
プラセボ1418.88±0.14-1.56±0.20p=0.000160mg1418.81±0.14-2.64±0.20
前記海外主要試験(12~15歳を含む)はプラセボを対照として3用量(1回60mg、120mg、240mg)を用いて1日2回投与の比較を行っているが、解析結果にはプラセボと60mgの比較のみを示した。--------------------------表終了--------------------------
フェキソフェナジン塩酸塩60mg投与群の副作用発現率は14.2%(20/141例)であり、主な副作用は頭痛2.8%(4/141例)、めまい及び白血球減少が各2.1%(3/141例)であった。17.1.5国内第III相試験(小児)
通年性アレルギー性鼻炎患者を対象に、フェキソフェナジン塩酸塩(7~11歳は1回30mg1日2回、12~15歳は1回60mg1日2回)又は対照薬としてケトチフェンフマル酸塩ドライシロップ(1回1g1日2回)を4週間経口投与した二重盲検比較試験(解析対象127例)で、くしゃみ発作、鼻汁、鼻閉の合計スコアの変化量において対照薬に対するフェキソフェナジン塩酸塩の非劣性が示された。国内主要試験成績(スコア変化量平均±SE)
--------------------------表開始--------------------------投与群症例数投与前変化量解析結果(共分散分析)注2)
フェキソフェナジン塩酸塩646.09±0.20-2.06±0.19差の点推定値:-0.22795%片側信頼限界上限:0.172(非劣性限界値=0.9)ケトチフェンフマル酸塩636.10±0.19-1.83±0.20
注2)投与前スコア及び年齢層を共変量とした共分散分析を行い、調整済みの2群の差の点推定値及びその95%片側信頼限界上限を示した。--------------------------表終了--------------------------
フェキソフェナジン塩酸塩投与群の副作用発現率は5.3%(4/75例)であり、主な副作用は傾眠2.7%(2/75例)であった。〈アトピー性皮膚炎〉
17.1.6国内第III相試験(成人)アトピー性皮膚炎患者を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験(解析対象400例)で、プラセボ又はフェキソフェナジン塩酸塩1回60mgを1日2回(二重盲検下で1週間)経口投与したとき、かゆみスコアの変化量は次のとおりであった。
国内主要試験成績(症状スコア変化量平均[95%信頼区間])--------------------------表開始--------------------------
投与群症例数投与前変化量検定(共分散分析)プラセボ1994.79[4.68、4.89]-0.50[-0.62、-0.38]p=0.0005
60mg2014.68[4.59、4.78]-0.75[-0.88、-0.62]--------------------------表終了--------------------------
フェキソフェナジン塩酸塩60mg投与群の副作用発現率は23.2%(48/207例)であり、主な副作用は眠気3.9%(8/207例)及び血清ビリルビン上昇1.4%(3/207例)であった。17.1.7国内第III相試験(小児)
アトピー性皮膚炎患者を対象に、フェキソフェナジン塩酸塩(7~11歳には1回30mgを1日2回、12~15歳には1回60mgを1日2回)又は対照薬としてケトチフェンフマル酸塩ドライシロップ(1回1gを1日2回)を4週間経口投与した二重盲検比較試験(解析対象162例)で、対照薬に対するフェキソフェナジン塩酸塩の非劣性が示された。小児国内主要試験成績(スコア変化量平均±SE)
--------------------------表開始--------------------------投与群症例数投与前変化量解析結果(共分散分析)注3)
