フィナステリドとミノキシジルの効果|併用療法や男女での違いも解説
プロペシア錠の先発医薬品の特許切れに伴い、ジェネリック薬が多数の製薬会社からが発売されています。
当院で処方しているジェネリック薬のフィナステリド錠はファイザー製のものでしたが、2022年10月より沢井製薬製のものに変更しています。
AGA治療薬を服用しても、初期脱毛が起こらない方もいらっしゃいます。
ご紹介した2本の研究の内容から、フィナステリドとミノキシジルの併用は高い効果が期待できるうえ、安全性も高いと言えます。守りの薬であるフィナステリドと、攻めの薬であるミノキシジルを組み合わせることで、抜け毛を予防しながら発毛を促進できます。しっかりと効果を実感したい方はぜひ検討してみてください。
実際に、当院で処方しているオリジナル発毛薬「es」の成分には、ミネラル・ビタミンと共にフィナステリド・ミノキシジルが配合されています。髪に必要な栄養素を与えつつ抜け毛を予防し、発毛促進する効果があります。
ただし、女性の場合はフィナステリドを服用できないのでご注意ください。フィナステリドはあくまでAGA(男性型脱毛症)に効果的な成分であり、閉経後の女性に対しての薄毛改善効果が認められていません。さらに、妊娠中の場合は胎児の生殖器に影響が出てしまうおそれがあります。
女性型脱毛症に適する薬はほかにあるので、医師と相談しながらフィナステリド以外の治療薬を検討しましょう。
ミノキシジルが効きにくい人の特徴は以下の記事で解説しています。
ミノキシジル5%濃度(男性用)の外用薬です。
頭皮の血行を促進することで毛乳頭へ栄養を与え発毛を促します。
プロペシア錠は安全性の高い治療薬として評価されていますが、臨床試験では、服用による副作用がいくつか報告されています。具体的には、被験者全体の1.1%に性欲減退、0.7%に勃起機能不全の症状がありました。また、プロペシア錠の使用成績調査では、全体の0.2%に性欲減退、同じく0.2%に肝機能障害が見られました。そのほか、稀な症状としてうつや気力の低下なども一部報告されています。発生頻度としては低いため過敏になることはありませんが、少しでも異常を感じたらすぐに医師に相談しましょう。
Dクリニックの治療は、副作用の発現リスクを最小限に抑えられるよう考慮しながら、発毛効果を最大限に引き出します。
副作用が出現した場合は、副作用サポートの治療も用意してあります。
ミノキシジルの外用薬の場合でも初期脱毛は起こる可能性はあります。
そのため、ミノキシジルを使用しているときは、低刺激性のシャンプーを使って頭皮を洗浄することが推奨されます。ただし、洗いすぎは逆効果になることもあるので注意が必要です。頭皮が過度に乾燥したり、必要な皮脂まで取り除いてしまったりすると、薬剤の吸収が妨げられる可能性があります。
ミノキシジルは、壮年性脱毛症における発毛と、脱毛の進行予防効果が認められている成分です。毛包に直接働きかけて細胞の増殖やたんぱく質の合成をうながし、ヘアサイクルを正常な状態に近づけることで発毛作用を発揮します。
ミノキシジルは、もともと高血圧治療薬として開発された成分ですが、使用した人に多毛が認められたことからその効果が見直され、発毛薬として使用されるようになりました。
なお、「ミノキシジル」は成分名です。商品名はメーカーにより異なります。
ただし、AGA治療を始めるのであればフィナステリドの服用は必須となります。
フィナステリドを一定期間服用しても効果があらわれず、薄毛が進行している場合は、薄毛の原因がAGA以外の脱毛症に由来している可能性を疑ってみてください。
脱毛症には、それぞれに適した治療法があるため、フィナステリドの効果を感じにくい場合は、まず医師に相談することをおすすめします。
フィナステリド
効果:抜け毛防止
費用:3,800~10,000円/月
副作用:性欲の減退、精液量の減少
入手方法:医師による処方
プロペシア(フィナステリド)はどのようなメカニズムでAGAに作用しますか?
