クラリスことクラリスロマイシンは狂犬病の治療ではなく他の咬傷からの感染症予防のために処方されたものです指示通り服用しましょう。
一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。
経過:当科初診時以降もクラリスロマイシン、ロキソプロフェンナトリウムの内服を継続したが、2月9日に皮疹が出現
クラリスに最も特徴的なのは、一般的な抗生物質が効かないマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなどの非定型細菌にも有効であることです。マイコプラズマは肺炎を引き起こすことで有名ですが、皮膚に感染して皮膚に治りにくい傷を作る原因になることもあります。またクラミジアは性感染症の原因となり、外陰部に痛みや痒みを引き起こします。マイコバクテリウムは皮膚の下で膿を作り、ジクジクとした傷を引き起こす原因菌です。これらはどれも稀な病気で抗生物質が効きにくいのが特徴ですが、クラリスは比較的よく効きます。またクラリスが改良される前の薬であるエリスロマイシンには胃酸によって効力が落ちるという弱点がありましたが、クラリスは胃酸の影響をほとんど受けません。体内にしっかりと吸収されるため、1日2回の服用で十分な治療効果が得られます。その他の特徴として、クラリスはアレルギーを起こしにくいとされています。βラクタム系の抗生物質に対してアレルギーがある人でも使用可能です。ただし他の薬と相互作用を起こしやすいので、飲み合わせには注意が必要です。
長期的に内服すると、耐性菌という抗菌薬が効きにくい菌が発現したり、赤血球・白血球・血小板が減少する可能性があります。クラリスを処方された場合は、決められた投与量をしっかり守って治療に当たりましょう。副作用のチェックのため、定期的に血液検査が必要になる場合もあります。
大正富山○剤型:白色フィルムコーティング錠○成分:クラリスロマイシン○同効他社品:クラリシッド錠
いくら人間と同じ薬だからと言って、勝手にご自身のお薬を飲ませたりは絶対にしないでください。私たちは、動物用のお薬の量を計算して処方しています。安易に、人間の体重の何分の一だからと計算したものを与えてしまうと、もあります。特に猫は人間や犬と比べて薬物に対しての代謝能力が低いので注意が必要です。
【好きなご飯に薬を混ぜて与える】
ウェットフードに混ぜ込んだり、刻んだお野菜、お肉などをお水で煮たものにお薬を混ぜて与えたりします。この時、片栗粉や葛粉でとろみを付けて与えても良いでしょう。
<ポイント>
■ 普段、食事として与えているフードに混ぜてしまうと、味を嫌がった場合にそのフード自体を食べなくなってしまことがあります。 主食として食べているものとは別の食材に混ぜたほうが良いでしょう。
■ 食べ物の量が多過ぎると、食べ残した中に薬が残ることがあります。食べ物の量が適当になるように調節をしましょう。
【スポイトや注射器を利用する】
粉薬は水で溶いて、スポイトや注射器を利用して飲ませましょう。あまり多量の水に溶かしてしまうと、すべてを飲ませるのが大変になってしまうこともあります。飲ませやすい程度の少量の水で溶かすようにしましょう。
また、一度にたくさん飲ませようとすると、薬がこぼれ出てしまうことがあります。調節をしながら飲ませましょう。水に溶かしただけでは苦くて飲もうとしない場合には、投薬用のシロップ剤(単シロップ)やガムシロップを利用すると甘くなって飲みやすくなります。
<方法>
1.粉薬の場合は少量のぬるま湯などにお薬を溶かし、スポイトなどに吸わせておきます。
2.スポイトの先を犬歯の後側に滑り込ませ、口の端から薬剤を投与します。
3.鼻先を少しあげたまま口をしばらく閉じておき、飲み込むのを見届けます。
【粉薬をオブラートに包んで与える】
粉薬を小さめのオブラートに包んで、錠剤の要領で食べ物に包んでも良いですね。水で溶いて、スポイトや注射器での投与が難しい時は、ガムシロップなどを適量加えてお団子状にしたり、練り歯磨き状の硬さに練って、上あごに塗りつけたりしても良いでしょう。
Table: 咬傷に対する抗菌薬-MSDマニュアル プロフェッショナル版
マクロライド系の少量長期投与が進められています。
エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンなどです。
いずれも半量〜1/4量で使われることが多いです。
これらは炎症のサイトカインの産生や走化因子の産生抑制など抗炎症作用を有します。
クラリス(一般名:クラリスロマイシン)とはマクロライド系の抗生物質です。従来のマクロライド系抗生物質であるエリスロマイシンを改良してできたものであり、ニューマクロライドともいわれています。抗生物質の代表といえるのはβラクタム薬(ペニシリン系、セフェム系等)ですが、マクロライド系も肺炎球菌をはじめとするグラム陽性菌、インフルエンザ菌や百日咳菌など一部のグラム陰性菌、嫌気性菌、非定型菌のマイコプラズマやクラミジア、マイコバクテリウムなど多くの細菌に対して効力を発揮します。いろいろな細菌に有効なので、呼吸器系の領域を中心に多くの診療科で処方されています。多くは咽頭炎・肺炎・中耳炎などに対する処方です。消化器領域ではピロリ菌の除菌薬としても数多く処方されています。皮膚科領域においては、感染を伴う、表在性/深在性皮膚感染症、リンパ管/節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍などの疾患に対して選択されることがあります。
8歳未満の小児および妊婦を除く,ペニシリンアレルギーのある患者のイヌ咬傷に対する代替薬 ..