フェキソフェナジン塩酸塩772.32±0.05-0.50±0.06差の点推定値:0.05095%片側信頼限界上限:0.185(非劣性限界値=0.37)ケトチフェンフマル酸塩852.38±0.05-0.58±0.06
注3)投与前スコア及び年齢層を共変量とした共分散分析を行い、調整済みの2群の差の点推定値及びその95%片側信頼限界上限を示した。--------------------------表終了--------------------------
フェキソフェナジン塩酸塩の副作用発現率は10.8%(9/83例)であり、主な副作用は傾眠3.6%(3/83例)であった。17.3その他
17.3.1精神運動能に対する影響(1)健康成人にフェキソフェナジン塩酸塩120mg注1)、第一世代の抗ヒスタミン薬及びプラセボを二重盲検、3剤3期クロスオーバーでそれぞれ単回投与し、ワープロ入力試験に及ぼす影響を検討したとき、その影響は第一世代の抗ヒスタミン薬に比べ有意に小さく、プラセボと同様であった。
(2)健康成人にフェキソフェナジン塩酸塩120mg、第二世代の抗ヒスタミン薬及びプラセボを二重盲検、クロスオーバーでそれぞれ単回投与し、ポジトロン放出断層撮影法(PET)を用いて脳への移行性を検討した結果、フェキソフェナジンによる大脳皮質のヒスタミンH1受容体の占拠はほとんどみられなかった。また、視覚刺激反応時間検査においてプラセボと差がなかった。(3)ブタクサアレルギー患者に、フェキソフェナジン塩酸塩60mg、第一世代の抗ヒスタミン薬、アルコール及びプラセボを二重盲検、4剤4期クロスオーバーでそれぞれ単回投与し、シミュレーター上での自動車運転能力に及ぼす影響を検討したとき、運転能力に及ぼす影響は第一世代の抗ヒスタミン薬に比べ有意に小さく、プラセボと同様であった(外国人データ)。
17.3.2心血管系へ及ぼす影響(1)成人の季節性アレルギー性鼻炎患者にフェキソフェナジン塩酸塩を1回240mg注1)まで1日2回2週間投与したとき、プラセボと比較して、QTc間隔の有意な変化は見られなかった(外国人データ)。
(2)健康成人にフェキソフェナジン塩酸塩を1回60mg1日2回6ヵ月、1回400mg注1)1日2回1週間及び240mg1日1回注1)1年間投与しても、プラセボに比して、QTc間隔の有意な変動はみられなかった(外国人データ)。(3)健康成人男子を対象にしたエリスロマイシンとの薬物相互作用の検討(フェキソフェナジン塩酸塩1回120mg1日2回7日間、エリスロマイシン1回300mg1日4回7日間)において、併用により血漿中フェキソフェナジン濃度が約2倍に上昇した場合でもQTcなどの心電図を含め安全性に問題はみられなかった。[10.2、16.7.1参照]
(4)Cmaxが承認用量投与時の10倍以上となる条件下での検討において、心電図への影響はなく、有害事象の増加も認められなかった(外国人データ)。(5)フェキソフェナジン塩酸塩にはクローン化したヒト心筋遅延整流K+チャネルに対する影響は認められていない。
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1. ビラスチン・デスロラタジン
ビラスチンとデスロラタジンは、平成28年11月に抗アレルギー剤として発売され、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚疾患によるかゆみを抑える効果があります。
ビラスチンはすでに販売されているセチリジン塩酸塩と同等以上の抗ヒスタミン効果を発揮できることがわかっています。セチリジン塩酸塩やその改良型のレボセチリジン塩酸塩は抗アレルギー薬として強い効果を持っていますがどうしても眠気を起こしてしまうことがあります。ですが、という特徴があります。
ビラスチンの服用方法は「1回20mg(1錠)を1日1回する。」となっています。
ことがわかっています。
第二世代抗ヒスタミン薬でというと、です。も眠気を起こしにくく、添付文書の運転に関する注意の記述も省かれています。
アレグラ (フェキソフェナジン):1日2回。眠気が少なく、車の運転も ..
2.