塗り薬タイプのフィナステリドは、理論上は魅力的な治療法となる可能性を秘めており、従来の内服薬では実現できなかった利点をもたらす可能性があります。
フィナステリドには男性機能の低下以外の副作用もありますが、いずれも
毛髪を育てるために重要な頭皮環境を整え、
発毛治療の効果をサポートします。
外用ミノキシジルの1%の濃度の処方がメインであり、かなり効果が弱いです。
ミノキシジル5%外用剤の臨床試験では、3ヶ月間で40%、6ヶ月間で80%、12ヶ月間で90%の方に軽度改善以上の効果が認められていますが、著効例は12%と報告されています。効果はおおよそ1年でピークに達し、その後は平衡状態となります。
外用薬(ミノキシジル)は濃度が重要、5%以上の濃さは医師が処方
また個人輸入通販で入手したミノキシジルを服用して副作用が出ても、医薬品副作用被害救済制度を受けられません。
フィナステリドには、還元酵素5αリダクターゼの阻害作用があると言われています。
プロペシアの添付文章には「効果が確認できるまで、通常は6ヶ月の連日投与が必要。
また、6ヶ月以上投与しても進行遅延が見られない場合は、投薬を中止」が記載されています。
6ヶ月以上使用しても効果が得られない場合は、治療を再検討する必要があることもあります。
FAGAにフィナステリドが効果的だったと分かれば次は副作用についてです。
フィナステリドは、AGA(男性型脱毛症)には有効性が認められているものの、全ての脱毛症に効くというわけではありません。
残念ながら、フィナステリドが効かない脱毛症も存在します。
例えば、以下の脱毛症の場合、フィナステリドを服用しても改善効果は期待できないでしょう。
50歳以上ならフィナステリドは安全に使用出来ると考えております。
中には、「ミノキシジルの服用をやめてフィナステリド単体での治療に切り替えたい」と考えている方もいるでしょう。結論からお伝えすると、医師に相談したうえでフィナステリドだけで治療をする場合は問題ありません。
ミノキシジルの効果がなくなる分、一部増えた分の抜け毛が生じて発毛を実感しにくくなると考えられますが 、フィナステリドには抜け毛を予防する効果があります。AGA(男性型脱毛症)の進行を防げるので、「髪の毛を現状のまま維持したい」という方に向いています。
フィナステリド単体で治療を進めたい方は、クリニックにご相談ください。
フィナステリドのジェネリックのうち、サワイ、FCIは添加物まで先発品と一緒です。
医療用医薬品に分類されているため専門のクリニックや美容皮膚科で処方してもらう必要があります。
また、フィナステリドは抑うつ症状の副作用が起こることもあります。
AGAスキンクリニックは、オンライン診療には対応していませんが、全国に66院あるAGA治療専門クリニックです。フィナステリドとミノキシジルを主成分とした「Rebirth(リバース)」というオリジナル治療薬があります。
フィナステリドの服用で、初期脱毛と呼ばれる症状がおきる場合があります。
フィナステリドとミノキシジルは併用が可能です。
フィナステリドは、ヘアサイクルの乱れを正常に戻す働きを持つAGA治療薬ですが、AGAの主な原因はもう一つ、頭皮の血流不足も挙げられます。
頭皮の血流不足にアプローチするAGA治療薬が、ミノキシジルです。
ミノキシジルには、ミノキシジルローション(外用)とミノキシジルタブレット(内服用)があり、いずれも効果・効能は同じです。
血流を改善して発毛を促す 「攻め」の治療薬と言われています。
フィナステリドとミノキシジルを併用することで、ヘアサイクルの乱れと血流不足の両方にアプローチできるため、相乗効果による薄毛の改善が期待できます。
フィナステリドの服用を開始した後に、一時的に抜け毛が増えることがあります。
フィナステリド内服薬は、男性型脱毛症の進行を抑制し、毛髪の成長を促進する効果があり、多くの患者さんに希望をもたらしています。
フィナステリドとザガーロはどちらもAGAの進行を止める効果が期待できます。
最初にご紹介した論文に比べると、フィナステリドとミノキシジル以外の治療法も含めた併用療法ではあるものの、治療を中止するほど重篤な副作用がなかったという結果を出しています。
2万人弱もの患者を対象にしていることを考えると、フィナステリドとミノキシジルの併用は安全性が高いと言えるでしょう。
施術の説明:外用薬で直接、毛根に発毛促進を働きかける治療方法です。 ..