【食べ物に包んで与える】
茹でたサツマイモ・カボチャ・ジャガイモ等、パン、チーズ等で薬を包んで与える。
<ポイント>
■噛んだときに薬の存在に気付いて、薬を出してしまわないように、そのまま飲み込むことのできるサイズにしましょう。
■食べ物の量が多過ぎると、食べ残した中に薬が残ることがあります。食べ物の量が適当になるように調節をしましょう。
■犬が最初の一口を食べたときに「何か変!」という記憶が残ってしまわないように、最初は薬を包んでいないものを与えてみます。「もっと、欲しい」という表情を見せたときに、お薬の入った物の方を与えると良いでしょう。
■普段、食事として与えているフードに混ぜてしまうと、味を嫌がった場合にそのフード自体を食べなくなってしまことがあります。主食として食べているものとは別の食材に混ぜたほうが良いでしょう。
【投薬を補助するための製品を使う】
お薬を飲むのが苦手な人間のお子さんや犬・猫用にさまざまな投薬補助製品が販売されていますので、そのような製品を使っても良いでしょう。
日ごろからどの様な製品がどこで販売されているか調べておくと安心です。
【口を開けて薬を飲ませる】
犬の口を開けて薬を飲ませる方法もあります。口を開けられることを嫌がらない様に、日ごろからスキンシップを密にとっておくようにしましょう。
<方法>
1.一方の手で犬歯の後ろあたりを持って上あごを開き、もう一方の手で下あごを持ちます。少し上を向かせるようにして口を開かせましょう。上あごを開けるとき、鼻筋を押さえてしまって呼吸が苦しくならないように気をつけましょう。
2.口の中に錠剤を入れますが、なるべく奥の位置に素早く入れます。
3.すぐに口を閉じ、鼻先を上に向け、もう一方の手でノドをなで下ろして、嚥下(えんげ)を助けます。
4.投薬後、お水を飲ませましょう。自分から飲もうとしない場合は、あらかじめシリンジやスポイトにお水を入れて用意しておいて飲ませても良いですね。
【錠剤を砕いたりカプセルを開けて粉にしたりして飲ませる】
どうしても錠剤やカプセルのままだと飲もうとしない場合には、錠剤を砕いたりカプセルを開けて薬を出したりして、食べ物やシロップなどに混ぜると良いでしょう。
(「粉薬・液剤の飲ませ方」をご参照ください。)
<ポイント>
■ 薬の種類によっては、砕いてしまうと苦くなってしまう場合(糖衣錠など)や、薬の効果や吸収に変化を与えてしまう場合があります。砕いたり、カプセルから出して与えても問題がないかを、かかりつけの動物病院さんにご確認いただくと安心です。
小腸内細菌過剰増殖、肝性脳症、胆管肝炎、肝膿瘍、細菌感染や寄生虫感染の治療は、抗生物質を経口的に投与します。腸内細菌叢の菌が体内に侵入した場合、サルモネラ感染による菌血症を呈する犬や猫に対しては、非経口的に抗生物質を投与します。
犬および猫に経口投与する. 犬:細菌性尿路感染症,細菌性皮膚感染症,細菌性下痢症;
一次損傷の原因があれば、除去します。経験的に、アモキシシリン、サルファ合剤、第一世代セファロスポリンなどの嫌気性菌に有効な広域スペクトルを持つ抗菌薬が、常在細菌叢の異常増殖に続発する上部気道の治療に処方されます。治療期間の目安は、1~2週間ですが、骨軟骨炎と推測される慢性鼻炎を呈するようなら、4~6週間の投与を行いましょう。症状が治まっても、2週間は処置した方がいいでしょう。慢性鼻炎には、クリンダマイシンがいいようです。嫌気性菌とグラム陽性菌が主な細菌叢で、クリンダマイシンは、軟骨や骨組織に浸透しやすいようです。