は、平成29年11月に発売されましたが、こちらは、従来の第二世代抗アレルギー剤としての抗ヒスタミン作用に加え、を併せ持つ、新しい作用機序の経口アレルギー性疾患治療剤です。ヒスタミンはアレルギー反応を引き起こす化学伝達物質としてよく知られていますが、PAFも血管拡張や血管透過性の亢進、知覚神経刺激、白血球の活性化などを誘導することで、くしゃみや鼻水、鼻閉などの症状を引き起こすなど、アレルギー性疾患の病態に深く関与しています。ルパタジンフマル酸塩錠は、これら2つの化学伝達物質を抑える、DUAL作用(抗PAF作用と抗ヒスタミン作用)によって強力な効果を発揮し、も含めアレルギー性疾患における症状を抑制します。
ルパタジンフマル酸塩錠10mgとデスロラタジン錠5mgは化学構造式が類似しています。
ルパタジンフマル酸塩錠は1錠中にルパタジンを10mg含有しているのですが、体内に入ると一部はルパタジンのまま未変化体として存在します。よって体内に入ったルパタジンフマル酸塩錠は、を有し、を発揮するということになります。
デスロラタジンは、効果発現にやや時間がかかりますが、定期服用での力価は高いので、頓服薬としてルパタジンフマル酸塩錠10mgを携帯し、通年性や季節性など長期間抗ヒスタミン剤を服用する場合は力価の高いデスロラタジン5mgを服用するのもいいかもしれません。
また、で、これは近年発売された抗アレルギー剤にはない特徴です。ルパタジンフマル酸塩錠の場合、10mg(1錠)にて効果不十分の場合は、20mg(2錠)まで増やしていいということです。特に重症の蕁麻疹を治療する際には、「薬剤の倍量処方ができるかどうか」が重要となってくるため、この点においてルパタジンフマル酸塩錠は効果的な使い方ができるかと思います。
さらに抗PAF作用は、エピナスチン塩酸塩同様、気管支喘息におけるするため気管支喘息を軽減します。そのため喘息発作に追加する抗ヒスタミン剤としては有用な薬剤の一つと考えられます。
ただしその反面、するため、「本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること」という使用上の注意があります。デスロラタジン錠、ビラスチン錠にはそのようなリスク・副作用がないため、「医師としても処方しやすい」という有利な面もあります。(眠気が出た人の割合は、オロパタジン塩酸塩でも7.0%。一方ビラスチンは0.6%、デスロラタジンは1.0%と優秀。)
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用11.1.1.ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):呼吸困難、血圧低下、意識消失、血管浮腫、胸痛、潮紅等の過敏症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2.肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがある。11.1.3.無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.2%)、好中球減少(0.1%未満)。
11.2.その他の副作用1).精神神経系:(0.1~5%未満)頭痛、眠気、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、(0.1%未満)悪夢、睡眠障害、しびれ感。
2).消化器:(0.1~5%未満)嘔気、嘔吐、口渇、腹痛、下痢、消化不良、(0.1%未満)便秘。3).過敏症:(0.1~5%未満)そう痒、(0.1%未満)蕁麻疹、潮紅、発疹、(頻度不明)血管浮腫。
4).肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、ALT上昇。5).腎臓・泌尿器:(0.1%未満)頻尿、(頻度不明)排尿困難。
6).循環器:(0.1%未満)動悸、血圧上昇。7).その他:(0.1%未満)呼吸困難、味覚異常、浮腫、胸痛、月経異常。
発現頻度は使用成績調査を含む。
薬事情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介(2004年2月)
アレグラと違い、アレジオンは1日1回のめばOKです。
寝る前に飲めば1日効果があります。
効果はしっかり期待できます。
個人差がありますが眠気が気になる方は、ほかの薬を検討しましょう。
最初に開発された第1世代の薬剤は、第2世代と比較して速効性があって鼻水やくしゃみにより強い効果を発揮しますが、効果の持続時間が短く、強い眠気や高齢者の認知機能を低下させるなどの副作用があります。また、口渇や尿閉などの副作用もあり、閉塞隅角緑内障や重症筋無力症などがある方には投与できません。
追加投与を検討するのがよいでしょう。なお第二世代抗ヒスタミン薬を中心と ..
