性病の予防薬ドキシペップ(DoxyPEP)梅毒・淋病・クラミジア予防


クラミジア感染症は、一般的に3種類の抗菌薬から治療を選びます。
①マクロライド系抗菌薬
・ジスロマック(アジスロマイシン)を1回内服
・クラリス(クラリスロマイシン)を7日間内服

②テトラサイクリン系抗菌薬
・ミノマイシン(ミノサイクリン)を7日間内服
・ビブラマイシン(ドキシサイクリン)を7日間内服

③ニューキノロン系抗菌薬
・クラビット(レボフロキサシン)を7日間内服

治癒したかどうか、薬を飲み始めた日から2週間後に再度検査をおこないます。症状がなくなったことは治癒したことの証明にならないので、注意してください。淋菌感染症を一緒に発症していることが多いため、両方が疑わしい場合には注射でロセフィン(セフトリアキソン)も1回分、同時に投与することがあります。治癒したとわかるまでは、性交渉は避けてください。治癒しないうちに性交渉を持つとパートナーとクラミジアを移しあうことになり、治療に時間がかかってしまいます。クラミジアをはじめとした性感染症の予防には、何よりもコンドームを正しく着用することが重要です。また、セックスパートナーが複数人いる方、性風俗店へ行く方は、性感染症に罹患するリスクが高いといえます。定期的に検査することもご検討ください。


これ らの成績 より、クラミジア咽頭感染ではクラリスロマイシン


抗菌薬による化学療法が基本であるが、ペニシリン系やセフェム系などのβ‐ ラクタム剤は効果がなく、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系薬剤が用いられる。一般的には、マクロライド系のエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどを第一選択とするが、学童期以降ではテトラサイクリン系のミノサイクリンも使用される。特異的な予防方法はなく、流行期には手洗い、うがいなどの一般的な予防方法の励行と、患者との濃厚な接触を避けることである。

C. trachomatisは子宮頸管に感染し,上行感染によって子宮内膜,子宮付属器,腹腔内へと広がる。女性の性感染症で最も多い疾患であり,帯下異常,出血をきたし,腹膜炎まで広がると下腹部痛や右季肋部痛に至ることがある。不妊や異所性妊娠の原因となり,オーラルセックスによる咽頭感染も多い。淋菌感染症との合併にも注意が必要である。

成人型クラミジア結膜炎の内服薬として、スパルフロキサシンやクラリスロマイシンなどの抗生物質が選択肢として挙げられます。 ..

感染から発症までの潜伏期間は、1~3週間と報告されています。この潜伏期間でも、性行為によって感染を起こしますが、血清反応(抗体検査)では陽性になりませんので注意が必要です。したがって、子宮卵管造影検査を受けるにあたっては、クラミジア抗体検査だけでは不十分で、分泌物検査を行う必要があります。

性感染症とは性的接触を介して広がる感染症で、かつては皮膚科、泌尿器科、産婦人科領域の疾患だったが、性行動が多様化し、オーラルセックスによる咽頭感染やアナルセックスによる直腸病変が認められるケースもあり、耳鼻咽喉科や消化器内科、眼科、小児科など、現在の領域は多科にわたる。
性感染症のうち、性器クラミジア感染症、淋菌感染症、尖圭コンジローマ、性器ヘルペスウイルス感染症の4疾患は感染症法に基づいて定点報告が義務づけられている。定点とは、一定の基準にしたがって報告する医療機関をさし、2017年は全国988施設が登録されている。梅毒とHIV/AIDSは全数報告が義務づけられている。
国立感染症研究所がまとめた性感染症定点報告数の年次推移(図1)をみると、2002年をピークに減少に転じている。性器クラミジアは2013年にやや増加し、その後は減少傾向にあったが、2017年は微増している。2017年の定点報告数は、性器クラミジア感染症24,825人、淋菌感染症8,107 人。全数報告の梅毒は2010年から増加傾向にあり、2017年は5,826人と44年ぶりに5,000人を超えた(図2)。
京都府立医科大学医学部看護学科医学講座産婦人科学教授の岩破一博氏によると、ここ数年の傾向として、10歳代、20歳代の患者数が増加しているという。性感染症定点報告数をみると、性器クラミジア感染症では男女ともに20歳代前半で微増し、2017年は20歳〜24歳の報告数が最も多かった。淋菌感染症も2017年は20歳〜24歳の報告数が最も多かった。神戸大学大学院医学研究科の荒川創一氏が千葉、岐阜、兵庫、徳島の4県の産婦人科、泌尿器科、皮膚科、性病科を標榜する医療機関を受診した性感染症患者の全数調査(厚生労働科学研究)から推計した全国推計実数1)をみると、梅毒、性器クラミジア感染症、性器ヘルペスは2013年ごろから増加傾向にあり、とくに15〜19歳、20〜24歳で男女ともに増加している。
以下、患者数が増加している梅毒、最も患者数が多い性器クラミジア感染症、耐性菌が問題となっている淋菌感染症を中心に、特徴や治療を困難にしている問題点を解説する。

効かない場合には、クラリスロマイシン(クラリス・クラリシッド)を1日2回7日間 ..