サワシリン錠250の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
治療、そして予防でも、どうぶつとの生活の中で「薬を与えること」は欠かせません。
「言葉が通じたら、薬が必要だということを理解してくれるのに」と思ったり、投薬を嫌がる犬を見て胸が痛んだりした経験のある方も多いのではないのでしょうか。
投薬をするときに大切なことは、犬の気持ちをリラックスさせることです。「薬を嫌がるのでは・・・」という飼い主さんの先入観や緊張が犬に伝わってしまわないように、まずは飼い主である私たちが正しい投薬の知識を持ち、リラックスをして飲ませることができるようにしましょう。
「嫌がっても、必要なことはしなくてはいけないのよ!」という飼い主さんの毅然とした姿勢と投薬後に犬の好きなことをしてあげて、薬を飲むことに対するイメージを良くすることの両方が必要です。
また、「何か、嫌なことが起こるのではないか」と、犬は逃げようとすることが多いのですが、物理的に逃げ出せないような工夫をすることも大切かもしれません。例えば壁際に背を向けるような状態で「オスワリ」をさせて投薬する等はいかがでしょうか。
みるみる回復した腎臓病の猫「ぽんた」 運よく抗生剤が効いた(41)
要約 82歳,女性.右第3指基部の背側に23×11 mmの弾性硬の淡紅色結節があり,生検で類上皮細胞肉芽腫を認めた.再生検による抗酸菌培養で迅速発育性抗酸菌を検出し,質量分析の結果,と同定した.詳細な問診により,発症の数週前に同部を飼い犬に噛まれていたことが判明した.クラリスロマイシンを7か月間投与後,縮小した病変を切除し,植皮した.イヌ・ネコ咬傷はパスツレラ症を引き起こすことで知られているが,稀に非結核性抗酸菌症の原因にもなる.医中誌Webで調べえた限り,本邦ではこれまでイヌ咬傷後の皮膚・軟部組織感染症が自験例を含め5例報告されているが,このうち4例では抗菌療法以外に切除などの外科的処置が併用されていた.咬傷部位の治癒が遷延する際には非結核性抗酸菌症も考慮に入れて積極的に抗酸菌培養を含む微生物学的検査を実施することが大切である.
犬猫の薬と人間用の薬は何が違うの?(動物病院の薬) | 院長コラム
服用する治療薬は他にもいくつか愛犬に与えたことがありますが、その中でもこのクラリスロマイシンは1番効いてくれました。1錠を半分に分けても全然効くので、購入するときはピルカッターとかあったらコスパが高まると思います。
意外と思われるかもしれませんが、実は「動物病院で使われるお薬のほとんどが人間用のお薬」です。動物専用医薬品は恐らく2割もないと思います。
5~7日間は、抗菌薬を非経口的に投与しましょう。その間に、培養と感受性試験を行って、結果に基づいて経口薬を選択していくといいでしょう。抗菌薬の服用は、少なくとも4~6週間、継続します。確認のため、投与終了後1週目と4週目に、血液の培養を実施しておくといいでしょう。細菌性心内膜炎の犬や猫は、感染による心臓弁膜障害が残るので、治療しても、予後不良です。
* 動物用抗菌剤として犬猫に承認がない系統(βラクタマーゼ阻害剤は 2021 年に ..