一般的に、市販薬は処方薬よりも効果が弱くなるように調整されています。市販薬が処方薬に比べて効かないのは、成分の量が抑えられているからです。成分量が多ければ薬としての効果は高まりますが、その分副作用も強まります。市販薬は「いろいろな症状を少しずつ抑えるための薬」ですので、重い症状で悩んでいる方にとっては効果が出にくいと感じるかもしれません。
(重要な基本的注意)
8.1.本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれることがある。特に、便秘症の患者では、腎機能が正常な場合や通常用量以下の投与であっても、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、次の点に留意すること〔9.1.3、9.2腎機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.1、13.1、13.2参照〕。8.1.1.必要最小限の使用にとどめること。
8.1.2.長期投与又は高齢者へ投与する場合には定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど特に注意すること。8.1.3.嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状があらわれた場合には、服用を中止し、直ちに受診するよう患者に指導すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.心機能障害のある患者:徐脈を起こし、症状が悪化するおそれがある。9.1.2.下痢のある患者:下痢を悪化させるおそれがある。
9.1.3.高マグネシウム血症の患者:高マグネシウム血症の症状を増悪させるおそれがある〔8.1、11.1.1、13.1、13.2参照〕。(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:高マグネシウム血症を起こすおそれがある〔8.1、11.1.1、13.1、13.2参照〕。(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。(高齢者)
投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与すること(高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告されている)〔8.1、11.1.1、13.1、13.2参照〕。(相互作用)
10.2.併用注意:本剤は吸着作用、制酸作用等を有しているので、他の薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
1).テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン<服用>、ミノサイクリン<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(シプロフロキサシン<服用>、トスフロキサシン<服用>等)、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤<服用>(エチドロン酸二ナトリウム<服用>、リセドロン酸ナトリウム<服用>等)、抗ウイルス剤(ラルテグラビル<服用>、EVG・COBI・FTC・TDF<服用>(エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)等)[これらの薬剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること(マグネシウムと難溶性のキレートを形成し、薬剤の吸収が阻害される)]。2).セフジニル<服用>、セフポドキシムプロキセチル<服用>、ミコフェノール酸モフェチル<服用>、ペニシラミン<服用>[これらの薬剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること(機序不明)]。
3).アジスロマイシン、セレコキシブ、ロスバスタチン、ラベプラゾール、ガバペンチン[これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある(機序不明)]。4).ジギタリス製剤<服用>(ジゴキシン<服用>、ジギトキシン<服用>等)、鉄剤<服用>、フェキソフェナジン<服用>[これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、服用間隔をあけるなど注意すること(マグネシウムの吸着作用または消化管内・体液のpH上昇によると考えられる)]。
