フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
※フォシーガ(成分名:ダパグリフロジン)は『糖尿病のない慢性腎臓病』だけでなく『慢性心不全』の治療薬としても保険適応がなされています(2020年11月に慢性心不全への保険適応承認)。
・ 糖尿病合併CKD患者:アルブミン尿(蛋白尿),腎機能に関係なく腎保護効果が期待されるため,クリニカルエビデ
5.1. 〈1型糖尿病、2型糖尿病〉糖尿病で重度腎機能障害のある患者又は糖尿病で透析中の末期腎不全患者では本剤の血糖降下作用が期待できないため、投与しないこと〔8.2、9.2.1参照〕。
また、本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがあります。
レアチニン値などの血液検査、尿蛋白や尿潜血などの尿検査の結果となります。 ..
5.2. 〈1型糖尿病、2型糖尿病〉糖尿病で中等度腎機能障害のある患者では本剤の血糖降下作用が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断すること〔8.2、9.2.2、16.6.1、17.1.1参照〕。
EGFRが25mL/min/1.73m2未満の患者を対象とした臨床試験は実施していません。
なお、重度の腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者への投与について用量調節の設定はありません。
“慢性腎臓病治療薬”フォシーガをスクロールで見る DAPA-CKD試験
DAPA-CKD試験は、2型糖尿病合併の有無に関わらず、CKDステージの2~4、かつ、アルブミン尿の増加が確認された4,304例を対象に、フォシーガ10mg投与による有効性と安全性をプラセボと比較検討した国際多施設共同無作為化二重盲検第Ⅲ相試験です。フォシーガ は1日1回、ACEiもしくはARBによる治療と併用されました。複合主要評価項目は、腎機能の悪化もしくは死亡(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、心血管または腎不全による死亡)リスクでした。副次評価項目は、腎機能の複合評価項目(eGFRの50%以上の持続的低下、ESKDへの進行、腎不全による死亡)、心血管死もしくは心不全による入院、および全死因死亡のいずれかの初発までの期間でした。試験は日本を含む21カ国で実施されました 1。結果は に掲載されました 1。
しかし、フォシーガは糖の再吸収を抑えることで意図的に尿から糖を排出させる医薬品です。
フォシーガを飲んでいる間は常に尿中に糖が排出されているため、陽性反応が出てしまいます。
慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】
フォシーガは糖尿病の治療薬なので糖尿病(血糖値)を改善させる事も含めて以下の作用が期待出来ます。
糖尿病初期には糸球体濾過量(GFR)が上昇する。糸球体で濾過されたブドウ糖が増加すると,近位尿細管細胞に局在するsodium/glucose cotransporter 2(SGLT2)により再吸収されるブドウ糖が増加し,その結果緻密斑に到達するクロライドが減少し,尿細管・糸球体フィードバック(TGF)システムにより,糸球体輸入細動脈が拡張する。これに伴う糸球体過剰濾過は,尿蛋白の増加や糸球体病変進展につながる。糖尿病性腎症の進展を抑制するための第一選択薬として,輸出細動脈を拡張させることにより糸球体過剰濾過を是正するレニン・アンジオテンシン系(RAS)抑制薬が用いられてきた。
尿蛋白を低下させる降圧薬:ロサルタンカリウム25mg; 血中脂質を低下させるEPA剤:ロトリガ2g; 腎機能を保護する薬:フォシーガ
ただし、腎臓をこれ以上悪くならないように保護する薬や、腎機能低下が原因で起きる合併症を予防する薬はあります。
EMPA-KIDNEY試験 エンパグリフロジンの顕性蛋白尿を伴わない慢性腎臓病
フォシーガに限らずSGLT-2阻害薬の作用とは尿細管におけるブドウ糖の再吸収を抑える事で、尿中にブドウ糖を強制的に排泄させるようにする薬剤です。
初めは尿検査でタンパク尿が見られるようになり、慢性腎臓病の進行とともに血液検査で腎機能低下(クレアチニン値の上昇)を認めるようになります。
患者は2年前、鼻血の症状で病院を受診した際、医師の勧めで腎臓の穿刺検査を行い、局所性および節段性の糸球体硬化(FSGS)と診断された患者。現在、フェロジピンの持続投与など6種類の薬物治療を受けており、定期的に3か月ごとに身体検査を受け、腎機能の指標をモニタリングしています。
フォシーガは慢性腎臓病の患者において、2型糖尿病の有無にかかわらず
2年前の24時間蛋白尿は1.4gでした。最近の血液検査では尿蛋白3+、中性脂肪が341mg/dLと高値が確認されました。
今後尿蛋白が無い糖尿病を合併しないCKDへの効果が明らかになることを期待したい.