クラミジアは、日本で最も頻度が高い性感染症です。男性は比較的症状が現れやすいですが、女性は無症状なことも多く、知らない間に感染しているケースもあります。

私とマイコプラズマの出会いは10年以上も前、ある病院のNICU(新生児集中治療室)で働いていたとき、子宮内感染の強い妊婦さんから早産で生まれた赤ちゃんが、出生後2~3週間経つとひどい肺炎になってしまうことをよく経験しました。お母さんの子宮内感染の原因は何か?クラミジアでもなく淋菌でもない、何も菌が検出されない・・・でも、なぜ子宮と赤ちゃんに強い炎症が起きるのか?胸部のレントゲン写真は、マイコプラズマ肺炎の所見で、当時はマイコプラズマは、特別な検査機関でしか検査できなかったのですが、マイコプラズマとウレアプラズマが陽性になりました。

薬一覧[生殖器官用剤(性病予防剤を含む。),総合感冒剤,歯科用局所麻酔剤 ..

【男性:クラミジア尿道炎】
感染から1~3週間で、尿道炎を発症します。尿道口からやや粘液性の液体が出る・排尿時痛・尿道の掻痒感や不快感が代表的な症状ですが、症状が軽いか全くない場合もあります。尿検査で調べます。

【男性:精巣上体炎】
尿道炎から進行すると精巣上体炎を起こすことがあります。中年以下の男性の精巣上体炎は、多くがクラミジアによるもの。発熱や精巣の腫れが生じますが、軽度ですむことが多いです。尿検査で調べます。

【女性:子宮頸管炎】
感染から1~3週間で、膣から子宮にかけての部分で炎症が起こります。オリモノの増加、下腹部痛、排尿時痛が代表的な症状です。しかし、80%の方は症状がないともいわれています。オリモノを検査します。

【男女共通:クラミジア咽頭炎】
クラミジアが喉に感染した状態のことです。感染から1~3週間で、喉の痛み・腫れ・咳・発熱といった、風邪のような症状が出ます。のどは赤くなっていないことが多いです。うがいをしたあとの水を使って、クラミジアがいるかどうか検査します。

【男女共通:クラミジア結膜炎】
クラミジアに感染している人の精液や体液が目に入ると、結膜炎を起こします。めやに、まぶたの腫れ、充血といった症状が主です。医師からの許可が出るまではコンタクトレンズの使用を避けましょう。

【男女共通:クラミジア直腸炎】
クラミジアに感染している人とアナルセックスをしたり、感染した膣分泌液が肛門部に触れたりすると、直腸に感染を起こすことがあります。排便時の出血、肛門痛、粘血便(血液が混じったベタベタしたような便)などの症状が特徴です。肛門分泌液を調べるか、内視鏡検査(大腸カメラ)をおこなって診断します。

子宮頸管分泌物もしくは尿道分泌物を用いた病原体診断が有用である。淋菌感染症との混合感染があることから,淋菌とクラミジアの同時検出キットが普及している。子宮頸管炎の段階での診断は容易であるが,腹腔内への上行感染では診断は難しくなる。


クラリスまたはクラリシッド(200mg)1錠を1日2回7日間で服用します。ジスロマック ..

クラミジア感染症の治療に使うのは抗生物質。膀胱炎や百日咳、とびひにかかったときなどに飲むのも、種類は異なりますが抗生物質です。抗生物質とは、細菌が原因で起こる病気に使うお薬。膀胱炎なら大腸菌、百日咳なら百日咳菌、とびひなら黄色ブドウ球菌といった、原因となる細菌を死滅させたり、細菌の増殖を抑えたりする働きがあります。

その中でも、推奨レベルが「A」となっているのが以下のお薬です。 アジスロマイシン(ジスロマック); クラリスロマイシン ..