5).ポリカルボフィルカルシウム<服用>[ポリカルボフィルカルシウムの作用が減弱するおそれがある(ポリカルボフィルカルシウムは酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される)]。6).高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)[これらの薬剤の効果が減弱するおそれがあり、また、併用によりアルカローシスがあらわれたとの報告がある(マグネシウムがこれらの薬剤の陽イオンと交換するためと考えられる)]。
7).活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)[高マグネシウム血症を起こすおそれがある(マグネシウムの消化管吸収及び腎尿細管からの再吸収が促進するためと考えられる)]。8).活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)、大量の牛乳、カルシウム製剤[milk-alkalisyndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止すること(<機序>代謝性アルカローシスが持続することにより、尿細管でのカルシウム再吸収が増大する<危険因子>高カルシウム血症、代謝性アルカローシス、腎機能障害のある患者)]。
9).リオシグアト<服用>[本剤との併用によりリオシグアトの血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤はリオシグアト投与後1時間以上経過してから服用させること(消化管内pHの上昇によりリオシグアトのバイオアベイラビリティが低下する)]。10).ロキサデュスタット、バダデュスタット[これらの薬剤と併用した場合、これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある(機序不明)]。
11).炭酸リチウム[高マグネシウム血症を起こすおそれがある(機序不明)]。12).H2受容体拮抗薬(ファモチジン、ラニチジン、ラフチジン等)、プロトンポンプインヒビター(オメプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾール等)[本剤の緩下作用が減弱するおそれがある(胃内のpH上昇により本剤の溶解度が低下するためと考えられる)]。
13).ミソプロストール[下痢が発現しやすくなる(ミソプロストールは小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水・Naの吸収を阻害し、下痢を生じさせるが、本剤には緩下作用があるので、両者の併用で下痢が発現しやすくなる)]。(過量投与)
13.1.症状過量投与時、血清マグネシウム濃度が高値になるにつれ、深部腱反射消失、呼吸抑制、意識障害、房室ブロックや伝導障害等の不整脈、心停止等があらわれることがある〔8.1、9.1.3、9.2腎機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.1参照〕。
13.2.処置過量投与時、大量服用後の間もない場合には、催吐並びに胃洗浄を行う。過量投与による中毒症状があらわれた場合には、心電図並びに血清マグネシウム濃度の測定等により患者の状態を十分に観察し、症状に応じて適切な処置を行うこと(治療にはグルコン酸カルシウム静注が有効であるとの報告がある)。
なお、過量投与時、マグネシウムを除去するために血液透析が有効である〔8.1、9.1.3、9.2腎機能障害患者、9.8高齢者の項、11.1.1参照〕。(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報
長期・大量投与により胃結石・腸管内結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告がある。(取扱い上の注意)
20.1.開封後は湿気を避けて保管すること。20.2.金属と擦れることにより黒色になることがある。
(保管上の注意)室温保存。
フェキソフェナジンとも呼ばれるもので、小児用の錠剤があります。眠気が ..
この記事では、フェキソフェナジンの効果のメカニズム、服用方法、副作用、効かない場合の対処法、おすすめのクリニックについて解説していきます。つらい花粉症の症状を和らげ、快適な毎日を送りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
エバスチン、シプロヘプタジン、ビラスチン、フェキソフェナジン、ベポタスチン