大阪大学医学部附属病院血液浄化部の松井 翔医員(研究当時大阪大学大学院医学系研究科の博士後期課程)、大学院医学系研究科 山本 毅士 特任助教(常勤)、 猪阪 善隆 教授(腎臓内科学)らの研究グループは、SGLT2阻害薬の腎保護作用に関する新しいメカニズムを明らかにしました。
フォシーガ錠10mg(アストラゼネカ株式会社)の基本情報・副作用
フェロジピンとアロチノロールの服用は問題ありません。尿蛋白が高い状況に対して、尿蛋白の低下や腎機能の低下を遅らせる薬物を追加することを提案します。その中で、腎機能の低下を遅らせる薬物としてフォシーガを特にお勧めします。また、血中脂質(中性脂肪)も高値ですので、血中脂質を低下させる薬物も追加することを提案します。
者、蛋白尿陽性の糖尿病非合併 CKD 患者に対して、「eGFR 15 mL/min/1.73m2 未満では新規に開始しな
健康診断の何日前からフォシーガを休薬するべきなのか、尿糖はいつまで続くのかなど分かりやすく説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。
および硬化性病変では,尿蛋白の増加と尿潜血 2+以上が観察された. ④ ..
ここ数年、腎臓領域の薬はどんどん進歩しており、早期に見つけて正しく治療すれば腎機能低下の進行を抑えることが少しずつできるようになってきました。
したがって、糖尿病の有る無しに関わらず、心臓の病気をもつ患者さんではフォシーガ ..
近年、糖尿病治療薬であるSGLT2阻害薬の腎保護効果が明らかになり様々な機序が提唱されていますが、確定的なものはまだなく、またオートファジーに着目した機序も十分には検証されていませんでした。さらに最近の研究で、SGLT2阻害薬は尿蛋白の少ない非糖尿病患者さんでも腎保護効果が期待できることが示唆されていましたが、その詳細なメカニズムは解明されていませんでした。
尿蛋白は概ね3か月くらいまでに低下することが多いです。(スライド5)
専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。
フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
慢性腎臓病は、尿の異常が早期の兆候となり、症状が進行するまで気づかれにくいことが特徴です。
腎臓は血液から老廃物をろ過して尿を作る重要な役割を果たしています。
さらに腎臓は尿を作るだけでなく、血圧を調整するホルモンや赤血球を増やすホルモンを分泌したり、骨を健康に保つためのビタミンDを活性化するなど、重要な役割を担っています。
腎臓の機能が低下すると、血圧やミネラル(ナトリウムやカリウムやカルシウム)や貧血の管理が難しくなり、全身に影響を与えることになります。
腎臓の機能が悪化(慢性腎臓病(CKD)が悪化)するにつれ、ことが知られています。
健康診断や他のクリニックで腎機能障害が指摘された方は、 もご参照ください。
健康診断や他のクリニックで尿蛋白や尿潜血などの尿検査の異常が指摘された方は、 もご参照ください。
図1はSGLT2阻害薬ダパグリフロジン(商品名フォシーガ)の腎保護 ..
患者さんから腎臓病の治療として注目を集めているフォシーガという薬についてご相談を頂くことが多くなってきたので触れたいと思います。
慢性腎臓病(CKD)は、①尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らかで、特に 0.15 g/gCr
今回、研究グループは、SGLT2阻害薬の中でもエンパグリフロジン(エンパグリフロジン、以下EMPA)と呼ばれる薬剤を用いた実験を行い、尿蛋白の少ないマウスモデル(肥満モデル・5/6腎摘モデル)においてEMPAが糸球体過剰濾過を改善することで尿細管へのアルブミン曝露を軽減し、オートファジー障害を改善することを明らかにしました。さらに、によるマウス実験では、EMPAはオートファジーを改善し、急性腎障害(AKI)を軽減させることも明らかとしました。これらの結果により、尿蛋白の少ない非糖尿病患者さんにおいても、EMPAが幅広く腎保護効果を発揮する機序の一端が明らかとなりました(図1)。
品名では、スーグラ、 フォシーガ、 ルセフィ、 アプルウェイ、 デベルザ、 カナグル、 ジ ..
大阪大学医学部附属病院血液浄化部の松井 翔医員(研究当時大阪大学大学院医学系研究科の博士後期課程)、 山本 毅士 特任助教(常勤)、猪阪 善隆 教授()らの研究グループは、SGLT2阻害薬の腎保護作用に関する新しいメカニズムを明らかにしました。
糖尿病の薬なのに腎臓を守る?SGLT2阻害薬の腎保護作用について
正しい検査結果が得られなくなってしまうので、健康診断の予定がある人はできる限りフォシーガを休薬しましょう。
タンパク尿とは?原因と改善のための治療方法 · 尿潜血とは?原因となる病気や陽性 ..
近年、糖尿病治療薬である阻害薬の腎保護効果が明らかになり様々な機序が提唱されていますが、確定的なものはまだなく、またオートファジーに着目した機序も十分には検証されていませんでした。さらに最近の研究で、阻害薬は尿蛋白の少ない非糖尿病患者さんでも腎保護効果が期待できることが示唆されていましたが、その詳細なメカニズムは解明されていませんでした。