インターネットで検索すると、確かにクラミジアの治療薬として販売されているものが見つかります。しかし、これらの薬はそもそも本当に効果があるのか、危険な成分が含まれていないかがはっきりせず、その薬ではまったく効果がないタイプのクラミジアに感染しているかもしれませんし、治療効果というメリットより有害成分というデメリットの方が大きくなってしまう可能性もあります。また、自分の判断で適当に飲んでしまうと、たとえ安全な薬であっても身体に毒になってしまうこともあります。医師の診察に基づく適切な用量・用法で薬を使うことが、最も速くかつ効果的にクラミジアを治すことにつながります。必ず医療機関を受診し、医師に処方された薬を使うようにしましょう。

クラミジア肺炎(Chlamydial pneumoniae)

マクロライド系もしくはニューキノロン系の抗菌薬投与が有効である。若年層のクラミジア感染者は薬の飲み忘れなどコンプライアンスが悪いことがあるため,単回投与(アジスロマイシン1000mgの1回内服)が有効である。妊婦でも性器クラミジア感染症の診断がついたらマクロライド系抗菌薬(アジスロマイシンのほうがクラリスロマイシンよりも危険性が低い)の投与を行う。

以下はクラミジア肺炎の治療に用いられる主な抗菌薬とその特徴です。 アジスロマイシン, 1日1回投与、短期間で治療可能

パートナーの感染がわかったときは、たとえ無症状でも医療施設を受診し、ペアで治療することが必要です。男性は泌尿器科、女性は産婦人科を受診します。そして、治療後には、クラミジアが陰性になっていることを確認する必要があります。
また、クラミジアは特効薬で殺すことができますが、一度できた癒着を元に戻すことはできません。性行為で感染するため、性行為(オーラル含む)を行う際にはコンドームを正しく着用し、不特定多数との性行為は感染症リスクが高くなるため避けましょう。

性感染症 Sexually Transmitted Infection

一方で、抗体検査は血液中のクラミジアに対する抗体の有無を調べます。検査は、感染して4週間経過後から受けられます。クラミジアに対する抗体検査では、IgA抗体とIgG抗体を測定します。一般的に、クラミジアを含めた感染症では、まずIgM抗体が1週間以内に血液中で上昇し、治療の有無は関係なく約2か月以内に陰性になります。また、IgM抗体は再感染の場合には上昇しません。次に、感染から約1か月が経過するとIgG抗体が上昇し、数年間は上昇したままになります。IgA抗体は、IgG抗体の上昇より遅く、感染から約5-6週間で上昇し、数年間は上昇したままになるといわれています。そのため、基本的に感染症における診断のために抗原検査だけでなく、IgM抗体の検査を行うことが多いです。しかし、クラミジアではIgM抗体の上昇が十分ではなく、診断に用いることができないため、IgG抗体とIgA抗体が測定されています。ただし、IgG抗体およびIgA抗体が陽性の場合には、現在の感染か過去の感染かわかりません。抗体検査はクラミジアのスクリーニング検査として用いられることがあるものの、抗原検査の結果との一致率も30%と低いことがわかっています。そのため、抗原検査を行えないような体の深部感染、例えば副睾丸炎、卵管炎、骨盤内感染症などに対して行われることがあります。
次に、体の部位によって具体的にどのように検査をするか説明します。性器クラミジア検査では、男性の場合には尿を、女性の場合には綿棒を使って膣からの分泌物をとって調べます。咽頭クラミジア検査では、生理食塩液で15秒間うがいをして、そのうがい液を調べます。肛門クラミジアの場合には、細い綿棒を数センチメートル肛門に入れて分泌物を調べます。

妊婦の治療では、胎児に影響のないアジスロマイシンやクラリスロマイシンなどの抗菌薬を使用します。 ..

クラミジア感染症が性感染症の中で最も多いのは、「自覚症状があまりないから」だといわれています。気づかないまま放置しているとどうなるのでしょうか。自覚症状に乏しいクラミジアですが、病原性が弱いということではありません。放置しているとクラミジアが体の奥へと侵入して症状が悪化し、男性なら精巣上体炎、女性なら骨盤内炎症性疾患に進展することがあります。治療に時間がかかるようになるため、思い当たる症状がある方は早めの受診をおすすめします。

また、男女ともに、クラミジアを放置すると不妊症になる可能性があるため、注意が必要です。
男性の場合、放置すると精巣や睾丸にクラミジアが侵入し、炎症を起こします。炎症が起きた結果、清液の通り道が塞がり、無精子症になってしまうことがあるのです。片方だけであればリスクは低いのですが、両方の精巣・睾丸にクラミジアが侵入してしまうと、不妊症のリスクが高まります。

女性の場合は、クラミジアを放置することで卵管障害(卵管が詰まってしまうこと)を起こすかもしれません。また、妊娠中にクラミジアに感染すると早産・流産の危険性が高まるほか、治療せずに経腟分娩をおこなうと赤ちゃんにも感染してしまいます。将来のためにも、クラミジアに感染したことがわかった時には、パートナーと一緒に治療を受けましょう。

クラミジア子宮頸管炎はアジスロマイシン、クラリスロマイシン、レボフロキサシン ..