■フェキソフェナジン塩酸塩錠の特徴■
湿疹や皮膚炎、蕁麻疹などの皮膚疾患や、花粉やハウスダストによる鼻のアレルギー症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)などに対して改善が期待できる抗ヒスタミンの内服薬です。中枢神経抑制作用が少ないため、眠気や集中力・判断力・作業能率の低下が起こりにくいです。
■フェキソフェナジン塩酸塩錠の効果■
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる鼻のアレルギー症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)の緩和
2 アレグラ®(フェキソフェナジン); 2.2.3 ザジテン®(ケトチフェン)
トロンボキサンA2薬などの薬がありますが、上記にくらべて効果が遅く発現するため、使われにくいですね。鼻や目の炎症自体を抑えることで効果を発揮します。花粉症に対しての効果が非常に強いのですが、長期に使うと「糖尿病」「骨粗しょう症」「胃潰瘍」などをはじめとした、多くの副作用が出てくるようになります。そのため、です。たとえば、純粋なステロイド薬でいうと「プレドニン」「プレドニゾロン」、第一世代の抗ヒスタミンとの配合剤である「セレスタミン」などがありますんで。特に「一発で花粉症を抑える注射」を打っている方もいますが、それは「ステロイド注射」であることがほとんどです。ステロイドの注射薬は1回接種すると6か月効果が持続することから「6か月間ステロイド薬を飲む」と同じ効果になります。したがって、でしょう。日本耳鼻咽頭科頭頚部外科学会でも「本剤をアレルギー性鼻炎の治療に用いることはお勧めできません。」としています。(参照:)花粉症で漢方薬を使うことがあります。鼻水や鼻づまりに使う漢方薬として以下がありますね。このうち、一番使いやすいのは「小青竜湯」です。「透明な鼻水がダラダラでてくる」という症状に有効な薬で、まさに花粉症の症状にピッタリですよね。麻黄のエフェドリン、芍薬のペオニフロリン、肝臓のグリチルリチンにより炎症を抑えつつ、スギ花粉で誘発されるケミカルメディエーターを抑える作用があります。実際、小青竜湯をスギ花粉症の鼻炎症状がある15名に投与したところ、という結果になっていますね。抗ヒスタミンを抑えるシャープさは西洋薬が勝るものの、「西洋薬で効果がない」という方は漢方薬も1つの選択肢かもしれません。(参考:) 花粉症は内服薬も大切ですが、鼻症状には点鼻薬もオススメです。内服薬とも相乗効果を発揮します。クリニックでは直接鼻の炎症を抑える「ステロイド点鼻薬」が主流になっていますね。ステロイド点鼻薬は内服薬として全身への作用が非常にすくなく、全身への副作用は起こりにくくなっています。(よく誤解されがちです)代表的な薬は次の通りです。ベクロメタゾン点鼻液は市販薬でも売られていますね。多くの市販薬はこちらが多いです。一部は血管収縮剤が入っているものもあります。血管収縮薬が入っているものは、鼻の環境のためにも、なるべく短期的に使った方がよいですね。(長期に使うと慢性的に鼻の血流がわるくなってしまいます)目の症状が強い場合は点眼薬を併用すると効果的です。内服薬とも相乗効果を発揮します。点眼薬で多く使われるのは「第2世代抗ヒスタミン薬」でしょう。ステロイド点眼薬も使われますが、緑内障などの眼圧が上がる可能性があるからです。まずは抗ヒスタミン薬で使って、緩和しないようならステロイド点眼薬を使用するようにした方が望ましいです。代表的な薬としては以下の通りです。オドメール点眼液、フルメトロン点眼液、リンデロン点眼液などあり、それぞれ濃度が違い種類が用意されています。もちろん濃度が高いほど効果は発揮しやすいですが、前述の通り緑内障に注意して使用すべきで、でしょう。 こういった方にお勧めな注射が「ゾレア(オマリズマブ)」です。ゾレアはIgEというアレルギーに関わる抗体をブロックすることで、抗ヒスタミン薬を使いながら、注射するになります。他にも特発性じんま疹や気管支喘息にも使いますね。もちろん、効果は強く、今までどの薬剤を使用しても無効であったスギ花粉症20例で行った結果によると、治療終了後に行ったアンケート調査では回収できた18例のうち15例が「今年オマリズマブを使用してよかった」と回答しています。また、日本を対象にしたオマリズマブ162例とプラセボ群175例を比較したランダム化比較試験でも今までコントロール不良であった花粉症の目の症状や鼻の症状を有意に改善させ、生活の質もよくしたことが報告されています。したがって、ゾレアはどうしてもダメな人用の「救世主」のような薬ではないでしょうか。ただし、いくつか注意点があります。1つ目は、IgEという抗体を抑える薬なので、IgEが高いことが前提条件になります。したがって、採血をしてIgEが高い人に使われますので、。2つ目は、非常に高額な費用がかかる可能性があるということ。血液中のIgEの濃度と体重によって75mgから600mgまで使用されますが、4週間ごとに使用した場合でも最高600mg使用で26,143円(3割負担)かかります。2週間ごと投与になると、最高52,286円(3割負担)かかることになりますね。もちろん、高額医療費制度が活用できますので、ある程度負担は軽減されますが、それでもということに注意が必要です。(参照:オマリズマブを使用した重症スギ花粉症20例の臨床的検討)