ポストフィナステリドシンドローム(PFS)とは、「フィナステリド成分を含む男性型脱毛症(AGA)治療薬の内服によって起こった副作用が、服薬中止後もそのまま継続している」という状態の総称です。
フィナステリドは、もともと前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、その発毛効果から、現在はAGAの治療薬としても使われています。投薬患者の98%に症状の改善(薄毛進行予防)が見られるという高い効果によって、世界中で最も多く使用されるようになりました。
フィナステリドの服用で、僅少ながら副作用の出る可能性があることは以前から知られています。日本で認可を受けている米国MSD社の長期投与による臨床試験では、48週間の服用で1.1%、96週間の服用で1.6%の被験対象者に、リビドー減退(性欲減退)、勃起機能不全(ED)、精液量減少などの副作用が発現したことが報告されました。また、頻度は不明ですが、肝機能障害、抑うつ症状、乳房圧痛・肥大などの副作用があったことも報告されています。
殆どの方が副作用を経験することなくフィナステリドでの治療を続けていますが、副作用が見られた場合、有効なのは投薬の中止です。フィナステリド成分が体から排出されてしまえば、症状は消失するからです。
しかし、2011年にアメリカ・ジョージワシントン大学の医師らの論文によって、「投薬中止後も、性機能の低下や、抑うつのような精神障害が持続している」という71名の症例が報告され(※1)、以降も症例報告が続いたことから、一躍問題視されるようになりました。
2012年には、アメリカで患者の治療支援などを行う、ポストフィナステリド症候群財団(PFS財団)が設立。また、日本でも厚生労働省の通達により、MSD社の「プロペシア錠」と、沢井製薬のジェネリック医薬品「フィナステリド錠」が、添付文書に「投与中止後も持続したとの報告がある」という一文を追加し、使用における注意喚起を促しています。
内服はフィナステリド、外用薬はデュタステリドを使用することで、副作用も少なく治療効果が期待できます。 オリジナル薬の副作用
次にご紹介するのは、アジア人男性18,918 名を対象にした治療の論文です。
「アジア人男性の男性型脱毛症の治療」では、フィナステリドとミノキシジル内服薬・外用薬のほか、リドカインとAGA治療液の注射による併用療法を6ヶ月以上かけて行いました。結果、デジタル写真ではすべての患者に著しい改善が見られたうえ、治療から 6ヶ月後の結果に満足した方は96%、12ヶ月後は 80% という結果になったそうです。
軽い合併症として注射による軽度の痛みや頭部のかゆみが見られましたが自然に治り、治療に関連する有害事象は観察されませんでした。
フィナステリドの塗り薬 – 内服薬との違いを比較|こばとも皮膚科
フィナステリドだけで治療をするのは問題ないとお伝えしましたが、自己判断でミノキシジルの服用を中止するのはやめましょう。症状を改善できていたとしても、服用をやめればAGA(男性型脱毛症)が進行してしまうおそれがあるからです。
クリニックでは患者様本人の意思を尊重します。「ミノキシジルの服用をやめたい」という希望に沿いながら最適な治療プランを考えますので、まずは医師の判断を仰ぐようにしてください。
AGA外用薬は、ミノキシジルの成分濃度(7% or 15%)を途中で切り換えることが ..
海外輸入品で粗悪な配合薬を服用してしまったり、重篤な副作用を起こさないためにも、ミノキシジルはクリニックの診療を介して入手しましょう。