以下のいずれかに当てはまる方には、フィナステリドを処方することができません。
プロペシアのジェネリック医薬品でも、プロペシアと同等の効果が見込めます。
AGAの代表的な内服薬で、世界中でその効果が実証されています。
ガイドラインの中で、推奨度A(行うよう強く勧めるとされるランク)であるフィナステリド、デュタステリド内服や、ミノキシジル外用が主に用いられます。
そのため、フィナステリドは男性胎児や思春期前の男子の外性器の発育に大きな影響を与えることを懸念してフィナステリドの適応は20歳以上の男性に限られており、妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳婦への投与は禁忌となっています。
(プロペシアの薬効成分がフィナステリドと言い換えてもいいでしょう)。
一般の病院では、に則った基本的な治療が受けられます。ただし、
AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドの副作用として、性欲減退、勃起不全などの性機能の低下がありますが、割合として約1~5%とかなり低いとされています。もし副作用が気になる場合にはEDの治療薬を試していただくことも可能ですのでご相談ください。
参考:
詳しい処方の流れはプロペシアと同じですので以下をご参照ください。
額や頭頂部の毛根付近に存在する「5αリダクターゼ」という還元酵素に作用し、薄毛や抜け毛の要因となっているDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えることが期待されるものです。男性のAGA(男性型脱毛症)のみを適用対象としていますので、未成年の方や女性は服用できません。
フィナステリドによるAGA治療は、基本的には効果も安全性も高い治療です。しかし、実際にポストフィナステリドシンドローム(PFS)が報告されていることや、精神的要因が原因の一つである可能性が大きいことから、Dクリニックではリスクを最小限にするためのカウンセリングや治療を行っています。
続いては、AGA治療薬フィナステリドについて、よくある疑問にお答えしていきます。
※当院採用のミノキシジル5mg、デュタステリド0.5mgを48週間毎日1回内服した例。費用は19,000円。
投薬時、初期脱毛や悪心、めまい、倦怠感、性欲低下や血圧変化などの副作用が発生する可能性があります。
また、効果や副作用には個人差があります。
薄毛治療薬は患者様の体質や症状に合わせて処方されるので、フィナステリドのみの治療を希望される方は専門医に相談してみるといいでしょう。
*フィナステリドの効果(前頭部)フィナステリドの効果は98%で認められる。
主成分として「デュタステリド」が使用さています。「デュタステリド」は、元々「前立腺肥大症」を抑えるものとして欧米で承認が進み、その後AGA(男性型脱毛症)への効能が認められたことから、AGA治療薬としての開発が進み、「ザガーロ」で国内認可されたという経緯があります。
フィナステリド服用の注意点は大きく3つあります。以下の事にご注意ください。
ただし、フィナステリドによって性欲の減退、勃起機能不全、射精障害、精液量の減少などが認められたものはなく、ほとんどの症例で投与を中止することなく症状が消失しているようです。
化学的に製造された治療薬には必ず副作用のリスクがともないます。
症例は報告されているものの、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)の原因そのものはまだ明らかになっておらず、有効な治療方法も見つかっていません。ただ、今日までの研究により、現在いくつかの説が浮かび上がってきています。
1つめは、ネガティブフィードバックによる、テストステロンの生成量減少から起こる?という説です。フィナステリドは、5aリダクターゼという酵素の働きを阻害することで、体内にある男性ホルモンのテストステロンが、AGAの原因となるジヒドロテストステロンに変換されるのを抑制する薬です。
フィナステリドを投与すると、テストステロンは変換されないため一時的に体内濃度が上昇します。すると体内恒常性を保つために、体はテストステロンの生成を抑制するようになります(ネガティブフィードバック)。この状態が続くと、テストステロン生成に関わる脳の命令伝達機能や器官(睾丸など)が衰え、薬の投与がなくなっても、テストステロンの体内生成量が元に戻らないことから、副作用が続くのではないか?というのが説の概要です。
しかし、この説に関しては疑問が残ります。なぜなら、同じような作用機序をもつ別の薬では、このような症状が起こっていないからです。例えば、前立腺がんや前立腺肥大症を治療する「アンドロゲン受容拮抗薬」は、テストステロンを受容体と結合させない働きがあるため、フィナステリドと同様、服薬中はテストステロンの体内濃度が上昇します。するとネガティブフィードバックにより、投薬中止後に同じような症状が現れてもおかしくないはずなのですが、そのような症例報告はありません。