梅毒は螺旋状の形態をもつ梅毒トレポネーマによって引き起こされる感染症で、感染経路の大部分は感染者との粘膜の接触を伴う性行為や疑似性行為である。感染確率は約30%と高く(表1)、妊婦を通じて胎児に感染すると先天梅毒となる。症状は、感染後3週間で口、肛門、性器など感染局所に小豆大から示指頭(じしとう)大までの軟骨のような硬さをもつ硬結(こうけつ)を生じる。これを初期硬結と呼ぶが、治療しなくても2 〜3週間で消退し、約3ヵ月後に2期疹が出現する(第1期梅毒)。初期硬結や、初期硬結が硬く盛り上がり中心に潰瘍を形成する硬性下疳(げかん)は、一般に疼痛などの自覚症状がなく、単発であることが多い。初期硬結の消退後しばらく無症状となるため、この間に感染が広がる可能性がある。その後、全身の皮膚・粘膜の発疹や臓器梅毒の症状がみられる第2期梅毒を経て、感染から3年以上が経過して第3期梅毒、さらに第4期梅毒に至る。
梅毒の確定診断は、浸出液から梅毒PCRを検出することが望ましいが、検体採取には習熟が必要であること、陰性でも梅毒を否定できないことから、代理指標として、血清中の梅毒抗体を測定し診断する。
梅毒患者の急増を受けて日本性感染症学会梅毒委員会が2018年にまとめた「梅毒診療ガイド」によると、梅毒治療は、アレルギーなどがない限りはペニシリンが第1選択で、アモキシシリン1回 500mg 1日3回4週投与を基本とし、第2選択としてミノサイクリン1回100mg1日2回4週投与、第3選択としてスピラマイシン1回 200mg 1日6回4週投与を基本とする(表2)。米国疾病予防管理センター(CDC)はミノサイクリンのかわりにドキシサイクリンを推奨しているが、日本では梅毒への使用は保険適用外である。CDCガイドラインにおける第一選択薬はペニシリンの注射薬である。日本では未承認だが、岩破氏によると、今後、使用可能となる予定である。
梅毒の患者報告数は2010年以降、年々増加し、ここ数年は爆発的に増えている。2011年以降は女性の異性間性的接触による感染が急増している。性産業従事者だけでなく、若年女性や一般家庭の主婦などにも感染が広がっており、先天梅毒も増えているという。
先天梅毒は40%という高確率で死産に至るため、岩破氏は、将来妊娠する可能性のある若い女性患者の増加を強く懸念し、「患者は未婚やシングルマザー、性産業従事者や性産業経験者で、かつ医療機関を受診しない人が多い」と問題を指摘、こうした層への対策が重要と語る。

軽症、中等症例ではミノサイクリン 200mg/ 日、クラリスロマイシン 400mg/ 日の経口

尿検査または尿道、頚部、肛門、咽頭の粘膜から検体を採取して検査を行います。
現在は検尿のみの検査で検査判定ができますので、以前のように検査で疼痛を伴うことはなくなりました。
淋病と診断されたら、抗生物質の内服薬や注射薬によって治療を行います。
この時素早い治療(対応)が求められ、患者さん本人のみならず二次感染の拡大を抑えることが重要です。
一般的に 治療期間は2~3週間を要し、また治療後、 「経過の確認」が必要になります。
最近では抗生物質が効かない耐性菌をもつ淋菌もあるので、治療後も再検査を行い、治療の状況を判定していきます。
また、淋病と診断されたら、パートナーにも検査を受けるように薦めましょう。
詳しくは診療時にご相談下さい。

どんな検査・治療をするの? 費用はいくらかかる? どうすれば予防できるの? よくあるQ&A

性器クラミジア感染症は、5類感染症として地方自治体が定めた性感染症定点医療機関からの報告が義務付けられています。定点当たり報告数は、男女ともに2002年をピークに減少傾向にありましたが、2016年から増加傾向がつづいています。男女とも若年層の感染が多く、特に女性ではその傾向が強くみられ、29歳以下では女性の感染が男性の感染を上回っている状況です。また、妊婦健診において正常妊婦の3-5%でクラミジア保有が確認されています。そのため、自覚症状がない感染者はさらに多いと考えられています1)。
WHOによると、2020年には、世界で1億2850万もの新規感染者(15-49歳)がいたと推定されています2)。このような状況を鑑みて、WHOは2030年までにクラミジアの新規感染者を50%に減らすことを目的とし、対策を講じています。

オウム病患者に対する第1選択薬は、マクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン ..

クラミジアは、日本でもっとも感染者数の多い性感染症です。主に性行為など粘膜同士の接触が原因で感染し、若年層の感染が高い傾向にあります。