(参照:)よく「花粉症の薬の強さ」について聞かれることが多いですが、強さのランキングのようなものはあるのでしょうか?結論からいうと例えば、花粉症の薬を比較した試験において以下のようなものがあります。
市販薬で花粉症を治すときに、知っておきたいこと | 医師ブログ
薬には化学式があるのですが、化学式の似たもので分けることができます。医師は患者さんから薬の効かない、眠気など副作用がでる、と言われた場合には化学式が似たものではなく、別の化学式の構造の薬を選択して使う必要があります。
・フェキソフェナジン(アレグラ®) 成人は、1回60mgを1日2回服用
蕁麻疹だと抗ヒスタミン薬の内服が効きます。アレグラ、タリオン、アレジオン、ザイザル、アレロックなどですね。基本的に蕁麻疹には塗り薬は効かないのです。
症状や効果に個人差がありますので、症状や効果をみながら適宜追加は可能です。
)。 アレルゲンが鼻の粘膜につくと、ヒスタミン、ロイコトリエンといった物質がでてきて症状を引き起こします。ヒスタミンがくしゃみ鼻水、ロイコトリエンが鼻づまりに関係しているといわれています。(ヒスタミンとロイコトリエンは、治療の話のときにまたでてきますので、頭の片隅においといてください。)
くしゃみ、鼻水(水様性鼻汁。いわゆる水っぱな。)、鼻づまり(鼻閉)アレルギー性鼻炎では黄色い鼻水(膿性鼻汁)は出ません。膿性鼻汁は鼻かぜ(急性鼻炎)や、副鼻腔炎の症状です。 鼻:下鼻甲介が腫れたり、白くブヨブヨになったりしています。何にアレルギーがあるかを調べるためには、アレルギー検査が必要です。当院では「ドロップスクリーン」を導入しています。指先からとった1滴の血液で、41種類がわかるアレルギー検査です。30分で結果がでます。こんな感じで検査結果がでてきます。 大人の方には、普通の採血での検査をおすすめしています。何が違うかといいますと、・非特異的IgEといって、今どのくらいのアレルギー反応が自分の中で起こっているかの目安になる数値がわかります。・View39 ドロップスクリーンとほぼ同じ39種類の検査ができます。・白血球中の好酸球の%がわかります。これは、過敏性の指標になります。上記のいろいろな抗原にかぎらず、温度・気圧・ちょっとした刺激にも反応しやすいかどうかがわかります。好酸球が5%以上ある方は、過敏になっていると考えていいです。 飲み薬と点鼻薬があります。ヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬、ロイコトリエンを抑える抗ロイコトリエン薬、そして漢方薬があります。一番使われるタイプのお薬です。 1日2回のお薬 1日1回のお薬 この他にもいろいろ種類があります。一般的に効果が強いと言われる薬、眠気が強いといわれる薬がありますが、効果には個人差があります。効果が強いといわれる薬でもその人にはあまり効かなかったり、眠気が少ないと言われる薬でもその人には眠たかったり。その逆もあります。抗ヒスタミン薬はいろいろ種類があるので、自分に合う薬を一緒に見つけましょう。 鼻づまりの症状が強い人に使います。単剤で使うこともありますが、抗ヒスタミン薬で効果がイマイチな場合に併用することもあります。シングレアとキプレスは販売会社が違うだけで、同じ薬です。 鼻水グッジュグジュになってしまった時。こういう時に、他の飲み薬はなかなかすぐに効いてはくれません。小青竜湯はとりあえず許容範囲内に症状を抑えてくれます(私の使用経験から)。天然のエフェドリン(後述参照)がはいっています。 妊娠中にも頓服程度なら飲めます。アレグラの成分と、エフェドリンの成分が入った薬です。エフェドリンは血管をキュッと細くする効果があるので、鼻づまりを改善させてくれます。鼻閉にはとてもよい薬なのですが、血管をキュッとし続けるのは鼻以外にはよくないかもしれないので、長期の処方はできないことになっています。ひどい高血圧、緑内障、ひどい前立腺肥大症の場合には使えません。 ポララミンという昔ながらの抗ヒスタミン薬と、少量のステロイドが入った薬です。ステロイドが入っているので、鼻の炎症をよく抑えてくれますが、長期での処方はできません。