2つめは、うつなどの精神障害が残るのは、神経ステロイドの生成量減少が原因?とする説です。
フィナステリドを投与すると、ジヒドロテストステロンの産生が減少するため、代謝物として一緒につくられる神経ステロイド「アンドロステンジオール」の生成も減少します。また、他の神経ステロイド「アロプレグナノロン」や「テトラヒドロデオキシコルチコステロン」の生成も減少します。神経ステロイドには精神を安定させる効果があり、量が減ることで気力の減退や抑うつ症状が出ることがあることが知られています。投与中止後も、神経ステロイドの生産量が増えずに精神障害が続くのではないか、というのです。
そして3つめは、患者さんの精神的な要因が症状の原因になっている?とする説です。
2019年に発表されたスイスの皮膚科・毛髪疾患センターの医師らによる論文(※2)によると、フィナステリドの副作用の可能性について通知を受けた患者さんの間で、重要なノセボ効果(反偽薬効果/成分を含まない薬であるのに、フィナステリドを服用したような副作用や有害作用が現れること)が認められたこと、また、元からメンタルヘルス障害や抑うつ症状を抱えている方はポストフィナステリドシンドローム(PFS)のリスクが高くなる傾向があること、そして「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)は体調に不調が現れるタイプの妄想性障害である可能性が高い」ことを述べています。これは言い換えれば、精神的要因が身体的症状を生み出しているかもしれない、ということです。
2や3の説の裏付けにはさらなる研究が待たれますが、ポストフィナステリドシンドローム(PFS)が精神的要因と結びついている可能性は、決して少なくないように思われます。
フィナステリドを服用した際に、起こりうる副作用は以下の通りです。
ただし、ミノキシジルによって毛量が回復した方は、フィナステリドで現状を維持できる可能性があります。
フィナステリドが効かない場合、以下のようなことが考えられます。
ジェネリック医薬品は価格が安いため、「効果が薄いのではないか?」と勘違いしてしまう人もいると思います。
ミノキシジルの効果を実感できない方には、以下の共通点があります。
飲むと高確率で発毛が期待できるミノキシジルタブレット(通称ミノタブ)という薬がありますが、焦って高濃度のミノタブに真っ先に手を出してしまうと、ミノタブに対して貴方の身体に耐性が出来てしまいお手上げ状態になってしまいます。
ただし、AGA治療を始めるのであればフィナステリドの服用は必須となります。
こちらを見ると、全体の傾向として、フィナステリドは2年ほどで効果のピークに達し、その後は頭打ちになるのわかります。
病院での処方料金には、安心料も含まれていると考えるとよいでしょう。
6ヶ月ほどで効果を得られるとされていますが、ミノキシジルはAGAを根本的に改善するものではないため、プロペシアやザガーロとの併用をおすすめしています。頭皮の内側と外側、両方からアプローチすることで、より早く効率的にAGA症状を改善することが期待できます。
フィナステリドを服用しても抜け毛が止まらないのですがなぜですか?
市販薬のメリットとしては、通販で気軽に購入できることがあげられます。
フィナステリドを処方してもらう時のポイントとして、3点あります。
フィナステリドはヘアサイクルを整える成分です。そのため多くの方に効果を認め、現状維持から軽度改善の効果が期待できます。フィナステリド1mgを使った国内臨床試験において、1年間の投与で頭頂部の薄毛が58%、2年間で68%、3年間で78%のAGAの改善効果が認められ、現状維持の方(AGAの進行を抑制できた方)は1年間で40%、2年間で31%、3年間で20%認められました。前頭部では1年間で58%、2年間で61%、3年間で72%のAGAの改善効果を認め、現状維持の方(AGAの進行を抑制できた方)は1年間で40%、2年間で36%、3年間で25%認められました。これらのデータからフィナステリドは98%の方の薄毛を改善することが分かります。ただし著明な改善を認めた方は2~6%ほどで高い発毛効果自体は期待できないといえます。そのためしっかり発毛したい場合はデュタステリド(ザガーロ)やミノキシジルの服用を検討する必要があります。
プロペシア(フィナステリド)に関してよくある質問をまとめました。
病院に通ったり、薬局やドラッグストアに行ったりしなくても購入できるので、とても便利です。
フィナステリドの処方に、最寄りの皮膚科への受診は、選択肢の1つです。
フィナステリドと一緒に飲んではいけない飲みものは設定されていませんが、薬は水又は白湯で服用するのが安心です。