○コリネバクテリウム・ウルセランス 猫が多い 犬もある ジフテリアに近似(ジフテリア菌=コリネバクテリウム・ジフテリア) 抗菌薬→マクロライド系(エリスロマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン)、アミノベンジルペニシリン(つい最近の報道:屋外で野良猫に餌を与えていた60代女性で救急搬送3日後に死亡)
医療用医薬品 : サワシリン (サワシリンカプセル125 他)
クロストスポリジウム症には、クリンダマイシンとタイロシン(10~15mg/kg、経口、BID)が有効です。オーシストからのシストの放出を阻害して、下痢を改善します。これも、感染が完全に除去される訳ではありません。治療には、数週間かかります。アミノグリコシドは、傷ついた腸管壁から体内に吸収されて腎毒性を生じるので、出血性下痢を呈する症例には禁忌です。
細菌感染によって荒れた犬の皮膚を改善してくれる犬用の外用薬です。
また、動物用の薬で、犬が食べやすいようにフレーバーがついている薬があります。
犬が薬を飲みやすくなる半面、床に誤って落ちた薬を素早く食べてしまうなどの危険性もあるので注意が必要です。
全国の動物病院・獣医師さん向け医療材料・医療機器や医薬品ならPETMEDIC PRO。最短当日、ひとつから迅速確実にお届け。
同じ成分の薬です。どちらも先発品です。製造会社が異なりますがどちらもクラリスロマイシンであることには変わりありません。薬価には多少の違いがありますが、先発品とジェネリック薬ほどの大きな差はありません。
Uekiwhbgtg8betrfe61orvxn jlcbfabsdtz4cfifhd9fud4c [Y0KFuy]
原因が、消化管のような混合細菌叢に由来する場合や、重篤な症状を呈している動物は、グラム陽性・グラム陰性・好気性・嫌気性菌、全てに対して有効な抗菌薬を用いるか、組み合わせて使うことが必要になります。グラム陰性菌にはアミノグリコシドやキノロン、グラム陽性菌と嫌気性菌にはアンピシリン・第一世代セファロスポリン・メトロニダゾール・クリンダマイシンを併用して使います。
菌感染症には様々なものが知られているが、国内では犬膿皮症が圧倒的に多い。 ..
治療は、感染部位の血流と酸素供給を改善すること、です。抗菌薬の投与と、排膿、壊死組織の除去を行います。膿胸、肺炎、腹膜炎、菌血症に伴う症状を示す犬や猫には、非経口的な抗菌薬の投与が必要です。アンピシリン、アモキシシリン、クリンダマイシン、メトロニダゾール、セファロスポリン(第1世代か第2世代)、サルファ剤、クロラムフェニコールあたりを使用します。具体的には、グラム陰性球桿菌が好中球性浸出液中に検出されたら、メトロニダゾール、第1世代のセファロスポリン、アモキシシリンなどを用います。
ビルデンタマイシン *75はリンコサミド系抗生物質のクリンダマイシン塩酸塩を ..
1.薬の種類によっては、一緒に投薬をしてはいけないものがあります。現在服用中の薬がある場合には注意が必要です。特にかかりつけ以外の動物病院さんの診療を受けるときは、必ず申し出るようにしましょう。
2.病気によっては摂取する食材に注意を要する場合もあります。普段食べさせていない食べ物を薬に混ぜて与える場合には、かかりつけの動物病院さんに相談していただいた方がよろしいでしょう。
3.薬の種類によって、食前・食中・食後・食間など投薬の時間を調節する必要があるものがあります。与える時間帯を誤ることで、その薬自体の吸収が充分に期待出来ない場合や、他の薬の 吸収に影響を与えしまう場合もあります。投与の時間帯に指定があるときは必ず守るようにしましょう。
4.外用薬の使用時は、外用薬を塗ったことでかえって犬が患部を気にしてしまう場合もあります。なめたりして症状を悪化させる場合もあるため、塗った後は少しの間、問題がないかを見守るようにしましょう。また、塗るタイミングを食前やお散歩前にし、犬の意識を別に向けさせることも一つの方法です。
5.投薬に慣れていなかったり、どうしても犬が暴れてしまう場合は、投薬する人と押さえる人の2人で行うと、スムーズにいくかもしれません。1人で投薬しなくてはいけない場合には、飼い主さんの体の脇を利用して保定する、タオルなどに包んで行うなど工夫をしてみましょう。
6.処方された薬の投薬が難しい場合は、かかりつけの先生に相談してみましょう。