また、眠気が出る人もいます。他の薬では焼け石に水のような状態になってしまったときに、一時的に使ったり、症状がヒドイ時だけ頓服で使ったりします。 ドラッグストアで売っているのはこのタイプです。これをシュシュっとやるとすぐに鼻づまりが改善します。即効性があってついつい手放せなくなってしまうのですが、ずっと使い続けているとだんだん効かなくなり、余計に鼻づまりがひどくなってしまいます。連用は避けたいです。使い方としては、風邪をひいて鼻づまりがヒドイ時に一時的に使うのがいいと思います。耳鼻科で主に処方するのはこちらのタイプです。ステロイドというと嫌煙されてしまうのですが、鼻だけに効いてくれてほとんど全身には吸収されないので、いわゆるステロイドの副作用はありません。即効性はないのですが、毎日使っていると1週間くらいで効果がでてきます。鼻がすでにグジュグジュな状態で使うと、点鼻をしてもすぐに鼻水と一緒にでてしまったり、点鼻が刺激でくしゃみがでてしまったりしますが、それでも毎日使い続けていると効果が出てきますので、諦めずに使ってください。そして、調子が良くなってもやめないでください(これ大事!)。調子が良い時もつけ続けると、調子が悪くなりにくくなります。季節性アレルギー性鼻炎の時はシーズン中ずっと、通年性の場合には一年中ずっと、です。飲み薬だけでは効果がイマイチな人に点鼻薬を追加するとよいですし、ステロイド点鼻薬単独でも結構効果がありますよ! アレルゲンを毎日ちょっとずつ取り込んで、体を慣らしてしまおうという治療です。スギ用(シダキュア)、ダニ用(ミティキュア)があります。1日1回、舌の下に薬を置いて、1分経ったら飲み込みます。毎日、5年を目安に続けます。これをやるにはアレルギー検査をして、スギやダニにアレルギーがあることを確認しなければいけません。(シダキュアはスギ以外、ミティキュアはダニ以外には一切効果がありません。)ひどい副作用の報告はありませんが、初めて薬を飲むときは、念のため飲んだ後30分間院内にいていただきます。下鼻甲介の粘膜を焼く治療です。鼻づまりが改善し、くしゃみ鼻水も出にくくなります。効果はだいたい1年くらい持ちますが、個人差があります。やる前には麻酔のついた細いガーゼを鼻にいれて、鼻の粘膜を麻酔してからやります。(注射の麻酔ではありません。)しっかり麻酔を効かせてやれば、そんなに痛くはない治療です。家に帰った後は少し痛むことがありますが、痛み止めを処方しますので大丈夫です。やった後1週間程度は下鼻甲介にかさぶたがついて、一時的に鼻づまりが酷くなることがあります。1週間後に外来に来てもらって、カサブタのお掃除をします。 トリクロール酢酸による焼灼術 現在、当院でも施行しています高周波治療レーザー治療(今後導入予定) 鼻がグジュグジュになってから治療を開始しても「焼け石に水」、なかなか効果がでません。昨年あまり効果がなかった場合、薬が効かなかったと決めつけず、次は早めに治療を始めてみましょう。1月中旬から2月上旬に治療を始めるのがオススメです。症状が出たときだけ飲んで、症状がおさまるのであれば、毎日飲む必要はありません。症状がイマイチおさまらないなら毎日飲んでください。花粉症に対しては、1月下旬から4月上旬まで毎日飲んでいた方が、コントロールはいいかと思います。ヒノキもある人は、GW明けまでです。 症状がでてからだと薬が効きにくいです。外出する予定がわかっているのなら、その前日(あるいは2~3日前)から薬を飲みましょう。 やめてみて、症状がまだ出るようならもうちょっと続ける、といった感じです。通年性のアレルギー性鼻炎の方は、アレルギーの薬を飲んだからといってアレルギーの体質が治るわけではありません。薬をやめたらまた症状がぶり返しますので、飲み続けなければいけません。ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の場合には、舌下免疫治療(別途参照)があります。夏以外は、薬をずっと飲んでいた方が調子がいい人も多いかと思います。季節の変わり目、温度変化があるときは症状が出やすく、よく秋の花粉症かと思って来院される方の多くは、ダニアレルギーがひどくなっている症状が多いです。
フェキソフェナジンの効果.診療と新薬38 : 987-991, 2001
花粉症の治療薬は、なるべく早く症状を緩和するということを目的に作られています。特に、抗ヒスタミン剤は、飲んで数時間で効果が出てきます。効果が出るのに時間がかかるといわれている抗ロイコトリエン薬でも、数日で効果が出ます。したがって、1週間くらい飲んでも、あまり症状が変わらないという場合には、そのお薬が合っていないと考えるべきです。花粉症の治療の選択肢は沢山ありますので、効かない場合は、治療法を変えるべきです。